過去連体形・サ変連用形などを100問で見分ける
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📖 識別の理屈を先に押さえたい方へ
このドリルでわかること
はじめに:「し」の正体(5パターン)
古文の「し」は識別問題の頻出テーマ。大きく 5種類 あります。
| 種類 | 接続/品詞 | 判別ポイント | 例 |
|---|---|---|---|
| ① 過去の助動詞「き」 連体形「し」 | 連用形接続(カ変は「こし・きし」、サ変は「せし」) | 下に体言や助詞(を・かな など)が続く/上の「ぞ・なむ・や・か」の結び | 行きし人/見し夢 |
| ② サ変動詞「す」 連用形「し」 | 動詞(名詞+「す」の複合動詞を含む) | 名詞の下にあり、下に「けり・たり・たまふ・て」など連用形に付く語が続く | 出家しけり/学問したり |
| ③ 副助詞「し」 | 強調 | 取り除いても文意が通る | 我し思へば/旅をしぞ思ふ |
| ④ 形容詞シク活用の活用語尾の一部(〜しく・〜しき) | 形容詞 | 「し」の下に「く・き」などが続いて一語(悲しく・美しき)。終止形「恋し」の「し」も活用語尾 | 悲しく泣く/物悲しき秋 |
| ⑤ 形容詞ク活用 終止形「し」 | 形容詞 | 「清し」「高し」などで言い切る(文末・引用「と」の上) | 月清し/山高し |
識別の鉄則
識別の鉄則
- 直前の語 を見る
- 動詞などの連用形+「し」→ 過去「き」連体形(カ変「来」には未然形「こ」にも連用形「き」にも付いて「こし」「きし」。サ変には、連体形「し」・已然形「しか」は未然形に付いて「せし」「せしか」、終止形「き」だけは連用形に付いて「しき」)
- 名詞+「し」で「出家す」「旅す」のような一語の動詞になり、下に「けり・たり・たまふ・て」などが続く → サ変「す」の連用形
- 下接語・係り結び を見る
- 「し」+体言 → 過去「き」連体形
- 「し」で文や句が切れていて、上に「ぞ・なむ・や・か」がある → その結びの過去「き」連体形(上が「こそ」なら已然形「しか」で結ぶ)
- 副助詞「し」 は、体言や助詞の下にあり、取り除いても文意が通る(強意)。「しぞ」「しも」「〜し…ば」の形が多い
- 形容詞シク活用 は、「し」の下に「く・き」などが続いて一語になる(悲しく・美しき)。この「し」は活用語尾の一部(終止形「恋し」の「し」も活用語尾)
- 形容詞ク活用終止形「し」 は、「清し」「高し」のように形容詞の終わりで言い切る(文末・引用「と」の上)
最初の20問はこの5パターンの基礎。後半に進むにつれて、完了「ぬ」と重なる「にし」、カ変・サ変に付く過去「き」(こし・せし)、係り結び、入試レベルへ進みます。
上の「識別の鉄則」は、文法の理屈にそって見分ける手順。
こちらは 試験本番ですばやく答えを出す ための実戦テクニックです。
コツ① 「し」の後ろを最初に見る(いちばん多いパターン)
「し」が出てきたら、まず 直後 に視線を飛ばす。 – 後ろが体言(名詞)→ ほぼ 過去「き」連体形(例:行きし人/散りし桜) – 動詞の連用形の下で「しかど/しかば」→ 「しか」一語、過去已然形(例:行きしかば) – 文末で句点 → 上に「ぞ・なむ・や・か」がなければ 形容詞の終止形(例:月清し。山高し。=ク活用。「いとをかし。」「なほ恋し。」のようなシク活用の終止形でも「し」で終わり、その「し」も活用語尾)。あれば、その結びの過去「き」連体形
ここまでで多くの問題は片付きます。
コツ② 名詞+「し」+「けり/たり/たまふ/ぬ」ならサ変連用形
「し」の直前が名詞(出家・学問・出仕・対面などの漢語や、旅・物語など)で、直後が「けり・たり・たまふ・ぬ・て」など連用形に付く語なら、サ変動詞「す」の連用形「し」。 – 出家しけり/学問したり/出仕したまふ → 全部サ変連用形
過去「き」の「し」は連体形なので、下に「けり・たり」は来ない。「名詞+し+けり・たり・たまふ」の並びを見たら、まずサ変を考える(「申しけり」の「し」は四段動詞「申す」の活用語尾)。
コツ③ 「し」を取って意味が通れば副助詞
「し」を取り除いても文意が変わらなければ、副助詞「し」(強意)を疑う。 – 我し思へば → 「我思へば」でも通る → 副助詞 – 「しぞ」「しも」と係助詞が続く形や、「〜し…ば」の形 → 副助詞のサイン(例:旅をしぞ思ふ/今日しも/名にし負はば)
「し」の上が体言や助詞で、取り除いても文が成り立てば副助詞。取ると文が成り立たない「旅しければ」(サ変「旅す」)とまちがえない。
コツ④ 「〜しき/〜しく」は形容詞シク活用の活用語尾の一部
