古文の敬語でつまずく原因は、覚える語が多いことではありません。見るべき順番が決まっていないことです。
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見るところは、この3つだけ
① まず種類を決める 尊敬(動作をする人を敬う)/謙譲(動作を受ける人を敬う)/丁寧(読み手・聞き手を敬う)。
② 誰から誰への敬意か 地の文なら作者から、会話文なら話し手から。ここを取り違えると全部ずれます。
③ 訳を当てはめて確認 「お〜になる」なら尊敬、「〜し申し上げる」なら謙譲、「〜ます・〜ございます」なら丁寧。
この100個の選び方
当サイトの無料ドリルから、入試・定期テストで実際に問われる形だけを選び直しました。同じ分野でも出るところがひと通り入るように配分しています。
第1章 まずこの3つ(38問)
種類見分け
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 1 | 中宮、昔のことを、おぼしめさせたまふ。 種類を答えよ。 | 尊敬語(最高敬語) | 「おぼしめす」+「せたまふ」。 |
| 2 | 我れ、御いとまたまはる。 種類を答えよ。 | 謙譲語 | 「たまはる」=いただく。 |
| 3 | 「これは尊し」と申したまふ。 種類を答えよ。 | 謙譲(申し)+尊敬(たまふ) | 「申す」=言うの謙譲、「たまふ」=動作主を敬う。 |
| 4 | 「我れも参り侍りぬ」と申す。 | 丁寧語 | 「侍り」=〜です・います。 |
| 5 | 「君にまうすべきこと侍り」と言ふ。 種類を答えよ。 | 謙譲(まうす)+丁寧(侍り) | 「まうす(申す)」謙譲、「侍り」丁寧。 |
| 6 | 御前に候ひけり。 種類を答えよ。 | 謙譲語(お控えする) | 「御前に候ふ」=貴人のおそばに伺候する謙譲の本動詞。 |
| 7 | 大納言、御前に候ふ。 種類を答えよ。 | 謙譲語(御前に伺候する) | 「御前に」+地の文=貴人のそばに控える謙譲。丁寧語は会話・手紙が原則。 |
| 8 | 中宮、御文を奉る。 種類と敬意の対象を答えよ。 | 謙譲語/受け取り手(差し上げる相手)への敬意 | 「奉る」は謙譲。差し上げる相手を敬う。 |
| 9 | 中宮、御文奉りたまふ。 種類と敬意の対象を答えよ。 | 謙譲+尊敬/受け取り手と中宮の両方を敬う | 「奉り」=謙譲、「たまふ」=尊敬。 |
| 10 | さぶらふ人召せ。 種類を答えよ。 | 「さぶらふ」=謙譲語(or 丁寧語の本動詞用法)/「召せ」=尊敬語 | 「さぶらふ(候ふ)」=「あり・仕ふ」の謙譲語(お仕えする)。 |
| 11 | 「侍に候ふは誰そ」と仰す。 種類を答えよ。 | 丁寧/謙譲(「候ふ」)+尊敬(「仰す」) | 「候ふ」は文脈で謙譲・丁寧を判別。 |
| 12 | 大臣、帝に文を奉りたまふ。 敬意の方向(誰から誰へ)を答えよ。 | 「奉り」=大臣から帝への敬意(謙譲)/「たまふ」=作者から大臣への敬意(尊敬) | 謙譲は動作主から受け取り手へ、尊敬は作者(語り手)から動作主への敬意。 |
| 13 | 中宮、御文を御覧じたまふ。 敬意の方向を答えよ。 | 「御覧じ」+「たまふ」ともに作者から中宮への尊敬(二重敬語) | 尊敬の重ね=最高敬語。 |
| 14 | 「我れ、参り侍り」と申す。 | 「侍り」=話し手から聞き手(高貴な人)への丁寧 | 会話文の中の丁寧語は聞き手敬意。 |
訳し方
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 15 | 院、大殿籠る。 現代語訳せよ。 | 「院が、お休みになる」 | 「大殿籠る」尊敬の特殊形(寝る)。 |
| 16 | 帝、御文書かせたまふ。 現代語訳せよ。 | 「帝が、お手紙をお書きになる」 | 「せたまふ」二重敬語(尊敬)。 |
