再読文字の練習問題21問|例文で読み下す・解答つきPDF

再読文字|定期テスト対策 確認テスト 定期テスト対策

再読文字(さいどくもじ)とは、一つの漢字を文中で二度読む字のことです。一度目は返り点に関係なく上から副詞のように、二度目は返り点に従って下から動詞・助動詞のように読みます。全部で九つ。まず一覧で形と意味をつかんでください。

一度目 二度目 意味 はたらき
いま(ダ) 〜ず まだ〜ない 打消 未だ嘗て有らざるなり
まさ(ニ) 〜(ント)す 今にも〜しようとする これからの予定・意志 吾将に東して帰らんとす
まさ(ニ) 〜(ント)す 今にも〜しようとする 同上 日且に暮れんとす
まさ(ニ) 〜べシ 当然〜すべきだ 当然 事当に是くのごとくなるべきなり
まさ(ニ) 〜べシ きっと〜だろう 推量 罪人応に罰せらるべし
すべか(ラク) 〜べシ ぜひ〜する必要がある 義務・必要 学者須らく志を立つべし
よろ(シク) 〜べシ 〜するのがよい 適当 汝宜しく自ら勉むべし
猶・由 な(ホ) 〜ノ/ガごとシ ちょうど〜のようだ 比況 猶ほ水の下に就くがごときなり
なん(ゾ) 〜ざル どうして〜しないのか 再読の反語 子盍ぞ之を言はざる

ここが一番出ます。「まさニ」と読む字が四つ(将・且・当・応)あります。読みが同じで意味がちがうので、ここを問う設問が定期テストで最頻出です。
将・且=これからの予定/当=当然/応=推量。

書き下しのきまり。一度目はひらがな、二度目は送り仮名をつけて書きます。二度目を漢字にしてはいけません。(例)未だ多少を知ら

例文(傍線①〜⑫)

未(いま)だ嘗(かつ)て有らざるなり
花の落つること未だ多少を知らず
吾(われ)将(まさ)に東(ひがし)して帰らんとす
日且(まさ)に暮れんとす
事当(まさ)に是(か)くのごとくなるべきなり
罪人応(まさ)に罰せらるべし
学者須(すべか)らく志を立つべし
汝(なんぢ)宜(よろ)しく自ら勉むべし
過ちて改めざるは、是れ猶(な)ほ過ち有るがごときなり
民の仁に帰するは、猶ほ水の下に就(つ)くがごときなり
子(し)盍(なん)ぞ之を言はざる
君は由(な)ほ父のごときなり

語注 多少=どれほど。 東す=東へ行く。 仁に帰す=仁徳のある君主のもとに集まる。 就く=流れ下る。 子=あなた(男子への敬称)。

解いて確かめる ― 縦書きの確認テスト(無料PDF)

読んだだけでは、テストでは書けません。本番と同じ縦書きで、実際に手を動かしてください。21問・解答と現代語訳つきです。

使い方のおすすめ。①まず何も見ずに解く → ②解答で答え合わせ → ③まちがえた設問の番号と同じ傍線を本文で探して読み直す。

設問

A 読み

  1. ①の「未」の読みを、一度目と二度目に分けて答えよ
  2. ⑦の「須」の読みを、一度目と二度目に分けて答えよ
  3. ⑨の「猶」の読みを、一度目と二度目に分けて答えよ
  4. ⑪の「盍」の読みを、一度目と二度目に分けて答えよ

B 意味・はたらき

  1. ③の「将」と⑤の「当」は、どちらも一度目を「まさニ」と読む。意味のちがいを答えよ
  2. ⑥の「応」の表す意味を答えよ
  3. ⑧の「宜」の表す意味を答えよ
  4. ⑪の「盍」は、意味のうえでどのような言い方になるか

C 書き下し文

  1. ②「未知多少」の部分を書き下し文に直せ
  2. ④「日且暮矣」を書き下し文に直せ
  3. ⑦「学者須立志也」を書き下し文に直せ
  4. ⑫「君由父也」を書き下し文に直せ

D 口語訳

  1. ③「吾(われ)将(まさ)に東(ひがし)して帰らんとす」
  2. ⑤「事当(まさ)に是(か)くのごとくなるべきなり」
  3. ⑨「過ちて改めざるは、是れ猶(な)ほ過ち有るがごときなり」
  4. ⑪「子(し)盍(なん)ぞ之を言はざる」

