漢文 句形これだけ100|無料PDFと決め手つき

漢文 句形これだけ100 アイキャッチ 漢文ドリル

漢文は範囲がせまく、出る句形がほぼ決まっています。古文より短期間で伸ばせる科目です。

「時間がない」「どれをやればいいか分からない」というときは、まずここだけやってください。無料PDFも用意しています。

見るところは、この3つだけ

① まず読む順番を決める 返り点(レ点・一二点・上中下点)で、どの字から読むかを確定させる。

② 読まない字を外す 置き字(而・於・于・乎・焉・矣)は読まない。ここで形が見えてきます。

③ 句形の型に当てはめる 否定・疑問・反語・使役・受身・比較・限定。型を知っていれば訳は決まります。

この100個の選び方

当サイトの無料ドリルから、入試・定期テストで実際に問われる形だけを選び直しました。同じ分野でも出るところがひと通り入るように配分しています。

第1章 句形の土台(40問)

訓読返り点

No. 問題 答え 決め手
1 再読文字の説明として正しいものを選べ。
ア 一字を二度読む字(未・将・当など) / イ 読まない字 / ウ 韻を踏む字
再読文字は、一字を二度読む。
2 上中下点の働きとして正しいものを選べ。
ア すぐ下の一字から返る / イ 一二点をはさんで、さらに上へ返るときに使う / ウ 詩の韻をそろえる
上中下点は、一二点を間にはさんで、さらに大きく返るときに使う符号。
3 レ点の働きとして正しいものを選べ。
ア 二字以上を隔てて下から上へ返る / イ 句の終わりで読むのをやめる / ウ すぐ下の一字を先に読み、上の一字へ返る
レ点は、すぐ下の一字を先に読んでから上の字へ返る符号。
4 欲スレ登ラント二高山ニ一
次の漢文を読む順序(先に読む字から)として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
ア 高→山→登→欲 / イ 欲→登→高→山 / ウ 欲→登→山→高
返り点に従うと「高→山→登→欲」の順。
5 欲スレ登ラント二高山ニ一
次の漢文に使われている返り点の種類を、後のア〜ウから選べ。
ア レ点(すぐ下の一字から上へ返る) / イ レ点と一二点の組み合わせ / ウ 一二点(二字以上を隔てて返る)
この文はレ点と一二点の組み合わせ。
6 置き字の説明として正しいものを選べ。
ア 二度読む字 / イ 必ず文頭に来る字 / ウ 書いてあるが読まない字(而・於・矣など)
置き字は、書かれているが書き下しでは読まない字。
7 欲スレ問ハント二師友ニ一
次の漢文を読む順序(先に読む字から)として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
ア 師→友→問→欲 / イ 欲→問→師→友 / ウ 欲→問→友→師
返り点に従うと「師→友→問→欲」の順。
8 欲スレ問ハント二師友ニ一
次の漢文に使われている返り点の種類を、後のア〜ウから選べ。
ア レ点(すぐ下の一字から上へ返る) / イ レ点と一二点の組み合わせ / ウ 一二点(二字以上を隔てて返る)
この文はレ点と一二点の組み合わせ。
9 返り点を書く位置として正しいものを選べ。
ア 漢字の右上 / イ 漢字の真上 / ウ 漢字の左下
返り点は漢字の左下に小さく書く。
10 「不」「無」「非」に共通する意味はどれか。
ア 打ち消し(〜ない) / イ 疑問(〜か) / ウ 使役(〜させる)
不・無・非はいずれも打ち消しを表す。

