格助詞 確認テスト(「の・が」の用法ほか)|定期テスト対策|誰でも古典塾

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格助詞は、体言(名詞)などに付いて、その語が文中で他の語とどんな関係に立つかを示す助詞です。種類は「が・の・を・に・へ・と・より・から・にて・して」。なかでも「の」「が」は重要で、五つの用法を見分けられるかが定期テストの大きな山場になります。すなわち、主語を示す主格(〜が)、下の体言を修飾する連体格(〜の)、「〜で」と言いかえられる同格、体言の代わりをする準体格(〜のもの・〜のこと)、そして「〜のように」と訳す連用修飾(比喩)です。あわせて「にて」(場所・時・手段・原因・資格)、「して」(手段・使役の対象・共同)、「より」(起点・経由・即時・比較・手段)の用法も確認しましょう。次の各例文を読み、後の問いに答えよ。

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本文

※例文は学習用に作成しています。
雪の降りたる朝、庭はひとしほ清らなり。
② 月の出づるを待ちて、人々酒を酌み交はす。
白き鳥の、嘴と脚と赤き、水の上に遊ぶ。
④ 花の散るを惜しみて、夜もすがら眺め明かしつ。
⑤ 我が思ふ人は、遠き国にこそ住みけれ。
君が植ゑし松、今は大きなる木となりにけり。
⑦ 風の音にぞ、秋の来ぬるを知らるる。
白雲のたなびく山を、はるかに仰ぎ見る。
⑨ 翁、竹を取ること久しくなりぬ。さやうの人にてありけり。
⑩ この歌は、貫之のなり。世にあまねく知られたり。
⑪ 弓矢して鳥を射るは、いと心なきわざなり。
⑫ 友として都へ上る道、いとはるけし。
⑫の二 童して文を持たせ、姫君のもとへ遣はす。
⑬ 京より下る人に、ことづてを頼みけり。
⑭ 鐘の声を聞くより、涙のとどまらず流る。
⑮ 雪は花より白く、月の光に映えてさやけし。
⑯ 山里にて聞く水の音こそ、心すむここちすれ。

設問

  1. 傍線部①「雪の」の「の」の用法を、次から選べ。
    • ア 主格 イ 連体格 ウ 同格 エ 準体格 オ 連用修飾(比喩)
  2. ②「月の出づる」の「の」の用法を答えよ(主格・連体格・同格・準体格・比喩のいずれか)。
  3. 傍線部③「白き鳥の、嘴と脚と赤き」の「の」(同格)の意味に注意して、傍線部を含む一文全体を現代語訳せよ。
  4. ③「白き鳥の、嘴と脚と赤き」の傍線部「の」の用法を答えよ。また、なぜその用法と判断できるか、文の構造から簡潔に説明せよ。
  5. ④「花の散る」の「の」の用法を答えよ。
  6. 次の各文を現代語訳せよ。
    • (1) ④「花の散るを惜しみて」
    • (2) ⑭「鐘の声を聞くより、涙のとどまらず流る。」
  7. ⑤「我が思ふ人」の「が」の用法を答えよ。
  8. 傍線部⑥「君が」の「が」の用法を答えよ。
  9. ⑦「風の音」「秋の来ぬる」の二つの「の」の用法を、それぞれ答えよ。
    • (1)「風の音」の「の」
    • (2)「秋の来ぬる」の「の」
  10. ⑦「秋の来ぬるを知らるる」の傍線部「を」は格助詞である。この「を」の文法的なはたらき(格)を答えよ。
  11. 傍線部⑧「白雲の」の「の」の用法を答えよ。
  12. ⑨「さやうの人にて」の「にて」の意味・用法を、次から選べ。
    • ア 場所 イ 時 ウ 手段 エ 原因 オ 資格
  13. ⑩「貫之のなり」の「の」の用法を答えよ。また、この「の」はどんな語の代わりをしているか答えよ。
  14. ⑪「弓矢して」の「して」の意味・用法を、次から選べ。
    • ア 手段 イ 使役の対象 ウ 共同(〜とともに)
  15. 傍線部⑫「友として」の「して」の意味・用法を、次から選べ。
    • ア 手段 イ 使役の対象 ウ 共同(〜とともに)
  16. 傍線部⑫の二「童して」の「して」の意味・用法を、次から選べ。
    • ア 手段 イ 使役の対象 ウ 共同(〜とともに)
  17. ⑬「京より」の「より」の意味・用法を、次から選べ。
    • ア 起点(〜から) イ 経由(〜を通って) ウ 即時(〜やいなや) エ 比較(〜よりも) オ 手段(〜で)
  18. 本文中で用いられた「より」のうち、「即時(〜やいなや)」の意味で使われているものを、番号で一つ選べ。
  19. 傍線部⑭「聞くより」の「より」の意味・用法を、次から選べ。
    • ア 起点(〜から) イ 経由(〜を通って) ウ 即時(〜やいなや) エ 比較(〜よりも) オ 手段(〜で)
  20. ⑮「花より白く」の「より」の意味・用法を、次から選べ。
    • ア 起点(〜から) イ 経由(〜を通って) ウ 即時(〜やいなや) エ 比較(〜よりも) オ 手段(〜で)
  21. ⑯「山里にて」の「にて」の意味・用法を、次から選べ。
    • ア 場所 イ 時 ウ 手段 エ 原因 オ 資格
  22. 同格の「の」は「〜で」と訳すのが原則である。次の傍線部「の」を、同格であることがわかるように現代語訳せよ。
    • 「白雲の、峰にかかりて山の端も見えぬ」の「白雲の」
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問1 ア(主格)。「雪の降りたる」=「雪が降った」で、「の」は連体形「降りたる」の主語を示し、「が」に置きかえられる。「雪の降りたる」という連体修飾節全体が下の体言「朝」を修飾するが、「の」自体の働きは節の中の主語を示すことなので主格である。⑧「白雲のたなびく山」の「の」(問11)と同じ構造。連体格は、問9(1)「風の音」のように「の」が直接下の体言にかかる場合をいう。