「美しき」「悲しく」「久しく」のように 「し」が単独で切り出せない ものは、形容詞シク活用の一部。学校文法では、語幹は「美(うつく)」「悲」「久」で、「しく・しき・しけれ」などが活用語尾。 – これは「し」の識別問題というより、ひっかけ。冷静に「これは活用語尾の一部だな」と気づくだけでOK。
試験本番でのチェック順序
- 「し」の 直前と直後 を見る
- 直前が動詞などの連用形(カ変は「こ」「き」、サ変は未然形「せ」)で、直後が体言や「を・に・ぞ・かな・ものを」など → 過去「き」連体形
- 直前が動詞の連用形で、「しか(ど・ば)」と続いていたら → 過去「き」已然形
- 「し」の下に「く・き」が続いて形容詞になれば → シク活用の活用語尾の一部(悲しく・美しき)
- 直前が名詞で、直後が「けり・たり・たまふ」など → サ変「す」の連用形
- 文末・引用「と」の上なら → 上に「ぞ・なむ・や・か」があれば過去「き」連体形(結び)、なければ形容詞の終止形(清し・高し・寒し=ク活用。「をかし」「恋し」のようなシク活用の終止形も「し」で終わり、その「し」も活用語尾。「ごとし」なら助動詞の一部)
- 直前が体言や助詞で、取り除いても文意が通れば → 副助詞
→ この順番で見れば、すばやく答えが出ます。
よくある引っかけ
- 「名詞+し+けり・たり・たまふ」をサ変と気づけず過去にしてしまう(例:出家しけり)
- 「悲しき」「美しく」の「し」を、過去「き」などと取り違える(実はシク活用の活用語尾の一部)
- 「ごとし」「あやなし」「ありがたし」など、語末に「し」を含む形容詞・助動詞 の「し」を、過去「き」や副助詞と取り違える
- サ変に付く過去「き」の連体形は「せし」(恋せし・旅寝せし)。「旅寝し夜」のように、名詞やサ変の連用形の下に過去の「し」は付かない
🎯 解き方のコツ(時短テクニック)
問題(Q1〜Q100)
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【第1部】基礎編(Q1〜Q20)
5パターンを識別する基本問題。
Q1.次の傍線部「し」を識別せよ。
昔、ありける男のこと。京に行きし人。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「行き」は四段「行く」連用形。連用形+「し」、下が体言「人」 → 過去連体形。「行った人」。
Q2.次の傍線部「し」を識別せよ。
月清し。
答え:形容詞ク活用「清し」終止形 解説:「清し」(ク活用)の終止形。「月が清らかである」。文末で句点。
Q3.次の傍線部「し」を識別せよ。
その人、やがて出家しけり。
答え:サ変動詞「す」連用形「し」 解説:「出家す」(漢語+サ変「す」の複合動詞)の連用形「出家し」+過去「けり」。過去「き」の連体形「し」の下に「けり」(連用形接続)は続かない。「その人は、すぐに出家した」。
Q4.次の傍線部「し」を識別せよ。
悲しく泣く。
答え:形容詞シク活用「悲し」の連用形「悲しく」の活用語尾の一部 解説:シク活用は語幹「悲」に活用語尾「しく・しく・し・しき・しけれ」(カリ活用「しから・しかり・しかる・しかれ」)が付く。連用形「悲しく」の「し」は活用語尾「しく」の一部で、過去「き」や副助詞ではない。「悲しく泣く」。
Q5.次の傍線部「し」を識別せよ。
我し思へば、なほ恋し。
答え:副助詞「し」 解説:「我し思へば」の「し」を取り除いても「我思へば」で意味は通る → 強調の副助詞。「私が思うから、やはり恋しい」。
Q6.次の傍線部「し」を識別せよ。
京に住みし人。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「住み」連用形+「し」+体言「人」 → 過去連体形。「京に住んでいた人」。
Q7.次の傍線部「し」を識別せよ。
山高し。
答え:形容詞ク活用「高し」終止形 解説:「高し」(ク活用)の終止形。文末。「山が高い」。
Q8.次の傍線部「し」を識別せよ。
学問したり。
答え:サ変動詞「す」連用形「し」 解説:「学問す」(漢語+サ変「す」の複合動詞)の連用形「学問し」+存続「たり」。過去「き」の連体形「し」に「たり」(連用形接続)は続かないので、過去とは取れない。「学問をしていた」。
Q9.次の傍線部「し」を識別せよ。
我のみし知る。
答え:副助詞「し」 解説:「のみし」の「し」は強調の副助詞。「のみ」と重ねて強調。「私だけが知っている」。
Q10.次の傍線部「し」を識別せよ。
風寒し。
答え:形容詞ク活用「寒し」終止形 解説:「寒し」(ク活用)の終止形。文末。「風が寒い」。
Q11.次の傍線部「し」を識別せよ。
見し夢。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「見」は上一段「見る」連用形(同形)+「し」+体言「夢」 → 過去連体形。「見た夢」。