置き字

No. 問題 答え 決め手
11 学ビテ而不レバレ思ハ則チ罔シ。
次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
ア 学びて思はざれば則ち罔し / イ 学を思へば則ち罔し / ウ 思ひて学ばざれば則ち罔し
論語。「而」は接続の置き字。
12 千里ノ行モ、始マル二於足下ヨリ一。
次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
ア 千里を足で測る / イ 千里の旅も足もとから始まる / ウ 千里の道で足を止める
老子。「於」は起点・場所=「より/に」。
13 力ハ抜キレ山ヲ気ハ蓋フレ世ヲ。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える) / イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す) / ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)
項羽「垓下歌」。傍線部「兮」は詩の調子を整える置き字。
14 温タタメテレ故キヲ知ルレ新シキヲ。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える) / イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す) / ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)
「而」は接続の置き字。前に「て」を添える。
15 霜葉ハ紅ナリ二花ヨリモ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を) / イ 比較(〜より) / ウ 受身(〜に…られる)
「於」は比較。形容(動)詞の後で「〜より」。
16 霜葉ハ紅ナリ二於二月ノ花ヨリモ一。
次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
ア 霜の葉は二月の花の中で赤い / イ 霜の葉は二月の花に染められる / ウ 霜にあった葉は二月の花よりも赤い
杜牧「山行」。「於」は比較=「より」。
17 良薬ハ苦ケレドモレ口ニ利アリ二於病ニ一。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える) / イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す) / ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)
傍線部「而」は接続(逆接)の置き字。
18 苛政ハ猛ナリ二虎ヨリモ一。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える) / イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す) / ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)
「於」は前置詞の置き字。

再読文字

No. 問題 答え 決め手
19 過ギタルハホレ不ルガレ及バ。
ア ちょうど…のようだ / イ まだ…ない / ウ 当然…すべきだ / エ どうして…しないのか
「過ぎたるは猶ほ及ばざるがごとし」。
20 ニレ雪グレ恥ヲ。
ア すべからく / イ まさに / ウ よろしく
「当」は一度目「まさニ」、二度目「べシ」。
21 須ラクレ惜シムレ陰ヲ。
次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
ア 須らく陰を惜しまんとす / イ 須らく陰を惜しまず / ウ 須らく陰を惜しむべし
「須」は「すべからク…べシ」。
22 ラクレ立ツレ志ヲ。
ア …するのがよい / イ まだ…ない / ウ ちょうど…のようだ / エ ぜひ…する必要がある
「人須らく志を立つべし」。
23 盍ゾ二各々言ハ一。
次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
ア 盍ぞ各々言はざる / イ 盍ぞ各々言ふべし / ウ 盍ぞ各々言はんとす
「盍」は「なんゾ…ざル」。
24 故郷ニレ知ル。
ア まだ…ない / イ きっと…だろう / ウ ぜひ…する必要がある / エ どうして…しないのか
「故郷応に知るべし」。「応」は「きっと…だろう」。
25 ゾ二反リテ求メ一。
ア まさに / イ なほ / ウ なんぞ
「盍」は一度目「なんゾ」、二度目「ざル」。
26 シクレ退ク。
ア ぜひ…する必要がある / イ 今にも…しようとする / ウ まだ…ない / エ …するのがよい
「宜」は「よろしク…べシ」。
27 当ニレ立ツレ身ヲ。
次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
ア 当に身を立つべし / イ 当に身を立てんとす / ウ 当に身を立てず
「当」は「まさニ…べシ」。
28 未ダレ来タラ。
次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
ア 今にも来ようとしている / イ まだ来ていない / ウ 来るにちがいない
「未だ来たらず」。「未」は「まだ…ない」。
29 宜シクレ従フレ衆ニ。
次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
ア ぜひみなに従う必要がある / イ 今にもみなに従おうとする / ウ みなに従うのがよい
「宜しく衆に従ふべし」。
30 ニレ咲ク。
ア まだ…ない / イ どうして…しないのか / ウ ぜひ…する必要がある / エ きっと…だろう
「応」は「まさニ…べシ」。

重要助字

第2章 入試の主役(30問)

