古文「最高敬語」の識別 100題ドリル|無料PDFと解答付き

古文 最高敬語 の識別 100題ドリル 古文ドリル

二重尊敬・使役との違いを100問で見抜く

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解説記事「古文「最高敬語」の識別 100題識別」を読む

このドリルでわかること

はじめに

「最高敬語」は、天皇・中宮・上皇など最高位の人物だけに使う最上級の尊敬表現です。入試では「させたまふ」を中心に、二重尊敬(最高敬語)なのか、使役+尊敬なのかを見分けさせる設問が定番です。

このドリルでは、傍線部を次の5タイプ(ア〜オ)に分類します。

記号 種類 形・代表例 最高敬語?
二重尊敬 せ給ふ・させ給ふ・しめ給ふ ○ 最高敬語
単体の最高敬語 おはします・きこしめす・おぼしめす ○ 最高敬語
使役+尊敬 (人)に〜せ給ふ/させ給ふ × ちがう
二方面敬語 申し給ふ・聞こえ給ふ・奉り給ふ × ちがう
その他の普通の敬語 給ふ・おはす・のたまふ・申す・侍り 等(単体) × ちがう

鉄則:「せ給ふ・させ給ふ」を見たら、まず〈使役の対象「(人)に」があるか〉を探す。 → なければ二重尊敬=最高敬語(ア)あれば使役+尊敬=最高敬語ではない(ウ)

識別の鉄則

🎯 解き方のコツ(時短テクニック)

🎯 解き方のコツ

  1. 「させ給ふ・せ給ふ・しめ給ふ」 … 使役の対象(〜に)がなければ最高敬語(ア)。「す・さす・しむ」は使役ではなく尊敬で取る。
  2. 「おはします・きこしめす・おぼしめす」 … 見た瞬間に最高敬語(イ)。語形を丸暗記するのが最強。
  3. 「(人)に+〜せ給ふ/させ給ふ」 … 使役+尊敬()。「家来に〜させなさる」。最高敬語ではない。
  4. 「申し・聞こえ・奉り・啓し・奏し+給ふ」 … 二方面敬語()。前半が謙譲語なので、受け手にも敬意がいく。最高敬語ではない。
  5. 「給ふ/おはす/のたまふ/思す」など単体 … 普通の尊敬語()。一段ふつうの敬意。

問題(Q1〜Q100)

ここから100問を表示します。スマホでも解けるよう、答えと解説は各問の直下に表示しています。「解答が見えると解いた気にならない」という方は、上のPDFをダウンロードして印刷で解いてください。

【第1部】基礎(Q1〜Q20)

Q1.次の傍線部「立たせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、御前に立たせ給ふ答え:ア 解説:「立た(未然)+せ(尊敬)+給ふ(尊敬)」の二重尊敬。立つは自動詞で使役の対象がなく、最高敬語。


Q2.次の傍線部「おはします」は、ア〜オのどれか。

帝、清涼殿におはします答え:イ 解説:「おはします」は「おはす」より一段上の、単体で最高敬語の語。「いらっしゃる」。


Q3.次の傍線部「笑ひ給ふ」は、ア〜オのどれか。

大臣、いとをかしと笑ひ給ふ答え:オ 解説:尊敬の補助動詞「給ふ」が単体で付くだけ。二重尊敬ではないので普通の尊敬語。


Q4.次の傍線部「入らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

上皇、御車に入らせ給ふ答え:ア 解説:「入ら(未然)+せ(尊敬)+給ふ」。入るは自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。


Q5.次の傍線部「きこしめす」は、ア〜オのどれか。

帝、楽の音をきこしめす答え:イ 解説:「きこしめす」は「聞く・食ふ・治む」の最高敬語で、単体で最高敬語。


Q6.次の傍線部「申し給ふ」は、ア〜オのどれか。

中納言、帝に事の由を申し給ふ答え:エ 解説:「申し(謙譲)+給ふ(尊敬)」。受け手(帝)への謙譲と主体への尊敬の二方面敬語。最高敬語ではない。


Q7.次の傍線部「渡らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

中宮、御堂に渡らせ給ふ答え:ア 解説:「渡ら+せ(尊敬)+給ふ」。移動の自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。