問2 主格。「月の出づる」=「月が出る」。連体形「出づる」の主語を示しており、「が」に置きかえられる。

問3 白い鳥で、くちばしと脚とが赤い(鳥)が、水の上で遊んでいる。(「鳥の…赤き」は同格。「白い鳥で、くちばしと脚が赤い、(その)鳥が」と、同じ鳥を指していることを示して訳す。)

問4 同格。「白き鳥の、嘴と脚と赤き(鳥)」のように、「の」の前の「白き鳥」と後の「嘴と脚と赤き」が同一の鳥を指す。「白い鳥で、くちばしと脚とが赤い(鳥)」と「〜で」を補って訳せる点、また「の」の下に「白き鳥」と同じ体言を補える点から同格と判断できる。

問5 主格。「花の散る」=「花が散る」。連体形「散る」の主語を示す。

問6 (1) 花が散るのを惜しんで。 (2) 鐘の音を聞くやいなや、涙がとどまらず流れる。

問7 主格。「我が思ふ」=「私が思う」。「思ふ」の主語を示す。

問8 主格。「君が植ゑし」=「あなたが植えた」。連体形「植ゑし」の主語を示す。

問9 (1) 連体格(風の音=風の〔音〕、下の体言「音」を修飾)。 (2) 主格(秋の来ぬる=秋が来た、「来ぬる」の主語)。

問10 目的格(連用修飾格)。「秋の来ぬるを知らるる」の「を」は、「知らるる」という動作の対象(〜を)を示す格助詞。

問11 主格。「白雲のたなびく」=「白雲がたなびく」。連体形「たなびく」の主語を示す。下の体言「山」を修飾する連体修飾節の中の主語である。

問12 オ(資格)。「さやうの人にてありけり」=「そういう人として存在した・そういう人であった」。身分・資格・状態を示す。

問13 準体格。「貫之のなり」=「貫之のものだ」。「の」が「貫之の〔歌〕」のように体言「歌(もの)」の代わりをしている。代わりをしている語は「歌(=もの・作品)」。

問14 ア(手段)。「弓矢して」=「弓矢で・弓矢を用いて」。道具・手段を示す「して」。

問15 ウ(共同〈〜とともに〉)。「友として都へ上る」=「友とともに都へ上る」。連れ立つ相手を示す。

問16 イ(使役の対象)。「童して文を持たせ」=「召し使いの子供に文を持たせて」。使役「す(持た・せ)」の動作をさせる相手を示す。

問17 ア(起点〈〜から〉)。「京より下る」=「都から下る」。出発点を示す。

問18 ⑭。「聞くより(=聞くやいなや)」が即時の用法。⑬は起点、⑮は比較である。

問19 ウ(即時〈〜やいなや〉)。「鐘の声を聞くより」=「鐘の音を聞くやいなや・聞くとすぐに」。動作に続いてすぐ次のことが起こる意。

問20 エ(比較〈〜よりも〉)。「花より白く」=「花よりも白く」。比べる基準を示す。

問21 ア(場所)。「山里にて聞く」=「山里で聞く」。動作の行われる場所を示す。

問22 白雲で(、峰にかかって山の端も見えない)。=「白雲が、峰にかかって…」ではなく、「白雲で、(その白雲が)峰にかかって」と、「〜で」を補って同格の意を示す。

※この問題は誰でも古典塾オリジナルです。

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