否定疑問反語

No. 問題 答え 決め手
31 テ二其ノ智ヲ一解ク
ア 手段・方法の「もって」 / イ 原因・理由の「〜によって」 / ウ 「以為(おもへらく)」=思うことには
「以」は手段・方法の「もって」。
32 為ル二人ノ一レ殺ス。
ア 「〜するところ(もの・こと)」 / イ 受身「〜される」(為〜所) / ウ 理由・わけ「ゆゑん」(所以)
「所」は受身「〜される」(為〜所)。
33 為ル二敵ノ所一レ破ル。
次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
ア 人に殺される / イ 君子の徳 / ウ 敵に破られる
傍線部「為」は受身「る・らる」(為〜所)。
34 ル二人ノ所一レ笑フ。
ア 動詞「なす・つくる・治む」 / イ 断定の「たり」 / ウ 「ために」(目的・利益) / エ 受身「る・らる」(為〜所)
「為」は受身「る・らる」(為〜所)。
35 ル二之ガ名ヲ一。
ア 動詞「なす・つくる・治む」 / イ 断定の「たり」 / ウ 「ために」(目的・利益) / エ 受身「る・らる」(為〜所)
「為」は動詞「なす・つくる・治む」。
36 為ル二世ノ一レ用ヰル。
ア 「〜するところ(もの・こと)」 / イ 受身「〜される」(為〜所) / ウ 理由・わけ「ゆゑん」(所以)
「所」は受身「〜される」(為〜所)。
37 善ク為ムレ国ヲ
次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
ア 病気を理由に辞退する / イ 勇気のある人 / ウ うまく国を治める
傍線部「為」は動詞「なす・つくる・治む」。
38 ル二敵ノ所一レ破ル。
ア 動詞「なす・つくる・治む」 / イ 断定の「たり」 / ウ 「ために」(目的・利益) / エ 受身「る・らる」(為〜所)
「為」は受身「る・らる」(為〜所)。
39 与フ二之ニ金ヲ一
次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
ア 之に金を与ふ / イ 徳を以て治む / ウ 学ぶ者
傍線部「与」は動詞「与ふ(あたえる)」。
40 為ル二人ノ所一レ笑フ。
次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
ア 世の用ゐる所と為る / イ 人の笑ふ所と為る / ウ 之を知る
傍線部「為」は受身「る・らる」(為〜所)。
No. 問題 答え 決め手
41 其ノ人、シレ憚ルコトレ改ムルニ。
ア なし / イ なかれ / ウ ず
ここの「無」は存在の打消で「なし」。書き下し「その人、改むるに憚ること無し」。禁止「なかれ」なら命令の文脈になる。
42 何ゾ怨ミンレ天ヲ乎ヤ。
次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
ア 何ぞ天を怨む / イ 天を怨むこと何ぞ / ウ 何ぞ天を怨みんや
文末「んや」は反語。訳「どうして天を怨もうか、いや怨まない」。
43 安クンゾ奪ハン二其ノ志ヲ一哉ヤ。
次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
ア どこでその志を奪うのか / イ どうしてその志を奪えようか、いや奪えない / ウ その志を奪ってしまった
「安くんぞ…んや」は反語。
44 安クンゾ能ク為サンレ之ヲ哉ヤ。
次の漢文の句法を、後のア〜エから選べ。
ア 否定 / イ 二重否定 / ウ 疑問 / エ 反語
書き下し「安くんぞ能く之を為さんや」。
45 子ハ安クンゾ知ルレ之ヲ。
次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
ア あなたはどうしてこれを知っているのか / イ あなたはどうしてこれを知ろうか、いや知らない / ウ あなたはどこでこれを知ったのか
書き下し「子は安くんぞ之を知る」。
46 豈ニ忘レンレ之ヲ哉ヤ。
次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
ア これを忘れてしまった / イ これを忘れるだろうか / ウ どうしてこれを忘れようか、いや忘れない
文頭「豈」+文末「んや」は反語。
47 燕雀安クンゾ知ラン二鴻鵠ノ志ヲ一哉ヤ。
次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
ア 小さな鳥はどこで大きな鳥の志を知るのか / イ 小さな鳥にどうして大きな鳥の志がわかろうか、いやわからない / ウ 小さな鳥も大きな鳥の志を知っている
「安くんぞ…んや」は反語。
48 子ハ安クンゾ知ランレ之ヲ哉ヤ。
次の漢文の句法を、後のア〜エから選べ。
ア 否定 / イ 二重否定 / ウ 疑問 / エ 反語
書き下し「子は安くんぞ之を知らんや」。「ん(む)」があるので反語。「ん」のない単純な疑問文との違いに注意。
49 カ能ク解カンレ之ヲ。
ア たれか / イ だれぞ / ウ いづれか
「誰(たれか)」は疑問。
50 子ハ楚人ナル乎カ。
次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
ア あなたは楚の国の人ではない / イ あなたは楚の国の人だ / ウ あなたは楚の国の人ですか
文末「乎(か)」は疑問。
51 安クンゾ知ラン二天命ヲ一哉ヤ。
次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
ア 安くにか天命を知る / イ 安くんぞ天命を知らんや / ウ 天命を知る安んぞ
「安くんぞ…んや」は反語。
52 王侯将相、寧クンゾ有ランレ種ヲ乎ヤ。
次の漢文の句法を、後のア〜エから選べ。
ア 否定 / イ 二重否定 / ウ 疑問 / エ 反語
「寧くんぞ…んや」は反語。
53 豈ニ人ノ力ナラン哉ヤ。
次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
ア どうして人の力であろうか、いや人の力ではない / イ なんと人の力であることよ / ウ 人の力であるだろうか
文頭「豈」+文末「んや」は反語。
54 不レ可レ不レ慎マ。
「不可不」の読み方として正しいものを、ア〜ウから選べ。
ア つつしむべからず / イ つつしまずべし / ウ つつしまざるべからず
「不可不」は「ざるべからず」。

