古文 識別これだけ100|無料PDFと決め手つき

古文 識別これだけ100 迷ったらまずこの100個 古典文法

古文の識別は、覚えることが多すぎて何から手をつければいいか分からなくなります。このページは、そこを一気に片づけるためのものです。入試や定期テストで実際によく問われる形だけを100個集めました。

「時間がない」「どれをやればいいか分からない」というときは、まずここだけやってください。無料PDFも用意しています。

📄 印刷して使う(無料)

問題編PDF(100問・答えを書きこむ形)

解答編PDF(答え+「決め手」の一行つき)

A4・問題編7ページ/解答編9ページ

この100個の選び方

当サイトの無料ドリル(約6,400問)から、次の3つを満たすものだけを選び直しました。

  • 入試・定期テストで実際に問われる形であること
  • 同じ語でも用法がひと通り入るように配分すること
  • 例文が短く、10秒で判断できること

語ごとの問題数は、需要の大きさに合わせて変えています。たとえば「ぬ・ね」「なり」「に」は多め、「けむ」「給ふ」は少なめです。

識別の決め手は、ほぼ3つしかない

① 直前の語の活用形 未然形か、連用形か、已然形か。ここでほとんど決まります。

② 直後に何が来るか 体言が来れば連体形、句点で終われば終止形。

③ 訳して通るか 最後の確認。「〜てしまった」なら完了、「〜ない」なら打消。

この順に見るだけです。語ごとに別の覚え方をする必要はありません。

第1章 落としたら致命傷の6語(46問)

「ぬ」 → 「ぬ」の解説を読む

No. 例文 答え 決め手
1 月の明かき夜、はかなく更けぬ。 完了の助動詞「ぬ」終止形 「更け」は下二段「更く」連用形。
2 我が思ふ人は来ぬらむ。 完了の助動詞「ぬ」終止形 「来(き)」はカ変連用形。
3 来ぬ人を待つ宵の更けゆけば。 打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 「来(こ)」はカ変未然形。
4 在原業平の歌、忘れぬものを。 打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 「忘れ」は下二段未然形(連用同形)。
5 夜深くぬれば、夢のごとし。 下二段動詞「寝(ぬ)」の已然形「ぬれ」 「ぬれ」は下二段「寝」の已然形。
6 死ぬる命の惜しからず。 ナ変動詞「死ぬ」連体形「死ぬる」 「ぬる」全体で連体形。

「ね」 → 「ね」の解説を読む

No. 例文 答え 決め手
7 問へど答へねば、いと怒れり。 打消の助動詞「ず」已然形「ね」 下二段「答ふ」未然形「答へ」+打消「ず」已然形「ね」+接続助詞「ば」(順接確定)。
8 わが袖は、人こそ知らね、乾く間もなし。 打消の助動詞「ず」已然形「ね」 「知ら」未然形+「ね」。係助詞「こそ」の結びなので已然形。「人は知らないけれど」(百人一首・二条院讃岐)。
9 この文、はや読みね。 完了の助動詞「ぬ」命令形「ね」 「読み」連用形+文末の「ね」=完了の命令形(〜してしまえ)。打消なら未然形について「読まね(ば)」の形。
10 急ぎ往ねかし。 ナ変動詞「往ぬ」命令形「往ね」 「往ね」命令形+「かし」(念押し)。

「なり」 → 「なり」の解説を読む

No. 例文 答え 決め手
11 名にし負ふ都鳥にてあるなり。 断定「なり」 ラ変「あり」連体形「ある」+断定「なり」。
12 古き友、なほ生けるなりけり。 断定「なり」連用形「なり」 四段「生く」已然形「生け」+存続「り」連体形「る」+断定「なり」連用形+過去「けり」終止形。
13 月の都の人なりけり、と申す。 断定「なり」連用形 体言「人」+「なり」連用+「けり」終止+引用「と」。
14 心ある人なりしが、いま見えず。 断定「なり」連用形 体言「人」+「なり」連用+過去「き」連体「し」+「が」(接続助詞)。
15 嵐の音、いまだ止まずなり。 伝聞・推定「なり」 「止まず」(打消ず終止)+「なり」。
16 奥山に、鹿ぞ鳴くなる。 伝聞・推定の助動詞「なり」連体形「なる」 終止形「鳴く」+なり=音を根拠にした推定(聴覚)。「ぞ」の結びで連体形「なる」。
17 帝、御殿の内におはすなり。 伝聞・推定「なり」 サ変「おはす」終止形+伝聞推定「なり」。
18 海面、なほ平らかなり。 ナリ活用形容動詞「平らかなり」 語幹「平らか」+「なり」。
19 心ある人にて、いとあはれなりける。 形容動詞「あはれなり」連用形+過去「けり」連体形「ける」 「あはれなり」連用+「ける」(こその結びの場合)。
20 嵐山の紅葉、見る人多くなりぬ。 四段動詞「成る」連用形 「多く」(形容詞連用)+「成る」連用「なり」+完了「ぬ」。

