過去「き」の変則活用を100問で完全理解
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- このドリルでわかること
- はじめに:過去の助動詞「き」
- カ変・サ変の例外
- 識別の鉄則
- 識別の鉄則
- 「き」と「けり」の違い
- 識別注意:紛らわしい「し」「しか」
- 🎯 解き方のコツ(時短テクニック)
- 🎯 解き方のコツ(時短テクニック)
- 問題(Q1〜Q100)
- Q1.次の傍線部「き」を識別せよ。
- Q2.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q3.次の傍線部「しか」を識別せよ。
- Q4.次の傍線部「せ」を識別せよ。
- Q5.次の傍線部「き」を識別せよ。
- Q6.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q7.次の傍線部「しか」を識別せよ。
- Q8.次の傍線部「き」を識別せよ。
- Q9.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q10.次の傍線部「しか」を識別せよ。
- Q11.次の傍線部「ませ」を識別せよ。
- Q12.次の傍線部「き」を識別せよ。
- Q13.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q14.次の傍線部「しか」を識別せよ。
- Q15.次の傍線部「せ」を識別せよ。
- Q16.次の傍線部「き」を識別せよ。
- Q17.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q18.次の傍線部「しか」を識別せよ。
- Q19.次の傍線部「き」を識別せよ。
- Q20.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q21.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q22.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q23.次の傍線部「しか」を識別せよ。
- Q24.次の傍線部「せ」を識別せよ。
- Q25.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q26.次の傍線部「き」を識別せよ。
- Q27.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q28.次の傍線部「しか」を識別せよ。
- Q29.次の傍線部「せ」を識別せよ。
- Q30.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q31.次の傍線部「き」を識別せよ。
- Q32.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q33.次の傍線部「しか」を識別せよ。
- Q34.次の傍線部「せ」を識別せよ。
- Q35.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q36.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q37.次の傍線部「しか」を識別せよ。
- Q38.次の傍線部「き」を識別せよ。
- Q39.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q40.次の傍線部「しか」を識別せよ。
- Q41.次の傍線部「せ」を識別せよ。
- Q42.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q43.次の傍線部「き」を識別せよ。
- Q44.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q45.次の傍線部「しか」を識別せよ。
- Q46.次の傍線部「せ」を識別せよ。
- Q47.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q48.次の傍線部「しか」を識別せよ。
- Q49.次の傍線部「き」を識別せよ。
- Q50.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q51.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q52.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q53.次の傍線部「しか」を識別せよ。
