古文「つ・ぬ」の識別 100題ドリル|無料PDFと解答付き

古文「つ・ぬ」識別ドリル アイキャッチ 古文ドリル

完了の2大助動詞を100問で使い分ける

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A4・問題用は解答スペース付き/解答用は答えと解説

📖 先に理屈を固めたい人へ:「つ・ぬ」の識別・用法 解説 を読んでから解くと正答率が上がります。

このドリルでわかること

はじめに:「つ」と「ぬ」の違い

完了の助動詞「つ」と「ぬ」、ともに連用形接続で「〜してしまった/〜した」と訳しますが、ニュアンスと接続する動詞 が違います。

助動詞 主な接続 ニュアンス
つ 他動詞(意志的な動作) 動作主の意志的な完了
ぬ 自動詞(自然な変化) 自然な変化・完了

例: – 「書きつ」:(自分の意志で)書いた/書いてしまった – 「散りぬ」:(自然に)散ってしまった


活用

「つ」

活用形 形
未然 て
連用 て
終止 つ
連体 つる
已然 つれ
命令 てよ

「ぬ」

活用形 形
未然 な
連用 に
終止 ぬ
連体 ぬる
已然 ぬれ
命令 ね

他用法(重要)

「つ」「ぬ」には完了以外の用法もあります:

用法 例 訳
完了 書きつ 書いた
強意(確述) 来たりつるものを 確かに来た
並列 行きつ戻りつ 行ったり戻ったり

識別の鉄則

  1. 下に推量・意志(む・べし・じ等) → 強意(確述)「きっと〜」
  2. 「つ/ぬ」の連用形+反復語 → 並列「〜したり〜したり」
  3. それ以外 → 完了「〜してしまった」

「識別の鉄則」は文法的に正しい順序。
こちらは 試験本番で3秒で答えを出す ための実戦テクニックです。

コツ① 「つ/ぬ」の後ろを見るだけで意味が即決

「つ/ぬ」が出てきたら 直後 に視線を飛ばす。 – 後ろが む/べし/じ/らむ → 強意(確述)「きっと〜」「必ず〜」 – 後ろが 句点・別動作・体言 → 完了「〜してしまった」 – 「〜つ〜つ」「〜ぬ〜ぬ」と繰り返し → 並列「〜したり〜したり」

「ぬべし」「てむ」「なむ」(連用+なむ)を見たら反射で「強意」と答える。

コツ② 「ぬ」の正体は直前で決まる

「ぬ」を見たら 直前の活用形 を即チェック。 – 連用形+ぬ → 完了の助動詞「ぬ」(散りぬ=散ってしまった) – 未然形+ぬ → 打消「ず」の連体形「ぬ」(散らぬ=散らない)

「四段・上下二段+ぬ」で見分けにくい時は、 訳して意味が通る方 を選ぶ。

コツ③ 「つ」と「ぬ」の使い分けは自他で当たる

  • つ:他動詞・意志的(書きつ/詠みつ/殺しつ)
  • ぬ:自動詞・自然変化(散りぬ/消えぬ/枯れぬ)

迷ったら「自分の意志でやった?それとも勝手にそうなった?」で判別。

コツ④ 「てむ/なむ/つべし/ぬべし」は強意のセットフレーズ

入試頻出の 完成形 として暗記してしまう。 – 「てむ」「なむ(連用+)」 → 強意+意志・推量 – 「つべし」「ぬべし」 → 強意+当然・推量(「きっと〜だろう」) – 「てまし」「なまし」 → 強意+反実仮想

この形を見たら、つ/ぬは強意だと即答できる。

試験本番でのチェック順序

  1. 「つ/ぬ」の 直後 を見る(む/べし/じが来ていないか)
  2. 推量・意志系が来ていたら → 強意(確述)で確定
  3. 「ぬ」なら 直前 の活用形を確認(未然なら打消「ず」)
  4. 並列の繰り返しパターン(〜つ〜つ)なら並列で確定
  5. それ以外は完了

