漢文の参考書おすすめ|早覚え速答法とヤマのヤマはどっち?共通テスト〜二次

教材レビュー
この記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。紹介している参考書は、いずれも書店・ネット書店で広く手に入る定番教材です。

「漢文の参考書、結局どれを買えばいいの?」——これは毎年いちばん多い質問のひとつです。書店に行くとたくさん並んでいて、迷っているうちに時間だけが過ぎてしまいますよね。先に結論から言うと、漢文の参考書選びで大事なのは「自分のゴール(共通テストまでか、二次・私大まで必要か)」と「今の自分のレベル」を先に決めること。本だけを比べても答えは出ません。

では具体的に何をするか。まずは漢文の超定番である2冊、『漢文早覚え速答法』『漢文ヤマのヤマ』のどちらを最初の1冊にするかを決めます。ざっくり言えば、とにかく速く点を取りたい人は早覚え速答法、理屈から納得して土台を作りたい人はヤマのヤマ。そのうえで、二次・記述まで必要な人は次のステップへ進む、という順番で考えればOKです。

この記事では、塾長(個別指導塾の元国語教員)が、この2冊の「立ち位置の違い」と「どんな人にどっちが向くか」を、煽らずに正直に整理します。あわせて、二次・私大対策へのつなぎ方、そして当サイトの無料の漢文教材との組み合わせ方まで、ひととおり分かるようにまとめました。最後まで読めば、もう参考書コーナーで固まらずに済みます。

先に結論(目的別の選び方)

  • 共通テストまで・時間がない・とにかく速く → まず『漢文早覚え速答法』
  • 基礎から理屈で固めたい・苦手意識が強い・じっくり派 → まず『漢文ヤマのヤマ』
  • 二次・私大の記述や読解まで必要 → 上の1冊で句形を固めた後、漢文道場(演習)
  • お金をかけたくない/まず雰囲気をつかみたい → 当サイトの無料の漢文教材から始めてOK

そもそも漢文の参考書は「何を」やる本なのか

漢文の入試対策は、突きつめると次の3つに分けられます。参考書選びでズレが起きるのは、自分がどこを強化したいのかをはっきりさせないまま本を比べてしまうからです。

  • ① 訓読のルール(返り点・送り仮名・書き下し文)……漢文を日本語の語順で読むための基本作法。
  • ② 句形(句法)……「未だ〜ず」「豈に〜んや」「使〜(しむ)」などの決まった形。漢文の点数の大半はここで決まると言っていいくらい重要です。
  • ③ 読解・記述……まとまった文章を読んで内容を理解し、現代語訳や説明問題に答える力。二次・私大で重くなる部分です。

『漢文早覚え速答法』も『漢文ヤマのヤマ』も、中心になるのは②の句形です。つまり2冊は「同じ場所を狙った、アプローチ違いのライバル」。だからこそ、両方やる必要は基本的になく、どちらか1冊を選べば十分なのです。①の訓読が不安な人は、本格的に句形へ入る前に基礎をならしておくとスムーズで、ここは当サイトの訓読の基本でも無料で確認できます。

『漢文早覚え速答法』ってどんな本?

『漢文早覚え速答法』は、いわゆる「短期間で一気に仕上げる」タイプの定番として長く支持されている本です。特徴をかみ砕くと、次のようになります。

早覚え速答法の特徴

  • 句形をしぼってコンパクトにまとめている……入試で問われやすい重要な句形を中心に、覚えるべきものをぎゅっと圧縮。「あれもこれも」ではなく「まずこれだけ」と割り切れる構成です。
  • 暗記中心で速習しやすい……理屈の説明をできるだけ短くし、「形」と「意味・読み」をテンポよく覚えていけます。だから短期間でも一周しやすい。
  • 共通テスト(マーク式)と相性が良い……句形の知識をそのまま選択肢の判断に使える場面が多く、得点に直結しやすいタイプです。
  • 薄め・コンパクト……持ち運びやすく、「最後まで終えられた」という達成感を得やすいのも、挫折しにくいポイントです。

こんな人に向いています

  • 漢文に使える時間が少なく、短期間で点を取りたい
  • 共通テストでの漢文が中心で、二次では漢文をあまり使わない
  • 分厚い本だと続かない、まず一冊やりきる体験がほしい

注意点も正直に書いておきます。割り切ってしぼっている分、「なぜそう読むのか」という理屈の深掘りは控えめです。暗記が先行するので、土台の理解をていねいに積みたいタイプの人には少し物足りなく感じることがあります。とはいえ「まず点を取る」目的には、とても強い一冊です。

早覚え速答法を選ぶ前のチェック

  • 本番まで残り時間が短い(数か月以内に仕上げたい)
  • 狙いは共通テストなどマーク中心である
  • 細かい理屈より、まず「使える形」を覚えて点にしたい

3つのうち2つ以上当てはまるなら、最初の1冊はこちらが有力です。

📖 漢文早覚え速答法

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『漢文ヤマのヤマ』ってどんな本?