「に」 → 「に」の解説を読む

No. 例文 答え 決め手
21 心にかかれども、口に出さず。 格助詞「に」 体言「心」+「に」+動詞「かかる」。
22 行く春に惜しまるる人。 格助詞「に」 「行く春」+「に」+「惜しまるる」(四段「惜しむ」未然+受身「る」連体)+「人」。
23 物のあはれを知らぬ人にもあらず。 断定の助動詞「なり」連用形「に」 連体形「知らぬ人」+「に」+係助詞「も」+「あら(あり未然)」+打消「ず」。
24 我は男にこそありけれ。 断定の助動詞「なり」連用形「に」 体言「男」+「に」+係助詞「こそ」+「あり」+過去「けり」已然形「けれ」(こその結び)。
25 雨降るに、なほ来たる人なし。 接続助詞「に」 連体形「降る」+「に」。
26 ことば多きに、心せばし。 接続助詞「に」 連体形「多き」(形容詞「多し」ク活用連体形)+「に」。
27 春過ぎて夏来にけり。 完了の助動詞「ぬ」連用形「に」 「来(き)」カ変連用形+「に+けり」。
28 雪降り出でにけり。 完了の助動詞「ぬ」連用形「に」 「降り出で」(複合動詞)連用形+「にけり」。
29 庭の様子いとあやしげに梅の花… 形容動詞「あやしげなり」連用形語尾「に」 「あやしげ」(=怪しげな様子)+「に」。
30 死にたる人。 ナ変動詞「死ぬ」連用形「死に」 「死に」(ナ変連用)+「たり」(連用形接続の存続)連体形+体言「人」。

「る・らる」 → 「る・らる」の解説を読む

No. 例文 答え 決め手
31 我が宿の梅、知る人に折らる。 受身 他者「知る人」が動作主。
32 愚かなる振る舞ひ、人に笑はる。 受身 「人に」=〜される相手(動作主)がある→受身。「笑は」四段未然形+る。
33 帝、その歌をいたくめでらる。 尊敬 主語が帝(高貴な人)→動作主を高める尊敬。「めで」下二段未然形+らる。
34 大納言、いとうつくしと見らる。 尊敬 主語が大納言。「いとうつくしと御覧になる」。
35 恥づかしくて、ものも言はれず。 可能の打消 打消「ず」を伴う「れ」=可能。「言うこともできない」。
36 昔のこと、ふと思ひ出でらる。 自発 心情系「思ひ出づ」。「自然と思い出される」。

「る・れ」 → 「る・れ」の解説を読む

No. 例文 答え 決め手
37 池の面に、月の影うつれるを見る。 完了(存続)の助動詞「り」連体形「る」 直前の「れ」がエ段(四段「うつる」の已然形)。
38 軒端に咲ける梅の香、いとなつかし。 完了(存続)の助動詞「り」連体形「る」 「咲け」がエ段(四段「咲く」の已然形)。

「ば」 → 「ば」の解説を読む

No. 例文 答え 決め手
39 鏡に色・形あらば映らじを。 未然形+ば(順接仮定条件) 「あら」はラ変「あり」未然形。
40 あらばあれ、なくてもありなむ。 未然形+ば(順接仮定条件) 「あら」はラ変未然形。「あるならあれ(あってもよい)、なくても済むだろう」。
41 世の中を厭はば山に入れ。 未然形+ば(順接仮定条件) 「厭は」は四段「厭ふ」未然形。
42 病重ければ起きも上がらず。 已然形+ば(順接確定条件・原因理由) 「重けれ」は形容詞「重し」已然形。
43 人問へばありのままに語る。 已然形+ば(順接確定条件・恒常条件) 「問へ」は四段「問ふ」已然形。
44 時来れば花おのづから開く。 已然形+ば(順接確定条件・恒常条件) 「来れ」はカ変已然形。「時が来ると(自然と)花が開く」。
45 雨の降れば、え出で立たず。 已然形+ば(順接確定条件・原因理由) 「降れ」は四段已然形。「雨が降るので、出発できない」。
46 花の散るをば惜しむ。 「をば」の「ば」=係助詞「は」(接続助詞「ば」ではない) 「散るを+ば」は準体法「散るの(散ること)を」+係助詞「は」が濁音化した形。

第2章 ここで差がつく7語(33問)