→ この順番で 3秒 で答えが出ます。

よくある引っかけ

  • 「ぬべし」「てむ」を完了と誤答する(実は強意)
  • 「散らぬ花」を完了と勘違い(未然+ぬ=打消連体形)
  • 「死なむ」を完了「ぬ」未然+推量「む」と誤判定(ナ変動詞「死ぬ」未然+推量の可能性)

🎯 解き方のコツ(時短テクニック)

問題(Q1〜Q100)

ここから100問を表示します。スマホでも解けるよう、答えと解説は各問の直下に表示しています。「解答が見えると解いた気にならない」という方は、上のPDFをダウンロードして印刷で解いてください。

【第1部】基礎編


Q1.「つ」「ぬ」の用法を答えよ。

物書きつ。

答え:完了「つ」終止形 解説:「書き」連用+「つ」。「物を書いた」。


Q2.用法を答えよ。

花散りぬ。

答え:完了「ぬ」終止形 解説:「散り」連用+「ぬ」。「花が散った」。


Q3.用法を答えよ。

行きつ戻りつ。

答え:両方とも並列 解説:「行きつ戻りつ」で「行ったり戻ったり」(並列・反復)。


Q4.用法を答えよ。

行きぬべし。

答え:強意(確述)「ぬ」終止形 解説:「ぬ」+推量「べし」。「きっと行くだろう」。


Q5.用法を答えよ。

知りつ。

答え:完了「つ」終止形 解説:「知り」連用+「つ」。「知った」。


Q6.用法を答えよ。

月出でぬ。

答え:完了「ぬ」終止形 解説:「出で」下二段連用+「ぬ」。「月が出た」。


Q7.用法を答えよ。

思ひつ。

答え:完了「つ」終止形 解説:「思ひ」連用+「つ」。


Q8.用法を答えよ。

春過ぎぬ。

答え:完了「ぬ」終止形 解説:「過ぎ」連用+「ぬ」。「春が過ぎた」。


Q9.用法を答えよ。

言ひつべし。

答え:強意(確述)「つ」終止形 解説:「つ」+「べし」。「きっと言うだろう/言ってしまうに違いない」。


Q10.用法を答えよ。

鳥の鳴きぬ。

答え:完了「ぬ」終止形 解説:「鳴き」連用+「ぬ」。「鳥が鳴いた」。


Q11.用法を答えよ。

来(き)ぬる人。

答え:完了「ぬ」連体形「ぬる」 解説:カ変「来」連用形「き」+完了「ぬ」連体形「ぬる」+体言「人」。読みは「きぬるひと」。「来てしまった人」。完了「ぬ」の活用:な・に・ぬ・ぬる・ぬれ・ね。


Q12.用法を答えよ。

行きつる所。

答え:完了「つ」連体形「つる」 解説:「行き」連用+「つる」+体言「所」。「行った所」。


Q13.用法を答えよ。

雨降りぬべし。

答え:強意(確述)「ぬ」 解説:「ぬ」+「べし」。「きっと雨が降るだろう」。


Q14.用法を答えよ。

嵐山に登りつ。

答え:完了「つ」終止形 解説:「登り」連用+「つ」。


Q15.用法を答えよ。

春来たりぬ。

答え:完了「ぬ」終止形 解説:「来たり」連用+「ぬ」。「春が来た」。


Q16.用法を答えよ。

詠みつれば、心晴れぬ。

答え:完了「つ」已然形「つれ」 解説:「つれ」+「ば」(原因)。「詠んだので、心が晴れた」。


Q17.用法を答えよ。

仏に祈りぬ。

答え:完了「ぬ」終止形 解説:「祈り」連用+「ぬ」。


Q18.用法を答えよ。

早く来(き)てよ。

答え:完了「つ」命令形「てよ」 解説:カ変「来」連用形「き」+完了「つ」命令形「てよ」。「早く来てしまえ」(強意・確実な命令)。完了「つ」の活用:て・て・つ・つる・つれ・てよ。