Q12.次の傍線部「し」を識別せよ。
美しく咲く花。
答え:形容詞シク活用「美し」の連用形「美しく」の活用語尾の一部 解説:「美し」(シク活用。語幹は「美(うつく)」)の連用形「美しく」+動詞「咲く」+体言「花」。「し」は活用語尾「しく」の一部。「美しく咲く花」。
Q13.次の傍線部「し」を識別せよ。
帰りし人。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「帰り」連用形+「し」+体言「人」 → 過去連体形。「帰った人」。
Q14.次の傍線部「し」を識別せよ。
仕うまつりしこと。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「仕うまつり」連用形+「し」+体言「こと」 → 過去連体形。「お仕えしたこと」。
Q15.次の傍線部「し」を識別せよ。
母はただこの子をしぞ頼みける。
答え:副助詞「し」 解説:「この子を」+強意の副助詞「し」+係助詞「ぞ」。「し」を取っても「この子をぞ頼みける」で意味が通る。副助詞「し」は「しぞ」「しも」のように係助詞の上に来る。「ぞ」の結びは連体形「ける」。「母はただこの子だけを頼りにしていた」。
Q16.次の傍線部「し」を識別せよ。
夜もすがら念仏したり。
答え:サ変動詞「す」連用形「し」 解説:「念仏す」(漢語+サ変「す」の複合動詞)の連用形「念仏し」+存続「たり」。「一晩中念仏を唱えていた」。
Q17.次の傍線部「し」を識別せよ。
物悲しき秋の夕暮れ。
答え:形容詞シク活用「物悲し」の連体形「物悲しき」の活用語尾の一部 解説:「物悲し」(シク活用)の連体形「物悲しき」+体言「秋」。「し」は活用語尾「しき」の一部。「なんとなく悲しい秋の夕暮れ」。 ※ シク活用の場合、連体形は「〜しき」となる。
Q18.次の傍線部「し」を識別せよ。
来し方。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「来」はカ変。過去「き」の連体形「し」は、カ変には未然形「こ」にも連用形「き」にも付くので、「こしかた」「きしかた」の両方の読みがある(カ変に付かないのは終止形「き」だけ)。下が体言「方」 → 過去連体形。「過ぎ去った時(過去)・通り過ぎてきた方向」。
Q19.次の傍線部「し」を識別せよ。
秋の夜は長し。
答え:形容詞ク活用「長し」終止形 解説:「長し」(ク活用)の終止形。文末で言い切る。「秋の夜は長い」。
Q20.次の傍線部「し」を識別せよ。
散りし桜。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「散り」連用形+「し」+体言「桜」。「散った桜」。
基礎編 /20
【第2部】標準編(Q21〜Q50)
完了「ぬ」と重なる「にし」、カ変に付く「し」、サ変との見分け、係り結びを含む問題。
Q21.次の傍線部「しか」を識別せよ。
かしこに行きしかば、事のさまを知りぬ。
答え:過去の助動詞「き」已然形「しか」+接続助詞「ば」(原因) 解説:「行き」(四段連用)+「しか」(過去「き」已然形)+「ば」(原因)。「あそこへ行ったので、事情がわかった」。
Q22.次の傍線部「し」を識別せよ。
美しく眠る。
答え:形容詞シク活用「美し」の連用形「美しく」の活用語尾の一部 解説:「美し」(シク活用)連用形「美しく」+動詞「眠る」。「し」は活用語尾「しく」の一部であり、助動詞や独立した「し」ではない。「美しく眠る」。
Q23.次の傍線部「し」を識別せよ。
ありし日。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「あり」ラ変連用形+「し」+体言「日」 → 過去連体形。「過ぎ去った日/在りし日」。
Q24.次の傍線部「し」を識別せよ。
別れにし人、夢に見えけり。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「別れ」(下二段「別る」連用形)+完了「ぬ」連用形「に」+過去「き」連体形「し」+体言「人」。「にし」は完了と過去が重なった形(過ぎにし・なれにし)。「に」を格助詞、「し」をサ変と見誤らない。「別れてしまった人が、夢に現れた」。
Q25.次の傍線部「し」を識別せよ。
物言ひし人ぞある。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「言ひ」連用形+「し」+体言「人」+係助詞「ぞ」+ラ変「ある」連体(ぞの結び)。「物を言った人がいる」。
Q26.次の傍線部「し」を識別せよ。
旅しければ、疲れぬ。
答え:サ変動詞「す」連用形「し」 解説:「旅す」(旅行する、の意のサ変)連用形「し」+過去の助動詞「けり」已然形「けれ」+接続助詞「ば」。「旅をしたので、疲れた」。
