形容動詞の活用 確認テスト(ナリ・タリ活用)|定期テスト対策|誰でも古典塾

形容動詞の活用|定期テスト対策 確認テスト 定期テスト対策

形容動詞は、物事の状態や性質を表す自立語で、言い切りの形が「なり」「たり」で終わります。「あはれなり」「静かなり」のように「なり」で終わるものをナリ活用、「堂々たり」「漫々たり」のように「たり」で終わるものをタリ活用と呼びます。タリ活用は漢文訓読調に多く見られます。注意したいのは、連用形「に」「と」や終止形「なり」「たり」が、断定の助動詞「なり」「たり」と形が似ている点です。形容動詞は語幹(「あはれ」「静か」など)がそれ自体で状態を表す一語である、という点で識別します。次の各例文を読み、後の問いに答えよ。

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本文

※例文は学習用に作成しています。
① いとあはれなる夕暮れなりけり。
② 月の光のどかに照りて、心静かなり。
③ 静かなる山里に住みて、世を離る。
④ あたりは静かに、虫の音ばかり聞こゆ。
⑤ 庭の桜のいとあはれにて、人々涙ぐむ。
⑥ かの人、容貌うるはしく、心ばへもあはれなれば、皆したしむ。
⑦ 春の野ののどかなれど、夕風はやや寒し。
⑧ 川の水、漫々たり。
⑨ 城の構へ堂々たり。
⑩ 軍勢、堂々と進みて、敵を破る。
⑪ 大河、漫々として、果ても見えず。
⑫ 堂々たる大将のいでたち、いとたのもし。
⑬ 都はにぎやかなれども、ふるさと恋し。
⑭ 花やかなりし御代も、今は昔となりにけり。
⑮ もののあはれは秋こそまされ。
⑯ 漫々たる海原を、ひとり舟にて渡る。

設問

  1. 傍線部「あはれなる」(①)は、ナリ活用・タリ活用のいずれか。
  2. 傍線部「あはれなる」(①)の活用形を答えよ。
  3. 傍線部①「なりけり」の「なり」は、形容動詞の語尾か断定の助動詞か。理由とともに答えよ。
  4. 傍線部「あはれなる」(①)の終止形(基本形)を答えよ。
  5. 傍線部「いとあはれなる夕暮れなりけり」(①)を現代語訳せよ。
  6. 傍線部「静かなり」(②)は、ナリ活用・タリ活用のいずれか。
  7. 傍線部「静かなり」(②)の活用形を答えよ。
  8. 傍線部「静かなる」(③)の活用形を答えよ。
  9. 傍線部「あはれなれ」(⑥)の活用形を答えよ。
  10. 傍線部「のどかなれ」(⑦)の活用形を答えよ。
  11. 傍線部「のどかなれ」(⑦)の終止形(基本形)を答えよ。
  12. 傍線部「漫々たり」(⑧)は、ナリ活用・タリ活用のいずれか。
  13. 傍線部「堂々たり」(⑨)は、ナリ活用・タリ活用のいずれか。
  14. 傍線部「堂々たり」(⑨)の活用形を答えよ。
  15. 傍線部「城の構へ堂々たり」(⑨)を現代語訳せよ。
  16. 傍線部「漫々として」(⑪)の「と」は何か。文法的に説明せよ。
  17. 傍線部「堂々たる」(⑫)の活用形を答えよ。
  18. 傍線部「堂々たる」(⑫)の終止形(基本形)を答えよ。
  19. 傍線部「にぎやかなれ」(⑬)は、ナリ活用・タリ活用のいずれか。
  20. 傍線部「都はにぎやかなれども」(⑬)を現代語訳せよ。
  21. 傍線部「花やかなりし」(⑭)の終止形(基本形)を答えよ。
  22. 次の傍線部のうち、形容動詞の連用形であるものをすべて選べ。
    • ア 月の光のどか照りて(②)
    • イ あたりは静か(④)
    • ウ 桜のいとあはれて(⑤)
    • エ 軍勢、堂々進みて(⑩)
  23. 次の傍線部「なり」のうち、形容動詞の活用語尾(終止形)であるものを選べ。
    • ア 心静かなり(②)
    • イ あはれなる夕暮れなりけり(①)
  24. ナリ活用とタリ活用の用例上のちがい(どのような語に多く用いられるか)を、一文で簡潔に説明せよ。
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問1 ナリ活用。言い切りが「あはれなり」で「なり」で終わる。

問2 連体形。下の体言「夕暮れ」に連なるため。(ナリ活用連体形=なる)

問3 断定の助動詞。「夕暮れ」という体言に付いて「~である」と判断を示しており、「夕暮れ」自体は状態を表す語幹ではないため。形容動詞「あはれなり」の「なり」(①前半)とは別。

問4 あはれなり。

問5 たいそうしみじみと趣のある夕暮れであったことよ。

問6 ナリ活用。言い切りが「静かなり」。

問7 終止形。「心静かなり。」と言い切っている。(ナリ活用終止形=なり)

問8 連体形。下の体言「山里」に連なる。(なる)

問9 已然形。接続助詞「ば」に連なる。(已然形+ば/なれ)

問10 已然形。接続助詞「ど」に連なる。(ナリ活用已然形=なれ)

問11 のどかなり。

問12 タリ活用。言い切りが「漫々たり」で「たり」で終わる。漢文訓読調の語。

問13 タリ活用。言い切りが「堂々たり」。

問14 終止形。「堂々たり。」と言い切る。(タリ活用終止形=たり)

問15 城の構え(つくり)は堂々としている。

問16 タリ活用形容動詞「漫々たり」の連用形活用語尾「と」。「漫々と+して」の形で、状態を表す語幹「漫々」に連用形「と」が付いたもの。断定の助動詞ではない。

問17 連体形。下の体言「大将」に連なる。(タリ活用連体形=たる)

問18 堂々たり。

問19 ナリ活用。言い切りが「にぎやかなり」。

問20 都はにぎやかであるけれども。

問21 花やかなり。「花やかなり」の「し」は過去の助動詞「き」の連体形で、連用形に接続する。よって直前の「花やかなり」はナリ活用の連用形活用語尾「なり」であり、基本形(終止形)は「花やかなり」となる。

問22 ア・イ・ウ・エ(すべて)。ア・イ・ウはナリ活用の連用形活用語尾「に」、エはタリ活用の連用形活用語尾「と」。ナリ活用は連用形に「に」と「なり」、タリ活用は連用形に「と」と「たり」の二つの形をもち、ここに挙げた「に」「と」はいずれも連用形である。

問23 ア。「心静かなり」の「なり」は形容動詞「静かなり」の終止形活用語尾。イ「夕暮れなり」の「なり」は体言「夕暮れ」に付く断定の助動詞。

問24 ナリ活用は和語(やまとことば)の状態語に広く用いられ、タリ活用は「堂々」「漫々」など漢語の語幹に付いて漢文訓読調で多く用いられる。

※この問題は誰でも古典塾オリジナルです。

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