- Q54.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q55.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q56.次の傍線部「しか」を識別せよ。
- Q57.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q58.次の傍線部「せ」を識別せよ。
- Q59.次の傍線部「ん」を識別せよ。
- Q60.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q61.次の傍線部「しか」を識別せよ。
- Q62.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q63.次の傍線部「せ」を識別せよ。
- Q64.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q65.次の傍線部「しか」を識別せよ。
- Q66.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q67.次の傍線部「き」を識別せよ。
- Q68.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q69.次の傍線部「しか」を識別せよ。
- Q70.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q71.次の傍線部「しか」を識別せよ。
- Q72.次の傍線部「せ」を識別せよ。
- Q73.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q74.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q75.次の傍線部「しか」を識別せよ。
- Q76.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q77.次の傍線部「せ」を識別せよ。
- Q78.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q79.次の傍線部「しか」を識別せよ。
- Q80.次の傍線部「し」を識別せよ。
- Q81.次の傍線部「し」を識別せよ。(伊勢物語)
- Q82.次の傍線部「し」を識別せよ。(古今集・在原業平)
- Q83.次の傍線部「し」を識別せよ。(古今集・小野小町)
- Q84.次の傍線部「し」を識別せよ。(百人一首・崇徳院)
- Q85.次の傍線部「し」を識別せよ。(土佐日記)
- Q86.次の傍線部「し」を識別せよ。(更級日記)
- Q87.次の傍線部「し」を識別せよ。(源氏物語・桐壺)
- Q88.次の傍線部「しか」を識別せよ。(徒然草)
- Q89.次の傍線部「し」を識別せよ。(枕草子)
- Q90.次の傍線部「せ」を識別せよ。(古今集・紀貫之)
- Q91.次の傍線部「し」を識別せよ。(大鏡)
- Q92.次の傍線部「し」を識別せよ。(平家物語)
- Q93.次の傍線部「しか」を識別せよ。(方丈記)
- Q94.次の傍線部「し」を識別せよ。(伊勢物語・芥川)
- Q95.次の傍線部「せ」を識別せよ。(伊勢物語・芥川)
- Q96.次の傍線部「し」を識別せよ。(源氏物語・若紫)
- Q97.次の傍線部「しか」を識別せよ。(大鏡)
- Q98.次の傍線部「し」を識別せよ。(源氏物語・桐壺)
- Q99.次の傍線部「し」を識別せよ。(古今集・在原業平)
- Q100.次の傍線部「しか」を識別せよ。(源氏物語・桐壺)
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このドリルでわかること
はじめに:過去の助動詞「き」
過去の助動詞「き」は、 連用形接続(カ変・サ変は例外あり)。 活用が変則的で、入試の頻出識別テーマ。
| 活用形 | 形 | 用例 |
|---|---|---|
| 未然 | せ | 行かせば(反実仮想) |
| 連用 | (なし) | — |
| 終止 | き | 行きき。 |
| 連体 | し | 行きし人 |
| 已然 | しか | 行きしかば |
| 命令 | (なし) | — |
意味:自分が経験した過去(実体験)
カ変・サ変の例外
