古文 形容詞・形容動詞の活用 100題ドリル|無料PDFと解答付き

古文「形容詞・形容動詞の活用」識別ドリル アイキャッチ 古文ドリル

ク活用・シク活用・ナリ活用・タリ活用を100問で習熟

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A4・問題用は解答スペース付き/解答用は答えと解説

このドリルでわかること

はじめに:形容詞・形容動詞の活用

形容詞(2種類)

活用 連用形
ク活用 高し・清し・寒し・良し
シク活用 美し・悲し・楽し・いみじ 美し

形容動詞(2種類)

活用 終止形
ナリ活用 静かなり・あはれなり・きよげなり 静かなり
タリ活用 堂々たり・浩々たり・蕩々たり 堂々たり

→ ナリ活用は 「やまとことば」中心、タリ活用は 漢語中心


ク活用 完全活用表

例:「高し」

本活用 補助活用(カリ活用)
未然 高く(あまり使わない) から
連用 かり
終止 (なし)
連体 かる
已然 けれ (なし)
命令 (なし) かれ

カリ活用 は助動詞接続用(特にラ変型助動詞「ず・べし・なり」など)。


シク活用 完全活用表

例:「美し」

本活用 補助活用(シカリ活用)
未然 美しく 美しから
連用 美し 美しかり
終止 (なし)
連体 美し 美しかる
已然 美しけれ (なし)
命令 (なし) 美しかれ

ナリ活用 完全活用表

例:「静かなり」

未然 静かなら
連用 静かなり・静か
終止 静かなり
連体 静かなる
已然 静かなれ
命令 静かなれ

→ 連用形「〜に」は 動詞修飾、「〜なり」は 助動詞接続用


タリ活用 完全活用表

例:「堂々たり」

未然 堂々たら
連用 堂々たり・堂々
終止 堂々たり
連体 堂々たる
已然 堂々たれ
命令 堂々たれ

ク活用 vs シク活用 見分け方

連用形: – ク活用:「〜く」(高く・清く・寒く) – シク活用:「〜しく」(美しく・悲しく・いみじく)

連用形を作って 区別。 → または「〜なる」(なる接続)で区別(高きなる→高し ク/美しきなる→美し シク)。


主な形容詞・形容動詞リスト

ク活用(重要)

高し、低し、長し、短し、寒し、暑し、よし、悪し、無し、多し、少し、若し、近し、遠し、深し、浅し、清し、白し、暗し、明し、固し、軽し、重し、強し、弱し、難し、易し、貴し、賢し

シク活用(重要)

美し、悲し、楽し、苦し(くるし)、嬉し、惜し、恋し、悔し、口惜し、恥づかし、ゆかし、いみじ、いみじき、をかし、めづらし、新し、古し、なつかし、勇まし、わびし

ナリ活用(重要)

静かなり、あはれなり、きよげなり、清らなり、心細げなり、おろかなり、なほざりなり、由々しげなり、艶なり、まめなり、こころよげなり、めでたげなり、はればれなり、をかしげなり

タリ活用(漢語系)

堂々たり、浩々たり、蕩々たり、漫々たり、燦然たり、悠々たり、煌々たり、悄々たり、寂寞たり、整然たり、断乎たり


識別の鉄則

「識別の鉄則」は文法的に正しい順序。
こちらは 試験本番で3秒で答えを出す ための実戦テクニックです。

コツ① まず「直後の文字」だけ見る

活用形は 直後 でほぼ決まる。 – 直後が 体言 → 連体形(き/しき/なる/たる) – 直後が 「ば/ども/ど」 → 已然形(けれ/なれ/たれ) – 直後が 「ず/じ/む/ば(仮定)/まし」 → 未然形(から/なら/たら) – 直後が 句点(。) → 終止形(し/なり/たり)