Q19.用法を答えよ。

一人立ちぬ。

答え:完了「ぬ」終止形 解説:「立ち」連用+「ぬ」。「一人立った」。


Q20.用法を答えよ。

月見つべし。

答え:強意(確述)「つ」 解説:「つ」+「べし」。「きっと月を見るだろう」。


基礎編 /20


【第2部】標準編


Q21.用法を答えよ。

いそぎ立ちぬべき所。

答え:強意「ぬ」 解説:「ぬ」+「べき」。「急いで立つべき所/きっと立つだろう所」。


Q22.用法を答えよ。

早く行かで、なほ立ちつ。

答え:完了「つ」終止 解説:「立ち」連用+「つ」。「早く行かないで、なお立った」。


Q23.用法を答えよ。

風吹きぬべし。

答え:強意「ぬ」 解説:「ぬ」+「べし」。「きっと風が吹くだろう」。


Q24.用法を答えよ。

詠みもつ、歌ひもつ。

答え:並列 解説:「〜つ、〜つ」で並列。「詠んだり、歌ったり」。


Q25.用法を答えよ。

春の野に若菜摘みつ。

答え:完了「つ」終止形 解説:「摘み」連用+「つ」。


Q26.用法を答えよ。

鶯さへづりぬ。

答え:完了「ぬ」終止形 解説:「さへづり」連用+「ぬ」。


Q27.用法を答えよ。

心通はしつ。

答え:完了「つ」 解説:「通はし」連用+「つ」。「心を通わせた」。


Q28.用法を答えよ。

仏に祈りぬれば、安らぎぬ。

答え:完了「ぬ」已然形「ぬれ」 解説:「ぬれ」+「ば」(原因)。「祈ったので、安らいだ」。


Q29.用法を答えよ。

知りつべし、と思ふ。

答え:強意「つ」 解説:「つ」+「べし」。「きっと知るだろう、と思う」。


Q30.用法を答えよ。

道に迷ひぬ。

答え:完了「ぬ」終止形 解説:「迷ひ」連用+「ぬ」。


Q31.用法を答えよ。

仰せつべし。

答え:強意「つ」 解説:「つ」+「べし」。「きっとお命じになるだろう」。


Q32.用法を答えよ。

物言ひぬ。

答え:完了「ぬ」終止形 解説:「言ひ」連用+「ぬ」。


Q33.用法を答えよ。

来つる方角。

答え:完了「つ」連体形「つる」 解説:「来(き)」連用+「つる」+体言「方角」。


Q34.用法を答えよ。

言ひつべきこと。

答え:強意「つ」連体 解説:「つ」連体+「べき」連体+体言「こと」。「きっと言うべきこと」。


Q35.用法を答えよ。

古典を学びぬべき時なり。

答え:強意「ぬ」 解説:「ぬ」+「べき」。「きっと古典を学ぶべき時だ」。


Q36.用法を答えよ。

過ぎ行きぬる春。

答え:完了「ぬ」連体形「ぬる」 解説:「ぬる」+体言「春」。


Q37.用法を答えよ。

月出でつ。

答え:完了「つ」終止 解説:「出で」下二段連用+「つ」。「月が出た」。


Q38.用法を答えよ。

雪降りぬべき空。

答え:強意「ぬ」連体 解説:「ぬ」連体+「べき」連体+体言「空」。「きっと雪が降るだろう空」。


Q39.用法を答えよ。

言ひつれば、人皆笑ふ。

答え:完了「つ」已然形「つれ」 解説:「つれ」+「ば」(原因)。「言ったので、人々が皆笑う」。


Q40.用法を答えよ。

物思ひぬ。

答え:完了「ぬ」終止 解説:「思ひ」連用+「ぬ」。


Q41.用法を答えよ。

鳥や鳴きつらむ。

答え:完了「つ」終止+現在推量 解説:「つ」終止+「らむ」。「鳥が鳴いただろう」。


Q42.用法を答えよ。

知りぬらむ。

答え:完了「ぬ」終止+現在推量 解説:「ぬ」+「らむ」。「知ったであろう」。


Q43.用法を答えよ。

嵐山の紅葉散りつるを、嘆く。

答え:完了「つ」連体形「つる」 解説:「つる」+準体「を」。「嵐山の紅葉が散ったのを嘆く」。


Q44.用法を答えよ。

物食はずして寝ぬ。

答え:完了「ぬ」終止形 解説:「寝(ね)」連用+「ぬ」。「物を食べないで眠った」。


Q45.用法を答えよ。

言ひてよ。

答え:完了「つ」命令形「てよ」 解説:「言ひ」連用+「てよ」。「言ってしまえ」(命令)。


Q46.用法を答えよ。

思ひなばや。

答え:完了「ぬ」未然形「な」+終助詞「ばや」(自己の願望) 解説:四段「思ふ」連用形「思ひ」+完了「ぬ」未然形「な」+「ばや」。「思ってしまいたい」(自分の願望)。「な」と「ね」の取り違えに注意。