Q27.次の傍線部「し」を識別せよ。
風強し。
答え:形容詞ク活用「強し」終止形 解説:「強し」終止形。文末。「風が強い」。
Q28.次の傍線部「し」を識別せよ。
思ひしことを書きとめぬ。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「思ひ」連用形+「し」+体言「こと」。「思ったことを書きとめてしまった」。
Q29.次の傍線部「し」を識別せよ。
春来しを知らず。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「来」はカ変(過去「き」の連体形「し」は、カ変には未然形「こ」にも連用形「き」にも付く)。「来し」は連体形で、下に「こと」を補って読む準体法(来たこと)。「を」は格助詞。「春が来たことを知らない」。
Q30.次の傍線部「し」を識別せよ。
悲しき朝。
答え:形容詞シク活用「悲し」の連体形「悲しき」の活用語尾の一部 解説:「悲し」(シク活用)連体形「悲しき」+体言「朝」。「し」は活用語尾「しき」の一部。「悲しい朝」。シク活用の連体形は「〜しき」。
Q31.次の傍線部「し」を識別せよ。
雨降りし夜。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「降り」連用形+「し」+体言「夜」。「雨が降った夜」。
Q32.次の傍線部「し」を識別せよ。
笛吹きし人。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「吹き」連用形+「し」+体言「人」。「笛を吹いた人」。
Q33.次の傍線部「し」を識別せよ。
今日しも雨降りて、え出でず。
答え:副助詞「し」 解説:「今日」+強意の副助詞「し」+係助詞「も」(「しも」で一語の副助詞とみる説もある)。「し」を取り除いても「今日も雨降りて」と文は成り立つ。「しも」で「よりによって」の気持ちが加わる。「よりによって今日雨が降って、出かけられない」。
Q34.次の傍線部「し」を識別せよ。
出仕したまふ。
答え:サ変動詞「す」連用形「し」 解説:「出仕す」サ変連用形+尊敬「たまふ」。「出仕なさる」。
Q35.次の傍線部「しか」を識別せよ。
物言ひしかど、答へず。
答え:過去の助動詞「き」已然形「しか」+接続助詞「ど」(逆接) 解説:「言ひ」連用形+「しか」(過去已然)+「ど」。「物を言ったけれども、答えない」。
Q36.次の傍線部「し」を識別せよ。
夜更けて、風の音ぞ聞こえし。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「聞こえ」(下二段「聞こゆ」連用形)+過去「き」。「き」の終止形は「き」、連体形は「し」、已然形は「しか」。文末なのに「し」になっているのは、上の係助詞「ぞ」の結びで連体形になったから。「夜が更けて、風の音が聞こえた」。
Q37.次の傍線部「し」を識別せよ。
寝し夜。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「寝(ね)」下二段連用形+「し」+体言「夜」。「眠った夜」。
Q38.次の傍線部「し」を識別せよ。
早苗植ゑし所。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「植ゑ」はワ行下二段「植う」の連用形(ワ行下二段は「植う・飢う・据う」くらい)。連用形+「し」+体言「所」 → 過去連体形。サ変の連用形「し」は体言に直接は続かない。「早苗を植えた所」。
Q39.次の傍線部「し」を識別せよ。
文を読みしこと。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「読み」連用形+「し」+体言「こと」。「文章を読んだこと」。
Q40.次の傍線部「し」を識別せよ。
露こぼれし葉。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「こぼれ」下二段「こぼる」連用形+「し」+体言「葉」。「露がこぼれた葉」。
Q41.次の傍線部「し」を識別せよ。
あひ知りし人なり。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「あひ知り」(複合動詞)連用形+「し」+体言「人」+断定「なり」。「知り合いだった人である」。
Q42.次の傍線部「し」を識別せよ。
物書きし手。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「書き」連用形+「し」+体言「手」。「物を書いた手」。
Q43.次の傍線部「し」を識別せよ。
いと美しき花。
