係り結びの練習問題23問|ぞ・なむ・や・か・こそを例文で

係り結び(古典文法) 確認テスト|定期テスト対策 定期テスト対策

係り結びの法則とは、文中に係助詞があると、文末の活用語が決まった活用形で結ばれるという決まりです。まず一覧で、係助詞と結びの形をセットでつかんでください。

係助詞 結びの活用形 意味
連体形 強意 山里に春ぞ来たりける
なむ 連体形 強意 この花なむいと美しき
連体形 疑問・反語 都へや帰るべき
連体形 疑問・反語 いづれの山か天に近き
こそ 已然形 強意 命こそ惜しけれ

ここが一番出ます。「こそ」の結びの已然形は、命令形と同じ形になることがあります(例「我こそその人を知れ」)。形だけ見ると迷うので、係助詞を見て決めるのがコツです。

や・かは疑問か反語か。訳して「〜だろうか、いや〜ない」になれば反語、ならなければ疑問です。

例文(①〜⑯・係助詞に傍線)

①山里に春来たりける。
②この花なむいと美しき。
③雪降れば、道こそ見えね。
④月あらぬ春や昔の春ならぬ。
⑤いづれの山天に近き。
⑥あはれと君は思すらむ。
⑦鳥の声なむ夜もすがら聞こゆる。
⑧命こそ惜しけれ。
⑨都へ帰るべき。
⑩風吹けば、花散りける。
⑪我こそその人を知れ。
⑫かかること世にあらむ。
⑬露消えにし。
⑭いかで都を忘れむ。
⑮月の都の人なむ迎へに参り来る。
⑯君が代こそ千代に栄えめ。

語注 夜もすがら=一晩じゅう。 いかでか=どうして。 千代=いつまでも。 ※例文は学習用に作成しています。

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使い方のおすすめ。①まず何も見ずに解く → ②解答で答え合わせ → ③まちがえた設問の番号と同じ傍線を本文で探して読み直す。

設問

A 係助詞と結びの活用形

  1. ①・⑦・⑬の係助詞をそれぞれ抜き出し、結びの語の活用形を答えよ
  2. ③・⑧・⑪・⑯の係助詞をそれぞれ抜き出し、結びの語の活用形を答えよ
  3. ⑤・⑨の係助詞をそれぞれ抜き出し、結びの語の活用形を答えよ
  4. ⑦「聞こゆる」は終止形「聞こゆ」と比べて何が変わっているか。活用形の名も答えよ

B 意味(強意・疑問・反語)

  1. ①の「ぞ」の意味を、強意・疑問・反語から選べ
  2. ⑤の「か」の意味を、強意・疑問・反語から選べ
  3. ⑧の「こそ」の意味を、強意・疑問・反語から選べ
  4. ④の二つの「や」は、疑問・反語のどちらか
  5. ⑫・⑭の「や」「か」は、疑問・反語のどちらか

C 結びの語

  1. ②・⑩・⑮の結びの語をそれぞれ抜き出し、活用形を答えよ
  2. ③の「こそ」の結びの語を抜き出し、活用形を答えよ
  3. ⑥の「ぞ」の結びの語を抜き出し、活用形を答えよ
  4. ⑬の「ぞ」の結びにあたる語を抜き出し、活用形を答えよ
  5. ⑪の「知れ」は何形か。またなぜその形になっているか説明せよ

D 口語訳

  1. ⑫「かかることや世にあらむ。」
  2. ⑭「いかでか都を忘れむ。」
  3. ③「雪降れば、道こそ見えね。」
  4. ⑯「君が代こそ千代に栄えめ。」

E 記述と応用

  1. 係り結びの法則とはどのような決まりか。四十字以内で書け。
  2. 「係り結びの流れ(消去)」とはどのような現象か、簡潔に書け。
  3. 次の空所に入る語として正しいものを選べ。(1)「花ぞ美しく( )。」ア 咲く イ 咲き ウ 咲け (2)「我こそ行か( )。」ア む イ め ウ まし (3)「いづこにか宿は( )。」ア あり イ ある ウ あれ

F まとめ

  1. 係助詞「ぞ・なむ・や・か」の結びの活用形と、「こそ」の結びの活用形を答えよ
  2. 係助詞「ぞ・なむ・こそ」に共通する意味を、漢字二字で答えよ

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解答と解説

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A 係助詞と結びの活用形

問1 ①ぞ/連体形 ⑦なむ/連体形 ⑬ぞ/連体形
└ 「ぞ・なむ」は連体形で結ぶ

問2 すべて「こそ」/已然形
└ 「こそ」だけが已然形

問3 ⑤か/連体形 ⑨や/連体形

問4 語尾が「ゆ」→「ゆる」に変わっている。下二段活用の連体形
└ 形が変わるので見つけやすい

B 意味(強意・疑問・反語)

問5 強意

問6 疑問

問7 強意

問8 どちらも疑問(嘆きをふくむ)

問9 どちらも反語
└ 訳が「〜だろうか、いや〜ない」になる

C 結びの語

問10 ②美しき/連体形 ⑩ける/連体形 ⑮参り来る/連体形
└ いずれも「なむ・ぞ」を受けている

問11 「ね」(打消の助動詞「ず」の已然形)

問12 「らむ」(連体形)
└ 終止形と同形だが、係り結びなので連体形

問13 「し」(過去の助動詞「き」の連体形)
└ 「消え+に+し」の「し」

問14 已然形。「こそ」を受けているから。命令形と同形だが、係り結びなので已然形と判断する
└ ★最頻出のひっかけ

D 口語訳

問15 このようなことがこの世にあるだろうか、いや、ありはしない。

問16 どうして都を忘れるだろうか、いや、忘れはしない。

問17 雪が降るので、道が見えない。

問18 君の御代はいつまでも栄えるだろう。

E 記述と応用

問19 文中に係助詞があると、文末の活用語が決まった活用形で結ばれる決まり。(三十三字)

問20 係助詞があるのに、文が途中で続いたり結びの語が省かれたりして、結びが現れないこと。

問21 (1)ア(連体形) (2)イ(已然形) (3)イ(連体形)
└ 係助詞を見て形を決める

F まとめ

問22 「ぞ・なむ・や・か」=連体形/「こそ」=已然形

問23 強意

【テスト直前チェック】この三つ
ぞ・なむ・や・か→連体形/こそ→已然形。これだけは即答できるように。
「こそ」の已然形は命令形と同じ形になることがある。係助詞を見て決める
や・かは疑問か反語かを訳で見分ける。「〜だろうか、いや〜ない」なら反語。

現代語訳(全文)

①山里に春が来たのだった。/②この花はたいそう美しい。/③雪が降るので、道が見えない。/④(昔と同じ)月ではないのか、春は昔の春ではないのか。/⑤どの山が天に近いのか。/⑥しみじみと(あなたは)お思いになっているだろう。/⑦鳥の声が一晩じゅう聞こえる。/⑧命が惜しい。/⑨都へ帰るべきだろうか。/⑩風が吹くので、花が散ったのだった。/⑪私こそがその人を知っている。/⑫このようなことがこの世にあるだろうか、いや、ありはしない。/⑬露が消えてしまった。/⑭どうして都を忘れるだろうか、いや、忘れはしない。/⑮月の都の人が迎えに参上する。/⑯君の御代はいつまでも栄えるだろう。

※この問題は誰でも古典塾のオリジナルです。本文は古典(著作権の対象外)から正確に引用しています。

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