「し」 → 「し」の解説を読む

No. 例文 答え 決め手
47 月の都に住みし人にやあらむ。 過去の助動詞「き」連体形「し」 「住み」連用+「し」+体言「人」+断定「に」+係助詞「や」+ラ変未然「あら」+推量「む」。
48 我ぞ知る、唐土に渡りし人。 過去の助動詞「き」連体形「し」 「渡り」連用+「し」+体言「人」。
49 思ひしことを書きとめぬ。 過去の助動詞「き」連体形「し」 「思ひ」連用形+「し」+体言「こと」。
50 我のみし怒り、人は笑へり。 副助詞「し」 「のみ」(限定)+「し」(強調)。
51 我し思へば、なほ恋し。 副助詞「し」 「我し思へば」の「し」を取り除いても「我思へば」で意味は通る → 強調の副助詞。
52 行幸したまひしことあり。 ①前の「し」=サ変動詞「す」連用形 ②後の「し」=過去の助動詞「き」連体形 「行幸し」(サ変連用)+尊敬「たまひ」連用+過去「き」連体「し」+体言「こと」。
53 ありがたしと人みな申しけり。 形容詞ク活用「ありがたし」終止形 「ありがたし」(=めったにない)終止+引用「と」。
54 春雨降りしかど、花散らず。 過去の助動詞「き」已然形「しか」+逆接「ど」 「降り」連用+「しか」+「ど」。

「なむ」 → 「なむ」の解説を読む

No. 例文 答え 決め手
55 我が君もすこやかにおはせなむ。 願望(他者)「なむ」 「おはせ」未然+「なむ」。
56 子もすこやかに育たなむ。 願望(他者)「なむ」 「育た」未然+「なむ」。
57 鳥のこゑなむいとあはれなる。 係助詞「なむ」 「鳥のこゑ」+「なむ」+連体形「あはれなる」。
58 あはれ世の中なむかなしき。 係助詞「なむ」 「世の中」+「なむ」+連体「かなしき」。
59 言ひなむとすれど、声出でず。 完了「ぬ」未然+意志「む」 「言ひ」連用+「な」+「む」。
60 涙の落ちなむを、人に見られじ。 完了「ぬ」未然+推量「む」(連体形) 「落ち」連用+「な」+「む」を体言代用。
61 人もこそ来め、我れも往なむ。 ナ変「往ぬ」未然+意志「む」 「往な」+「む」。「人も来るだろうから、私も行こう」。

「な」 → 「な」の解説を読む

No. 例文 答え 決め手
62 思ひ初めなば、苦しからむ。 完了の助動詞「ぬ」の未然形「な」 「初め」は下二段「初む」連用形。
63 暮れなむとすれど、帰らず。 完了の助動詞「ぬ」の未然形「な」 「暮れ」は下二段連用形。
64 あはれと思へ、人なしらせそ。 禁止の副詞「な」(「な〜そ」の構文) 「な」+連用形「しらせ」+「そ」で「知らせるな」。
65 ほととぎすな鳴きそ鳴きそ。 禁止の副詞「な」(「な〜そ」の構文) 「な」+連用形「鳴き」+「そ」で「鳴くな」。
66 あなかま、もの言ふな。 禁止の終助詞「な」 「言ふ」は四段終止形。文末で「ものを言ってはいけない」。
67 はかなき夢を見つるな。 詠嘆の終助詞「な」 「つる」は完了「つ」連体形。

「て」 → 「て」の解説を読む

No. 例文 答え 決め手
68 都を発ちて幾日になりぬらむ。 接続助詞「て」 「発ち」連用+「て」+形容詞「幾日」+格助詞「に」+動詞「なり」連用+完了「ぬ」+現在推量「らむ」。
69 歌一首、詠みてけり。 完了の助動詞「つ」連用形「て」 「てけり」「てき」「てむ」の「て」は完了「つ」。接続助詞の「て」と混同しない。
70 京にて生まれ、奈良にて育つ。 両方とも格助詞「にて」 場所を示す格助詞「にて」。

「で」 → 「で」の解説を読む

No. 例文 答え 決め手
71 言(こと)問はで過ぎにけり。 接続助詞「で」(未然形接続・打消)/訳:声をかけないで通り過ぎてしまった 「問は」は四段「問ふ」未然形。
72 聞かでやみにしことの悔しさよ。 接続助詞「で」(未然形接続・打消)/訳:聞かないで終わってしまったことの悔しさよ 「聞か」は四段「聞く」未然形。
73 なかなか言はでやみにしを。 接続助詞「で」(未然形接続・打消)/訳:かえって言わないで終わってしまったことよ 「言は」は四段「言ふ」未然形。

「が」 → 「が」の解説を読む

No. 例文 答え 決め手
74 いみじき人が、また気高き人。 格助詞「が」(同格) 「いみじき人」(連体形+人)+「が」+「気高き人」。
75 君が御志ありて、世に伝はる。 格助詞「が」(連体修飾格、=「〜の」) 「君」+「が」+体言「御志」。
76 木の葉散るが、なほ風吹かず。 接続助詞「が」(逆接) 「散る」連体+「が」+「吹かず」。