答え:形容詞シク活用「美し」の連体形「美しき」の活用語尾の一部 解説:「美し」(シク活用)連体形「美しき」+体言「花」。「し」は活用語尾「しき」の一部。「とても美しい花」。
Q44.次の傍線部「しか」を識別せよ。
風吹きしかば、波立ちぬ。
答え:過去の助動詞「き」已然形「しか」+接続助詞「ば」(原因) 解説:「吹き」(四段連用)+「しか」(過去「き」已然形)+「ば」(原因)+「立ち」(四段連用)+完了「ぬ」。「風が吹いたので、波が立った」。
Q45.次の傍線部「し」を識別せよ。
都に住みし頃。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「住み」連用形+「し」+体言「頃」。「都に住んでいた頃」。
Q46.次の傍線部「し」を識別せよ。
御所に参りし朝。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「参り」連用形+「し」+体言「朝」。「御所に参った朝」。
Q47.次の傍線部「し」を識別せよ。
知りし事。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「知り」連用形+「し」+体言「事」。「知っていたこと」。
Q48.次の傍線部「し」を識別せよ。
答へし人。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「答へ」下二段「答ふ」連用形+「し」+体言「人」。「答えた人」。
Q49.次の傍線部「し」を識別せよ。
仕うまつりしかな。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「仕うまつり」連用形+「し」+詠嘆「かな」(連体形接続)。「お仕えしたことだなあ」。
Q50.次の傍線部「し」を識別せよ。
いまし思ふ。
答え:副助詞「し」 解説:「いま」(=今)+「し」(強調)。「今こそ思う」。「し」を取れば「いま思ふ」で文意は通る。
標準編 /30
【第3部】応用編(Q51〜Q80)
係り結び・敬語・引用が絡む応用問題。
Q51.次の傍線部「し」を識別せよ。
ありと聞きしものを、見ねば信ぜず。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「聞き」連用形+「し」(連体形)+逆接の接続助詞「ものを」(〜のに。連体形に付く)。「あると聞いていたのに、見ないので信じない」。
Q52.次の傍線部「しか」を識別せよ。
春来しかど、花咲かず。
答え:過去の助動詞「き」已然形「しか」+逆接「ど」 解説:「来」はカ変(過去「き」の已然形「しか」は、カ変には未然形「こ」にも連用形「き」にも付く)+「しか」(過去已然)+「ど」。「春が来たけれども、花が咲かない」。
Q53.次の傍線部「し」を識別せよ。
君や来し我や行きけむおもほえず夢かうつつか寝てかさめてか。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「来(こ)」はカ変の未然形(過去「き」の連体形「し」は、カ変には未然形「こ」にも連用形「き」にも付く)。上の係助詞「や」(疑問)の結びで連体形「し」。「あなたが来たのか、私が行ったのか、わからない。夢か現実か、寝ていてか覚めていてか」。伊勢物語69段の歌(古今集にもある)。
Q54.次の傍線部「し」を識別せよ。
行幸したまひしことあり。
答え:①前の「し」=サ変動詞「す」連用形 ②後の「し」=過去の助動詞「き」連体形 解説:「行幸し」(サ変連用)+尊敬「たまひ」連用+過去「き」連体「し」+体言「こと」。「行幸なさったことがある」。
Q55.次の傍線部「し」を識別せよ。
かの人をなむ待ちし。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「待ち」(四段連用形)+「し」。上の係助詞「なむ」の結びで連体形。「あの人を待っていたのです」。
Q56.次の傍線部「し」を識別せよ。
言ひし人とこそ思へ。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「言ひ」連用形+「し」+体言「人」+引用「と」+係助詞「こそ」+已然形「思へ」(こその結び)。「言った人だと思うのだ」。
Q57.次の傍線部「し」を識別せよ。
あはれと思ひし人。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:形容動詞「あはれなり」語幹+引用「と」+「思ひ」連用+「し」+体言「人」。「しみじみと思った人」。
Q58.次の傍線部「し」を識別せよ。