コツ② 「し」で終わったら 必ず形容詞

「高し/清し/美し/悲し」のように 末尾が「し」 で終わる形は 形容詞。 – 連用形「く」が「しく」なら シク活用(美しく・悲しく) – 連用形「く」が「」のみなら ク活用(高く・寒く)

→ 終止形に「し」を付けて「シク」になるか「」になるかで一発判定。

コツ③ 「なり/たり」が来たら出口は4択

語幹が 「やまとことば」 → ナリ活用(静かなり・あはれなり)
語幹が 漢語(堂々・浩々) → タリ活用
語幹が 動詞・体言+なり → 断定 or 伝聞推定の助動詞(このドリル対象外)
語幹が 形容詞語幹+なり はほぼなし

→ 「あはれなり/静かなり/きよげなり」のような やまとことば+なり はナリ活用で確定。

コツ④ 「かり/から/かる/かれ」を見たら カリ活用

  • から」+ず/じ/む → 未然形
  • かり」+けり/き/つ/ぬ → 連用形
  • かる」+べし/体言 → 連体形
  • かれ」単独・命令 → 命令形

→ シク活用なら「しから/しかり/しかる/しかれ」。「し」が付くだけ。

試験本番でのチェック順序

  1. 末尾「し」? → 形容詞確定。連用形でク/シクを判定
  2. 「なり」「たり」? → 語幹で形容動詞か助動詞か判定
  3. 「かり/から/かる/かれ」? → カリ活用。下接語で活用形を決定
  4. 直後の文字で活用形を確定(体言/ば/ず/句点)

→ この順番で 3秒 で答えが出ます。

よくある引っかけ

  • たる」が完了「たり」連体形のこともある(タリ活用と紛らわしい)→ 語幹が漢語かで判別
  • なる」が断定/伝聞推定「なり」連体形のこともある → やまとことば語幹かで判別
  • いみじう/高う」のようなウ音便は 連用形(「いみじく/高く」が変化)

🎯 解き方のコツ(時短テクニック)

🎯 解き方のコツ(時短テクニック)

問題(Q1〜Q100)

ここから100問を表示します。スマホでも解けるよう、答えと解説は各問の直下に表示しています。「解答が見えると解いた気にならない」という方は、上のPDFをダウンロードして印刷で解いてください。

【第1部】基礎編(Q1〜Q20)