| 17 | 御文を奉る。 現代語訳せよ。 | 「お手紙を差し上げる」 | 「奉る」謙譲。「差し上げる」。 |
| 18 | 「これは尊し」と申す。 現代語訳せよ。 | 「『これは尊い』と申し上げる」 | 「申す」謙譲。「申し上げる」。 |
| 19 | 我れも参り侍り。 現代語訳せよ。 | 「私も参上いたします(ございます)」 | 「侍り」丁寧。「〜います/いたします/ございます」。 |
| 20 | 中宮、御文を御覧ず。 現代語訳せよ。 | 「中宮が、お手紙をご覧になる」 | 「御覧ず」尊敬。「ご覧になる」。 |
| 21 | 御所に参る。 現代語訳せよ。 | 「御所に参上する」 | 「参る」謙譲。「参上する」。 |
| 22 | 法皇、熊野へ御幸あり。 現代語訳せよ。 | 「法皇が、熊野へ御幸をなさる(おいでになる)」 | 御幸(ごこう)=上皇・法皇のお出まし。帝なら行幸(ぎょうこう)。 |
| 23 | 君に仕うまつる。 現代語訳せよ。 | 「君にお仕えする(お仕え申し上げる)」 | 「仕うまつる」謙譲。 |
| 24 | 上、仰せらる。 現代語訳せよ。 | 「上が、おっしゃる」 | 「仰す」+「らる」(尊敬)。 |
| 25 | 大納言、御前に候ふ。 現代語訳せよ。 | 「大納言が、御前に控えている/お仕えしている」 | 「候ふ」(謙譲)。 |
| 26 | 帝、御物の怪に苦しませたまふ。 現代語訳せよ。 | 「帝が、物の怪にお苦しみになる」 | 「せたまふ」二重敬語(尊敬)。 |
敬意の方向
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 27 | (地の文)帝、御文書かせたまふ。 敬意の方向を答えよ。 | 作者 → 帝 | 地の文の尊敬二重敬語。動作主の帝を作者が敬う。 |
| 28 | (地の文)中宮、御髪を梳らせたまふ。 敬意の方向を答えよ。 | 作者 → 中宮 | 「梳らせたまふ」は侍女に梳らせる使役+尊敬とも二重尊敬とも取れるが、いずれでも敬意は作者→中宮。 |
| 29 | (会話文中の丁寧)「いま参り候ふ」 敬意の方向を答えよ。 | 話し手 → 聞き手 | 「候ふ」丁寧。話し手が聞き手を敬う。 |
| 30 | (地の文)中宮、御覧ず。 敬意の方向を答えよ。 | 作者 → 中宮 | 尊敬語。動作主の中宮を、作者が敬う。 |
| 31 | (地の文)法皇、御使ひを遣はす。 敬意の方向を答えよ。 | 作者 → 法皇 | 「遣はす」(尊敬)。動作主を敬う。 |
| 32 | (会話文)「我れも参らんと申し侍り」 敬意の方向を答えよ。 | 「参ら」話し手 → 参上先の貴人/「申し」話し手 → 申し上げる相手/「侍り」話し手 → 聞き手 | 「申す」(謙譲)→受け手、「侍り」(丁寧)→聞き手。 |
| 33 | (手紙文)「君のおほせのこと、承りて侍り」 敬意の方向を答えよ。 | 「承り」書き手 → 承る相手(君)/「侍り」書き手 → 読み手 | 手紙文では発信者は書き手、丁寧は読み手への敬意。 |
| 34 | (会話文)「さやうに仕うまつるべきやうにても侍らず」 敬意の方向を答えよ。 | 「仕うまつる」話し手 → お仕えする対象/「侍ら」話し手 → 聞き手 | 「仕うまつる」(謙譲)+「侍り」(丁寧)。 |
| 35 | (地の文)院、御文を遣はす。 敬意の方向を答えよ。 | 作者 → 院 | 「遣はす」(尊敬)。動作主を敬う。 |
| 36 | (地の文)「まかり出で侍りなむ」と申しけり。 敬意の方向を答えよ。 | 「まかり」話し手 → 御前の貴人(退出元)/「侍り」話し手 → 聞き手/「申し」作者 → 申し上げる相手 | 「まかり出づ」=御前から退出する謙譲。敬意は退出元の貴人へ。 |