春の夜の夢ばかりなる手枕に、かひなくたたむ名こそ惜しけれ――この歌、誰が詠ぜしぞ。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「詠ぜ」はサ変「詠ず」の未然形。過去「き」の連体形「し」は、サ変には未然形に付いて「せし」(「詠ず」なら「詠ぜし」)となる。文末の「ぞ」は、疑問の語「誰」と合わせて強く問う。「この歌は誰が詠んだのか」。歌は周防内侍(千載集・百人一首)。
Q59.次の傍線部「し」を識別せよ。
名にし負ふ。
答え:副助詞「し」 解説:「名に」+「し」+「負ふ」。「し」は強調の副助詞で、取り除いても「名に負ふ」で意味が通る。伊勢物語の歌「名にし負はばいざ言問はむ都鳥」で知られる言い方。「(その)名として持っている」。
Q60.次の傍線部「し」を識別せよ。
月光清しと仰せらる。
答え:形容詞ク活用「清し」終止形 解説:「清し」終止形+引用「と」+尊敬「仰せらる」。「月の光が清らかだ、とおっしゃる」。
Q61.次の傍線部「し」を識別せよ。
都にとどまりし人なし。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「とどまり」連用形+「し」+体言「人」+「なし」。「都にとどまった人はいない」。
Q62.次の傍線部「し」を識別せよ。
物食ひし所。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「食ひ」は四段「食ふ」の連用形。連用形+「し」+体言「所」 → 過去連体形。「食ひす」というサ変動詞はない。「物を食べた所」。
Q63.次の傍線部「し」を識別せよ。
宮に対面したまふ。
答え:サ変動詞「す」連用形「し」 解説:「対面す」(漢語+サ変「す」)の連用形+尊敬「たまふ」。「宮にお会いになる」。
Q64.次の傍線部「しか」を識別せよ。
親のいさめしかど、聞かざりけり。
答え:過去の助動詞「き」已然形「しか」+逆接「ど」 解説:「いさめ」(下二段「いさむ」連用形)+「しか」(過去已然)+「ど」。「親が忠告したけれども、聞かなかった」。
Q65.次の傍線部「し」を識別せよ。
思ふ人しあれば、なほ都ぞ恋しき。
答え:副助詞「し」 解説:「思ふ人」+強意の副助詞「し」+「あれば」。「し」を取っても「思ふ人あれば」で意味が通る。「〜し…ば」は副助詞「し」のよく出る形(業平の歌の「つましあれば」と同じ)。「恋しき」は係助詞「ぞ」の結び。「(都に)愛しく思う人がいるので、やはり都が恋しい」。
Q66.次の傍線部「し」を識別せよ。
物思ふ秋ぞ悲しき。
答え:形容詞シク活用「悲し」の連体形「悲しき」の活用語尾の一部 解説:上の係助詞「ぞ」の結びで、「悲し」(シク)が連体形「悲しき」になっている。「し」は活用語尾「しき」の一部。「物思いをする秋が悲しいのだ」。
Q67.次の傍線部「し」を識別せよ。
いみじく美しき児(ちご)なり。
答え:形容詞シク活用「美し」の連体形「美しき」の活用語尾の一部 解説:「いみじく」(シク活用「いみじ」連用形)+「美しき」(シク活用連体形)+体言「児」+断定「なり」。「し」は活用語尾「しき」の一部。「美し」は平安の文ではおもに「かわいらしい」の意味。「とてもかわいらしい子供である」。
Q68.次の傍線部「し」を識別せよ。
帰りしかな。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「帰り」連用形+「し」+詠嘆「かな」(連体形接続)。「帰ったことだなあ」。
Q69.次の傍線部「し」を識別せよ。
嘆きし夜。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「嘆き」連用+「し」+体言「夜」。「嘆いた夜」。
Q70.次の傍線部「し」を識別せよ。
都への道は遠しと聞く。
答え:形容詞ク活用「遠し」終止形 解説:「遠し」終止+引用「と」。「都への道は遠いと聞く」。
Q71.次の傍線部「し」を識別せよ。
山寺にて修行したまふ。
答え:サ変動詞「す」連用形「し」 解説:「修行す」(漢語+サ変「す」)の連用形+尊敬「たまふ」。「山寺で修行なさる」。
Q72.次の傍線部「し」を識別せよ。
いづれの山にか登りし。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「登り」(四段連用形)+「し」。上の係助詞「か」(疑問)の結びで連体形。「どの山に登ったのか」。
Q73.次の傍線部「し」を識別せよ。
よかりしこと。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「よかり」(形容詞「よし」連用形)+「し」+体言「こと」。「よかったこと」。 ※ 形容詞連用形+「き」は普通に成立。
Q74.次の傍線部「しか」を識別せよ。
春雨降りしかど、花散らず。
答え:過去の助動詞「き」已然形「しか」+逆接「ど」 解説:「降り」連用+「しか」+「ど」。「春雨が降ったけれども、花は散らない」。
