呼応の副詞 確認テスト(え〜打消・な〜そ ほか)|定期テスト対策|誰でも古典塾

呼応の副詞|定期テスト対策 確認テスト 定期テスト対策

「呼応(こおう)の副詞」は、文の下のほうに決まった言い方を呼び起こす副詞です。たとえば「え」は下に打消の語を伴って「〜できない」、「な」は文末の「そ」とセットで「〜してくれるな(禁止)」という意味を作ります。副詞だけを見るのではなく、下にどんな語(打消・禁止・反語・仮定・願望など)が来るかをセットで覚えるのが攻略のかぎです。次の各例文を読み、後の問いに答えよ。

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本文

※例文は学習用に作成しています。
① この笛、われ吹か
② な泣き、夜の明けぬさきに帰り来む。
よもこれしきの雨に道は閉ざさ
つゆそのことを知らして、過ごしてけり。
⑤ 我、こそ参ら、心ばかりは添へ侍る。
さらに言ふべきこともなしと、うちうなづく。
いさ、その人の心は知らず。
あに命を惜しまむ、君のためならば。
たえて音づれもせ、月日のみ過ぎゆく。
なんぞかくは嘆く、われに語れかし。
たとひ身は滅ぶとも、名は朽ちじ。
願はくはこの花の散らざらむことを。
をさをさそのやうなる人は世にあらず。
つやつや覚えたることなし、夢のごとし。
もし雨降ら、出で立つことかなはじ。
さながら昔の都の姿にて、変はることなし。

設問

  1. 傍線①「え吹かず」について、副詞「え」と呼応している語を本文中から抜き出せ。また「え吹かず」を現代語訳せよ。
    • 呼応する語
    • 現代語訳
  2. 傍線⑯「さながら」の意味として最も適当なものを選べ。
    • ア まるで(〜のようだ) イ そのまま・すべて ウ いまにも
  3. 傍線②「ななきそ」について、副詞「な」と呼応している語を抜き出し、この「な〜そ」の表す意味を答えよ。
    • 呼応する語
    • 意味
  4. 傍線③「よも〜じ」について、「よも」と呼応している語を抜き出し、全体の意味を答えよ。
    • 呼応する語
    • 意味
  5. 傍線④「つゆ〜ず」の「つゆ」は、下に何を伴って、どのような意味を表すか答えよ。
  6. 傍線⑤「え〜ね」の「ね」は、どの語が活用したものか。文法的に説明せよ(基本形と活用形)。
  7. 傍線⑥「さらに〜なし」の「さらに」の意味として最も適当なものを次から選べ。
    • ア さらにいっそう イ 少しも(〜ない) ウ 改めてもう一度
  8. 傍線⑦「いさ〜知らず」の「いさ」の意味として最も適当なものを次から選べ。
    • ア さあ(どうだろうか) イ いいえ違う ウ ぜひとも
  9. 傍線⑧「あに〜や」は、ある表現技法を用いている。その技法名を漢字二字で答えよ。
  10. 傍線⑨「たえて〜ず」の「たえて」を現代語訳せよ。
  11. 傍線⑩「なんぞ〜や」の「なんぞ」の意味として最も適当なものを次から選べ。
    • ア どうして(〜か) イ なんとなく ウ いつのまにか
  12. 傍線⑪「たとひ〜とも」は、どのような意味の構文か。最も適当なものを選べ。
    • ア 仮定(たとえ〜ても) イ 願望(〜たい) ウ 禁止(〜するな)
  13. 傍線⑫「願はくは〜」の「願はくは」は、下にどのような気持ちを表す言い方を伴うか、一語で答えよ。
  14. 傍線⑬「をさをさ〜ず」の「をさをさ」の意味として最も適当なものを選べ。
    • ア たいへん多く イ ほとんど(〜ない) ウ ときどき
  15. 傍線⑭「つやつや〜ことなし」の「つやつや」と同じ意味・用法を持つ副詞を、次の中からすべて選べ。
    • ア つゆ イ よも ウ さらに エ あに
  16. 傍線⑮「もし〜ば」の構文が表す意味を答えよ。
  17. 次の空欄に入る呼応の副詞を、後の語群から選んで入れよ。
    「(  )泣きそ」=泣いてくれるな。
    • 語群:な/え/よも/つゆ
  18. 次の空欄に入る呼応の副詞を、後の語群から選んで入れよ。
    「(  )行かじ」=まさか行くまい。
    • 語群:な/え/よも/さらに
  19. 次の空欄に入る呼応の副詞を、後の語群から選んで入れよ。
    「(  )参らず」=(とても)参ることができない。
    • 語群:え/な/いさ/あに
  20. 次の各文の傍線部を現代語訳せよ。
    • つゆ知らず
    • をさをさあらず
  21. 「な〜そ」と「〜な(終助詞)」は、いずれも禁止を表すが、語の位置のうえでどのように違うか。「な〜そ」の形のしくみがわかるように、簡潔に説明せよ。(記述)
  22. 「呼応の副詞」とは何か。「え〜打消」を例に挙げながら、その特徴を一文で説明せよ。(記述)
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問1 呼応する語=「ず」/現代語訳=「(私は)この笛を吹くことができない」。副詞「え」は下に打消の語を伴い、不可能「〜できない」を表す。

