漢文句法「禁止・願望」確認テスト(勿・無/欲・願)|定期テスト対策|誰でも古典塾

禁止・願望|定期テスト対策 確認テスト 定期テスト対策

漢文には、相手の行動を「するな」と止める禁止と、「したい」「してほしい」と望む願望を表す重要な句法があります。禁止は「勿(なかれ)」「莫(なかれ)」「無(なかれ)」「毋(なかれ)」を文頭近くに置いて「〜してはいけない・〜するな」と訳します。願望は「欲(〜ントほつス)」が「〜したい」、「願(ねがハクハ)」が「どうか〜してほしい」、「請(こフ)」が「どうか〜させてください・〜してください」、「庶幾(こひねがハクハ)」が「なんとか〜してほしい」と訳します。読み方(送り仮名)と訳語をセットで覚えることが得点の近道です。次の各例文について、後の問いに答えよ。

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本文

※例文は学習用です。
① 勿言。/言ふ勿かれ。
② 過則改。/過ちては則ち改むるに憚ること勿かれ。
③ 己所欲、勿於人。/己の欲せざる所、人に施すこと勿かれ。
④ 莫笑。/笑ふ莫かれ。
⑤ 莫愁。/愁ふる莫かれ。
⑥ 無己者。/己に如かざる者を友とすること無かれ。
⑦ 毋己者。/己に如かざる者を友とすること毋かれ。
⑧ 我欲帰。/我帰らんと欲す。
⑨ 欲学。/学ばんと欲す。
⑩ 願見之。/願はくは之を見ん。
⑪ 王請度之。/王請ふ之を度れ。
⑫ 請従此辞。/請ふ此より辞せん。

設問

  1. ①「勿言」について
    • 「勿」の読み(送り仮名を含む)を平仮名で答えよ。
    • これは禁止・願望のどちらの句法か。
    • 現代語訳せよ。
  2. ②「過則勿憚改」の傍線部「勿憚」の書き下し文を答えよ。
  3. ③「己所不欲、勿施於人」の「勿施」の読みを平仮名で答えよ。
  4. ④「莫笑」について
    • 「莫」の読み(送り仮名を含む)を平仮名で答えよ。
    • 禁止・願望のどちらか。
    • 現代語訳せよ。
  5. ⑤「莫愁」を現代語訳せよ。
  6. ⑥「無友不如己者」の「無」の読み(送り仮名を含む)を平仮名で答えよ。
  7. ⑧「我欲帰」について
    • 「欲帰」の読み(送り仮名を含む)を平仮名で答えよ。
    • 禁止・願望のどちらか。
    • 現代語訳せよ。
  8. ⑨「欲学」を書き下し文に直せ。
  9. ⑩「願見之」について
    • 「願」の読み(送り仮名を含む)を平仮名で答えよ。
    • 現代語訳せよ。
  10. ⑪「王請度之」の「請」の読み(送り仮名を含む)を平仮名で答えよ。
  11. ⑫「請従此辞」を現代語訳せよ。
  12. ②を現代語訳せよ。
  13. ③を現代語訳せよ。
  14. ⑥を現代語訳せよ。
  15. ⑦「毋」の読み(送り仮名を含む)を平仮名で答えよ。また、⑥の「無」と意味・用法は同じか異なるか。
  16. ⑨を現代語訳せよ。
  17. ⑪を現代語訳せよ。
  18. 禁止を表す字を、本文中から漢字ですべて抜き出せ。
  19. 「〜したい」という自分の願望を表す字を、本文中から漢字一字で抜き出せ。
  20. 「願」と「請」は、ともに「どうか〜」と相手に望む願望の句法だが、敬意の向け方に違いがある。両者の意味の違いを簡潔に説明せよ。
  21. 「勿」「莫」「無」「毋」の四字は、いずれも同じ意味・読みで用いられる。共通する読み(送り仮名を含む)と意味を答えよ。
  22. 次の日本語を、禁止の句法を用いた漢文(訓点なしの白文でよい)に直せ。「悲しむな。」(「悲」を用いること)
  23. 「私はこの本を読みたい。」という意味になるように、「欲」を用いた書き下し文を作れ。(「此の書を読む」を使ってよい)
▼ 解答・解説を見る

問1 読み=なかれ/句法=禁止/訳=言うな(言ってはいけない)。「勿」は動詞の上に置き、「〜するな」と相手の行為を禁じる。

問2 憚ること勿かれ。「勿」が「憚(はばか)る」を打ち消し禁止する形。

問3 ほどこすこと(なかれ)。「勿施」=施すこと勿かれ=「施(ほどこ)すなかれ」。読みは「ほどこすことなかれ」。

問4 読み=なかれ/句法=禁止/訳=笑うな(笑ってはいけない)。「莫」も「勿」と同じく禁止を表す。

問5 愁(うれ)えるな。「莫」=なかれ。憂い悲しむのをやめよ、の意。

問6 なかれ。「無」も禁止の「勿・莫」と同じ「なかれ」と読む。

問7 読み=かへらんとほつす/句法=願望/訳=私は帰りたい。「欲」+動詞で「〜ント欲す(〜したい)」と自分の願望を表す。

問8 学ばんと欲す。「欲学」=学ばんと欲す。

問9 読み=ねがはくは/訳=どうか(私は)これを見たい(見せてほしい)。「願はくは」は「どうか〜してほしい」と望む願望の句法。

問10 こふ。「請ふ」と読む。

問11 どうか、ここからお別れさせてください。「請ふ此より辞せん」。「請」は自分の動作について相手に許しを乞う言い方になることが多い。

問12 過ちを犯したならば、改めることをためらってはいけない。(『論語』に基づく)

問13 自分がしてほしくないことは、他人にもしてはいけない。(『論語』に基づく)

問14 自分に及ばない(劣った)者を友としてはいけない。(『論語』に基づく)

問15 読み=なかれ/用法=同じ。「毋」は「無」と同じく禁止の「なかれ」で、意味・用法も同じ。

問16 学びたい(勉強したい)。

問17 王よ、どうかこれをお量りください。「請ふ」+動詞で「どうか〜してください」と相手に乞い願う。

問18 勿・莫・無・毋。(いずれも禁止「なかれ」を表す字)

問19 欲。「〜ント欲す」で「〜したい」という自分の願望を表す。

問20 「願」は「どうか〜してほしい」と、主に相手の行為を望み相手を立てる言い方。「請」は「どうか〜させてください/してください」と、相手に許し・行為を乞う言い方で、自分の動作についても用いる。いずれも丁寧な願望だが、敬意・乞いの向け方が異なる。

問21 読み=なかれ/意味=「〜してはいけない・〜するな」という禁止。四字は同じ読み・同じ意味で用いられる。

問22 勿悲。(「莫悲」「無悲」「毋悲」も可)「悲しむな」の意。

問23 此の書を読まんと欲す。「〜ント欲す」で「〜したい」を表す。

※この問題は誰でも古典塾オリジナルです。

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