Q75.次の傍線部「し」を識別せよ。
我のみし怒り、人は笑へり。
答え:副助詞「し」 解説:「のみ」(限定)+「し」(強調)。「私だけが怒り、人は笑っている」。
Q76.次の傍線部「し」を識別せよ。
昔、恋せし人を、今も忘れず。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「恋せ」はサ変「恋す」の未然形+過去「き」連体形「し」+体言「人」。「昔、恋をした人を、今も忘れない」。 ※ 過去「き」の連体形「し」・已然形「しか」は、サ変には未然形「せ」に付いて「せし」「せしか」となる(連用形「し」に付く「しし」とは言わない)。
Q77.次の傍線部「し」を識別せよ。
散りし花、また咲くべし。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「散り」連用+「し」+体言「花」。「散った花、また咲くだろう」。
Q78.次の傍線部「し」を識別せよ。
笛吹きしぞあはれなる。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「吹き」連用+「し」(連体形。下に「こと」を補って読む準体法)+係助詞「ぞ」+ナリ活用形容動詞「あはれなる」連体形(ぞの結び)。「笛を吹いたのが、しみじみと心にしみる」。
Q79.次の傍線部「しか」を識別せよ。
嘆きしかばこそ、目も赤けれ。
答え:過去の助動詞「き」已然形「しか」+「ばこそ」(強調確定) 解説:「嘆き」連用+「しか」+「ばこそ」(〜だからこそ)。下の「赤けれ」は形容詞「赤し」已然形(係助詞「こそ」の結び。「赤かれ」は命令形)。「嘆いたからこそ、目も赤いのだ」。
Q80.次の傍線部「し」を識別せよ。
ありし昔。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「あり」連用+「し」+体言「昔」。「過ぎ去った昔」。
応用編 /30
【第4部】入試レベル(Q81〜Q100)
Q81.次の傍線部「し」を識別せよ。
都にありし人を思ひ出づるに、涙ぞこぼるる。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「あり」連用+「し」+体言「人」。「都にいた人を思い出すと、涙がこぼれる」。
Q82.次の傍線部「し」を識別せよ。
月の都に住みし人にやあらむ。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「住み」連用+「し」+体言「人」+断定「に」+係助詞「や」+ラ変未然「あら」+推量「む」。かぐや姫の話をふまえた作り文。「月の都に住んでいた人なのであろうか」。
Q83.次の傍線部「し」を識別せよ。
玉のごとし。
答え:比況の助動詞「ごとし」終止形 解説:「ごとし」(比況、〜のようだ)の終止形。「玉のようだ」。形容詞ク活用に類する活用をする助動詞。 ※ 「し」が「ごとし」の一部であることに注意。
Q84.次の傍線部「し」を識別せよ。
名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと(伊勢物語)――この歌、京を離れし男の心ぞあはれなる。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「離れ」下二段連用+「し」+体言「男」+格助詞「の」+体言「心」+係助詞「ぞ」+形容動詞「あはれなる」連体形(ぞの結び)。「京を離れた男の心がしみじみと趣がある」。
Q85.次の傍線部「し」を識別せよ。
いと尊しと人皆涙を流す。
答え:形容詞ク活用「尊し」終止形 解説:「尊し」終止+引用「と」。「とても尊いと、人々が皆涙を流す」。
Q86.次の傍線部「し」を識別せよ。
はるばるきぬる旅をしぞ思ふ。
答え:副助詞「し」 解説:「旅を」+強意の副助詞「し」+係助詞「ぞ」+「思ふ」(ぞの結びで連体形)。「し」を取っても「旅をぞ思ふ」で意味が通る。在原業平の歌「唐衣きつつなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ」(古今集・伊勢物語9段)の下の句。「はるばるやって来た旅を(しみじみと)思う」。
Q87.次の傍線部「し」を識別せよ。
詠みし人多かれども、心に残るは少なし。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「詠み」連用+「し」+体言「人」+形容詞已然「多かれ」+逆接「ども」。「詠んだ人は多いけれども、心に残るのは少ない」。
Q88.次の傍線部「し」を識別せよ。