「の」 → 「の」の解説を読む

No. 例文 答え 決め手
77 黒き雲の、にはかに出で来て。 主格 「黒い雲が、にわかに出てきて」。
78 都の空を、なほ恋しく思ふ。 連体修飾格(=「〜の」と訳す) 「都の空」=すぐ下の体言「空」にかかる。
79 いと小さき鳥の、梢にゐたる。 同格 「たいそう小さい鳥で、梢に止まっている(鳥)」。

第3章 上位を狙うならここまで(21問)

「べし」 → 「べし」の解説を読む

No. 例文 答え 決め手
80 我れ歌を詠むべきことを思ふ。 当然 「歌を詠むべきことを思う」(連体形)。
81 真夜中に物音、何ぞあるべき。 推量 「べき」は連体形(係助詞「ぞ」の結び)。
82 我れもまた、その道を行くべし。 意志 1人称。「私もまた、その道を行こう」。
83 川深くして、渡るべからず。 可能(の打消) 状況として不可能=「渡ることができない」。
84 雪降れば、雪靴を履くべし。 適当・命令 「雪が降ったら、雪靴を履くのがよい/履きなさい」。

「らむ」 → 「らむ」の解説を読む

No. 例文 答え 決め手
85 旅人は今、どこへ向かふらむ。 現在推量(または原因推量) 「どこへ」(疑問)あり。
86 いかでこの音を聞き給ふらむ。 原因推量 「いかで」+「給ふ」(尊敬)+「らむ」。
87 いまごろ山に響くらむ鐘の音。 婉曲 体言「鐘の音」の前。「今頃山に響いているような鐘の音」。

「けむ」 → 「けむ」の解説を読む

No. 例文 答え 決め手
88 昔の人、いま何処へ行きけむ。 過去推量(疑問) 「何処へ」は場所疑問詞であり、原因疑問詞ではない。
89 いかにありし世にやありけむ。 過去の原因推量 「いかに」と呼応。「どのような世であったのだろう」。

「たり」 → 「たり」の解説を読む

No. 例文 答え 決め手
90 我れ歌詠みたるを、人皆称ふ。 完了・存続「たり」連体形「たる」 「詠み」連用+「たる」+準体「を」。
91 風吹きたれば、舟漕ぎ出でぬ。 完了・存続「たり」已然形「たれ」 「吹き」連用+「たれ」+「ば」。
92 武士たりしが、いま俗にあり。 断定「たり」連用形+過去「き」連体形「し」 体言「武士」+「たり」連用+「し」+「が」(逆接)。
93 我れ仏徒たれば、戒律を守る。 断定「たり」已然形「たれ」 体言「仏徒」+「たれ」+「ば」(原因)。

「にて・とて・して」 → 「にて・とて・して」の解説を読む

No. 例文 答え 決め手
94 ある男、宮にて仕うまつる。 格助詞「にて」(場所) 「ある男が、宮中で仕える」。
95 二人しておもしろき歌詠む。 格助詞「して」(共同) 「二人で趣のある歌を詠む」。
96 「世を捨てむ」とて山に入る。 格助詞「とて」(目的・引用的) 「『世を捨てよう』と言って山に入る」。
97 いと幼き子にてまだ物言ふべきほどならず。 断定の助動詞「なり」連用形「に」+接続助詞「て」(〜であって) 「とても幼い子であって、まだ物を言うべき頃でない」。

「給ふ」 → 「給ふ」の解説を読む

No. 例文 答え 決め手
98 親王(みこ)、馬に乗り給ふ。 四段活用・尊敬の補助動詞「給ふ」 主語「親王」(貴人)、終止形「給ふ」は四段。
99 「げに、見給ふるに、いとあはれなり」と言ふ。 下二段活用・謙譲の補助動詞「給ふ」 会話文の中の「給ふる」(下二段連体形)=謙譲。下二段の「給ふ」は会話・手紙の中でしか使わない。
100 帝、御衣(おんぞ)を脱ぎて給ふ。 本動詞「給ふ」(お与えになる) 直前は「脱ぎて」で、別の動作のあと改めて「給ふ」。

まちがえたら、どうするか

答えが合っていても、決め手が言えなければ×にしてください。識別はなんとなくで当たってしまうので、そこを見ないと力になりません。

同じ語で2問以上まちがえたら、その語の解説記事に戻るのがいちばん速いです。上の各見出しからリンクしています。

もっと解きたい人へ

語ごとの100題ドリルを無料で公開しています。→ 古典文法ドリル 一覧 / 定期テスト対策 一覧

コメント

タイトルとURLをコピーしました