Q47.用法を答えよ。

行きつ戻りつ思ひ嘆く。

答え:並列 解説:「〜つ、〜つ」で並列。


Q48.用法を答えよ。

春雨降りぬ。

答え:完了「ぬ」終止 解説:「降り」連用+「ぬ」。


Q49.用法を答えよ。

我れも詠みつべし。

答え:強意「つ」 解説:「つ」+「べし」。「私もきっと詠むだろう」。


Q50.用法を答えよ。

物書きぬ。

答え:完了「ぬ」終止形 解説:「書き」連用+「ぬ」。


標準編 /30


【第3部】応用編


Q51.用法を答えよ。

我れ歌詠みつるものを、人皆冷たし。

答え:完了「つ」連体形「つる」 解説:「つる」+準体「ものを」(逆接)。


Q52.用法を答えよ。

鶯さへづりぬれば、春来たる。

答え:完了「ぬ」已然形「ぬれ」 解説:「ぬれ」+「ば」(原因)。「鶯がさえずったので、春が来る」。


Q53.用法を答えよ。

物言ひつべきを、口を閉づ。

答え:強意「つ」連体 解説:「つ」連体+「べき」連体+準体「を」+逆接。


Q54.用法を答えよ。

鳥や鳴きぬらむ。

答え:完了「ぬ」終止+現在推量 解説:「ぬ」+「らむ」。「鳥が鳴いたであろう」。


Q55.用法を答えよ。

月出でつらむ。

答え:完了「つ」終止+現在推量 解説:「つ」+「らむ」。


Q56.用法を答えよ。

春過ぎぬべし。

答え:強意「ぬ」 解説:「ぬ」+「べし」。


Q57.用法を答えよ。

我れも仕うまつりつべし。

答え:強意「つ」 解説:「つ」+「べし」。


Q58.用法を答えよ。

心通ひぬべき人。

答え:強意「ぬ」連体 解説:「ぬ」連体+「べき」連体+体言「人」。


Q59.用法を答えよ。

知りつべき時。

答え:強意「つ」連体 解説:「つ」連体+「べき」連体+体言「時」。


Q60.用法を答えよ。

いざ参りぬ。

答え:完了「ぬ」終止形 解説:四段「参る」連用形「参り」+完了「ぬ」終止形。「さあ、参上してしまった」。「いざ」(さあ)と組み合わせた完了の典型用例。


Q61.用法を答えよ。

風吹き止みつ。

答え:完了「つ」終止 解説:「止み」連用+「つ」。


Q62.用法を答えよ。

雪深く積もりぬれば、道見えず。

答え:完了「ぬ」已然形「ぬれ」 解説:「ぬれ」+「ば」(原因)。


Q63.用法を答えよ。

古典を学びつ。

答え:完了「つ」終止 解説:「学び」連用+「つ」。


Q64.用法を答えよ。

物思ひつらむ人。

答え:完了「つ」終止+現在推量+連体 解説:「つ」+「らむ」連体+体言「人」。


Q65.用法を答えよ。

月隠れぬらし。

答え:完了「ぬ」終止+推定「らし」 解説:「ぬ」+「らし」(推定)。


Q66.用法を答えよ。

言ひてよ、と言ひ給ふ。

答え:完了「つ」命令形「てよ」+引用 解説:「てよ」+「と」(引用)。


Q67.用法を答えよ。

春過ぎて夏来たりぬ。

答え:完了「ぬ」終止形 解説:「来たり」(ラ行四段動詞「来たる」=やって来る、の連用形)+完了「ぬ」終止形。「春が過ぎて夏が来てしまった」。万葉集巻一・持統天皇の有名歌「春過ぎて夏来たるらし白妙の衣干したり天の香具山」の派生。


Q68.用法を答えよ。

古典を究めつべき才。

答え:強意「つ」連体 解説:「つ」連体+「べき」連体+体言「才」。


Q69.用法を答えよ。

心ある人にあらずして、なほ嘆かれぬ。

答え:完了「ぬ」終止 解説:「嘆かれ」連用+「ぬ」。


Q70.用法を答えよ。

物思ひつつ、夜更けゆく。

答え:接続助詞「つつ」(反復・継続) 解説:四段「思ふ」連用形「思ひ」+接続助詞「つつ」+動詞「夜更けゆく」。「もの思いをしながら、夜が更けてゆく」。完了助動詞「つ」とは別物(連用形接続は共通だが、接続助詞「つつ」は「〜しながら/〜し続けて」の継続表現)。引っかけ問題。


Q71.用法を答えよ。

雪降りつ消えつ。

答え:並列 解説:「〜つ、〜つ」で並列。「降ったり消えたり」。


Q72.用法を答えよ。

古き世にありぬべき人。

答え:強意「ぬ」連体 解説:「ぬ」連体+「べき」連体+体言「人」。


Q73.用法を答えよ。

物言ひつれば、心軽し。

答え:完了「つ」已然形「つれ」 解説:「つれ」+「ば」(原因)。


Q74.用法を答えよ。

雪深く降りぬれば、出でられず。

答え:完了「ぬ」已然形「ぬれ」 解説:「ぬれ」+「ば」。


Q75.用法を答えよ。

知りつれば、なほ嘆く。

答え:完了「つ」已然形「つれ」 解説:「つれ」+「ば」。


Q76.用法を答えよ。

風吹きぬらむ夜。

答え:完了「ぬ」終止+現在推量+婉曲 解説:「ぬ」+「らむ」連体+体言「夜」。


Q77.用法を答えよ。

月清く照りつらむ里。

答え:完了「つ」終止+現在推量+婉曲 解説:「つ」+「らむ」連体+体言「里」。


Q78.用法を答えよ。

春雨降りぬべき時。

答え:強意「ぬ」連体 解説:「ぬ」連体+「べき」連体+体言「時」。


Q79.用法を答えよ。

仕うまつりつべき所。

答え:強意「つ」連体 解説:「つ」連体+「べき」連体+体言「所」。


Q80.用法を答えよ。

鳥や鳴きつらむ。

答え:完了「つ」終止+現在推量 解説:「つ」+「らむ」。


応用編 /30


【第4部】入試レベル


Q81.用法を答えよ。

春過ぎて夏来たりぬらし白妙の衣干すてふ天の香具山。

答え:完了「ぬ」終止+推定「らし」 解説:「春が過ぎて夏が来たらしい」。万葉集の原形は「春過ぎて夏来たるらし白妙の衣干したり天の香具山」で、「来にけらし…衣干すてふ」は新古今集・百人一首の形。


Q82.用法を答えよ。

名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと問ひつ。

答え:完了「つ」終止 解説:「問ひ」連用+「つ」。「尋ねた」。


Q83.用法を答えよ。

京にて生まれたりし女子、国にてにはかに失せにしかば、…

答え:完了「ぬ」連用形「に」+過去「き」已然形「しか」(+接続助詞「ば」) 解説:土佐日記の一節。「失せ」連用+「に」(完了ぬ連用形)+「しか」(過去き已然形)+「ば」(接続助詞・原因)。「亡くなってしまったので」。


Q84.用法を答えよ。

雪のいと高う降りつるを、例ならず御格子参りて、…

答え:完了「つ」連体形「つる」 解説:枕草子「香炉峰の雪」段。「つる」+準体「を」。「雪がとても高く降ったのを」。


Q85.用法を答えよ。

物のあはれを知る人は、これを尊しと思ひぬべし。

答え:強意「ぬ」 解説:「ぬ」+「べし」。「きっと尊いと思うだろう」。


Q86.用法を答えよ。

我れも詠みつべきを、いまだ詠まず。

答え:強意「つ」連体 解説:「つ」連体+「べき」連体+準体「を」+逆接。


Q87.用法を答えよ。

古き友、今宵来ぬらむ。

答え:完了「ぬ」終止+現在推量 解説:「来(き)」連用+「ぬ」+「らむ」。


Q88.用法を答えよ。

春の野に若菜摘みつるは、いまだ春浅し。

答え:完了「つ」連体形「つる」 解説:「つる」+係助詞「は」。「若菜を摘んだのは、まだ春浅い」。


Q89.用法を答えよ。

心ある人にあらぬは、これを尊しと思はずして、ただ過ぎぬ。

答え:最後の「ぬ」=完了「ぬ」終止 解説:「過ぎ」連用+「ぬ」。「ただ過ぎてしまった」。


Q90.用法を答えよ。

仏前に祈りつれば、心安らぎぬ。

答え:完了「つ」已然形+完了「ぬ」終止 解説:「祈り」連用+「つれ」(已然)+「ば」(原因)+「安らぎ」連用+「ぬ」終止。


Q91.用法を答えよ。

我れ古典を究めつるを、人皆敬する。

答え:完了「つ」連体形「つる」 解説:「つる」+準体「を」。


Q92.用法を答えよ。

春過ぎぬべき時節。

答え:強意「ぬ」連体 解説:「ぬ」連体+「べき」連体+体言「時節」。


Q93.用法を答えよ。

雨降りつやみつ。

答え:並列 解説:「〜つ、〜つ」で並列。


Q94.用法を答えよ。

月隠れぬべき夜半。

答え:強意「ぬ」連体 解説:「ぬ」連体+「べき」連体+体言「夜半」。


Q95.用法を答えよ。

言ひつべきこと、なほ言はず。

答え:強意「つ」連体 解説:「つ」連体+「べき」連体+体言「こと」。


Q96.用法を答えよ。

風吹きぬらし。

答え:完了「ぬ」終止+推定「らし」 解説:「ぬ」+「らし」。「風が吹いたらしい」。


Q97.用法を答えよ。

古き世にありきつる人々。

答え:完了「つ」連体形「つる」 解説:「ありき」連用+「つる」+体言「人々」。


Q98.用法を答えよ。

物思ひぬべき時節なり。

答え:強意「ぬ」連体 解説:「ぬ」連体+「べき」連体+体言「時節」。


Q99.用法を答えよ。

行く川のながれは絶えず、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、つひに消えぬ。

答え:完了「ぬ」終止 解説:方丈記の改変。「消え」連用+「ぬ」。「ついに消えてしまった」。


Q100.用法を答えよ。

物のあはれを知りつるは、なほ心深し。

答え:完了「つ」連体形「つる」 解説:「つる」+係助詞「は」。「物のあわれを知ったのは、なお心が深い」。


入試レベル /20


合計 /100


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