各活用の基本形を識別。


Q1.活用の種類と活用形を答えよ。

月清

答え:ク活用「清し」連用形「清く」 解説:「清し」終止形。連用形は「清く」。


Q2.活用の種類と活用形を答えよ。

物悲

答え:シク活用「悲し」終止形「悲し」 解説:「悲し」終止。連用形は「悲しく」(シク活用)。


Q3.活用の種類と活用形を答えよ。

静かなる夜。

答え:ナリ活用「静かなり」連体形「静かなる」 解説:体言「夜」の前なので連体形。


Q4.活用の種類と活用形を答えよ。

堂々たり

答え:タリ活用「堂々たり」終止形 解説:タリ活用、終止形「たり」。


Q5.活用の種類と活用形を答えよ。

ければ。

答え:ク活用「高し」已然形「高けれ」 解説:已然形+接続助詞「ば」(原因)。


Q6.活用の種類と活用形を答えよ。

あはれ思ふ。

答え:ナリ活用「あはれなり」連用形「あはれに」 解説:連用形+動詞修飾。


Q7.活用の種類と活用形を答えよ。

しき人。

答え:シク活用「美し」連体形「美しき」 解説:体言「人」の前なので連体形。


Q8.活用の種類と活用形を答えよ。

かりけり。

答え:ク活用「寒し」カリ活用連用形「寒かり」 解説:カリ活用+過去「けり」(連用形接続)。


Q9.活用の種類と活用形を答えよ。

静かならず。

答え:ナリ活用「静かなり」未然形「静かなら」 解説:未然形+打消「ず」。


Q10.活用の種類と活用形を答えよ。

しく侍り。

答え:シク活用「楽し」連用形「楽しく」 解説:連用形+丁寧「侍り」。


Q11.活用の種類と活用形を答えよ。

からず。

答え:ク活用「高し」カリ活用未然形「高から」 解説:カリ活用未然形+打消「ず」。


Q12.活用の種類と活用形を答えよ。

あはれなる御方。

答え:ナリ活用「あはれなり」連体形「あはれなる」 解説:体言「御方」の前。


Q13.活用の種類と活用形を答えよ。

しけれ

答え:シク活用「悲し」已然形「悲しけれ」 解説:已然形(「こそ」の結びなど)。


Q14.活用の種類と活用形を答えよ。

風静かなれば。

答え:ナリ活用「静かなり」已然形「静かなれ」 解説:已然+「ば」(原因)。


Q15.活用の種類と活用形を答えよ。

して、夜長

答え:両方ともク活用、「寒く」連用形、「長し」終止形 解説:両方ともク活用。


Q16.活用の種類と活用形を答えよ。

しからじ。

答え:シク活用「美し」シカリ活用未然形「美しから」 解説:未然形+打消推量「じ」。


Q17.活用の種類と活用形を答えよ。

いみじしき

答え:両方ともシク活用、「いみじく」連用形、「悲しき」連体形 解説:両方ともシク活用。


Q18.活用の種類と活用形を答えよ。

堂々たる御姿。

答え:タリ活用「堂々たり」連体形「堂々たる」 解説:体言「御姿」の前。


Q19.活用の種類と活用形を答えよ。

かれ

答え:ク活用「よし」カリ活用命令形「よかれ」 解説:命令形は「かれ」。


Q20.活用の種類と活用形を答えよ。

あはれもあるかな。

答え:ナリ活用「あはれなり」連用形「あはれに」 解説:連用形+係助詞「も」+ラ変「あり」。


基礎編 /20


【第2部】標準編(Q21〜Q50)

カリ活用・タリ活用・係り結び結び。


Q21.活用の種類と活用形を答えよ。

思ふこと多かるべし。

答え:ク活用「多し」カリ活用連体形「多かる」 解説:「べし」(推量・連体形接続)の前なのでカリ活用連体形「多かる」。


Q22.活用の種類と活用形を答えよ。

しくなむ思ふ。

答え:シク活用「嬉し」連用形「嬉しく」 解説:連用形+係助詞「なむ」。


Q23.活用の種類と活用形を答えよ。

あはれなりけり。

答え:ナリ活用「あはれなり」連用形「あはれなり」 解説:連用形「なり」+過去「けり」(連用形接続)。


Q24.活用の種類と活用形を答えよ。

堂々戦ふ。

答え:タリ活用「堂々たり」連用形「堂々と」 解説:「と」は動詞修飾用の連用形(「に」と同様の機能)。


Q25.活用の種類と活用形を答えよ。

ぞありける。

答え:ク活用「高し」連用形「高く」 解説:連用形+係助詞「ぞ」+ラ変「あり」。


Q26.活用の種類と活用形を答えよ。

物悲しきこそ、秋の心なれ。

答え:シク活用「悲し」連体形「悲しき」 解説:体言「こそ」(厳密には係助詞、ここでは結び指定)の前。


Q27.活用の種類と活用形を答えよ。

静かなり侍り。

答え:ナリ活用「静かなり」連用形「静かなり」 解説:「侍り」は連用形接続。連用形「なり」を取る。


Q28.活用の種類と活用形を答えよ。

浩々たる大海。

答え:タリ活用「浩々たり」連体形「浩々たる」 解説:体言「大海」の前。


Q29.活用の種類と活用形を答えよ。

よろづのこと、よろしから

答え:ク活用「よろし」カリ活用未然形「よろしから」 解説:未然形+打消「ず」。


Q30.活用の種類と活用形を答えよ。

心強かりしかども。

答え:ク活用「強し」カリ活用連用形「強かり」 解説:カリ活用連用形+過去「き」已然形「しか」+「ども」(逆接)。


Q31.活用の種類と活用形を答えよ。

いみじこそ覚えけれ

答え:シク活用「いみじ」連用形「いみじく」(「けれ」は過去「けり」已然形) 解説:「いみじく」連用+「こそ」係助詞+「覚え」連用+過去「けり」已然形「けれ」(こそ結び)。