| 37 | (地の文)入道殿、このことをいとねたく思しめしけり。 敬意の方向を答えよ。 | 作者 → 入道殿 | 「思しめす」(尊敬)。 |
| 38 | (地の文)大臣、御文を奉る。 敬意の方向を答えよ。 | 作者 → 御文の受け手(高貴な人) | 地の文の謙譲語。動作の受け手(御文を差し上げる相手)を作者が敬う。 |
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 39 | 春宮(とうぐう)、文読み給ふ。 | 四段活用・尊敬の補助動詞「給ふ」 | 主語「春宮」(皇太子・貴人)、終止形「給ふ」は四段。 |
| 40 | 思ひ給ふれど、口には出ださず。 | 下二段活用・謙譲の補助動詞「給ふ」 | 已然形「給ふれ」は下二段。 |
| 41 | 帝、御衣(おんぞ)を脱ぎて給ふ。 | 本動詞「給ふ」(お与えになる) | 直前は「脱ぎて」で、別の動作のあと改めて「給ふ」。 |
| 42 | 入道殿、双六(すごろく)打ち給ふ。 | 四段活用・尊敬の補助動詞「給ふ」 | 主語「入道殿」(貴人)、終止形「給ふ」は四段。 |
| 43 | 心のうちに思ひ給ふれば、いとほし。 | 下二段活用・謙譲の補助動詞「給ふ」 | 已然形「給ふれ」は下二段。 |
| 44 | 帝、御手づから杯を給ふ。 | 本動詞「給ふ」(お与えになる) | 体言「杯を」+給ふで、動詞連用形に付かない。 |
| 45 | 親王(みこ)、馬に乗り給ふ。 | 四段活用・尊敬の補助動詞「給ふ」 | 主語「親王」(貴人)、終止形「給ふ」は四段。 |
| 46 | 見給ふれども、それとも分かず。 | 下二段活用・謙譲の補助動詞「給ふ」 | 已然形「給ふれ」は下二段。 |
| 47 | 大臣、われに位を給ふ。 | 本動詞「給ふ」(お与えになる) | 体言「位を」+給ふで、動詞連用形に付いていない。 |
| 48 | 主上(うへ)、うなづき給ふ。 | 四段活用・尊敬の補助動詞「給ふ」 | 主語「主上」(帝)、終止形「給ふ」は四段。 |
| 49 | げに見給ふるに、あはれなり。 | 下二段活用・謙譲の補助動詞「給ふ」 | 連体形「給ふる」は下二段。 |
| 50 | 大君、笛を人に給ふ。 | 本動詞「給ふ」(お与えになる) | 直前が体言「笛を」で動詞連用形ではない。 |
参る
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 51 | 御几帳(きちやう)のもとに参る。 | 本動詞・謙譲「参る」(参上する) | 直前「もとに」は目的地の体言+格助詞。 |
| 52 | ねんごろに弔(とぶら)ひ参らす。 | 補助動詞・謙譲「参らす」(〜申し上げる) | 「弔ひ」は四段「弔ふ」連用形。 |
| 53 | 御箸(はし)とりて御物参る。 | 本動詞・尊敬「参る」(召し上がる) | 「御物」は食事。主語が貴人で「食ふ」の尊敬=「召し上がる」。 |
| 54 | 御消息(せうそこ)を参らせたり。 | 本動詞・謙譲「参らす」(差し上げる) | 「参らせ」は「参らす」連用形。 |
| 55 | 法皇(ほふわう)の御所に参る。 | 本動詞・謙譲「参る」(参上する) | 直前「御所に」は目的地の体言+格助詞。 |
| 56 | 経(きやう)を読み参らす。 | 補助動詞・謙譲「参らす」(〜申し上げる) | 「読み」は四段「読む」連用形。 |
| 57 | 帝、御酒を参る。 | 本動詞・尊敬「参る」(召し上がる) | 主語が帝=「召し上がる」(尊敬の本動詞)。貴人に差し上げる意(謙譲)の「参る」と区別。 |
| 58 | 玉(たま)を参らせけり。 | 本動詞・謙譲「参らす」(差し上げる) | 「参らせ」は「参らす」連用形。 |
奉る
