『出師表』(諸葛亮)定期テスト対策問題|句法・内容の頻出設問と解答

定期テスト対策

諸葛亮が北伐に際して劉禅に奉った『出師表』は、冒頭の「危急存亡の秋」をはじめ、再読文字「宜」や断定「也(なり)」、対句表現が集中し、定期テストの狙い目です。誰が誰に向けて書いた文章か(作者=亮/宛先=陛下=劉禅/先帝=劉備)を軸に、語の読み・句法・内容説明を固めましょう。

本文

【本文(書き下し文・冒頭〜諫言の段)】
臣亮言す。先帝創業未だ半ばならずして、中道に崩殂せり。今天下三分して、益州疲弊す。此れ誠に危急存亡の秋なり。然れども、侍衛の臣、内に懈らず、忠志の士、身を外に忘るる者は、蓋し先帝の殊遇を追ひて、之を陛下に報いんと欲すればなり。誠に宜しく聖聴を開張し、以て先帝の遺徳を光かし、志士の気を恢弘すべし。宜しく妄りに自ら菲薄し、喩へを引き義を失ひて、以て忠諫の路を塞ぐべからざるなり。宮中・府中は倶に一体たり。陟罰臧否、宜しく異同あるべからず。

問題

  1. 傍線部「言す」の読みを平仮名で答えよ。
  2. 傍線部「崩殂」の読みと意味を答えよ。
  3. 傍線部「危急存亡の秋」の「秋」はどのような意味か、簡潔に答えよ。
  4. 「先帝」「陛下」はそれぞれ誰を指すか答えよ。また、この文章の作者は誰か。
  5. 傍線部「三分」とはどのような状態を指すか、具体的に説明せよ。
  6. 傍線部「宜しく聖聴を開張し」の「宜」は再読文字である。読み方(二度目の読み)と意味を答えよ。
  7. 傍線部「宜しく妄りに自ら菲薄し、喩へを引き義を失ひて、以て忠諫の路を塞ぐべからざるなり」を現代語訳せよ。
  8. 傍線部「陟罰臧否」とはどのような方針を述べたものか。また続く「宜しく異同あるべからず」の意味も含めて説明せよ。

解答・解説

問1の解答

もうす。「臣亮言す」で「臣下の亮が申し上げます」の意。上奏文の書き出しの定型で、謙譲の気持ちを込めた語。

問2の解答

読み=ほうそ。意味=天子(皇帝)が亡くなること。ここでは先帝=劉備の死を指す。「崩」も「殂」も貴人の死を表す。

問3の解答

大切な時・重大な分かれめ(の時)。生き残るか滅びるかがかかった重要な局面の意。「秋」は季節ではなく「大事なとき」を表す。

問4の解答

先帝=劉備、陛下=劉禅(先帝の子で当代の皇帝)。作者=諸葛亮(亮)。臣下の亮が主君劉禅に奉った上奏文である。

問5の解答

天下が魏・呉・蜀の三国に分裂している状態。三国時代の情勢を指し、その中で蜀(益州)が疲弊していることを憂えている。

問6の解答

「宜しく〜すべし」と読み、「〜するのがよい・当然〜すべきだ」の意。ここは「(陛下は)よくお聞きになるのがよい」と勧める表現。

問7の解答

むやみにご自分を安く見て卑下し、(都合のよい)たとえを引いて道理を見失い、そうして臣下の忠義ある諫言の道をふさいでしまわれてはならない。「宜しく〜べからず」は再読文字の禁止で「〜するのはよくない・〜すべきでない」。

問8の解答

善い者・功ある者を昇進させ(陟)、悪い者を罰し(罰)、善悪(臧否)を正しく評価するということ。宮中と府中で扱いに差(異同)があってはならない、と賞罰を公平に一つの基準で行うべきことを説いている。

👉 本文の現代語訳・語句・文法のくわしい解説は 解説記事 で確認できます。

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