我ぞ知る、唐土に渡りし人。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「渡り」連用+「し」+体言「人」。「中国に渡った人を、私こそ知っている」。
Q89.次の傍線部「し」を識別せよ。
物したまふ御方。
答え:サ変動詞「す」連用形「し」(「ものす」の一部) 解説:「物す」(「物」+サ変「す」で一語のように使う動詞。いらっしゃる・行く・ある・するなどを遠回しに言う)の連用形「物し」+尊敬「たまふ」連体形+体言「御方」。「し」はサ変「す」の連用形にあたる部分。「いらっしゃる御方」。
Q90.次の傍線部「し」を識別せよ。
あけぼのの空に消えし雲のごとし。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「消え」下二段連用+「し」+体言「雲」+比況「ごとし」。「明け方の空に消えた雲のようだ」。
Q91.次の傍線部「し」を識別せよ。
来し方行く末、つらつら思ふに、悲しきこと多し。
答え:形容詞シク活用「悲し」の連体形「悲しき」の活用語尾の一部 解説:「悲しき」(シク連体。「し」は活用語尾「しき」の一部)+体言「こと」+形容詞「多し」終止。「過去や未来をよくよく思うと、悲しいことが多い」。
Q92.次の傍線部「し」を識別せよ。
仏に祈りしかひあり。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「祈り」連用+「し」+体言「かひ」(=甲斐)。「仏に祈った甲斐がある」。
Q93.次の傍線部「し」を識別せよ。
ありがたしと人みな申しけり。
答え:形容詞ク活用「ありがたし」終止形 解説:「ありがたし」(=めったにない)終止+引用「と」。「めったにないと人々が皆申し上げた」。枕草子の章段「ありがたきもの」でも知られる語。
Q94.次の傍線部「し」を識別せよ。
いみじく悲しき心地す。
答え:形容詞シク活用「悲し」の連体形「悲しき」の活用語尾の一部 解説:「いみじく」(シク連用)+「悲しき」(シク連体)+体言「心地」+サ変「す」。「ひどく悲しい気持ちがする」。
Q95.次の傍線部「し」を識別せよ。
旅寝せし夜の夢のさめがてに、月見るほどぞあはれなる。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「旅寝せ」はサ変「旅寝す」の未然形。過去「き」の連体形「し」は、サ変には未然形に付いて「せし」となる(名詞「旅寝」に過去「き」は付かないので、「旅寝し夜」とは言わない)。下が体言「夜」なので連体形。「旅寝をした夜の夢から覚めきれないまま、月を見る時がしみじみと趣深い」。
Q96.次の傍線部「し」を識別せよ。
もろこしに渡りしかの僧、なほ我が国を恋ふ。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「渡り」連用+「し」+連体「かの」+体言「僧」。「中国に渡ったあの僧は、やはり我が国を恋しがる」。
Q97.次の傍線部「し」を識別せよ。
言ひし人にぞ似たる。
答え:過去の助動詞「き」連体形「し」 解説:「言ひ」連用+「し」+体言「人」+格助詞「に」+係助詞「ぞ」+上一段「似る」連用形「似」+存続「たり」連体形「たる」(ぞの結び)。「言った人に似ている」。
Q98.次の傍線部「し」を識別せよ。
春の夜の闇はあやなし。
答え:形容詞ク活用「あやなし」終止形 解説:「あやなし」(=道理がない、わけがわからない)ク活用終止形。古今集の有名な歌「春の夜の闇はあやなし梅の花…」。「春の夜の闇は道理がない(梅の花の色は見えないが香りは隠せない)」。
Q99.次の傍線部「し」を識別せよ。
月夜よし、夜よしと人の告げしかば、出で見れば、げに明かし。
答え:①「よし」の「し」=形容詞ク活用終止形 ②「告げしかば」の「し」=過去「き」已然形「しか」の一部 解説: – 「よし」(ク終止)×2:「月夜が良い、夜が良い」 – 「告げしかば」:「告げ」連用+「しか」(過去已然)+「ば」(原因)。「告げたので」 全体:「月夜が良い、夜が良いと人が告げたので、出て見ると、本当に明るい」。古今集の歌「月夜よし夜よしと人に告げやらば…」の言い方を借りた作り文。
Q100.次の傍線部「し」を識別せよ。
行く川のながれは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。
答え:形容詞シク活用「久し」の連用形「久しく」の活用語尾の一部 解説:方丈記冒頭。「久しく」(シク連用。「し」は活用語尾「しく」の一部)+「とどまり」連用+「たる」(存続「たり」連体)+体言「ためし」。「長くとどまっている例はない」。
入試レベル /20
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