使役受身

No. 問題 答え 決め手
55 令ム二民ヲシテ本ニ務メ一。
次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
ア 民が農業に努めさせられる / イ 民を農業に努めさせる / ウ 民が農業に努める
「令…しむ」は使役。書き下し「民をして本に務めしむ」。
56 使ム二民ヲシテ衣食ヲ足ラ一。
次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
ア 民に衣食を足らる / イ 民衣食を足る / ウ 民をして衣食を足らしむ
「使…しむ」は使役。「民に衣食を足りさせる」。
57 令ム二民ヲシテ力ヲ励マ一。
次の漢文の句法を、後のア〜ウから選べ。
ア 使役(〜させる) / イ 受身(〜される) / ウ その他
「令…しむ」は使役。書き下し「民をして力を励ましむ」。
58 為ル二小人ノ所一レ欺ク。
次の漢文の句法を、後のア〜ウから選べ。
ア 使役(〜させる) / イ 受身(〜される) / ウ その他
「為〜所」は受身。書き下し「小人の欺く所と為る」。
59 為ル二権臣ノ所一レ害スル。
次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
ア 権臣を害させる / イ 権臣を害する / ウ 権臣に害される
「為〜所」は受身。書き下し「権臣の害する所と為る」。
60 令ム二民ヲシテ本ニ帰セ一。
次の漢文の句法を、後のア〜ウから選べ。
ア 使役(〜させる) / イ 受身(〜される) / ウ その他
「令…しむ」は使役。書き下し「民をして本に帰せしむ」。
61 為ル二讒者ノ所一レ害スル。
次の漢文の句法を、後のア〜ウから選べ。
ア 使役(〜させる) / イ 受身(〜される) / ウ その他
「為〜所」は受身。書き下し「讒者の害する所と為る」。
62 為ル二人ノ所一レ制スル。
次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
ア 人をして制せしむ / イ 人を制す / ウ 人の制する所と為る
「為〜所」は受身。「人に支配される」。

部分否定

第3章 仕上げ(30問)