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 59 | 御衣(おんぞ)を脱ぎて奉る。 | 本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) | 「脱ぎて」の後、改めて「奉る」。 |
| 60 | 御志(こころざし)深く頼み奉る。 | 補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) | 「頼み」は四段連用形。連用形+奉るで補助動詞。 |
| 61 | 御料(れう)の御衣(おんぞ)奉る。 | 本動詞・尊敬「奉る」(お召しになる) | 直前「御衣」は衣服。「着る」の尊敬=「ご料のお召し物をお召しになる」。 |
| 62 | 御衣(おんぞ)を縫ひて奉る。 | 本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) | 「縫ひて」の後、物(御衣)を差し出す本動詞。 |
| 63 | 御衣(おんぞ)ひきかづき奉る。 | 補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) | 「ひきかづき」は四段「ひきかづく」連用形。 |
| 64 | 寒ければ、御衣(おんぞ)かさねて奉る。 | 本動詞・尊敬「奉る」(お召しになる) | 寒くて自分が着る文脈=「着る」の尊敬語。差し上げる相手がいれば謙譲。 |
| 65 | 宝物(たからもの)を奉る。 | 本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) | 差し出す物「宝物を」が直前。 |
| 66 | 御几帳(きちやう)引き寄せ奉りて。 | 補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) | 「引き寄せ」は下二段連用形。 |
侍り・候ふ
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 67 | 鬼ある所となむ人申し侍る。 | 補助動詞・丁寧「侍り」(〜です/〜ます) | 「申し」は連用形。連用形+侍る(連体形)で補助動詞。 |
| 68 | 御返事(かへりごと)候ふ。 | 本動詞・丁寧「候ふ」(あります) | 直前「御返事」は体言。単独で「あり」の丁寧=「お返事がございます」。 |
| 69 | 一の谷の軍(いくさ)破れ候ひぬ。 | 補助動詞・丁寧「候ふ」(〜です/〜ます) | 「破れ」は下二段「破る」連用形。 |
| 70 | この程(ほど)は、京に侍り。 | 本動詞・丁寧「侍り」(おります) | 丁寧の本動詞「侍り」(終止形)=おります。 |
| 71 | かやうの事をのみ思ひ侍り。 | 補助動詞・丁寧「侍り」(〜です/〜ます) | 「思ひ」は連用形。連用形+侍るで補助動詞。 |
| 72 | 御消息(せうそこ)候ふ。 | 本動詞・丁寧「候ふ」(あります) | 直前「御消息」は体言。単独で「あり」の丁寧=「お便りがございます」。 |
| 73 | 御伴(とも)に参り候ふ。 | 補助動詞・丁寧「候ふ」(〜です/〜ます) | 「参り」は連用形。連用形+候ふで補助動詞。 |
| 74 | をかしき事も侍りき。 | 本動詞・丁寧「侍り」(あります・ございます) | 「侍り」+過去「き」。直前は体言「事」+係助詞「も」で連用形がないので、存在を丁寧に述べる本動詞(「あり」の丁寧)。 |
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 75 | 帝、行幸しておはしまして、御覧ず。 ア 二重尊敬 / イ 単体の最高敬語 / ウ 使役+尊敬 / エ 二方面敬語 / オ その他の普通の敬語 | イ | 「おはします」の連用形。 |