| 動詞 | 未然「せ」 | 連体「し」 | 已然「しか」 |
|---|---|---|---|
| カ変「来(く)」 | こ・き接続不可 | 来(こ)し/来(き)し | 来(こ)しか |
| サ変「す」 | (せ)し=せし | せし | せしか |
→ 「来し」「せし」のように特殊形を取る。
識別の鉄則
識別の鉄則
- 直前は連用形(カ変・サ変のみ例外)
- 「し」が出てきたら多くは過去連体形(「形容詞語幹+し」と混同注意)
- 「しか」は已然形+ば(過去原因・確定)
- 「せば〜まし/なまし/けむ」は未然形(反実仮想)
- 「し」が体言の前 → 連体形ほぼ確定
- 「しか」が「ども」を伴うと逆接(〜したけれども)
「き」と「けり」の違い
| 助動詞 | ニュアンス |
|---|---|
| き | 自分が経験した過去 |
| けり | 伝聞・気づき(〜たのだなあ) |
例: – 行きき:(自分が)行った – 行きけり:行ったのだなあ(気づき・伝聞)
識別注意:紛らわしい「し」「しか」
- 副助詞「し」(強意):「今しも」「春しくれば」
- 形容詞シク活用語尾「し」:「美し」「悲し」
- サ変動詞「す」連用形「し」:「ものし給ふ」の「し」
- 副詞「しか」:「しか思ふ」(そう思う)
→ 直前接続・下接語で判断する。
「識別の鉄則」は文法的に正しい順序。
こちらは 試験本番で3秒で答えを出す ための実戦テクニックです。
コツ① 「し」を見たら まず連体形 と疑え
過去「き」の連体形「し」が古文で最頻出。 – 「し+体言」 → 過去連体形でほぼ確定(行きし人・見し花・思ひし夜) – 「し+句点」 → 過去終止形「き」ではないので、別の語の可能性
→ 「し」を見たら 直後を確認。体言があれば連体形・過去で即答。
コツ② 「しか」3点セットで覚える
- 「しかば」 → 已然形+ば → 過去の 原因・確定(〜したので)
- 「しかども」 → 已然形+ども → 過去の 逆接(〜したけれども)
- 「しか」単独で文末 → こその結び(已然形)
→ 「しか」が出てきたら 已然形 で即答。
コツ③ 「せば〜まし」は反実仮想の合図
「せば」「ましかば」「ませば」が前にあって、文末に「まし」があれば、未然形+反実仮想。 「せ」は「き」の未然形。 例:「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」
→ 「せば」を見たら未然形・反実仮想で即答。
コツ④ カ変・サ変の特殊形は 丸暗記
- カ変「来」 → 「こし」「こしか」「きし」「きしか」(こ/き両方OK)
- サ変「す」 → 「せし」「せしか」(必ず「せ」)
→ 「せし」「せしか」を見たら サ変「す」+過去「き」 で即答。
試験本番でのチェック順序
- 「し」+体言 → 過去「き」連体形
- 「しか」+ば/ども → 過去「き」已然形
- 「せば」〜「まし」 → 過去「き」未然形+反実仮想
- 「せし」「こし」 → サ変・カ変+過去「き」
→ この順番で 3秒 で答えが出ます。
よくある引っかけ
- 形容詞シク活用の語尾「し」(美し・悲し)と過去連体「し」は別物 → 直前が動詞連用形か形容詞語幹かで判別
- 副助詞「し」(強意):「今しも」「春しくれば」 → 動詞連用形に下接していない
- 副詞「しか」(そう):「しか思ふ」 → 文頭近くにあり下接語と関係しない
🎯 解き方のコツ(時短テクニック)
🎯 解き方のコツ(時短テクニック)
問題(Q1〜Q100)
ここから100問を表示します。スマホでも解けるよう、答えと解説は各問の直下に表示しています。「解答が見えると解いた気にならない」という方は、上のPDFをダウンロードして印刷で解いてください。
【第1部】基礎編(Q1〜Q20)
純粋な四活用形の識別。
Q1.次の傍線部「き」を識別せよ。
我れ昨日、京に行きき。
答え:過去「き」終止形 解説:「行き」連用+「き」。文末で終止。「私は昨日、京に行った」。
Q2.次の傍線部「し」を識別せよ。
行きし人。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:「行き」連用+「し」+体言「人」。「行った人」。
Q3.次の傍線部「しか」を識別せよ。
行きしかば、人ありき。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ば」(原因) 解説:「行き」連用+「しか」+「ば」。「行ったので、人がいた」。
Q4.次の傍線部「せ」を識別せよ。
月見せば、心慰めなまし。
答え:過去「き」未然形「せ」+接続助詞「ば」(反実仮想) 解説:「見」連用+「せ」+「ば」+「なまし」。「月を見たならば、心が慰められるだろうに」。
