『竹取物語』「おひたち(かぐや姫の生ひ立ち)」定期テスト対策問題|文法・内容の頻出設問と解答

定期テスト対策

『竹取物語』冒頭「おひたち」は、係り結び(なむ…ける)・重要古語(あやし・うつくし・ゐる・うつくしうの音便)・完了/存続の助動詞・尊敬語「おはす/給ふ」が集中して問われる定番中の定番です。原文の暗唱と現代仮名遣い、そして「なぜかぐや姫と名づけたか」の内容説明までをまとめて確認しましょう。

本文

【一】
今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。名をば、さぬきのみやつことなむいひける。その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。あやしがりて、寄りて見るに、筒の中光りたり。それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり

【二】
翁言ふやう、「我朝ごと夕ごとに見る竹の中におはするにて、知りぬ。子になり給ふべき人なめり。」とて、手にうち入れて、家へ持ちて来ぬ。妻の嫗にあづけて養はす

【三】
この子、養ふほどに、すくすくと大きになりまさる。……この子いと大きになりぬれば、名を、みむろとのいむべの秋田を呼びてつけさす。秋田、なよ竹のかぐや姫とつけつ。

問題

  1. 傍線部「いふ」「使ひけり」「ゐたり」を、すべて現代仮名遣い(ひらがな)に直しなさい。
  2. 傍線部「よろづ」「あやしがりて」の意味を答えなさい。
  3. 傍線部「いとうつくしうてゐたり」を現代語訳しなさい。また「うつくし」の古語としての意味を答えなさい。
  4. 傍線部「となむいひける」には係り結びが使われている。係りの助詞と、それを受けて文末が変化した語(結び)を抜き出し、結びの活用形を答えなさい。
  5. 傍線部「おはする」「給ふ」「養はす」について、それぞれ敬語の種類(尊敬・謙譲)と、誰から誰への敬意かを答えなさい。
  6. 傍線部「なりぬれば」を文法的に説明し(「ぬれ」の意味・活用形と「ば」の意味を含めて)、現代語訳しなさい。
  7. 翁が竹の中の子を見つけたとき、なぜ「子になり給ふべき人なめり」と考えたのか。本文に即して説明しなさい。
  8. この子が「なよ竹のかぐや姫」と名づけられた経緯を、名づけ親も含めて説明しなさい。また「なよ竹」が示す内容を答えなさい。

解答・解説

問1の解答

いう/つかいけり/いたり。語中・語末のハ行「ふ・ひ」は「う・い」に、ワ行の「ゐ」は「い」に直す。あわせて「うつくしう」は「うつくしゅう」となる点も頻出。

問2の解答

「よろづ」=いろいろ(すべて・さまざま)のこと。「あやしがりて」=不思議に思って。動詞「あやしがる」(=不思議に思う)+接続助詞「て」。現代語の「怪しい(うさんくさい)」の意ではない点に注意。

問3の解答

訳=たいそうかわいらしい様子で座っていた。「うつくし」=古語では小さいものへの「かわいい・いとしい」の意で、現代語の「美しい(きれい)」とは異なる。「ゐ」はワ行上一段動詞「ゐる」=座る、「たり」は存続の助動詞。

問4の解答

係りの助詞=なむ、結び=「ける」(過去の助動詞「けり」の連体形)。係助詞「なむ」は文末を連体形で結ぶ(強意)。本文中「もと光る竹なむ一筋ありける」も同じ係り結び。

問5の解答

「おはする」=尊敬語(いらっしゃる)、「給ふ」=尊敬語(〜なさる)で、どちらも作者から竹の中の子(かぐや姫)への敬意。「養はす」の「す」は使役の助動詞で、翁が嫗に「養わせる」の意(敬語ではない)。竹の中の子を敬っている点が、この子が特別な存在であることを示す。

問6の解答

「ぬれ」=完了の助動詞「ぬ」の已然形。已然形+接続助詞「ば」で順接の確定条件(〜ので/〜と)を表す。訳=(この子が)とても大きくなったので。仮定の「ば」(未然形接続)と区別して問われやすい。

問7の解答

翁は毎朝毎晩見る竹の中にこの子がいらっしゃったことから、これは自分の子におなりになるはずの人(=授かった子)だと判断した。「朝ごと夕ごとに見る竹の中におはするにて知りぬ」が根拠。

問8の解答

子がたいそう大きく成長したので、翁が名づけの専門家である「みむろとのいむべの秋田」を呼んで名をつけさせ、秋田が「なよ竹のかぐや姫」と名づけた。「なよ竹」はしなやかな竹の意で、竹から生まれたこと・かがやくばかりの美しさ(かぐや)にちなむ。

👉 本文の現代語訳・語句・文法のくわしい解説は 解説記事 で確認できます。

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