『論語』主要章(学而・為政・里仁・顔淵ほか)定期テスト対策問題|句法・内容の頻出設問と解答

定期テスト対策

『論語』は孔子とその弟子の言行録で、定期テストでは「不亦~乎」「勿~」などの句法、置き字(於)、再読の有無、そして各章の主題(学び・仁・君子と小人)が繰り返し問われます。書き下し文と現代語訳を正確に対応させ、有名な四字熟語(温故知新・克己復礼・巧言令色)の出典章を押さえるのが得点の鍵です。

本文

【学而篇】
子曰はく、「学びて時に之を習ふ。亦説ばしからずや。朋有り、遠方より来たる。亦楽しからずや。人知らずして慍らず。亦君子ならずや。」と。

【学而篇】
子曰はく、「巧言令色、鮮なし仁。」と。

【為政篇】
子曰はく、「吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑はず。五十にして天命を知る。六十にして耳順ふ。七十にして心の欲する所に従ひて矩を踰えず。」と。

【為政篇】
子曰はく、「故きを温ねて新しきを知れば、以て師と為るべし。」と。

【為政篇】
子曰はく、「学びて思はざれば則ち罔し。思ひて学ばざれば則ち殆ふし。」と。

【里仁篇】
子曰はく、「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり。」と。

【里仁篇】
子曰はく、「君子は義に喩り、小人は利に喩る。」と。

【顔淵篇】
顔淵、仁を問ふ。子曰はく、「己に克ちて礼に復るを仁と為す。一日己に克ちて礼に復れば、天下仁に帰す。仁を為すは己に由る。而して人に由らんや。」と。顔淵曰はく、「請ふ、其の目を問はん。」子曰はく、「礼に非ざれば視ること勿れ、礼に非ざれば聴くこと勿れ、礼に非ざれば言ふこと勿れ、礼に非ざれば動くこと勿れ。」と。

問題

  1. 傍線部「時に之を習ふ」の「習ふ」は、ここではどのような意味か答えよ。
  2. 傍線部を含む「亦説ばしからずや」の「不亦~乎(亦~ずや)」は、どのような意味を表す句法か。この形をふまえて口語訳せよ。
  3. 傍線部「鮮なし仁」(巧言令色、鮮なし仁)の「鮮」の読みと意味を答え、この章が孔子の説くどんな態度を戒めているか説明せよ。
  4. 傍線部「矩を踰えず」を、直前の「心の欲する所に従ひて」と続けて口語訳せよ。また、この一節全体が述べている内容を簡潔に答えよ。
  5. 傍線部「故きを温ねて新しきを知れば」に由来する四字熟語を答え、その意味を説明せよ。また「温(たづ)ぬ」の意味も答えよ。
  6. 傍線部「学びて思はざれば則ち罔し」と、続く「思ひて学ばざれば則ち殆ふし」を対比させて、この章の主題を説明せよ。
  7. 傍線部「夕べに死すとも可なり」を含む章句「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」を口語訳し、この言葉が示す孔子の道への姿勢を答えよ。
  8. 傍線部「礼に非ざれば視ること勿れ」の「勿れ」の意味・用法を答え、顔淵が問うた「仁」を実践する具体的な方法(目)として孔子が示した内容を簡潔にまとめよ。

解答・解説

問1の解答

(教わったことを繰り返し)復習する・おさらいする、の意。「習」は反復して身につけることを表す。単なる「学ぶ」ではなく、既に学んだことを折にふれ復習する意である点に注意。

問2の解答

「なんと~ではないか」という詠嘆(強い肯定・感動)を表す句法。訳は「なんと喜ばしいことではないか」。「不亦楽乎」「不亦君子乎」も同じ形。

問3の解答

読みは「すくなし」、意味は「少ない・ほとんどない」。言葉を巧みに飾り顔つきをつくろって人にへつらう者には、真心(仁)がほとんどない、と口先だけの人物を戒めている。四字熟語「巧言令色」の出典。

問4の解答

訳は「自分の思うままに行動しても、(人としての)道を踏み外すことがなくなった」。孔子が十五歳で学問を志してから七十歳に至るまでの、年齢を追った精神的成長の段階を述べた章である。

問5の解答

四字熟語は「温故知新」。過去の学問や事柄をよく研究し、そこから新しい知識や道理を得ること。「温ぬ」は「たずねる・よく調べて味わう」の意。孔子はこうした人こそ人の師となる資格があると説く。

問6の解答

人から学ぶだけで自分で考えなければ物事がはっきり理解できず(罔=くらい)、逆に自分で考えるだけで学ばなければ独断に陥って危険である(殆=あやうい)。学ぶことと考えることの両方が必要だという、学問のバランスを説く。

問7の解答

訳は「朝に(人として正しい)道を聞き得たなら、その日の夕方に死んでもかまわない」。真理・正しい道を求める気持ちがそれほどまでに切実で、道を体得することを何よりも尊んだ孔子の求道の姿勢を示す。

問8の解答

「勿れ」は「~してはならない」という禁止を表す。孔子は「己に克ちて礼に復る(克己復礼)」を仁とし、その具体策として、礼にはずれたことは見ず・聞かず・言わず・行わない、という四つの戒めを示した。

👉 本文の現代語訳・語句・文法のくわしい解説は 解説記事 で確認できます。

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