Q32.活用の種類と活用形を答えよ。

あはれなるばへ。

答え:ナリ活用「あはれなり」連体形「あはれなる」 解説:体言「御心ばへ」の前。


Q33.活用の種類と活用形を答えよ。

燦然たる光。

答え:タリ活用「燦然たり」連体形「燦然たる」 解説:漢語+「たり」。連体形「たる」。


Q34.活用の種類と活用形を答えよ。

寒さに耐へがたけれど、なほ歩く。

答え:ク活用「耐へがたし」已然形「耐へがたけれ」 解説:已然形+接続助詞「ど」(逆接)。


Q35.活用の種類と活用形を答えよ。

月の光いと清らかにして。

答え:ナリ活用「清らかなり」連用形「清らかに」 解説:連用形「に」+「して」(並立)。


Q36.活用の種類と活用形を答えよ。

いみじかりける夜。

答え:シク活用「いみじ」シカリ活用連用形「いみじかり」 解説:シカリ活用連用+過去「けり」連体「ける」+体言「夜」。


Q37.活用の種類と活用形を答えよ。

浩々として広き海。

答え:タリ活用「浩々たり」連用形「浩々と」(+「して」) 解説:「と」連用+「して」(並立)。


Q38.活用の種類と活用形を答えよ。

涙落ち、悲しくもなり

答え:シク活用「悲し」連用形「悲しく」 解説:連用形+「も」+なりぬ(動詞「なる」+完了「ぬ」)。


Q39.活用の種類と活用形を答えよ。

かるべきに。

答え:ク活用「高し」カリ活用連体形「高かる」 解説:「べし」(連体形接続)の前。


Q40.活用の種類と活用形を答えよ。

あはれならば、訪ねまし。

答え:ナリ活用「あはれなり」未然形「あはれなら」 解説:未然形+接続助詞「ば」(仮定)+反実仮想「まし」。


Q41.活用の種類と活用形を答えよ。

山高水深

答え:ク活用「高し」連用形「高く」、ク活用「深し」終止形「深し」 解説:両方ともク活用。


Q42.活用の種類と活用形を答えよ。

しからまし。

答え:シク活用「楽し」シカリ活用未然形「楽しから」 解説:未然形+反実仮想「まし」(特殊型・未然形接続)。


Q43.活用の種類と活用形を答えよ。

静かなる都。

答え:ナリ活用「静かなり」連体形「静かなる」 解説:体言「都」の前。形容動詞ナリ活用は連体形「〜なる」で体言を修飾する。


Q44.活用の種類と活用形を答えよ。

蕩々たる月明かり。

答え:タリ活用「蕩々たり」連体形「蕩々たる」 解説:体言「月明かり」の前。


Q45.活用の種類と活用形を答えよ。

よろしからこと。

答え:ク活用「よろし」カリ活用未然形「よろしから」 解説:未然形+打消「ず」連体形「ぬ」+体言「こと」。


Q46.活用の種類と活用形を答えよ。

いみじう恥づかし。

答え:シク活用「恥づかし」終止形「恥づかし」(「いみじう」はシク活用「いみじ」連用形のウ音便) 解説:「いみじく」→ウ音便で「いみじう」。連用形。


Q47.活用の種類と活用形を答えよ。

静かなりつる夜。

答え:ナリ活用「静かなり」連用形「静かなり」 解説:連用形+完了「つ」連体「つる」+体言「夜」。


Q48.活用の種類と活用形を答えよ。

蕩々たれども、心動かず。

答え:タリ活用「蕩々たり」已然形「蕩々たれ」 解説:已然形+「ども」(逆接)。


Q49.活用の種類と活用形を答えよ。

心強かれ

答え:ク活用「強し」カリ活用命令形「強かれ」 解説:命令形は「かれ」。


Q50.活用の種類と活用形を答えよ。

あはれもまた哀しき秋。

答え:ナリ活用「あはれなり」連用形「あはれに」、シク活用「哀し」連体形「哀しき」 解説:複合の識別。


標準編 /30


【第3部】応用編(Q51〜Q80)