| 76 | 大納言、中宮に申し給ふ。 ア 二重尊敬 / イ 単体の最高敬語 / ウ 使役+尊敬 / エ 二方面敬語 / オ その他の普通の敬語 | エ | 「申し(謙譲)+給ふ(尊敬)」。 |
| 77 | 中宮、女に琴を弾かせ給ふ。 ア 二重尊敬 / イ 単体の最高敬語 / ウ 使役+尊敬 / エ 二方面敬語 / オ その他の普通の敬語 | ウ | 「女に」という使役の対象がある。 |
| 78 | 中宮、をかしと笑はせ給ふ。 ア 二重尊敬 / イ 単体の最高敬語 / ウ 使役+尊敬 / エ 二方面敬語 / オ その他の普通の敬語 | ア | 「笑は+せ(尊敬)+給ふ」。 |
| 79 | 中将、ただ今こそおはすれ。 ア 二重尊敬 / イ 単体の最高敬語 / ウ 使役+尊敬 / エ 二方面敬語 / オ その他の普通の敬語 | オ | 「おはす」単体は普通の尊敬語。 |
| 80 | 帝、内裏にはおはしまさず。 ア 二重尊敬 / イ 単体の最高敬語 / ウ 使役+尊敬 / エ 二方面敬語 / オ その他の普通の敬語 | イ | 「おはします」の未然形+打消「ず」。 |
| 81 | 女御、帝に御琴を奉り給ふ。 ア 二重尊敬 / イ 単体の最高敬語 / ウ 使役+尊敬 / エ 二方面敬語 / オ その他の普通の敬語 | エ | 「奉り(謙譲)+給ふ(尊敬)」。 |
| 82 | 帝、臣下に詔を書かせ給ふ。 ア 二重尊敬 / イ 単体の最高敬語 / ウ 使役+尊敬 / エ 二方面敬語 / オ その他の普通の敬語 | ウ | 「臣下に」という使役の対象がある。 |
二方向
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 83 | 后、帝の御前に参り給ふ。 ア 二方向敬語(謙譲+尊敬) / イ 尊敬語のみ / ウ 謙譲語のみ / エ 丁寧語 | ア | 参り(謙譲=帝へ)+給ふ(尊敬=后へ)。 |
| 84 | 大臣、座を立ち給ふ。 ア 二方向敬語(謙譲+尊敬) / イ 尊敬語のみ / ウ 謙譲語のみ / エ 丁寧語 | イ | 「立ち(一般の動詞)+給ふ(尊敬)」。 |
| 85 | 翁、帝に玉の枝を奉る。 ア 二方向敬語(謙譲+尊敬) / イ 尊敬語のみ / ウ 謙譲語のみ / エ 丁寧語 | ウ | 「奉る」は謙譲語(受け手=帝へ)。 |
| 86 | 「かかる事も、世には侍り」と語る。 ア 二方向敬語(謙譲+尊敬) / イ 尊敬語のみ / ウ 謙譲語のみ / エ 丁寧語 | エ | 「侍り」は丁寧語(聞き手への敬意)。 |
| 87 | 中納言、帝に事の由を申し給ふ。 ア 二方向敬語(謙譲+尊敬) / イ 尊敬語のみ / ウ 謙譲語のみ / エ 丁寧語 | ア | 申し(謙譲=帝へ)+給ふ(尊敬=中納言へ)。二方向の敬語。 |
| 88 | 院、来し方をあはれと思す。 ア 二方向敬語(謙譲+尊敬) / イ 尊敬語のみ / ウ 謙譲語のみ / エ 丁寧語 | イ | 「思す」は尊敬語(動作主=院へ)。 |
| 89 | 翁、姫に思ふことを申す。 ア 二方向敬語(謙譲+尊敬) / イ 尊敬語のみ / ウ 謙譲語のみ / エ 丁寧語 | ウ | 「申す」は謙譲語(受け手=姫へ)。 |
| 90 | 「げに、ことわりに侍り」と申しけり。 ア 二方向敬語(謙譲+尊敬) / イ 尊敬語のみ / ウ 謙譲語のみ / エ 丁寧語 | エ | 「侍り」は丁寧語(聞き手への敬意)。 |
二方向の敬語を、実際の文章で試す
一語の中に「謙譲+尊敬」が同居する二方向の敬語は、単語で覚えても本文では止まります。誰の動作かを先に決めるという手順を、定番の一段で通してやってみてください。
- 枕草子『中納言参りたまひて』テスト対策問題 ― 二方向の敬語が5問。縦書きPDFつき