E 見分けと記述

  1. 再読文字とはどのような字か。読み方の手順にふれて四十字以内で書け。
  2. 書き下し文にするとき、再読文字の一度目と二度目は、それぞれどう書くか。
  3. ⑨と⑩は、どちらも「猶ほ〜ごとし」の形である。この形は何を表すか。またその形を答えよ。

F まとめ

  1. 再読文字を九つ、漢字で書け。
  2. 「まさニ」と読む再読文字を三つ挙げ、それぞれの意味を書け。

[広告・PR]

「まさニ」の四つが、どうしても区別できない人へ

古典の記述問題は、自分の答案が何点になるのか、ひとりでは判断がつきません。誰でも古典塾は解答つきのPDFを配っていますが、あなたが書いた答案そのものを見て直すことまではできません。そこを埋めるのがZ会の通信教育です。まずは資料を取り寄せて、教材と添削の中身を見てから決められます。

▶ Z会の資料を取り寄せる(無料)

解答と解説

▼ 解答・解説を見る

A 読み

問1 一度目=いま(ダ)/二度目=〜ず

問2 一度目=すべか(ラク)/二度目=〜べシ

問3 一度目=な(ホ)/二度目=〜ノ(ガ)ごとシ

問4 一度目=なん(ゾ)/二度目=〜ざル

B 意味・はたらき

問5 「将」=今にも〜しようとする(これからの予定)/「当」=当然〜すべきだ(当然)
└ 読みが同じで意味が違う最頻出ペア

問6 きっと〜だろう(推量)
└ 「当」の当然と区別する

問7 〜するのがよい(適当)

問8 反語(どうして〜しないのか=〜すればよい、と勧める)

C 書き下し文

問9 未だ多少を知らず
└ 再読文字は一度目をひらがな、二度目も送り仮名で書く

問10 日且に暮れんとす

問11 学者須らく志を立つべし

問12 君は由ほ父のごときなり
└ 「由」は「猶」と同じはたらき

D 口語訳

問13 私は今にも東へ行って帰ろうとしている。

問14 物事は当然このようであるべきなのだ。

問15 あやまちを犯して改めないのは、ちょうどあやまちがあるのと同じようなものだ。

問16 あなたはどうしてこれを言わないのか(=言えばよいではないか)。

E 見分けと記述

問17 一つの字を、一度目は上から副詞として、二度目は返り点に従って下から動詞・助動詞として読む字。(四十四字→短縮可)

問18 一度目はひらがなで書き、二度目は送り仮名をつけて書く。二度目は漢字にしない。

問19 比況(ちょうど〜のようだ)。「猶ほ〜ノ(ガ)ごとシ」の形。

F まとめ

問20 未・将・且・当・応・須・宜・猶(由)・盍

問21 将=今にも〜しようとする/且=同じ/当=当然〜すべきだ/応=きっと〜だろう(四つのうち三つ書けばよい)

【テスト直前チェック】この三つ
「まさニ」の四字=将・且(これからの予定)/当(当然)/応(推量)。
書き下しは一度目ひらがな・二度目送り仮名。二度目を漢字にしない。
猶/由は同じはたらき(比況)。「〜ノ(ガ)ごとシ」で受ける。

現代語訳(全文)

①まだかつて(そんなことは)なかったのである。/②花が散ったことがどれほどかまだ分からない。/③私は今にも東へ行って帰ろうとしている。/④日が今にも暮れようとしている。/⑤物事は当然このようであるべきなのだ。/⑥罪人はきっと罰せられるだろう。/⑦学ぶ者はぜひとも志を立てる必要がある。/⑧おまえは自分から努力するのがよい。/⑨あやまちを犯して改めないのは、これはちょうどあやまちがあるのと同じようなものだ。/⑩民が仁徳のある君主のもとに集まるのは、ちょうど水が低いほうへ流れ下るのと同じだ。/⑪あなたはどうしてこれを言わないのか(=言えばよいではないか)。/⑫君主はちょうど父のようなものである。

※この問題は誰でも古典塾のオリジナルです。本文は古典(著作権の対象外)から正確に引用しています。

あわせて読みたい

📖 この範囲のやさしい解説はこちら 再読文字 一覧と覚え方|未・将・当ほか9字と練習PDF
原文・現代語訳・重要語句をひととおり読んでから解くと、設問のねらいが見えて得点が安定します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました