漢文句法「反語」確認テスト(豈・何・安・寧)|定期テスト対策|誰でも古典塾

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反語(はんご)とは、形は疑問の文と同じでありながら、本当はその逆の内容を強く言い切る言い方です。「〜だろうか、いや〜ない」と打ち消すことで、ふつうに「〜ない」と述べるよりも強い断定や感情を表します。見分け方の大きな手がかりは文末で、読みの最後が「〜(ン)や」「〜ン」と推量・意志の語をともなって結ばれていれば反語、「〜(スル)や」のように事実をそのまま問うていれば疑問です。「豈(あ)に〜や」「敢(あ)へて〜や」「何ぞ〜ん(や)」「安(いづ)くんぞ〜んや」「寧(なん)ぞ〜ん」「誰(たれ)か〜ん」などが代表的な形です。次の各例文について、後の問いに答えよ。

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本文

※例文は学習用です。
書き下し:豈(あ)に悲しからずや。
書き下し:敢(あ)へて命(めい)に従はざらんや。
書き下し:何ぞ一馬(いちば)を惜(を)しまん。
書き下し:安(いづ)くんぞ魚(うを)の楽しみを知らんや。
書き下し:寧(なん)ぞ此(こ)の恨(うら)みを知らんや。
書き下し:誰(たれ)か能(よ)く過(あやま)ち無からん。
書き下し:豈(あ)に他(た)有らんや。
書き下し:王侯将相(わうこうしやうしやう)寧(なん)ぞ種(しゆ)有らんや。
書き下し:燕雀(えんじやく)安(いづ)くんぞ鴻鵠(こうこく)の志を知らんや。
書き下し:子(し)何ぞ政(まつりごと)を為(な)さざる。(疑問=なぜ政治を行わないのか)
書き下し:君(きみ)安(いづ)くにか在(あ)る。(疑問=あなたはどこにいるのか)
① 豈不悲哉。
② 敢不命乎。
③ 何惜一馬
④ 安知魚之楽
⑤ 寧知此恨乎。
⑥ 誰能無過。
⑦ 豈有他哉。
⑧ 王侯将相寧有種乎。
⑨ 燕雀安知鴻鵠之志哉。
⑩ 子何不政。
⑪ 君安在。

設問

  1. 例文①「豈不悲哉。」の傍線部「豈」の読みを、送り仮名も含めて平仮名で記せ。
  2. 例文①「豈不悲哉。」を反語として現代語訳せよ。「〜か、いや〜」の形を用いること。
  3. 例文②「敢不従命乎。」の傍線部「敢」の読みを、送り仮名も含めて平仮名で記せ。
  4. 例文②「敢不従命乎。」は、二重の打ち消しをふくむ反語である。最終的にどのような意味になるか、現代語訳で答えよ。
  5. 例文③「何惜一馬。」の傍線部「何」の読みを、送り仮名も含めて平仮名で記せ。
  6. 例文④「安知魚之楽。」の傍線部「安」の読みを、送り仮名も含めて平仮名で記せ。
  7. 例文④「安知魚之楽。」を反語として現代語訳せよ。
  8. 例文⑤「寧知此恨乎。」の傍線部「寧」の読みを、送り仮名も含めて平仮名で記せ。
  9. 例文⑥「誰能無過。」の傍線部「誰」の読みを、送り仮名も含めて平仮名で記せ。
  10. 例文⑥「誰能無過。」を反語として現代語訳せよ。「〜か、いや〜」の形を用いること。
  11. 例文⑧「王侯将相寧有種乎。」を反語として現代語訳せよ。
  12. 例文⑨「燕雀安知鴻鵠之志哉。」を反語として現代語訳せよ。
  13. 反語を表す文の末尾は、読みのうえでどのような形で結ばれることが多いか。代表的な結び方を二つ、平仮名で記せ。
  14. 次の各文は「疑問」か「反語」か。それぞれ答えよ。
    • (1) 例文③「何惜一馬。」(書き下し:何ぞ一馬を惜しまん。)
    • (2) 例文⑩「子何不為政。」(書き下し:子何ぞ政を為さざる。)
  15. 次の各文は「疑問」か「反語」か。それぞれ答えよ。
    • (1) 例文⑦「豈有他哉。」(書き下し:豈に他有らんや。)
    • (2) 例文⑪「君安在。」(書き下し:君安くにか在る。)
  16. 例文⑩「子何不為政。」と例文③「何惜一馬。」は、どちらも「何ぞ」で始まる。意味のうえでどう異なるか、簡潔に説明せよ。
  17. 白文「豈不悲哉」を、解答欄の指示に従って書き下し文に直せ。
  18. 白文「誰能無過」を書き下し文に直せ。
  19. 白文「安知魚之楽」を書き下し文に直せ。
  20. 白文「王侯将相寧有種乎」を書き下し文に直せ。
  21. 反語という表現を用いると、ふつうに「〜ない」と述べる場合と比べてどのような効果が生まれるか。三十字程度で説明せよ。
  22. 反語の文末によく用いられる「ん(む)」は、文法的にはどのような意味を表す語か。簡潔に答えよ。
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問1 あに/「豈(あ)に〜や」で「どうして〜か、いや〜ない」という反語を表す。