Q5.次の傍線部「き」を識別せよ。
昨夜、夢を見き。
答え:過去「き」終止形 解説:「見」連用+「き」。「昨夜、夢を見た」。
Q6.次の傍線部「し」を識別せよ。
来し方。
答え:過去「き」連体形「し」(カ変例外) 解説:カ変「来」連用「き」+「し」+体言「方」。「過ぎ去った(来た)方角・過去」。
Q7.次の傍線部「しか」を識別せよ。
友、訪ね来しかば、喜びけり。
答え:過去「き」已然形「しか」(カ変例外) 解説:カ変「来」+「しか」+「ば」。「友が訪ねて来たので、喜んだ」。
Q8.次の傍線部「き」を識別せよ。
我れ京に住みき。
答え:過去「き」終止形 解説:「住み」連用+「き」。「私は京に住んでいた」。
Q9.次の傍線部「し」を識別せよ。
我が思ひし人。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:「思ひ」連用+「し」+体言「人」。「私が思った人」。
Q10.次の傍線部「しか」を識別せよ。
月見しかば、心安らぎぬ。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ば」(原因) 解説:「見」連用+「しか」+「ば」。「月を見たので、心が安らいだ」。
Q11.次の傍線部「ませ」を識別せよ。
春咲かませば、雪解けなまし。
答え:反実仮想「まし」未然形「ませ」+接続助詞「ば」 解説:「咲か」未然+「ませ」+「ば」+「なまし」。「もし春が咲いたならば、雪が解けるだろうに」。明確な反実仮想構文。
Q12.次の傍線部「き」を識別せよ。
嵐に倒れき。
答え:過去「き」終止形 解説:下二段「倒る」連用「倒れ」+「き」。「嵐で倒れた」。
Q13.次の傍線部「し」を識別せよ。
唐土に渡りし僧。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:「渡り」連用+「し」+体言「僧」。「中国に渡った僧」。
Q14.次の傍線部「しか」を識別せよ。
雨降りしかば、出でられず。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ば」(原因) 解説:「降り」連用+「しか」+「ば」。「雨が降ったので、出かけられなかった」。
Q15.次の傍線部「せ」を識別せよ。
古典を学びせば、いかに賢からまし。
答え:過去「き」未然形「せ」+接続助詞「ば」(反実仮想) 解説:「学び」連用+「せ」+「ば」+「まし」。「古典を学んでいたならば、どんなに賢かろうに」。
Q16.次の傍線部「き」を識別せよ。
物書きき。
答え:過去「き」終止形 解説:「書き」連用+「き」。「文を書いた」。
Q17.次の傍線部「し」を識別せよ。
嘆きし夜。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:「嘆き」連用+「し」+体言「夜」。「嘆いた夜」。
Q18.次の傍線部「しか」を識別せよ。
月隠れしかば、夜暗かりき。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ば」(原因) 解説:「隠れ」連用+「しか」+「ば」。「月が隠れたので、夜が暗かった」。
Q19.次の傍線部「き」を識別せよ。
笛を吹きき。
答え:過去「き」終止形 解説:「吹き」連用+「き」。「笛を吹いた」。
Q20.次の傍線部「し」を識別せよ。
過ぎし春。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:上二段「過ぐ」連用「過ぎ」+「し」+体言「春」。「過ぎ去った春」。
基礎編 /20
【第2部】標準編(Q21〜Q50)
サ変・カ変例外、係り結び、文末の連体留めなどが混じる。
Q21.次の傍線部「し」を識別せよ。
物し給ひける。
答え:サ変「す」連用形「し」(「き」ではない) 解説:サ変「ものす」(あることをする)の連用形。下に「給ふ」尊敬補助動詞が来る。過去の「し」ではない引っかけ。
Q22.次の傍線部「し」を識別せよ。
我が見し夢、忘れがたし。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:上一段「見る」連用「見」+「し」+体言「夢」。
Q23.次の傍線部「しか」を識別せよ。
知りしかども、言はず。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ども」(逆接) 解説:「しか+ども」は「〜たけれども」と逆接。「知っていたけれども、言わなかった」。
Q24.次の傍線部「せ」を識別せよ。
心あらせば、いかにあはれと思はまし。