- 古文「敬意の方向」|誰から誰への敬意かを見抜く手順
- 古文の敬語の識別|尊敬・謙譲・丁寧を誰への敬意で
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「誰から誰への敬意か」が、どうしても決まらない人へ
敬意の方向は、文字だけだとどうしても入りにくいところです。声と板書で一度通して聞くと、驚くほどあっさり片づくことがあります。誰でも古典塾は「読んで覚える」無料テキスト専門で動画授業がないので、そこはスタディサプリ(古文・漢文=岡本梨奈先生)が相棒になります。
絶対敬語
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 91 | 女房、東宮に事のよしを啓す。 ア 奏す(絶対敬語=申し上げる) / イ 啓す(絶対敬語=申し上げる) / ウ 相対敬語(申す・聞こゆ・奉る 等) / エ 奏す(=楽器を 演奏する ) | イ | 絶対敬語「啓す」。相手は東宮。 |
| 92 | 大臣、世の有様を帝に奏す。 ア 奏す(絶対敬語=申し上げる) / イ 啓す(絶対敬語=申し上げる) / ウ 相対敬語(申す・聞こゆ・奉る 等) / エ 奏す(=楽器を 演奏する ) | ア | 言葉を申し上げる「奏す」。 |
| 93 | 笛をいとめでたく奏す。 ア 奏す(絶対敬語=申し上げる) / イ 啓す(絶対敬語=申し上げる) / ウ 相対敬語(申す・聞こゆ・奉る 等) / エ 奏す(=楽器を 演奏する ) | エ | 目的語が「笛」。「演奏する」意で敬語ではない。 |
| 94 | 女、男に忍びて聞こゆ。 ア 奏す(絶対敬語=申し上げる) / イ 啓す(絶対敬語=申し上げる) / ウ 相対敬語(申す・聞こゆ・奉る 等) / エ 奏す(=楽器を 演奏する ) | ウ | 「聞こゆ」は相対敬語。相手(男)は文脈で決まる。 |
| 95 | 大夫、皇后に賀の言葉を啓す。 ア 奏す(絶対敬語=申し上げる) / イ 啓す(絶対敬語=申し上げる) / ウ 相対敬語(申す・聞こゆ・奉る 等) / エ 奏す(=楽器を 演奏する ) | イ | 絶対敬語「啓す」。相手は皇后。 |
自尊敬語
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 96 | 〔地の文〕女房、御前に参る。 ア 自尊敬語 / イ 通常の尊敬語 / ウ 謙譲語 | ウ | 「参る」は「行く」の謙譲語。 |
| 97 | 〔地の文〕院、池の汀を御覧ず。 ア 自尊敬語 / イ 通常の尊敬語 / ウ 謙譲語 | イ | 地の文で作者が院を高める通常の尊敬語。 |
| 98 | 〔帝の独白〕「われ、この文を御覧ず」 ア 自尊敬語 / イ 通常の尊敬語 / ウ 謙譲語 | ア | 帝が独白で、自分の「見る」に尊敬語。 |
| 99 | 〔臣下が〕臣、わびを申す。 ア 自尊敬語 / イ 通常の尊敬語 / ウ 謙譲語 | ウ | 「申す」は「言ふ」の謙譲語。 |
| 100 | 〔地の文〕帝、楽人を召す。 ア 自尊敬語 / イ 通常の尊敬語 / ウ 謙譲語 | イ | 地の文で作者が帝の「呼ぶ」を高める通常の尊敬語。 |
まちがえたら、どうするか
答えが合っていても、決め手が言えなければ×にしてください。なんとなくで当たってしまうので、そこを見ないと力になりません。
同じところで2問以上まちがえたら、古典文法ドリル 一覧からその分野の100題ドリルに戻るのがいちばん速いです。
この100問が終わったら
次は問題量を増やす段階です。使う本の選び方は、塾長が全部読んだうえで正直に書いています。
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