仮定条件

No. 問題 答え 決め手
63 言ハ不二必ズシモ尽クサ一レ意ヲ。
次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
ア 言葉は決して気持ちを伝えない / イ 言葉が気持ちをすべて伝えるとは限らない / ウ 言葉はまだ気持ちを伝えていない
「不必」の部分否定。書き下し「言は必ずしも意を尽くさず」。
64 言ハ不二必ズシモ尽クサ一レ意ヲ。
次の漢文は、部分否定・全部否定のどちらか。
ア 部分否定 / イ 全部否定 / ウ どちらでもない(完全肯定)
否定語「不」が副詞「必」の上なので部分否定。
65 家貧シクシテ不二常ニハ得一レ油ヲ。
次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
ア 家貧しくして常に油を得ず / イ 家貧しくして油を得ること常ならず / ウ 家貧しくして常には油を得ず
「不常得」は部分否定で「常には得ず」。
66 智者モ千慮ニ必ズ有リ二一失一。
次の漢文は、部分否定・全部否定のどちらか。
ア 部分否定 / イ 全部否定 / ウ 単純な否定 / エ どちらでもない(否定語がなく完全肯定)
「必有」には否定語(不・未)がないので、部分否定・全部否定の対象外。
67 学者ハ未ダ二必ズシモ賢ナラ一。
次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
ア 学者はまだ賢くない / イ 学者だからといって必ずしも賢いとは限らない / ウ 学者はきっと賢くない
「未必」は部分否定で「不必」と同じ訳し方。
68 学者ハ未ダ二必ズシモ賢ナラ一。
次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
ア 学者は未だ必ずしも賢ならず / イ 学者は必ず賢ならず / ウ 学者は未だ賢ならず
「未必」は「未だ必ずしも〜ず」と読む部分否定。
69 家貧シクシテ不二常ニハ得一レ油ヲ。
次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
ア 家が貧しくていつも油がない / イ 家が貧しくて決して油を買わない / ウ 家が貧しくていつも油を手に入れられるとは限らない
否定語「不」が副詞「常」の上なので部分否定。
70 仁者ハ必ズ有リレ勇。
次の漢文は、部分否定・全部否定のどちらか。
ア 部分否定 / イ 全部否定 / ウ 単純な否定 / エ どちらでもない(否定語がなく完全肯定)
「必有」に否定語はないので完全肯定「必ず勇有り」。「不必有」(必ずしも有らず=部分否定)との違いを見比べておこう。
No. 問題 答え 決め手
71 見テレ義ヲ不ザレバレ為サ。
次の漢文の条件の種類を、後のア〜ウから選べ。
ア 順接仮定(もし〜ならば) / イ 逆接(たとえ〜でも) / ウ 順接確定(〜ので)
「為さざれば(已然形+ば)」=順接確定(恒常条件)。「義を見て(いつも)行わないので」の意。出典は論語「義を見て為さざるは、勇無きなり」。
72 死ヲ視ルコト帰スルガゴトシト雖モ。
次の漢文の条件の種類を、後のア〜ウから選べ。
ア 順接仮定(もし〜ならば) / イ 逆接(たとえ〜でも) / ウ 順接確定(〜ので)
「雖」は「いへども」。書き下し「死を視ること帰するがごとしと雖も」。
73 若シ用ヰバ二其ノ言ヲ一。
次の漢文の条件の種類を、後のア〜ウから選べ。
ア 順接仮定(もし〜ならば) / イ 逆接(たとえ〜でも) / ウ 順接確定(〜ので)
「若し」は「もし」。書き下し「若し其の言を用ゐば」。
74 縦ヒ失フトモ二寸土ヲ一。
次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
ア もしわずかな土地を失えば / イ わずかな土地を失うので / ウ たとえわずかな土地を失っても
「縦ひ」は「たとひ」。書き下し「縦ひ寸土を失ふとも」。
75 若シ無カラバ二恒ノ心一。
次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
ア 若し恒の心無ければ / イ 若し恒の心無からば / ウ 若し恒の心無し
「若し…無からば(未然+ば)」は順接仮定。
76 苟クモ務メバレ本ヲ。
次の漢文の条件の種類を、後のア〜ウから選べ。
ア 順接仮定(もし〜ならば) / イ 逆接(たとえ〜でも) / ウ 順接確定(〜ので)
「苟くも…務めば(未然+ば)」は順接仮定。

比較選択限定

No. 問題 答え 決め手
77 尊ブハレ賢ヲ、莫シレ如クハレ使フニレ能ヲ。
次の漢文の句法を、後のア〜エから選べ。
ア 比較(〜に及ばない) / イ 最上(〜が一番) / ウ 選択(どちらが) / エ 限定(ただ〜だけ)
「莫如」は最上。書き下し「賢を尊ぶは能を使ふに如くは莫し」。
78 語ルハレ利ヲ、不レ如カレ語ルニレ義ヲ。
次の漢文の句法を、後のア〜エから選べ。
ア 比較(〜に及ばない) / イ 最上(〜が一番) / ウ 選択(どちらが) / エ 限定(ただ〜だけ)
「不如」は比較。書き下し「利を語るは義を語るに如かず」。
79 除クハレ患ヒヲ、莫シレ如クハ二未然ニ一。
次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
ア 災いを除くのは未然に及ばない / イ 災いと未然とどちらがよいか / ウ 災いを除くには起こる前が一番だ
「莫如」は最上。書き下し「患ひを除くは未然に如くは莫し」。
80 唯タダ仁者ノミ愛スレ人ヲ。
次の漢文の句法を、後のア〜エから選べ。
ア 比較(〜に及ばない) / イ 最上(〜が一番) / ウ 選択(どちらが) / エ 限定(ただ〜だけ)
「唯…のみ」は限定。書き下し「唯だ仁者のみ人を愛す」。
81 文ルハレ過チヲ、不レ如カレ改ムルニ。
次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
ア 過ちを文るは改むるに如くは莫し / イ 過ちを文るは改むるに如かず / ウ 過ちと改と孰れか
「不如」は比較。「過ちを飾るより改めるほうがよい」。
82 聴クハレ言ヲ、不レ如カレ観ルニレ行ヒヲ。
次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
ア 言を聴くは行ひを観るに如かず / イ 言を聴くは行ひを観るに如くは莫し / ウ 言と行と孰れか
「不如」は比較。「言葉を聞くのは行いを見るのに及ばない」。