問2 イ。「さながら」は「そっくりそのまま・すべて」の意。ここは「まるで昔の都の姿そのままで」と、もとの姿が変わらないことをいう。

問3 呼応する語=「そ」/意味=禁止(〜してくれるな・〜するな)。「な+動詞の連用形(カ変・サ変は未然形)+そ」で、やわらかい禁止を表す。

問4 呼応する語=「じ」/意味=「まさかこれしきの雨で道は閉ざされまい」。「よも〜じ」で打消推量を強め、「まさか〜まい・よもや〜ないだろう」の意。

問5 「つゆ」は下に打消の語(ここでは「ず」)を伴って、「少しも〜ない・まったく〜ない」という強い打消の意味を表す。

問6 「ね」は打消の助動詞「ず」が活用したもの。基本形は「ず」、ここは係助詞「こそ」を受けた係り結びで、已然形「ね」となっている。

問7 イ。「さらに〜なし(打消)」で「少しも〜ない・まったく〜ない」の意。打消を伴わない場合の「さらに(=いっそう)」と区別する。

問8 ア。「いさ〜知らず」で「さあ、(どうだか)わからない」の意。相手の問いに対してはっきりとは答えられない気持ちを表す。

問9 反語。「あに〜や」で「どうして〜か、いや〜ない」という反語を表す。「あに命を惜しまむや」=どうして命を惜しもうか、いや惜しみはしない。

問10 「たえて」=「まったく(〜ない)・少しも(〜ない)」。下に打消を伴い、強い打消を表す。訳例「まったく便りもよこさず」。

問11 ア。「なんぞ〜や」は疑問・反語を表し、ここでは「どうしてこんなに嘆くのか」という疑問(問いかけ)の意。

問12 ア。「たとひ〜とも」は仮定・逆接を表し、「たとえ〜であっても」の意。「たとひ身は滅ぶとも」=たとえわが身は滅びても。

問13 願望。「願はくは〜(む/ばや等)」で「どうか〜してほしい・〜であってほしい」という願望を表す。

問14 イ。「をさをさ〜ず(打消)」で「ほとんど〜ない・めったに〜ない」の意。

問15 ア・ウ。「つやつや」は打消を伴って「少しも〜ない」の意。同じく打消と呼応するのは「つゆ(ア)」「さらに(ウ)」。「よも(イ)」は打消推量「じ」、「あに(エ)」は反語と呼応するので不適。

問16 仮定(順接の仮定条件)。「もし〜ば」で「もし〜なら(ば)」という、まだ起こっていない事柄を仮に想定する意味を表す。

問17 「な」。「な泣きそ」=泣いてくれるな。

問18 「よも」。「よも行かじ」=まさか行くまい。

問19 「え」。「え参らず」=(とても)参ることができない。

問20 「つゆ知らず」=少しも知らない・まったく知らない。/「をさをさあらず」=ほとんどない・めったにない。

問21 (解答例)「〜な」は動詞などの下に終助詞「な」を一語だけ付けて禁止を表す。これに対して「な〜そ」は、禁止する動詞をはさむように、前に副詞「な」を置き、後ろに終助詞「そ」を置く形で、副詞「な」と文末の「そ」が前後で呼応して禁止を表す点が違う。

問22 (解答例)呼応の副詞とは、文の下に決まった語を伴って初めて意味が定まる副詞で、たとえば「え」は下に打消の語を伴って「〜できない(不可能)」という意味を表すように、副詞と下の語がセットで一つの意味を作るものである。

※この問題は誰でも古典塾オリジナルです。

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