終助詞 確認テスト(願望・禁止・詠嘆)|定期テスト対策|誰でも古典塾

終助詞|定期テスト対策 確認テスト 定期テスト対策

終助詞は文末に付いて、書き手・話し手の気持ちをあらわす助詞です。大きく分けると、「な・な〜そ」が禁止、「ばや・なむ・もがな・がな・もが」が願望、「かな・は・を・よ・ゑ」が詠嘆・呼びかけ、「かし」が念押しをあらわします。特に「ばや」は自分自身の願望(〜たい)、「なむ」は他人への願望(〜してほしい)を示し、混同しやすいので接続とあわせて区別することが大切です。次の各例文を読み、後の問いに答えよ。

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本文

※例文は学習用に作成しています。
① な散らしそ。風よ、桜の花を散らすな。
② いたく な泣きそ、母の聞きたまはむに。
③ ゆめ、人に な語りそ。
④ 急ぐな、ゆるゆると参れ。
⑤ いかで都に帰らばや。
⑥ この笛の音を、今ひとたび聞かばや。
⑦ 君が代の千年も、変はらであらなむ。
⑧ 雨やみて、月いでなむ。
⑨ いつしか春の来なむ。
⑩ よき友もがな、ともに語らはむ。
⑪ 世の中に絶えて桜のなかりせばと思ふ心もがな。
⑫ 命だにあらばと、ただ祈るなり。
⑬ あはれ、いと心細き秋の夕暮れかな。
⑭ 富士の高嶺に雪は降りけるよ。
⑮ 山里は冬ぞさびしさまさりける、訪ふ人もなしと思へば、げに静かなるは。
⑯ 言ふべきことは、はやく言へかし。

設問

  1. ①「な散らしそ」の「な〜そ」は何をあらわすか。漢字二字で答えよ。
  2. ②「いたく な泣きそ」を現代語訳せよ。
  3. ③「ゆめ、人に な語りそ」の意味として最も適当なものを次から選べ。
    • ア 決して人に語ってほしい
    • イ 決して人に語ってくれるな
    • ウ 人に語りたい
    • エ 人に語るのだなあ
  4. ④「急ぐな」の「な」の意味を答えよ。
  5. ⑤「帰らばや」の「ばや」の意味として最も適当なものを次から選べ。
    • ア 他人への願望(帰ってほしい)
    • イ 自己の願望(帰りたい)
    • ウ 禁止(帰るな)
    • エ 詠嘆(帰るのだなあ)
  6. 願望をあらわす「ばや」と「なむ(未然形接続)」では、願望の主体(だれの願いか)がどう異なるか。簡潔に説明せよ。(記述)
  7. ⑥「今ひとたび聞かばや」を現代語訳せよ。
  8. ⑦「変はらであらなむ」の「なむ」の意味を、次から選べ。
    • ア 自己の願望(〜たい)
    • イ 他者への願望(〜してほしい)
    • ウ 禁止(〜するな)
    • エ 念押し(〜よ)
  9. 「変はらであらなむ」の「なむ」と、「春の来なむ」の「なむ」は、どちらも未然形に接続する終助詞「なむ」である。両者に共通する意味を答えよ。
  10. ⑧「月いでなむ」の「なむ」は他者への願望をあらわす。これを現代語訳せよ。
  11. ⑨「いつしか春の来なむ」の「なむ」の意味を答えよ。
  12. ⑩「よき友もがな」の「もがな」の意味として最も適当なものを次から選べ。
    • ア よい友を作るな
    • イ よい友がいるなあ
    • ウ よい友がいればなあ
    • エ よい友よ
  13. ⑪「思ふ心もがな」の「もがな」の意味を答えよ。
  14. ⑫「命だにあらば(もがな)」のように、願望の終助詞「もが・もがな・がな」が共通してあらわす意味を答えよ。
  15. ⑬「心細き秋の夕暮れかな」の「かな」の意味を答えよ。
  16. ⑬の「かな」と同じ意味(詠嘆)をあらわす終助詞を、本文⑭〜⑮から一つ抜き出せ。
  17. ⑭「雪は降りけるよ」の「よ」の意味として最も適当なものを次から選べ。
    • ア 禁止
    • イ 自己の願望
    • ウ 念押し
    • エ 詠嘆
  18. ⑮「げに静かなるは」の「は」の意味を答えよ。
  19. ⑯「はやく言へかし」の「かし」の意味として最も適当なものを次から選べ。
    • ア 禁止(言うな)
    • イ 願望(言いたい)
    • ウ 念押し(言えよ)
    • エ 詠嘆(言うことよ)
  20. 禁止をあらわす「な〜そ」と、文末の「な」(終止形・連体形などに付く)とでは、禁止のニュアンスにどのような違いがあるか。簡潔に説明せよ。(記述)
  21. 次の終助詞の意味を、後の語群からそれぞれ選んで答えよ。
    • (1) ばや
    • (2) なむ(未然形接続)
    • (3) もがな
    • (4) かな
    • (5) かし
    • 〔語群〕 自己の願望/他者への願望/詠嘆/念押し/(物・状態の)願望
  22. 「な〜そ」の「な」は副詞、「そ」は終助詞であり、間にはさまれる動詞は原則としてある活用形になる。その活用形を答えよ。(カ変・サ変は未然形となる点に注意)
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問1 禁止。/「な〜そ」は副詞「な」と終助詞「そ」で動詞をはさみ、やわらかい禁止「〜してくれるな・〜しないでほしい」をあらわす。