累加抑揚詠嘆

No. 問題 答え 決め手
83 死スラ且ツ不レ畏レ、況ンヤ其ノ余ヲヤ。
次の漢文の句法を、後のア〜ウから選べ。
ア 累加(〜だけでなく…も) / イ 抑揚(〜すら、まして…) / ウ 詠嘆(なんと…だなあ)
「すら…況んや…をや」は抑揚。
84 不二唯タダニ有ルノミナラ一レ才、亦タ有リレ徳。
次の漢文の句法を、後のア〜ウから選べ。
ア 累加(〜だけでなく…も) / イ 抑揚(〜すら、まして…) / ウ 詠嘆(なんと…だなあ)
「不唯(唯だに〜のみならず)…亦…」は累加。書き下し「唯だに才有るのみならず、亦た徳有り」。
85 大ナル哉カナ、堯ノ君タルヤ。
次の漢文の句法を、後のア〜ウから選べ。
ア 累加(〜だけでなく…も) / イ 抑揚(〜すら、まして…) / ウ 詠嘆(なんと…だなあ)
「哉(かな)」は詠嘆。書き下し「大なるかな、堯の君たるや」。
86 庶人スラ尚ホ知ル、況ンヤ君子ヲヤ。
次の漢文の句法を、後のア〜ウから選べ。
ア 累加(〜だけでなく…も) / イ 抑揚(〜すら、まして…) / ウ 詠嘆(なんと…だなあ)
「すら尚ほ…況んや…をや」は抑揚。
87 不二唯タダニ有ルノミナラ一レ勇、亦タ有リレ謀。
次の漢文の句法を、後のア〜ウから選べ。
ア 累加(〜だけでなく…も) / イ 抑揚(〜すら、まして…) / ウ 詠嘆(なんと…だなあ)
「不唯(唯だに〜のみならず)…亦…」は累加。書き下し「唯だに勇有るのみならず、亦た謀有り」。
88 久シイ哉カナ、道ノ不レ行ハレ。
次の漢文の句法を、後のア〜ウから選べ。
ア 累加(〜だけでなく…も) / イ 抑揚(〜すら、まして…) / ウ 詠嘆(なんと…だなあ)
「哉(かな)」は詠嘆。書き下し「久しいかな、道の行はれざるや」。

