「て・で」の識別 確認テスト(古典文法)|定期テスト対策|誰でも古典塾

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古典文法の「て・で」の識別は、似た形をきちんと見分けられるかが問われます。ポイントは三つ。第一に接続助詞「て」(連用形に付き、単純に動作をつなぐ「〜て」)。第二に接続助詞「で」(未然形に付き、打消の意味を含む「〜ないで・〜なくて」。これは「ず+て」が変化したもので、現代語の「て」とは意味が逆になるので最重要です)。第三に完了の助動詞「つ」の連用形「て」(下にさらに助動詞が続く点が目印)。加えて、断定「なり」連用形「に」+接続助詞「て」が結びついた「にて」(場所・手段・原因を表す)も押さえましょう。とりわけ、打消接続の「で」を「ないで」と訳せるか、また直前の語が連用形か未然形かで「て」と「で」を判別できるかが合否を分けます。次の各例文中の傍線部「て」「で」について、後の問いに答えよ。

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本文

※例文は学習用に作成しています。
① 花を見て、しばし立ちどまりぬ。
② 物も言は、ただ涙ぐみてあり。
③ 月のいでぬるを、待ちて出でむ。
④ 灯を消し、やがて寝にけり。
⑤ 風いたく吹き、木の葉散る。
⑥ 思ふことも遂げ、空しく帰りぬ。
⑦ 笛をにて遊ぶ人々あまたあり。
⑧ 都にて聞きしことを、今ぞ思ひ出づる。
⑨ 雨に濡れ、衣みな乾かず。
⑩ 答へもせ、うつむきてゐたり。
⑪ かの人を頼みこそ来つれ。
⑫ 道を知ら、深き山に迷ひ入りぬ。
⑬ 文を書きむ、と筆を執る。
⑭ 病ひにて世を去りにけり。
⑮ 暮れ方になり、ようやく帰りつきぬ。
⑯ 人にも知られ、ひそかに泣きけり。

設問

  1. ①「見て」の傍線部「て」は、(ア)接続助詞「て」(イ)接続助詞「で」(ウ)完了「つ」連用形「て」(エ)「にて」のいずれか。記号で答えよ。
  2. ②「言はで」の傍線部「で」は、上記(ア)〜(エ)のいずれか。記号で答えよ。
    • あわせて、この「で」を含む部分を現代語訳せよ。
  3. ③「待ちて」の傍線部「て」は、上記(ア)〜(エ)のいずれか。記号で答えよ。
  4. ④「消して」の傍線部「て」は、上記(ア)〜(エ)のいずれか。記号で答えよ。
  5. ⑤「吹きて」の傍線部「て」は、上記(ア)〜(エ)のいずれか。記号で答えよ。
  6. ⑥「遂げで」の傍線部「で」は、上記(ア)〜(エ)のいずれか。記号で答えよ。
    • この「で」の文法的意味(接続)を漢字で答えよ。
  7. 次の文を現代語訳せよ。「思ふことも遂げで、空しく帰りぬ。」(⑥)
  8. ⑦「にて」の傍線部は、上記(ア)〜(エ)のいずれか。記号で答えよ。
  9. ⑧「都にて」の傍線部「にて」の意味(場所・手段・原因のいずれか)を答えよ。
  10. ⑨「濡れて」の傍線部「て」は、上記(ア)〜(エ)のいずれか。記号で答えよ。
  11. ⑩「せで」の傍線部「で」は、上記(ア)〜(エ)のいずれか。記号で答えよ。
    • 「せで」を現代語訳せよ。
  12. ⑪「頼みて」の傍線部「て」は、上記(ア)〜(エ)のいずれか。記号で答えよ。
  13. ⑫「知らで」の傍線部「で」は、上記(ア)〜(エ)のいずれか。記号で答えよ。
    • そう判断できる根拠を、直前の語の活用形に触れて説明せよ。
  14. ⑬「書きてむ」の傍線部「て」は、上記(ア)〜(エ)のいずれか。記号で答えよ。
    • そう判断できる根拠を、直後の語に触れて説明せよ。
  15. ⑭「病ひにて」の傍線部「にて」の意味(場所・手段・原因のいずれか)を答えよ。
  16. ⑮「なりて」の傍線部「て」は、上記(ア)〜(エ)のいずれか。記号で答えよ。
  17. ⑯「知られで」の傍線部「で」は、上記(ア)〜(エ)のいずれか。記号で答えよ。
    • 「知られで」を現代語訳せよ。
  18. 次の文を現代語訳せよ。「人にも知られで、ひそかに泣きけり。」(⑯)
  19. 接続助詞「て」と「で」を見分けるとき、直前の語の活用形は、それぞれ何形になるか答えよ。
  20. 接続助詞「で」が「ず+て」に由来することを踏まえ、その意味(接続)が現代語の「て」とどう異なるかを、一文で説明せよ。
  21. 完了の助動詞「つ」の連用形「て」を、接続助詞「て」と見分けるための目印を、一つ答えよ。
  22. ⑨「濡れて」と⑥「遂げで」について、傍線部の直前の語をそれぞれ終止形に直して答えよ。
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問1 (ア)接続助詞「て」。「見」は上一段動詞「見る」の連用形で、そこに付いて動作を単純につないでいる。「花を見て、立ちどまった」。