『漢文ヤマのヤマ』は、同じく句形を扱う定番ですが、立ち位置はかなり違います。こちらは「講義系」=理屈から説明してくれるタイプ。授業を受けているような感覚で、句形の意味や成り立ちを順序立てて学べます。

ヤマのヤマの特徴

  • 講義スタイルで理屈から入る……「なぜこの返り点でこう読むのか」「この句形はどういう意味の流れなのか」を、ていねいに解説。丸暗記に頼りきらず、納得して進めます。
  • 体系的に整理されている……重要句形をジャンルごとに整理し、抜けが出にくい構成。土台をきちんと作りたい人に向いています。
  • 基礎〜標準を厚めにカバー……入試で必要になる句形を広めに扱うため、共通テストはもちろん、二次・私大の前提となる力づくりにもつながります。
  • 読み物としても進めやすい……説明が豊富な分ボリュームはありますが、「分かった」という手応えを得ながら進められます。

こんな人に向いています

  • 漢文に苦手意識が強く、暗記だけでは不安な人
  • 理屈から納得して覚えたい、じっくり派の人
  • 共通テストだけでなく、二次・私大も視野に入れている
  • 高1・高2など早めにスタートでき、時間に少し余裕がある人

こちらの注意点も正直に。理屈をていねいに扱う分、「とにかく明日までに最低限を詰めたい」という超短期には向きません。一周にある程度の時間が必要なので、残り時間が極端に少ない人は、先ほどの早覚え速答法のほうが現実的です。

ヤマのヤマを選ぶ前のチェック

  • 本番まで少し余裕がある(高1・高2、または受験学年でも早めスタート)
  • 暗記が先行するとすぐ忘れてしまうタイプだ
  • 共通テストだけでなく二次・私大も使う可能性がある

2つ以上当てはまるなら、最初の1冊はこちらが合いやすいです。

📖 漢文ヤマのヤマ

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結局どっち?タイプ別の早見表

2冊は「ライバル」ではありますが、目指すゴールと残り時間で選べば迷いません。次の表で、自分に近いほうを選んでみてください。

比べるポイント 早覚え速答法 ヤマのヤマ
スタイル暗記・速習型講義・理屈型
ボリュームコンパクト(しぼり込み)厚め(説明豊富)
向く時期直前〜短期で仕上げたい早め・じっくり進めたい
主なゴール共通テスト(マーク中心)共通テスト+二次の土台
苦手な人への優しさ割り切り型(理屈は控えめ)理屈から丁寧に解説

迷ったときの目安をひと言で。「とにかく速く・共通テストまで」なら早覚え速答法、「理屈から・二次も視野」ならヤマのヤマ。どちらも良書なので、1冊を最後までやりきることが何より大切です。2冊を中途半端に行き来するより、選んだ1冊を完璧にしたほうが点は伸びます。

二次・私大まで必要な人は「演習」へつなぐ

ここまでの2冊は、どちらも句形という「武器」をそろえる本です。共通テストならこの武器を磨くだけでもかなり戦えますが、二次・私大の記述や、まとまった文章の読解になると、武器を「実戦で使う練習」が別に必要になります。

そこで役立つのが演習系の一冊。当サイトでは『漢文道場』のレビュー記事で、二次・私大に向けた演習書としての使いどころを紹介しています。「早覚え速答法/ヤマのヤマで句形を固める → 漢文道場で実戦演習」という流れが、王道のステップアップです。順番を逆にして、土台が無いまま難しい演習に入ると挫折しやすいので注意してください。

レベル別・進め方のイメージ

  1. 訓読が不安 → まず返り点・書き下しの基本をならす(無料の訓読の基本でOK)
  2. 句形をそろえる → 早覚え速答法 or ヤマのヤマを1冊やりきる
  3. 共通テスト形式に慣れる → 過去問・予想問題で時間配分まで練習
  4. 二次・私大が必要なら漢文道場などの演習で記述・読解を鍛える

無料でできることは、まず無料で。当サイトの漢文教材と併用しよう

参考書を買う前でも買った後でも、当サイトの無料教材を組み合わせると効率が上がります。「市販の参考書で覚える → 無料教材で確認・反復する」という二段構えにすると、知識が定着しやすくなります。

  • 句形の総点検……参考書で覚えた句形を、漢文句形の総まとめで一気に見直せます。抜けやすい句形のチェックに便利です。
  • 訓読の基礎固め……返り点・送り仮名・書き下しが不安なら、訓読の基本へ。ここが固まると句形の理解も速くなります。
  • 読み方のコツ……入試本番でどう読み進めるかは、入試漢文の読み方で確認。参考書の知識を「本番の動き方」に変換できます。
  • まとめて演習……漢文の各テーマは漢文の記事一覧からたどれます。気になる句形やテーマを、ピンポイントで補強できます。

当サイトは全部無料です。市販の参考書は「体系的に、手早く」覚えるのに強く、無料教材は「忘れたところをすぐ確認・反復する」のに強い。両方をうまく使い分けてください。

よくある質問

Q. 2冊とも買ったほうがいい?

基本は不要です。どちらも狙う場所(句形)が同じなので、1冊を完璧にするほうが効率的。スタイルの違う本を行き来すると、覚え方が混ざって遠回りになりがちです。

Q. どちらも合わなかったら?

まずは無料の句形総まとめ訓読の基本で、自分が「暗記でいけるタイプ」か「理屈がほしいタイプ」かを試してみてください。手応えで、向く参考書のタイプが見えてきます。

Q. 古文の参考書も知りたい

古文側の定番は別記事でまとめています。単語帳なら古文単語帳のおすすめ、問題集なら古文・漢文の問題集のおすすめをどうぞ。

まとめ

漢文の参考書は、本を比べる前に「ゴールと残り時間」を決めるのが先決です。共通テストまでで時間がないなら『漢文早覚え速答法』、理屈から固めたい・二次も視野なら『漢文ヤマのヤマ』。どちらも定番の良書で、大切なのは選んだ1冊を最後までやりきることです。

そして二次・私大まで必要なら、句形を固めた後に漢文道場などの演習へ。さらに当サイトの無料の漢文教材を「確認・反復」用に併用すれば、お金をかけすぎずに力を伸ばせます。あなたのゴールに合った一冊を選んで、今日から一歩を踏み出しましょう。

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