句形総まとめ

No. 問題 答え 決め手
89 安クンゾ能ク為サンレ之ヲ哉ヤ。
次の漢文の句法の種類を、後のア〜エから選べ。
ア 反語(どうして〜か、いや〜ない) / イ 疑問(〜か。問いかけ) / ウ 詠嘆(〜かな・豈…ずや) / エ 否定(〜ず・〜なし)
句法は「反語」。書き下し「安くんぞ能く之を為さんや」。
90 用ヰルハレ人ヲ莫シレ如クハレ長ニ。
次の漢文の句法の種類を、後のア〜エから選べ。
ア 比較(A は B に及ばない・〜より) / イ 限定(ただ〜のみ) / ウ 最上(〜に如くは無し。〜が一番) / エ 選択(いづれか。どちらが〜か)
句法は「最上」。書き下し「人を用ゐるは長に如くは莫し」。
91 求ムルハレ富ヲ、莫シレ如クハレ知ルニレ足ルヲ。
次の漢文の句法の種類を、後のア〜エから選べ。
ア 比較(A は B に及ばない・〜より) / イ 最上(〜に如くは無し。〜が一番) / ウ 限定(ただ〜のみ) / エ 選択(いづれか。どちらが〜か)
句法は「最上」。書き下し「富を求むるは足るを知るに如くは莫し」。
92 居ルハレ怨ニ、不レ如カレ改ムルニレ過チヲ。
次の漢文の句法の種類を、後のア〜エから選べ。
ア 最上(〜に如くは無し。〜が一番) / イ 選択(いづれか。どちらが〜か) / ウ 限定(ただ〜のみ) / エ 比較(A は B に及ばない・〜より)
句法は「比較」。書き下し「怨みに居るは過ちを改むるに如かず」。
93 子ハ安クンゾ知ランレ之ヲ哉ヤ。
次の漢文の句法の種類を、後のア〜エから選べ。
ア 反語(どうして〜か、いや〜ない) / イ 疑問(〜か。問いかけ) / ウ 詠嘆(〜かな・豈…ずや) / エ 否定(〜ず・〜なし)
句法は「反語」。書き下し「子は安くんぞ之を知らんや」。
94 守ルト攻ムルト孰レカ勝レル。
次の漢文の句法の種類を、後のア〜エから選べ。
ア 疑問(〜か。問いかけ) / イ 比較(A は B に及ばない・〜より) / ウ 選択(いづれか。どちらが〜か) / エ 反語(どうして〜か、いや〜ない)
句法は「選択」。書き下し「守ると攻むると孰れか勝れる」。

故事成語

No. 問題 答え 決め手
95 「矛盾(むじゅん)」の意味として最も適切なものを、ア〜エから選べ。
ア つじつまが合わないこと / イ 目的を遂げるため、長い間つらい苦労を耐え忍ぶこと / ウ 失敗すれば後がない、決死の覚悟でのぞむこと / エ 物事を完成させる、最後の大切な仕上げ
「矛盾」はつじつまが合わないこと。
96 「蛇足(だそく)」の意味として最も適切なものを、ア〜エから選べ。
ア 目先の違いにこだわり、結果が同じだと気づかないこと / イ あっても無駄な、余計な付け足し / ウ 大きな団体の末端より、小さな団体の長になるほうがよいこと / エ 負け惜しみが強く、こじつけて言い逃れること
「蛇足」はあっても無駄な、余計な付け足し。
97 「四面楚歌(しめんそか)」の意味として最も適切なものを、ア〜エから選べ。
ア 欠点がなく完全なこと。また、無事にやりとげること / イ 一度してしまったことは、取り返しがつかないこと / ウ 周囲がすべて敵で、孤立すること / エ 技巧のあとがなく自然で完全なこと。飾り気がなく純真なこと
「四面楚歌」は周囲がすべて敵で、孤立すること。
98 「助長(じょちょう)」の意味として最も適切なものを、ア〜エから選べ。
ア そこを通れば立身出世できる関門のこと / イ いつまでも進歩のない人のこと / ウ 多少の違いはあっても本質的には同じであること / エ よけいな手助けをして、かえって害すること
「助長」はよけいな手助けをして、かえって害すること。

漢詩のきまり

No. 問題 答え 決め手
99 春眠不覚暁処処聞啼鳥夜来風雨声花落知多少
絶句の各句(第一〜四句)の呼び名を選べ。
ア 首聯・頷聯・頸聯・尾聯 / イ 起句・承句・転句・結句 / ウ 序・破・急
絶句の四句は順に起句・承句・転句・結句と呼ぶ。
100 春眠不覚暁処処聞啼鳥夜来風雨声花落知多少
次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。
ア 五言絶句(五字×四句) / イ 七言絶句(七字×四句) / ウ 五言律詩(五字×八句) / エ 七言律詩(七字×八句)
一句が五字で四句。よって五言絶句。

まちがえたら、どうするか

答えが合っていても、決め手が言えなければ×にしてください。なんとなくで当たってしまうので、そこを見ないと力になりません。

同じところで2問以上まちがえたら、古典文法ドリル 一覧からその分野の100題ドリルに戻るのがいちばん速いです。

この100問が終わったら

次は問題量を増やす段階です。使う本の選び方は、塾長が全部読んだうえで正直に書いています。

漢文の参考書おすすめ

共通テスト古典 勉強法ロードマップ

当サイトのドリル・PDFはすべて無料です。上のページには広告リンクを含みます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました