間投助詞と「や・を」の識別 確認テスト(古典文法)|定期テスト対策|誰でも古典塾

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間投助詞「や・を・よ・ゑ」は、文中や文末に置かれて、詠嘆・呼びかけの気持ちを表したり、語調を整えたりする助詞です。これらは活用語に直接付かず、結びにも影響しない点が特徴です。注意したいのが、同じ「や」でも係助詞「や」(疑問・反語を表し、文末を連体形で結ぶ)や格助詞「や」があること、また「を」にも格助詞「を」(動作の対象・起点を示す)や接続助詞「を」(順接・逆接・単純接続)があることです。文中での働きと前後の語のつながりから、どの助詞かを見分けましょう。次の各例文中の傍線部について、後の問いに答えよ。

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本文

※例文は学習用に作成しています。
① 月あらぬ春や昔の春ならぬ。
② いざ、子ども、いざ給へ、海行かむ。
③ 都ば霞とともに立ちしかど、秋風ぞ吹く白河の関。
④ あはれ、いとほしき人をば失ひつるかな。
⑤ 花の色は移りにけりな、わ身世にふるながめせしまに。
⑥ この子いと美しき、世になく思ひかしづく。
⑦ 君来む我や行かむのいさよひに。
⑧ 山里は冬ぞさびしさまさりける、人目も草もかれぬと思へ
⑨ あな恋し、いつまた逢はむと思ふらむ。
⑩ 風いたみ岩うつ波のおのれのみ。
⑪ いづれの山天に近き、と問ひければ。
⑫ 春の野に菫摘みにと来し我、野をなつかしみ一夜寝にける。
⑬ 雪降る、空の気色のあやしきに。
⑭ 命惜しまず、ただ君がためにと進みけり。
⑮ あはれ、いと寒き夜かな、霜置くらむ。
⑯ 都出でて、はるばる来ぬる旅をしぞ思ふ。

設問

  1. ①「月あらぬ」の傍線部「や」は、間投助詞・係助詞・格助詞のいずれか答えよ。
    • その「や」のおおよその意味(疑問・反語・詠嘆など)を答えよ。
  2. ①の例文「月や昔の春ならぬ」全体を現代語訳せよ。
  3. ②「子ども」の傍線部「や」は、間投助詞・係助詞・格助詞のいずれか答えよ。
    • この「や」の働き(詠嘆・呼びかけ・語調を整える)を答えよ。
  4. ③「都ば」の傍線部「を」は、間投助詞・格助詞・接続助詞のいずれか答えよ。
    • そう判断した理由を簡潔に述べよ。
  5. ④「あはれ」の傍線部「や」は、間投助詞・係助詞・格助詞のいずれか答えよ。
    • この「や」の働き(詠嘆・呼びかけ・語調を整える)を答えよ。
  6. ⑤「わ身」の傍線部「が」は、間投助詞か否か答え、正しい助詞の種類を答えよ。
  7. ⑥「美しき」の傍線部「を」は、間投助詞・格助詞・接続助詞のいずれか答えよ。
    • 接続助詞の場合、順接・逆接・単純接続のどれか答えよ。
  8. ⑦「君来む」の傍線部「や」は、間投助詞・係助詞・格助詞のいずれか答えよ。
    • 係助詞の場合、結びの語「来む」の活用形を答えよ。
  9. ⑧「思へ」の傍線部「ば」は、間投助詞か否か答え、正しい助詞の種類を答えよ。
  10. ⑨「あな恋し」の傍線部「よ」は、間投助詞・係助詞・格助詞のいずれか答えよ。
    • この「よ」の働き(詠嘆・呼びかけ・語調を整える)を答えよ。
  11. ⑨の例文「あな恋しよ」を、傍線部の働きがわかるように現代語訳せよ。
  12. ⑩「風いたみ」の傍線部「を」は、間投助詞・格助詞・接続助詞のいずれか答えよ。
    • 「を…み」の形を含めて現代語訳せよ。
  13. ⑪「いづれの山」の傍線部「か」は、間投助詞か否か答え、正しい助詞の種類と、結びの活用形を答えよ。
  14. ⑫「我」の傍線部「を」は、間投助詞・格助詞・接続助詞のいずれか答えよ。
    • そう判断した理由を簡潔に述べよ。
  15. ⑬「雪降る」の傍線部「や」は、間投助詞・係助詞・格助詞のいずれか答えよ。
    • 係助詞の場合、結びの語「降る」の活用形を答えよ。
  16. ⑭「命惜しまず」の傍線部「を」は、間投助詞・格助詞・接続助詞のいずれか答えよ。
    • この「を」が示す文法的な関係(対象・起点など)を答えよ。
  17. ⑮「霜置くらむ」の傍線部「や」は、間投助詞・係助詞・格助詞のいずれか答えよ。
    • 係助詞の場合、結びの語「置くらむ」の活用形を答えよ。
  18. ⑯「都出でて」の傍線部「を」は、間投助詞・格助詞・接続助詞のいずれか答えよ。
    • この「を」が示す文法的な関係(対象・起点など)を答えよ。
  19. 間投助詞「や」と係助詞「や」を見分けるときの着眼点を、結びとの関係に触れて一文で述べよ。(記述)
  20. 格助詞「を」と接続助詞「を」を見分けるときの着眼点を、「を」が付く語に触れて一文で述べよ。(記述)
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問1 係助詞/疑問(または詠嘆)。「あらぬ」が連体形で結ばれており、「月であろうか、いや昔の月ではないのか」と疑い嘆く係助詞「や」。連体形結びを伴う点が間投助詞との違い。

問2 現代語訳例:「月は昔のままの月ではないのか、春は昔のままの春ではないのか(私だけが昔のままで)」。

問3 間投助詞/呼びかけ。「子どもや」は「子どもよ」と人に呼びかける用法で、結びに影響を与えない。

問4 格助詞。「都をば」は「都を(ば)」で、「立ちし」の対象(出発点)を示す格助詞「を」に係助詞「は」が濁ったもの。体言に付き対象・起点を示すので格助詞。

問5 間投助詞/詠嘆。「あはれや」は感動詞「あはれ」に付いて「ああ」と嘆く気持ちを強める詠嘆の間投助詞。

問6 間投助詞ではない。格助詞「が」で、「わが身(=私の身)」と連体修飾(所有・所属)を示す。

問7 接続助詞/順接。形容詞連体形「美しき」に付き、「(この子が)たいそうかわいらしいので」と順接(原因・理由)で下に続ける接続助詞「を」。接続助詞「を」は活用語の連体形に付く点が、体言に付く格助詞との違い。

問8 係助詞/連体形。「君や来む」は「あなたが来るのだろうか」の疑問で、結びの「来む」は連体形。係助詞「や」による連体形結び。

問9 間投助詞ではない。接続助詞「ば」で、已然形「思へ」に付いて「思うと(思うので)」の順接確定条件を表す。

問10 間投助詞/詠嘆。「あな恋しよ」は形容詞語幹的な「恋し」に付いて「ああ恋しいことよ」と強く嘆く詠嘆の間投助詞「よ」。

問11 現代語訳例:「ああ、恋しいことよ」。「よ」の詠嘆の気持ちを訳に込める。

問12 格助詞。現代語訳例「風が激しいので、岩に打ちつける波が(砕けて)自分だけが(もの思いに砕ける)」。「を…み」は「…が…ので」の意で、「を」は原因・理由の対象を示す格助詞。

問13 間投助詞ではない。係助詞「か」で疑問を表し、結びの「近き」は連体形。

問14 格助詞。「我を」は体言「我」に付き、下の「野をなつかしみ」に対して主格的・対象的にはたらく格助詞「を」。体言に付いて動作の対象を示すので格助詞。

問15 係助詞/連体形。「雪や降る」は「雪が降るのだろうか」の疑問で、結びの「降る」はラ行四段の連体形。

問16 格助詞/対象。「命を惜しまず」の「を」は「惜しむ」という動作の対象(命)を示す格助詞。

問17 係助詞/連体形。「霜や置くらむ」は「霜が置いているのだろうか」の疑問で、結びの「置くらむ」(現在推量「らむ」)は連体形。

問18 格助詞/起点。「都を出でて」の「を」は「出づ」の起点(都から)を示す格助詞。

問19 記述例:文末(または結びの語)が連体形で結ばれていれば疑問・反語の係助詞「や」、結びに影響せず語調を整えたり呼びかけ・詠嘆を表すだけなら間投助詞「や」と見分ける。

問20 記述例:体言(名詞)に付いて動作の対象・起点を示せば格助詞「を」、活用語の連体形に付いて前後の文をつなぐなら接続助詞「を」と見分ける。

※この問題は誰でも古典塾オリジナルです。

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