Q8.次の傍線部「おはす」は、ア〜オのどれか。

姫君、こなたにおはす答え:オ 解説:「おはす」単体は普通の尊敬語(いらっしゃる)。「おはしま」になって初めて最高敬語。


Q9.次の傍線部「おぼしめす」は、ア〜オのどれか。

帝、あはれとおぼしめす答え:イ 解説:「おぼしめす(思し召す)」は「思ふ」の最高敬語で、単体で最高敬語。


Q10.次の傍線部「御覧ぜさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、めづらしき絵を御覧ぜさせ給ふ答え:ア 解説:「御覧ぜ(サ変・尊敬本動詞)+させ(尊敬)+給ふ」。帝みづから御覧になる二重尊敬=最高敬語。


Q11.次の傍線部「のたまふ」は、ア〜オのどれか。

大将、かくなむのたまふ答え:オ 解説:「のたまふ」は「言ふ」の尊敬語(単体)。普通の尊敬語で最高敬語ではない。


Q12.次の傍線部「聞こえ給ふ」は、ア〜オのどれか。

女御、帝に聞こえ給ふ答え:エ 解説:「聞こえ(謙譲=申し上げる)+給ふ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。


Q13.次の傍線部「出でさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

上皇、南殿に出でさせ給ふ答え:ア 解説:「出で(下二・未然)+させ(尊敬)+給ふ」。自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。


Q14.次の傍線部「思す」は、ア〜オのどれか。

大臣、心苦しと思す答え:オ 解説:「思す(おぼす)」単体は「思ふ」の普通の尊敬語。「思し召す」になって最高敬語。


Q15.次の傍線部「帰らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

中宮、里に帰らせ給ふ答え:ア 解説:「帰ら+せ(尊敬)+給ふ」。自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。


Q16.次の傍線部「奉り給ふ」は、ア〜オのどれか。

姫、宮に御文を奉り給ふ答え:エ 解説:「奉り(謙譲=差し上げる)+給ふ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。


Q17.次の傍線部「聞かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

中宮、おもしろき物語を聞かせ給ふ答え:ア 解説:中宮みづからお聞きになる「聞か+せ(尊敬)+給ふ」。使役対象がなく二重尊敬=最高敬語。


Q18.次の傍線部「召す」は、ア〜オのどれか。

大臣、人を召す答え:オ 解説:「召す」は「呼ぶ」等の尊敬語(単体)。普通の尊敬語で最高敬語ではない。


Q19.次の傍線部「おはしまして」は、ア〜オのどれか。

帝、行幸しておはしまして、御覧ず。 答え:イ 解説:「おはします」の連用形。単体で最高敬語。


Q20.次の傍線部「仰せられさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、近き人々に、かく仰せられさせ給ふ答え:ア 解説:「仰せられ(尊敬)+させ(尊敬)+給ふ」の重ね。帝みづからおっしゃる二重尊敬=最高敬語。


【第2部】標準(Q21〜Q50)

Q21.次の傍線部「詠ませ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、女房に歌を詠ませ給ふ答え:ウ 解説:「女房に」という使役の対象がある。「女房に詠ませなさる」の使役+尊敬。最高敬語ではない。


Q22.次の傍線部「のぼらせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

上皇、御階をのぼらせ給ふ答え:ア 解説:「のぼら+せ(尊敬)+給ふ」。自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。


Q23.次の傍線部「啓し給ふ」は、ア〜オのどれか。

大納言、中宮に啓し給ふ答え:エ 解説:「啓す」は中宮・東宮へ申し上げる謙譲語。それに「給ふ」で二方面敬語。最高敬語ではない。


Q24.次の傍線部「おぼしめして」は、ア〜オのどれか。

帝、いとほしとおぼしめして、御涙を流す。 答え:イ 解説:「おぼしめす」の連用形。単体で最高敬語。


Q25.次の傍線部「書かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、臣下に詔を書かせ給ふ答え:ウ 解説:「臣下に」という使役の対象がある。使役+尊敬。最高敬語ではない。


Q26.次の傍線部「下りさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

上皇、御輿より下りさせ給ふ答え:ア 解説:「下り(上二・未然)+させ(尊敬)+給ふ」。自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。


Q27.次の傍線部「奏し給ふ」は、ア〜オのどれか。

大臣、帝に奏し給ふ答え:エ 解説:「奏す」は帝へ申し上げる謙譲語。「給ふ」で二方面敬語。最高敬語ではない。


Q28.次の傍線部「大殿籠らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、夜更けて大殿籠らせ給ふ答え:ア 解説:「大殿籠る(寝るの尊敬)+せ(尊敬)+給ふ」。二重に尊敬を重ねた最高敬語。


Q29.次の傍線部「おはしませば」は、ア〜オのどれか。

帝、御簾の内におはしませば、人々かしこまる。 答え:イ 解説:「おはします」の已然形。単体で最高敬語。


Q30.次の傍線部「弾かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、楽人に琵琶を弾かせ給ふ答え:ウ 解説:「楽人に」という使役の対象がある。使役+尊敬。最高敬語ではない。


Q31.次の傍線部「笑はせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

中宮、をかしと笑はせ給ふ答え:ア 解説:「笑は+せ(尊敬)+給ふ」。中宮みづから笑う二重尊敬=最高敬語。


Q32.次の傍線部「参らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

大臣、宮に御琴を参らせ給ふ答え:エ 解説:「参らす(謙譲=差し上げる)+給ふ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。


Q33.次の傍線部「きこしめさず」は、ア〜オのどれか。

帝、御薬をもきこしめさず。 答え:イ 解説:「きこしめす」の未然形+打消「ず」。「召し上がらない」。単体で最高敬語。


Q34.次の傍線部「講ぜさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、博士に書を講ぜさせ給ふ答え:ウ 解説:「博士に」という使役の対象がある。「博士に講じさせなさる」の使役+尊敬。最高敬語ではない。


Q35.次の傍線部「泣かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

上皇、昔を思ひ出でて泣かせ給ふ答え:ア 解説:「泣か+せ(尊敬)+給ふ」。自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。


Q36.次の傍線部「おはす」は、ア〜オのどれか。

中将、ただ今こそおはすれ。 答え:オ 解説:「おはす」単体は普通の尊敬語。最高敬語は「おはします」。


Q37.次の傍線部「仕うまつり給ふ」は、ア〜オのどれか。

上達部、帝に仕うまつり給ふ答え:エ 解説:「仕うまつる(謙譲=お仕えする)+給ふ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。


Q38.次の傍線部「起きさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、夜深く起きさせ給ふ答え:ア 解説:「起き(上二・未然)+させ(尊敬)+給ふ」。自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。


Q39.次の傍線部「おぼしめしけり」は、ア〜オのどれか。

帝、心にくしとおぼしめしけり答え:イ 解説:「おぼしめす」の連用形+過去「けり」。単体で最高敬語。


Q40.次の傍線部「調ぜさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、医師に御薬を調ぜさせ給ふ答え:ウ 解説:「医師に」という使役の対象がある。使役+尊敬。最高敬語ではない。


Q41.次の傍線部「隠れさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、其の年の冬、つひに隠れさせ給ふ答え:ア 解説:「隠れ(下二・未然)+させ(尊敬)+給ふ」。崩御を婉曲に表す二重尊敬=最高敬語。


Q42.次の傍線部「弾かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

中宮、女に琴を弾かせ給ふ答え:ウ 解説:「女に」という使役の対象がある。使役+尊敬。最高敬語ではない。


Q43.次の傍線部「聞こえ給ふ」は、ア〜オのどれか。

女御、帝に御消息を聞こえ給ふ答え:エ 解説:「聞こえ(謙譲)+給ふ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。


Q44.次の傍線部「来させ給ふ」は、ア〜オのどれか。

上皇、にはかに当院に来させ給ふ答え:ア 解説:「来(カ変・未然「こ」)+させ(尊敬)+給ふ」。移動の自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。


Q45.次の傍線部「召す」は、ア〜オのどれか。

帝、笛の上手を召す答え:オ 解説:「召す」単体は普通の尊敬語(お呼びになる)。二重尊敬ではない。


Q46.次の傍線部「立ち出でさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、御前に立ち出でさせ給ふ答え:ア 解説:「立ち出で(下二・未然)+させ(尊敬)+給ふ」。自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。


Q47.次の傍線部「奉り給ふ」は、ア〜オのどれか。

后、帝に御果物を奉り給ふ答え:エ 解説:「奉り(謙譲=差し上げる)+給ふ」。二方面敬語。最高敬語ではない。


Q48.次の傍線部「思ひ給ふる」は、ア〜オのどれか。

「うれしく思ひ給ふる」と、申す。 答え:オ 解説:連体形が「給ふ」=下二段の「給ふ」で、謙譲・丁寧。尊敬ではないので、もちろん最高敬語ではない。


Q49.次の傍線部「行はせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、御遊びを行はせ給ふ答え:ア 解説:帝みづから催される「行は+せ(尊敬)+給ふ」。使役対象がなく二重尊敬=最高敬語。


Q50.次の傍線部「申し給ふ」は、ア〜オのどれか。

大納言、中宮に申し給ふ答え:エ 解説:「申し(謙譲)+給ふ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。


【第3部】応用(Q51〜Q80)

Q51.次の傍線部「吹かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、みづから笛を吹かせ給ふ答え:ア 解説:「みづから」とあり使役の対象がない。「吹か+せ(尊敬)+給ふ」の二重尊敬=最高敬語。


Q52.次の傍線部「ともさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、女房に灯火をともさせ給ふ答え:ウ 解説:「女房に」という使役の対象がある。使役+尊敬。最高敬語ではない。


Q53.次の傍線部「思ひ給へて」は、ア〜オのどれか。

「あはれと思ひ給へて」と、聞こゆ。 答え:オ 解説:連用形が「給へ」で、活用は下二段(給へ/給へ/給ふ/給ふる/給ふれ)。下二段「給ふ」は謙譲・丁寧。最高敬語ではない。


Q54.次の傍線部「おはしまさず」は、ア〜オのどれか。

帝、内裏にはおはしまさず。 答え:イ 解説:「おはします」の未然形+打消「ず」。単体で最高敬語。


Q55.次の傍線部「申す」は、ア〜オのどれか。

大臣、帝に物を申す答え:オ 解説:「申す」単体は謙譲語(言ふの謙譲)。尊敬要素がないので最高敬語ではない。


Q56.次の傍線部「乗らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

上皇、御輿に乗らせ給ふ答え:ア 解説:「乗ら+せ(尊敬)+給ふ」。自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。


Q57.次の傍線部「詠ませ給ひて」は、ア〜オのどれか。

帝、人々に歌を詠ませ給ひて、優劣を定む。 答え:ウ 解説:「人々に」という使役の対象がある。使役+尊敬。最高敬語ではない。


Q58.次の傍線部「きこしめして」は、ア〜オのどれか。

帝、雅楽をきこしめして、感ぜさせ給ふ。 答え:イ 解説:「きこしめす」の連用形。単体で最高敬語。


Q59.次の傍線部「下ろさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、女房に御格子を下ろさせ給ふ答え:ウ 解説:「女房に」という使役の対象がある。御格子を下ろすのは女房の役で、使役+尊敬。最高敬語ではない。


Q60.次の傍線部「啓し給ふ」は、ア〜オのどれか。

大夫、東宮に啓し給ふ答え:エ 解説:「啓す」は東宮・中宮への謙譲語。「給ふ」で二方面敬語。最高敬語ではない。


Q61.次の傍線部「思し召しければ」は、ア〜オのどれか。

帝、本意なしと思し召しければ、許さず。 答え:イ 解説:「思し召す」の連用形+過去「けり」の已然形。単体で最高敬語。


Q62.次の傍線部「御覧ず」は、ア〜オのどれか。

帝、紅葉を御覧ず答え:オ 解説:「御覧ず」単体は「見る」の尊敬語。普通の尊敬語で、二重尊敬「御覧ぜさせ給ふ」になって最高敬語。


Q63.次の傍線部「出家せさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

上皇、つひに出家せさせ給ふ答え:ア 解説:「出家せ(サ変・未然)+させ(尊敬)+給ふ」。上皇みづからの出家で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。