問2 どうして悲しくないだろうか、いや、まことに悲しいことだ。

問3 あへて/「敢(あ)へて〜んや」で「進んで〜しようか、いや〜しない」という反語を表す。

問4 どうして命令に従わないことがあろうか、いや、きっと従う(=必ず命令に従います)。「敢へて〜ざらんや」は打ち消しを二重にふくむため、結局は「必ず〜する」という強い肯定の意味になる。

問5 なんぞ/「何(なん)ぞ〜ん」で「どうして〜か、いや〜ない」という反語を表す。

問6 いづくんぞ/「安(いづ)くんぞ〜んや」で「どうして〜か、いや〜ない」という反語を表す。場所を問う「いづくにか(どこに)」とは読みが異なる点に注意。

問7 どうして魚の楽しみがわかろうか、いや、わかりはしない。

問8 なんぞ/「寧(なん)ぞ〜んや」で「どうして〜か、いや〜ない」という反語を表す。

問9 たれか/「誰(たれ)か〜ん」で「誰が〜か、いや誰も〜ない」という反語を表す。

問10 誰が過ちを犯さずにいられようか、いや、誰も過ちを犯さずにはいられない(=人は誰でも過ちを犯すものだ)。

問11 王や諸侯、将軍や大臣に、どうして(生まれつきの)血筋などあろうか、いや、ありはしない。

問12 燕や雀のような小さな鳥に、どうして鴻(おおとり)や鵠(くぐい)のような大きな鳥の志がわかろうか、いや、わかりはしない。

問13 「〜んや」「〜ん」(ともに推量・意志の助動詞「む(ん)」を用いて結ぶ形)。文末が「ンや」「ン」となっていれば反語と判断できる。

問14 (1) 反語(書き下しの末尾が「惜しまん」で、「どうして一頭の馬を惜しもうか、いや惜しまない」の意)。 (2) 疑問(書き下しの末尾が「為さざる」で、「あなたはどうして政治を行わないのか」と理由を問うている)。

問15 (1) 反語(末尾が「有らんや」。「どうして他にあろうか、いや、ありはしない」の意)。 (2) 疑問(末尾が「在る」。「あなたはどこにいるのか」と所在を問うている)。

問16 例文⑩「子何不為政。」は「なぜ政治を行わないのか」と理由をたずねる疑問であるのに対し、例文③「何惜一馬。」は「どうして一頭の馬を惜しもうか、いや惜しまない」と強く打ち消す反語である。同じ「何ぞ」でも、文末が「〜ん」で結ばれているかどうかで疑問・反語を見分ける。

問17 豈(あ)に悲しからずや。

問18 誰(たれ)か能(よ)く過(あやま)ち無からん。

問19 安(いづ)くんぞ魚(うを)の楽しみを知らんや。

問20 王侯将相(わうこうしやうしやう)寧(なん)ぞ種(しゆ)有らんや。

問21 (例)強い断定や深い感情が表され、ふつうに述べるより主張が際立つ。(反語は読み手に「いや、そうではない」と気づかせ、説得力や感情の高まりを生む。)

問22 推量・意志を表す助動詞。「〜だろう」「〜しよう」の意で、反語ではこれを疑問の語と組み合わせて「〜しようか(いや、しない)」という打ち消しの含みを生む。

※この問題は誰でも古典塾オリジナルです。

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