音便・複合・特殊活用。


Q51.活用の種類と活用形を答えよ。

なりぬ。

答え:ク活用「高し」連用形「高く」のウ音便「高う」 解説:「高く」→「高う」のウ音便。連用形扱い。


Q52.活用の種類と活用形を答えよ。

侍り。

答え:ク活用「寒し」連用形「寒く」のウ音便「寒う」 解説:ウ音便。連用形+「侍り」(丁寧)。


Q53.活用の種類と活用形を答えよ。

しう思ふ。

答え:シク活用「美し」連用形「美しく」のウ音便「美しう」 解説:シク活用も「〜しく」→「〜しう」のウ音便あり。


Q54.活用の種類と活用形を答えよ。

静かこそ侍りけれ。

答え:ナリ活用「静かなり」連用形「静かに」 解説:連用形+係助詞「こそ」+「侍り」連用+過去「けり」已然「けれ」(こそ結び)。


Q55.活用の種類と活用形を答えよ。

心細げなる有様。

答え:ナリ活用「心細げなり」連体形「心細げなる」 解説:「心細げ」(接尾)+「なり」。連体形「なる」+体言「有様」。


Q56.活用の種類と活用形を答えよ。

心細げに思ふ。

答え:ナリ活用「心細げなり」連用形「心細げに」 解説:形容詞語幹「心細」+接尾語「げ」+ナリ活用「なり」で形容動詞「心細げなり」を作る。「げ」は様子・気配を表す。連用形「〜げに」で用言「思ふ」を修飾する。