答え:過去「き」未然形「せ」+接続助詞「ば」(反実仮想) 解説:ラ変「あり」未然「あら」+「せ」+「ば」+「まし」。「思いやりがあったら、どんなに哀れと思うだろうに」。
Q25.次の傍線部「し」を識別せよ。
春しくれば、花咲く。
答え:副助詞「し」(強意、過去「き」ではない) 解説:「春が来ると」を強める副助詞。下に動詞「くれ」(カ変已然)が来る。直前体言で連用接続でないので過去「き」連体形ではない。
Q26.次の傍線部「き」を識別せよ。
親に孝ある人なりき。
答え:過去「き」終止形 解説:断定「なり」連用+「き」。「親孝行な人だった」。
Q27.次の傍線部「し」を識別せよ。
我れ思ひしこと、皆実となれり。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:「思ひ」連用+「し」+体言「こと」。「私が思ったことは、皆実現した」。
Q28.次の傍線部「しか」を識別せよ。
鶯鳴きしかば、春来にけり。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ば」(原因) 解説:「鳴き」連用+「しか」+「ば」。「鶯が鳴いたので、春が来たと気づいた」。
Q29.次の傍線部「せ」を識別せよ。
雨降らせば、行かざらまし。
答え:過去「き」未然形「せ」+接続助詞「ば」(反実仮想) 解説:「降ら」未然+「せ」+「ば」+「まし」。「雨が降ったなら、行かなかったろうに」。
Q30.次の傍線部「し」を識別せよ。
いと楽しきことなりけり。
答え:形容詞シク活用「楽し」連体形「楽しき」語尾の「し」(過去「き」ではない) 解説:シク活用形容詞「楽し」連体形「楽しき」に含まれる「し」。過去の助動詞「き」と混同しないこと。
Q31.次の傍線部「き」を識別せよ。
帝、御覧じき。
答え:過去「き」終止形 解説:「御覧ず」サ変連用「御覧じ」+「き」。「帝はご覧になった」。
Q32.次の傍線部「し」を識別せよ。
帝、御覧じし御文。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:サ変「御覧ず」連用+「し」+体言「御文」。「帝がご覧になった御文」。
Q33.次の傍線部「しか」を識別せよ。
月隠れしかども、なほ仰ぐ。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ども」(逆接) 解説:「しか+ども」逆接。「月が隠れたけれども、なお見上げる」。
Q34.次の傍線部「せ」を識別せよ。
心知らせば、必ず告げまし。
答え:過去「き」未然形「せ」+接続助詞「ば」(反実仮想) 解説:「知ら」未然+「せ」+「ば」+「まし」。「事情を知っていたら、必ず告げただろうに」。
Q35.次の傍線部「し」を識別せよ。
行く春を惜しみし。
答え:過去「き」連体形「し」(文末の連体留め) 解説:和歌などで「ぞ・なむ・や・か」がなくても文末を連体形で結ぶ余情表現。「行く春を惜しんだ」。
Q36.次の傍線部「し」を識別せよ。
「我が見し人」と詠ふ。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:「見」連用+「し」+体言「人」。
Q37.次の傍線部「しか」を識別せよ。
物言ひしかば、答へなまし。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ば」(順接確定条件) 解説:「言ひ」連用+「しか」(已然)+「ば」。「物を言ったので、答えただろうに」。
Q38.次の傍線部「き」を識別せよ。
父、世を捨てき。
答え:過去「き」終止形 解説:下二段「捨つ」連用「捨て」+「き」。「父は世を捨てた(出家した)」。
Q39.次の傍線部「し」を識別せよ。
世に語り伝ふることこそ、心ありぬべけれ。さ思ひし昔。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:「思ひ」連用+「し」+体言「昔」。「そう思った昔」。
Q40.次の傍線部「しか」を識別せよ。
友、来しかば、酒酌み交はしけり。
答え:過去「き」已然形「しか」(カ変例外)+接続助詞「ば」(原因) 解説:カ変「来」+「しか」+「ば」。「友が来たので、酒を酌み交わした」。
Q41.次の傍線部「せ」を識別せよ。
我れ若くあらせば、いかにせまし。
答え:過去「き」未然形「せ」+接続助詞「ば」(反実仮想) 解説:ラ変「あり」未然「あら」+「せ」+「ば」+「まし」。「私が若かったら、どうしただろうに」。
Q42.次の傍線部「し」を識別せよ。
我れ書かせし書。
答え:過去「き」連体形「し」(使役「す」連用「せ」+「し」) 解説:使役「す」連用「せ」+過去「き」連体「し」。「私が書かせた書物」。