Q64.次の傍線部「書かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

殿、姫君に手本を書かせ給ふ答え:ウ 解説:「姫君に」という使役の対象がある。使役+尊敬。最高敬語ではない。


Q65.次の傍線部「さぶらふ」は、ア〜オのどれか。

「ここにさぶらふ」と申す。 答え:オ 解説:「さぶらふ(候ふ)」は丁寧語(あります・おります)。尊敬要素がなく最高敬語ではない。


Q66.次の傍線部「大殿籠りて」は、ア〜オのどれか。

君、昼つ方より大殿籠りて、起きず。 答え:オ 解説:「大殿籠る」単体は「寝」の尊敬語。普通の尊敬語で、「大殿籠らせ給ふ」になって最高敬語(Q28と対比)。


Q67.次の傍線部「流させ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、御涙を流させ給ふ答え:ア 解説:帝みづから涙を流す「流さ+せ(尊敬)+給ふ」。使役対象がなく二重尊敬=最高敬語。


Q68.次の傍線部「奉り給ふ」は、ア〜オのどれか。

女御、帝に御琴を奉り給ふ答え:エ 解説:「奉り(謙譲)+給ふ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。


Q69.次の傍線部「狩りせさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、男どもに狩りせさせ給ふ答え:ウ 解説:「男どもに」という使役の対象がある。使役+尊敬。最高敬語ではない。


Q70.次の傍線部「おはしましけり」は、ア〜オのどれか。

昔、男、東山におはしましけり答え:イ 解説:「おはします」の連用形+過去「けり」。単体で最高敬語。


Q71.次の傍線部「見給ふる」は、ア〜オのどれか。

「夢にも見給ふるかな」と聞こゆ。 答え:オ 解説:連体形が「給ふ」=下二段の「給ふ」で謙譲・丁寧。尊敬ではなく最高敬語でもない。


Q72.次の傍線部「御覧ぜさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、相撲を御覧ぜさせ給ふ答え:ア 解説:「御覧ぜ(尊敬本動詞)+させ(尊敬)+給ふ」。帝みづから御覧になる二重尊敬=最高敬語。


Q73.次の傍線部「参り給ふ」は、ア〜オのどれか。

后、内裏に参り給ふ答え:エ 解説:「参り(謙譲=参上する)+給ふ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。


Q74.次の傍線部「きこしめす」は、ア〜オのどれか。

帝、政(まつりごと)をきこしめす答え:イ 解説:「きこしめす」は「治む」の意でも単体で最高敬語。「天下をお治めになる」。


Q75.次の傍線部「作らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、上達部に詩を作らせ給ふ答え:ウ 解説:「上達部に」という使役の対象がある。使役+尊敬。最高敬語ではない。


Q76.次の傍線部「渡らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

法皇、御堂に渡らせ給ふ答え:ア 解説:「渡ら+せ(尊敬)+給ふ」。移動の自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。


Q77.次の傍線部「申し給へば」は、ア〜オのどれか。

大納言、帝に申し給へば、うなづく。 答え:エ 解説:「申し(謙譲)+給ふ(尊敬)」の已然形。二方面敬語。最高敬語ではない。


Q78.次の傍線部「起きさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、夜もすがら起きさせ給ふ答え:ア 解説:「起き+させ(尊敬)+給ふ」。帝みづから起きている。使役対象なしの二重尊敬=最高敬語。


Q79.次の傍線部「御物語せさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、昔の事を御物語せさせ給ふ答え:ア 解説:「御物語せ(サ変・未然)+させ(尊敬)+給ふ」。帝みづから語る二重尊敬=最高敬語。


Q80.次の傍線部「聞こえ給ふ」は、ア〜オのどれか。

大臣、帝に御消息を聞こえ給ふ答え:エ 解説:「聞こえ(謙譲)+給ふ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。


【第4部】入試(Q81〜Q100)

Q81.次の傍線部「おぼしめす」は、ア〜オのどれか。

帝、月を御覧じて、来し方をあはれにおぼしめす答え:イ 解説:「おぼしめす」は「思ふ」の最高敬語。単体で最高敬語。


Q82.次の傍線部「笑はせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

中宮、女房の言葉を聞きて、いとをかしと笑はせ給ふ答え:ア 解説:「笑は+せ(尊敬)+給ふ」。中宮みづから笑う。使役対象なしの二重尊敬=最高敬語。


Q83.次の傍線部「こもらせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

上皇、位を下りさせ給ひて後、御寺にこもらせ給ふ答え:ア 解説:「こもら+せ(尊敬)+給ふ」。自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。