Q57.活用の種類と活用形を答えよ。

寂寞たり

答え:タリ活用「寂寞たり」終止形「寂寞たり」 解説:漢語+「たり」。終止形。


Q58.活用の種類と活用形を答えよ。

心細もあるかな

答え:ク活用「心細し」連用形「心細く」 解説:連用形+係助詞「も」+ラ変「あり」連体「ある」+終助詞「かな」。


Q59.活用の種類と活用形を答えよ。

いみじかれ

答え:シク活用「いみじ」シカリ活用命令形「いみじかれ」 解説:命令形は「かれ」。


Q60.活用の種類と活用形を答えよ。

蕩々たらば、いかに楽しまし。

答え:タリ活用「蕩々たり」未然形「蕩々たら」 解説:未然形+接続助詞「ば」(仮定)+「まし」(反実仮想)。


Q61.活用の種類と活用形を答えよ。

心ゆかしう、ふしぎなる御方。

答え:シク活用「ゆかし」連用形「ゆかしく」のウ音便「ゆかしう」/ナリ活用「ふしぎなり」連体形「ふしぎなる」 解説:複合。シク活用ウ音便+ナリ活用連体形。


Q62.活用の種類と活用形を答えよ。

しき御顔ばせ。

答え:シク活用「麗し」連体形「麗しき」 解説:体言「御顔ばせ」の前。


Q63.活用の種類と活用形を答えよ。

風の音、よろづにつけて寂寥たり

答え:タリ活用「寂寥たり」終止形「寂寥たり」 解説:漢語形容動詞。終止形。


Q64.活用の種類と活用形を答えよ。

をかしからことなり。

答え:シク活用「をかし」シカリ活用未然形「をかしから」 解説:未然形+打消「ず」連体「ぬ」。


Q65.活用の種類と活用形を答えよ。

いと深思ひ入りたり。

答え:ク活用「深し」連用形「深く」 解説:連用形+動詞「思ひ入る」連用+完了「たり」。


Q66.活用の種類と活用形を答えよ。

あはれぞ侍りける

答え:ナリ活用「あはれなり」連用形「あはれに」 解説:連用形+「ぞ」係助詞+「侍り」連用+過去「けり」連体「ける」(ぞの結び)。


Q67.活用の種類と活用形を答えよ。

よろしからず、悲しからず。

答え:両方カリ/シカリ活用未然形(「よろしから」ク活用、「悲しから」シク活用) 解説:両方とも未然形+打消「ず」。


Q68.活用の種類と活用形を答えよ。

物いみじう、口惜し。

答え:シク活用「いみじ」連用形「いみじく」のウ音便「いみじう」/シク活用「口惜し」終止形「口惜し」 解説:両方シク活用。


Q69.活用の種類と活用形を答えよ。

静かなるものから、なほ涙落つ。

答え:ナリ活用「静かなり」連体形「静かなる」 解説:体言「もの」+接続助詞「から」。連体形。


Q70.活用の種類と活用形を答えよ。

蕩々たる川面、月浮かぶ。

答え:タリ活用「蕩々たり」連体形「蕩々たる」 解説:体言「川面」の前。


Q71.活用の種類と活用形を答えよ。

山深く、人気な侍り。

答え:ク活用「深し」連用形「深く」、ク活用「無し」連用形「な(く)」 解説:「人気なく」(人気=ひとけ)。両方ク活用連用形。


Q72.活用の種類と活用形を答えよ。

しきことのみ多かれ

答え:シク活用「楽し」連体形「楽しき」、ク活用「多し」カリ活用命令形「多かれ」 解説:複合。連体形+カリ活用命令形。


Q73.活用の種類と活用形を答えよ。

あはれなる容貌にて、見ゆ。

答え:ナリ活用「あはれなり」連体形「あはれなる」 解説:体言「御容貌」の前。


Q74.活用の種類と活用形を答えよ。

いと心細う、なほ歩く。

答え:ク活用「心細し」連用形「心細く」のウ音便「心細う」 解説:ウ音便。連用形+動詞「歩く」。


Q75.活用の種類と活用形を答えよ。

よろしかるべき御有様

答え:ク活用「よろし」カリ活用連体形「よろしかる」 解説:「べし」連体形接続の前。


Q76.活用の種類と活用形を答えよ。

あはれならぬものなし。

答え:ナリ活用「あはれなり」未然形「あはれなら」 解説:未然形+打消「ず」連体「ぬ」。


Q77.活用の種類と活用形を答えよ。

浩々としてかりければ。

答え:タリ活用「浩々たり」連用形「浩々と」、ク活用「広し」カリ活用連用形「広かり」 解説:複合。タリ連用+ク活用カリ連用。


Q78.活用の種類と活用形を答えよ。

心細げなれば、なほ涙落つ。

答え:ナリ活用「心細げなり」已然形「心細げなれ」 解説:已然形+「ば」(原因)。


Q79.活用の種類と活用形を答えよ。

静かあらず。

答え:ナリ活用「静かなり」連用形「静かに」 解説:連用形+係助詞「も」+ラ変「あり」未然+打消「ず」。


Q80.活用の種類と活用形を答えよ。

しくこそ侍りけれ

答え:シク活用「嬉し」連用形「嬉しく」 解説:連用形+「こそ」係助詞+「侍り」連用+過去「けり」已然「けれ」(こそ結び)。


応用編 /30


【第4部】入試レベル(Q81〜Q100)

難関大頻出。古典作品からの抜粋。


Q81.活用の種類と活用形を答えよ。(枕草子・第一段)

春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる

答え:(形容詞・形容動詞を含まない、参考問題) 解説:「たる」は完了「たり」。識別の引っかけ。


Q82.活用の種類と活用形を答えよ。(枕草子・第一段)

夏は夜。月の頃はさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛び違ひたる、また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし

答え:シク活用「をかし」終止形「をかし」 解説:シク活用の終止形。


Q83.活用の種類と活用形を答えよ。(枕草子・第一段)

秋は夕暮。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛びいそぐさへあはれなり

答え:「近う」ク活用「近し」連用形「近く」のウ音便/「あはれなり」ナリ活用終止形 解説:複合。ウ音便+ナリ活用終止形。


Q84.活用の種類と活用形を答えよ。(徒然草・第一段)

いでや、この世に生まれては、願はしかるべきことこそ多かめれ

答え:「願はしかる」シク活用「願はし」カリ活用連体形/「多かめれ」ク活用「多し」カリ活用連体形「多かる」+推定「めり」已然形(こそ結び) 解説:「多かめれ」は「多かる+めれ」の撥音便で、撥音「ん」が表記されず「る」が無表記となった形(多か[る]めれ)。ら抜きではなく、撥音便の無表記現象。徒然草の冒頭の有名な一節。


Q85.活用の種類と活用形を答えよ。(徒然草・序段)

つれづれなるままに、日暮らし、硯にむかひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとな書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ

答え:「つれづれなる」ナリ活用連体形/「そこはかとなく」ク活用「そこはかとなし」連用形/「あやしう」シク活用「あやし」連用形ウ音便/「ものぐるほしけれ」シク活用「ものぐるほし」已然形(こそ結び) 解説:徒然草冒頭。最頻出。


Q86.活用の種類と活用形を答えよ。(源氏物語・桐壺)

朝夕の宮仕へにつけても、人の心をのみ動かし、恨みを負ふ積もりにや、いと篤しくなりゆき、もの心細げ里がちなるを…

答え:「篤しく」シク活用「篤し」連用形/「心細げに」ナリ活用「心細げなり」連用形「心細げに」 解説:複合。シク活用連用+ナリ活用連用。


Q87.活用の種類と活用形を答えよ。(伊勢物語・東下り)

三河の国八橋といふ所に至りぬ。そこを八橋といひけるは、水ゆく河のくもでなれば、橋を八つ渡せるによりてなむ、八橋といひける。その沢のほとりの木の蔭に下り居て、乾飯食ひけり。その沢にかきつばたいとおもしろく咲きたり。

答え:シク活用「おもしろし」連用形「おもしろく」 解説:「おもしろし」はシク活用。「おもしろく」連用形+動詞「咲き」。


Q88.活用の種類と活用形を答えよ。(源氏物語・若紫)

雀の子を犬君が逃がしつる。伏籠の内に込めたりつるものを。

答え:(形容詞・形容動詞を含まない、参考問題) 解説:「たり」は完了。識別の引っかけ。


Q89.活用の種類と活用形を答えよ。(更級日記)

あづま路の道のはてよりも、なほ奥つかたに生ひ出でたる人、いかばかりかは怪しかりけむを、いかに思ひはじめけることにか、世の中に物語といふもののあなるを、いかで見ばやと思ひつつ…

答え:シク活用「怪し」シカリ活用連用形「怪しかり」 解説:シカリ活用連用+過去推量「けむ」(連用形接続)。


Q90.活用の種類と活用形を答えよ。(土佐日記)

男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。それの年のしはすの二十日あまり一日の日の戌の時に、門出す。…十二月の二十日あまり一日。…ある人、県の四年五年果てて、例のことどもみなし終へて、解由など取りて、住む館より出でて、舟に乗るべき所へ渡る。

答え:(形容詞・形容動詞を含まない、参考問題) 解説:土佐日記冒頭は形容詞語を含まない。識別の引っかけ。


Q91.活用の種類と活用形を答えよ。(平家物語・冒頭)

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし

答え:シク活用「久し」シカリ活用未然形「久しから」 解説:未然形+打消「ず」。「奢れる」は完了「り」、「ごとし」は比況助動詞。


Q92.活用の種類と活用形を答えよ。(百人一首・小野小町)