Q43.次の傍線部「き」を識別せよ。
命長くもありき。
答え:過去「き」終止形 解説:ラ変「あり」連用+「き」。「命長く(生き長らえる)こともあった」。
Q44.次の傍線部「し」を識別せよ。
来し方行く末。
答え:過去「き」連体形「し」(カ変例外) 解説:カ変「来」+「し」+体言「方」。「過去と未来」。慣用句。
Q45.次の傍線部「しか」を識別せよ。
雪降り積もりしかば、道見えず。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ば」(原因) 解説:「積もり」連用+「しか」+「ば」。「雪が降り積もったので、道が見えない」。
Q46.次の傍線部「せ」を識別せよ。
命あらせば、また会はまし。
答え:過去「き」未然形「せ」+接続助詞「ば」(反実仮想) 解説:「あら」未然+「せ」+「ば」+「まし」。「命があったら、また会うだろうに」。
Q47.次の傍線部「し」を識別せよ。
花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふる眺めせし間に。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:サ変「す」連用「せ」+「し」+体言「間」。「ぼんやり物思いにふけっていた間に」。小野小町の名歌。
Q48.次の傍線部「しか」を識別せよ。
都を出でしかば、心細し。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ば」(原因) 解説:下二段「出づ」連用「出で」+「しか」+「ば」。「都を出たので、心細い」。
Q49.次の傍線部「き」を識別せよ。
古き世に栄えき。
答え:過去「き」終止形 解説:「栄え」連用+「き」。「昔の世に栄えていた」。
Q50.次の傍線部「し」を識別せよ。
行かしむる。
答え:使役の助動詞「しむ」連体形「しむる」の一部「し」(過去「き」ではない) 解説:使役「しむ」は未然形接続。「行か+しむる」。「し」は使役助動詞の語頭であり、過去「き」とは無関係。識別注意。
標準編 /30
【第3部】応用編(Q51〜Q80)
係り結び・複合語・敬語・複雑な接続の組み合わせ。
Q51.次の傍線部「し」を識別せよ。
ぞ/知りし。
答え:過去「き」連体形「し」(係り結び「ぞ」の結び) 解説:「ぞ」係助詞→連体形結び。「知っていたのだ」。
Q52.次の傍線部「し」を識別せよ。
なむ/聞きし。
答え:過去「き」連体形「し」(係り結び「なむ」の結び) 解説:「なむ」係助詞→連体形結び。「聞いたのだ」。
Q53.次の傍線部「しか」を識別せよ。
こそ/思ひしか。
答え:過去「き」已然形「しか」(係り結び「こそ」の結び) 解説:「こそ」係助詞→已然形結び。「思ったのだ」。
Q54.次の傍線部「し」を識別せよ。
や/見し。
答え:過去「き」連体形「し」(係り結び「や」の疑問) 解説:「や」係助詞→連体形結び。「見たのか(いや見ていない)」。
Q55.次の傍線部「し」を識別せよ。
か/聞こえし。
答え:過去「き」連体形「し」(係り結び「か」の疑問) 解説:「か」係助詞→連体形結び。「聞こえたのか」。
Q56.次の傍線部「しか」を識別せよ。
思ひしかど、言はざりき。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ど」(逆接) 解説:「しか+ど」逆接。「思ったけれども、言わなかった」。
Q57.次の傍線部「し」を識別せよ。
我が捨てし家、人住まず。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:「捨て」連用+「し」+体言「家」。「私が捨てた家」。
Q58.次の傍線部「せ」を識別せよ。
もし行かせましかば、悔いず。
答え:過去「き」未然形「せ」+「ましか」+「ば」(反実仮想) 解説:「せましかば〜まし」は反実仮想の強調形。「もし行っていたら、悔やまなかっただろう」。
Q59.次の傍線部「ん」を識別せよ。
命のあらんかぎり、君を思はむ。
答え:推量(婉曲・連体形)「む(ん)」 解説:「あら」未然+推量「む」連体形「ん」+「かぎり」。「命のあるかぎり、君を思おう」。
Q60.次の傍線部「し」を識別せよ。
桜散りしころ、雪降りき。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:「散り」連用+「し」+体言「ころ」。「桜が散ったころ」。
Q61.次の傍線部「しか」を識別せよ。