問2 ひどく泣くな(そんなに泣いてくれるな)。/「な泣きそ」で「泣くな」というおだやかな禁止。「いたく」は「ひどく・たいそう」。

問3 イ。/「ゆめ〜な語りそ」で「決して語ってくれるな」という強い禁止。「ゆめ」は下に禁止を伴い「決して(〜するな)」。

問4 禁止(〜するな)。/終止形などに付く終助詞「な」は「〜するな」という直接的な禁止。「急ぐな」=急ぐな。

問5 イ。/「ばや」は未然形に接続し、自己の願望「〜たい」をあらわす。「帰らばや」=帰りたい。

問6 「ばや」は自分自身の願望(自分が〜したい)をあらわすのに対し、未然形接続の「なむ」は他人・対象への願望(相手に〜してほしい)をあらわす。願いの向かう先(主体)が異なる。

問7 もう一度聞きたい。/「聞か(未然形)+ばや」で自己の願望「〜たい」。「今ひとたび」=もう一度。

問8 イ。/未然形に接続する「なむ」は他者・対象への願望「〜してほしい・〜してくれ」。「あら(ラ変「あり」の未然形)+なむ」で、「あらなむ」=(変わらずに)あってほしい。

問9 他者・対象への願望(〜してほしい)。/未然形に接続する「なむ」は、いずれも「〜してほしい」という他への願望をあらわす。(完了「ぬ」+推量「む」の「〜てしまうだろう」とは別。接続が連用形か未然形かで見分ける。)

問10 月が出てほしい。/「いで(未然形)+なむ」で他者(対象)への願望「〜してほしい」。

問11 他者(対象)への願望(〜してほしい)。/「来(こ・未然形)+なむ」で「春が来てほしい」。「いつしか」は「早く(〜ほしい)」の気持ちを添える。

問12 ウ。/「もがな」は願望「〜があればなあ・〜がほしいなあ」。「よき友もがな」=よい友がいればなあ。

問13 願望(〜があればなあ・〜がほしい)。/「思ふ心もがな」=(桜を惜しむ)気持ちがあればなあ。

問14 (物・状態が存在することへの)願望「〜があればなあ・〜であればなあ」。/「もが」「もがな」「がな」はいずれも願望をあらわす終助詞。

問15 詠嘆(〜だなあ)。/「かな」は体言や連体形に付いて感動・詠嘆「〜だなあ」をあらわす。

問16 よ。/「降りけるよ」の「よ」が詠嘆・呼びかけをあらわす。(⑮の「は」も可とするが、ここでは⑭の「よ」を抜き出す。)

問17 エ。/「よ」は文末で詠嘆・呼びかけをあらわす終助詞。「降りけるよ」=降ったことよ。

問18 詠嘆(〜だなあ・〜ことよ)。/「は」は文末で詠嘆・感動をあらわす(「を・よ・ゑ」も同類)。「静かなるは」=静かであることよ。

問19 ウ。/「かし」は文末に付いて念押し「〜よ・〜ね」をあらわす。「言へかし」=言えよ・言うがよい。

問20 「な〜そ」は動詞をはさんで「〜してくれるな・〜しないでほしい」というやわらかい・おだやかな禁止を、文末の「な」は「〜するな」という直接的で強い禁止をあらわす。同じ禁止でも丁寧さ・強さが異なる。

問21 (1) 自己の願望 (2) 他者への願望 (3) (物・状態の)願望 (4) 詠嘆 (5) 念押し

問22 連用形。/「な〜そ」の間の動詞は原則連用形(四段・上二段・下二段など)。ただしカ変・サ変は未然形(来〔こ〕・せ)となる点に注意。

※この問題は誰でも古典塾オリジナルです。

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