問2 (イ)接続助詞「で」。直前の「言は」は四段動詞「言ふ」の未然形。打消接続で「〜ないで」と訳す。
現代語訳…「物も言わないで(言わずに)」。

問3 (ア)接続助詞「て」。「待ち」は四段動詞「待つ」の連用形。「(月を)待って」と単純につなぐ。

問4 (ア)接続助詞「て」。「消し」は四段動詞「消す」の連用形。「灯を消して」と動作を順につなぐ。

問5 (ア)接続助詞「て」。「吹き」は四段動詞「吹く」の連用形。「風がひどく吹いて」。

問6 (イ)接続助詞「で」。直前の「遂げ」は下二段動詞「遂ぐ」の未然形。「(思うことも)成し遂げないで」。
意味(接続)…打消接続

問7 「思っていたことも成し遂げないで、むなしく帰った。」

問8 (ア)接続助詞「て」。⑦「笛をにて遊ぶ」では「にて」が「〜で(手段)」を表す格助詞的用法に見えるが、傍線部としては「にて」(断定「なり」連用形「に」+接続助詞「て」)にあたる。よって正しくは(エ)「にて」。※判別の核心は「に+て」と分解できるか。

問9 場所。「都にて聞きしこと」=「都で聞いたこと」。場所を表す。

問10 (ア)接続助詞「て」。「濡れ」は下二段動詞「濡る」の連用形。「雨に濡れて」。

問11 (イ)接続助詞「で」。「せ」はサ変「す」の未然形。打消接続。
現代語訳…「答えもしないで」。

問12 (ア)接続助詞「て」。「頼み」は四段動詞「頼む」の連用形。「あの人を頼りにして」。

問13 (イ)接続助詞「で」。
根拠…直前の「知ら」は四段動詞「知る」の未然形。未然形+「で」は打消接続「〜ないで」であり、「道を知らないで(道もわからずに)」と訳せる。連用形+「て」の単純接続とは活用形で区別する。

問14 (ウ)完了の助動詞「つ」の連用形「て」。
根拠…「て」の直後に推量・意志の助動詞「む」が続いている(「てむ」=強意「つ」+「む」)。下に助動詞があるので、接続助詞ではなく完了「つ」の連用形と判断する。「書いてしまおう」。

問15 原因。「病ひにて世を去りにけり」=「病気が原因で(病気で)亡くなった」。原因を表す。

問16 (ア)接続助詞「て」。「なり」は四段動詞「なる」の連用形。「暮れ方になって」。

問17 (イ)接続助詞「で」。「知ら」は受身の助動詞「る」の未然形「れ」。未然形+「で」で打消接続。
現代語訳…「人にも知られないで(気づかれずに)」。

問18 「人にも気づかれないで(知られないように)、ひそかに泣いた。」

問19 接続助詞「て」は直前が連用形、接続助詞「で」は直前が未然形になる。この活用形の違いが両者を見分ける最大の手がかり。

問20 「で」は打消の「ず」に「て」が付いた「ずて」が変化したもので、打消の意味を含む(〜ないで)。単に動作をつなぐ現代語の「て」とは意味が逆になる。

問21 「て」の下にさらに助動詞が続いている(「てむ」「てき」「てけり」など)場合は、完了「つ」の連用形「て」である。接続助詞「て」は下に助動詞を伴わない点で区別できる。

問22 ⑨「濡れ」の終止形…濡る(下二段)。⑥「遂げ」の終止形…遂ぐ(下二段)。

※この問題は誰でも古典塾オリジナルです。

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