Q84.次の傍線部「奏し給ふ」は、ア〜オのどれか。

大臣、事の由を詳しく帝に奏し給ふ答え:エ 解説:「奏す」は帝への謙譲語。「給ふ」で二方面敬語。最高敬語ではない。


Q85.次の傍線部「吹かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、楽人どもに笛を吹かせ給ふ答え:ウ 解説:「楽人どもに」という使役の対象がある。使役+尊敬。最高敬語ではない。


Q86.次の傍線部「きこしめす」は、ア〜オのどれか。

法皇、御堂におはしまして、夜もすがら御念仏をきこしめす答え:イ 解説:「きこしめす」は単体で最高敬語。文頭の「おはします」も最高敬語で、二つ重なっている。


Q87.次の傍線部「参り給ひ」は、ア〜オのどれか。

女御、帝の御前に参り給ひて、御琴を弾き給ふ。 答え:エ 解説:「参り(謙譲=参上する)+給ひ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。


Q88.次の傍線部「大殿籠らせ給ひ」は、ア〜オのどれか。

帝、いたく酔はせ給ひて、その夜は大殿籠らせ給ひぬ。 答え:ア 解説:「大殿籠る(寝の尊敬)+せ(尊敬)+給ふ」。二重尊敬の最高敬語。


Q89.次の傍線部「討たせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

上皇、北面の武士に命じて、賊を討たせ給ふ答え:ウ 解説:「北面の武士に」という使役の対象がある。「武士に討たせなさる」の使役+尊敬。最高敬語ではない。


Q90.次の傍線部「書かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

中宮、御手づから、その歌を色紙に書かせ給ふ答え:ア 解説:「御手づから(自分の手で)」とあり使役の対象がない。中宮みづから書く二重尊敬=最高敬語。


Q91.次の傍線部「おはしまして」は、ア〜オのどれか。

帝、御簾の内におはしまして、人々の物語をきこしめす。 答え:イ 解説:「おはします」の連用形。単体で最高敬語。


Q92.次の傍線部「申し給ふ」は、ア〜オのどれか。

大納言、帝に申し給ふやう、「しかしかの事ぞ」と。 答え:エ 解説:「申し(謙譲)+給ふ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。


Q93.次の傍線部「おぼしめしけり」は、ア〜オのどれか。

帝、絵を御覧じて、いみじき上手なりとおぼしめしけり答え:イ 解説:「おぼしめす」の連用形+過去「けり」。単体で最高敬語。


Q94.次の傍線部「寄せさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

上皇、舎人に御車を寄せさせ給ふ答え:ウ 解説:「舎人に」という使役の対象がある。使役+尊敬。最高敬語ではない。


Q95.次の傍線部「起きさせ給ひ」は、ア〜オのどれか。

帝、夜更くるまで起きさせ給ひて、文をぞ作らせ給ふ。 答え:ア 解説:「起き+させ(尊敬)+給ふ」。帝みづから起きている。使役対象なしの二重尊敬=最高敬語。


Q96.次の傍線部「聞こえ給ふ」は、ア〜オのどれか。

后の宮、帝に御文を聞こえ給ふ答え:エ 解説:「聞こえ(謙譲)+給ふ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。


Q97.次の傍線部「折らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。

帝、御手づから紅葉を折らせ給ふ答え:ア 解説:「御手づから」とあり使役の対象がない。帝みづから折る二重尊敬=最高敬語。


Q98.次の傍線部「啓し給ふ」は、ア〜オのどれか。

僧都、東宮に経の事を啓し給ふ答え:エ 解説:「啓す」は東宮への謙譲語。「給ふ」で二方面敬語。最高敬語ではない。


Q99.次の傍線部「おはしまさで」は、ア〜オのどれか。

帝、久しく内裏におはしまさで、世の人嘆く。 答え:イ 解説:「おはします」の未然形+打消接続「で」。単体で最高敬語。


Q100.次の傍線部「譲らせ給ひ」は、ア〜オのどれか。

上皇、御位を皇子に譲らせ給ひて、仙洞におはします。 答え:ア 解説:「皇子に」は譲位の相手で、使役の対象ではない(皇子に譲らせるのではなく、上皇みづから譲る)。「譲ら+せ(尊敬)+給ふ」の二重尊敬=最高敬語。


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