花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに

答え:ナリ活用「いたづらなり」連用形「いたづらに」 解説:連用形+動詞「ふる」(経る)。


Q93.活用の種類と活用形を答えよ。(百人一首・紀友則)

ひさかたの光のどけき春の日にしづ心花の散るらむ

答え:ク活用「しづ心無し」連用形「しづ心なく」 解説:「無し」ク活用連用形。


Q94.活用の種類と活用形を答えよ。(百人一首・赤染衛門)

やすらはで寝なましものを小夜更けてかたぶくまでの月を見しかな

答え:(形容詞・形容動詞を含まない、参考問題) 解説:和歌に形容詞・形容動詞なし。識別の引っかけ。


Q95.活用の種類と活用形を答えよ。(古今集・在原業平)

名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと

答え:ク活用「無し」終止形「なし」 解説:「なし」終止。「や」係助詞の疑問。


Q96.活用の種類と活用形を答えよ。(源氏物語・桐壺)

御前の壺前栽のいとおもしろき盛りなるを御覧ずるに…かたじけなく思ひたまふる

答え:シク活用「おもしろし」連体形「おもしろき」/ク活用「かたじけなし」連用形「かたじけなく」 解説:連体形+体言「盛り」、連用形+動詞「思ひ」。


Q97.活用の種類と活用形を答えよ。(枕草子・うつくしきもの)

うつくしきもの、瓜にかきたるちごの顔。雀の子の、ねず鳴きするにをどり来る。二つ三つばかりなるちごの、いそぎてはひくる道に、いと小さき塵のありけるを目ざとに見つけて、いとをかしげなる指にとらへて、大人ごとに見せたる、いとうつくし

答え:「うつくしきもの」シク活用「うつくし」連体形/「小さき」ク活用「小さし」連体形/「をかしげなる」ナリ活用「をかしげなり」連体形/「うつくし」シク活用終止形 解説:複合。シク連体+ク連体+ナリ連体+シク終止。


Q98.活用の種類と活用形を答えよ。(平家物語・木曽の最期)

木曽殿は、信濃より、巴・山吹とて、二人の便女を具せられたり。山吹は労りあれば、都にとどまりぬ。…いつくしき男も、終には討たれぬ。

答え:シク活用「いつくし」連体形「いつくしき」 解説:連体形+体言「男」。


Q99.活用の種類と活用形を答えよ。(方丈記・冒頭)

ゆく河の流れは絶えして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。

答え:シク活用「久し」連用形「久しく」/ク活用「無し」終止形「なし」 解説:シク活用連用+動詞「とどまる」、「なし」終止で文末。


Q100.活用の種類と活用形を答えよ。(源氏物語・桐壺・冒頭の総合)

いづれの御時にか、女御、更衣あまた候ひたまひける中に、いとやむごとなきにはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり。…はじめより我はと思ひ上がりたまへる御方々、めざましきものにおとしめそねみたまふ。同じほど、それより下臈の更衣たちは、まして安からず。朝夕の宮仕へにつけても、人の心をのみ動かし、恨みを負ふ積もりにや、いと篤しくなりゆき、もの心細げに里がちなるを、いよいよあかずあはれなるものに思ほして、人のそしりをも憚らせたまはず、世のためしにもなりぬべき御もてなしなり。

答え:「やむごとなき」ク活用「やむごとなし」連体形/「めざましき」シク活用「めざまし」連体形/「安からず」ク活用「安し」カリ活用未然形「安から」+打消「ず」/「篤しく」シク活用「篤し」連用形/「里がちなる」ナリ活用「里がちなり」連体形/「あはれなる」ナリ活用「あはれなり」連体形 解説:源氏物語冒頭。形容詞・形容動詞の連続。難関大最頻出箇所で活用語の総合的な識別が問われる。


入試レベル編 /20


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