漢文句法「詠嘆」確認テスト(嗚呼・豈不〜哉)|定期テスト対策|誰でも古典塾

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漢文の「詠嘆」は、感動・驚き・嘆きの気持ちをあらわす表現です。文頭に置く「嗚呼(ああ)」「嗟乎(ああ)」「噫(ああ)」などの感嘆の語、「豈に〜ずや(豈不〜哉)=なんと〜ではないか」「亦〜ずや(不亦〜乎)=なんと〜ではないか」という形、そして文末に置く「哉・乎・夫・也(〜かな)」が代表的です。とくに「豈不〜哉」は形が反語に似ていますが、ここでは強い詠嘆(感嘆)として「なんと〜ではないか」と訳す点に注意しましょう。次の各例文について、後の問いに答えよ。

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本文

※例文は学習用です。
① 嗚呼、哀哉。/ああ、哀しいかな。
② 噫、天喪予。/ああ、天予を喪ぼせり。
③ 嗟乎、惜哉。/ああ、惜しいかな。
④ 学而時習之、不亦説乎。/学びて時に之を習ふ、亦説ばしからずや。
⑤ 有朋自遠方、不亦楽乎。/朋遠方より来たる有り、亦楽しからずや。
⑥ 人不知而不慍、不亦君子乎。/人知らずして慍みず、亦君子ならずや。
⑦ 豈不痛哉。/豈に痛ましからずや。
⑧ 豈不誠大丈夫哉。/豈に誠に大丈夫ならずや。
⑨ 逝者如斯夫、不昼夜。/逝く者は斯くのごときかな、昼夜を舎かず。
⑩ 賢哉、回也。/賢なるかな、回や。
⑪ 大哉、堯之為君也。/大いなるかな、堯の君たるや。
⑫ 甚矣、吾衰也。/甚だしいかな、吾が衰へたるや。

設問

  1. ①の「嗚呼」の読みをひらがなで書け。
  2. ①の「哀哉」の「哉」の読みをひらがなで書け。
  3. ①の「嗚呼、哀哉」を現代語訳せよ。
  4. ②の「噫」の読みをひらがなで書け。
  5. ③の「嗟乎」の読みをひらがなで書け。
  6. ④の「不亦説乎」の書き下し文を書け。
  7. ④「不亦説乎」を現代語訳せよ。
  8. ⑤の「不亦楽乎」の書き下し文を書け。
  9. ⑤「有朋自遠方来、不亦楽乎」を現代語訳せよ。
  10. ⑥の「不亦君子乎」の書き下し文を書け。
  11. ⑦の「豈不痛哉」の書き下し文を書け。
  12. ⑦「豈不痛哉」を現代語訳せよ。
  13. ⑧の「豈不誠大丈夫哉」の書き下し文を書け。
  14. ⑧「豈不誠大丈夫哉」を現代語訳せよ。
  15. ⑨の「逝者如斯夫」の文末「夫」の読みをひらがなで書け。
  16. ⑩の「賢哉、回也」の「哉」の読みをひらがなで書け。
  17. ⑩「賢哉、回也」を現代語訳せよ。
  18. ⑪の「大哉」の読みをひらがなで書け。
  19. ⑫の「甚矣、吾衰也」を現代語訳せよ。
  20. 「不亦〜乎」はどのような意味の句法か、次から選べ。
    • ア なんと〜ではないか(詠嘆)
    • イ どうして〜だろうか、いや〜ない(反語)
    • ウ 〜してはいけない(禁止)
  21. 「豈不〜哉」がここでは反語ではなく詠嘆(感嘆)と解釈される理由を、文脈の上から簡潔に説明せよ。
  22. 文末に置かれて詠嘆をあらわす助字を、本文中から「哉」以外に二つ抜き出して書け。
  23. 【記述】文頭の「嗚呼・噫・嗟乎」と、文末の「哉・夫・也」とでは、詠嘆の気持ちをあらわす位置がどのように異なるか、簡潔に述べよ。
  24. 【記述】「不亦説乎」と「豈不痛哉」は、どちらも訳すと「なんと〜ではないか」となる。この二つに共通する表現上のはたらきを説明せよ。
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問1 ああ/文頭の「嗚呼」は感動・嘆きをあらわす感嘆の語で「ああ」と読む。

問2 かな/文末の「哉」は詠嘆をあらわし「〜かな」と読む。

問3 ああ、哀しいことだなあ。/文頭の感嘆「嗚呼」+文末の詠嘆「哉」で、嘆きの気持ちを強くあらわす。

問4 ああ/「噫」も文頭の感嘆の語で「ああ」と読む。

問5 ああ/「嗟乎」も「ああ」と読む感嘆の語。「嗟」一字でも「ああ」と読む。

問6 亦説ばしからずや/「不亦〜乎」は「亦〜ずや」と読む。「説」は「悦」に同じで「よろこばしい」。

問7 なんと喜ばしいことではないか。(学んで適切なときにこれを復習する、なんと喜ばしいことではないか。)/「不亦〜乎」は詠嘆で「なんと〜ではないか」。

問8 亦楽しからずや/同じく「不亦〜乎」の形。

問9 友人が遠方からやって来る、なんと楽しいことではないか。/「不亦楽乎」の詠嘆。

問10 亦君子ならずや/「君子」は名詞なので「君子なら(ず)」と読む。

問11 豈に痛ましからずや/「豈不〜哉」は「豈に〜ずや」と読む。

問12 なんと痛ましいことではないか。/強い詠嘆をあらわす。

問13 豈に誠に大丈夫ならずや/「大丈夫」は名詞なので「大丈夫なら(ず)」と読む。「誠に」は「ほんとうに」。

問14 なんとほんとうに立派な男子ではないか。/「豈不〜哉」の詠嘆。

問15 かな/文末の「夫」も詠嘆をあらわし「〜かな」と読む。

問16 かな/「賢哉」の「哉」も文末の詠嘆で「〜かな」と読む。(語順は倒置で、もとは「回也賢哉」の心。)

問17 賢いことだなあ、顔回は。/賛嘆の詠嘆。主語「回」を後に置いた倒置で、賢さへの感動を強める。

問18 おおいなるかな/「大いなるかな」と読む詠嘆。

問19 ひどいなあ、わたしの衰えは。/「甚だしいかな、吾が衰へたるや」。「矣」「也」が詠嘆をそえる。

問20 ア(なんと〜ではないか=詠嘆)/形は問いかけに似るが、強い感動・賛嘆をあらわす。

問21 「豈に〜ずや」は形のうえでは反語(どうして〜ないだろうか)に似るが、答えを求めて問うているのではなく、話し手が強い感動・賛嘆をこめて「ほんとうに〜だ」と言い切っている。文脈が嘆き・ほめたたえであるため、反語ではなく詠嘆と解釈する。

問22 夫・矣(順不同。「夫」は⑨、「矣」は⑫の文末で詠嘆をあらわす。「也」も可とする。)

問23 「嗚呼・噫・嗟乎」は文の初めに置いて、これから述べる内容に対する感動・嘆きを前もって示す。一方「哉・夫・也」は文の終わりに置いて、述べた内容を受けて余韻として詠嘆をそえる。前者は文頭で感情を起こし、後者は文末で感情を結ぶ点が異なる。

問24 どちらも、形のうえでは打消や問いかけの語(不・乎・哉)を含みながら、実際には否定や疑問ではなく、強い肯定的な感動を「なんと〜ではないか」と読み手・聞き手に訴えかける(反語的な言い回しで詠嘆を強める)はたらきをもつ。

※この問題は誰でも古典塾オリジナルです。

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