親病みしかば、看取り侍りき。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ば」(原因) 解説:「病み」連用+「しか」+「ば」。「親が病んだので、看病いたしました」。
Q62.次の傍線部「し」を識別せよ。
我れ仕う奉りし君。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:「仕う奉り」連用+「し」+体言「君」。「私がお仕えした主君」。
Q63.次の傍線部「せ」を識別せよ。
もし神あらせば、なほ祈らまし。
答え:過去「き」未然形「せ」+接続助詞「ば」(反実仮想) 解説:「あら」未然+「せ」+「ば」+「まし」。「もし神がいたら、なお祈るだろうに」。
Q64.次の傍線部「し」を識別せよ。
古へに聞こえし人々。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:「聞こえ」連用+「し」+体言「人々」。「古に有名だった人々」。
Q65.次の傍線部「しか」を識別せよ。
言ひしかば、いと恥づかし。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ば」(原因) 解説:「言ひ」連用+「しか」+「ば」。「言ったので、たいそう恥ずかしい」。
Q66.次の傍線部「し」を識別せよ。
露ばかり残りし思ひ。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:「残り」連用+「し」+体言「思ひ」。「露ほど残っていた思い」。
Q67.次の傍線部「き」を識別せよ。
心の鬼に責められき。
答え:過去「き」終止形 解説:「責められ」(受身「らる」連用)+「き」。「自責の念に苦しめられた」。
Q68.次の傍線部「し」を識別せよ。
道のほとりに紫の生ひたりし草。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:完了「たり」連用+「し」+体言「草」。「道のほとりに紫色に生えていた草」。
Q69.次の傍線部「しか」を識別せよ。
もの言ひしかば、聞き入れまし。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ば」(順接確定条件) 解説:「言ひ」連用+「しか」(已然)+「ば」。「ものを言ったので、聞き入れただろうに」。
Q70.次の傍線部「し」を識別せよ。
その後、影をだに見し人なし。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:「見」連用+「し」+体言「人」。「その後、影さえも見た人はいない」。
Q71.次の傍線部「しか」を識別せよ。
「来や」と言ひしかば、来ぬ。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ば」(原因) 解説:「言ひ」連用+「しか」+「ば」。「『来るか』と言ったので、来た」。
Q72.次の傍線部「せ」を識別せよ。
我れ知らせば、教へまし。
答え:過去「き」未然形「せ」+接続助詞「ば」(反実仮想) 解説:「知ら」未然+「せ」+「ば」+「まし」。「私が知っていたなら、教えるだろうに」。
Q73.次の傍線部「し」を識別せよ。
暮るるほどに着きし舟。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:「着き」連用+「し」+体言「舟」。「日暮れ時に着いた舟」。
Q74.次の傍線部「し」を識別せよ。
命しかなしき。
答え:副助詞「し」(強意、過去「き」ではない) 解説:「命がかなしい」を強める副助詞。直前体言で連用接続でないので過去ではない。
Q75.次の傍線部「しか」を識別せよ。
思ひしかど、口に出さず。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ど」(逆接) 解説:「思ひ」連用+「しか」+「ど」。「思ったけれど、口に出さなかった」。
Q76.次の傍線部「し」を識別せよ。
帝の見し夢に告げあり。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:「見」連用+「し」+体言「夢」。「帝が見た夢にお告げがあった」。
Q77.次の傍線部「せ」を識別せよ。
風吹かせば、波立たまし。
答え:過去「き」未然形「せ」+接続助詞「ば」(反実仮想) 解説:「吹か」未然+「せ」+「ば」+「まし」。「風が吹いていたら、波も立ったろうに」。
Q78.次の傍線部「し」を識別せよ。
いまし散らむ。
答え:副助詞「し」(強意) 解説:「今ちょうど散るだろう」を強める副助詞。直前副詞「いま」。
Q79.次の傍線部「しか」を識別せよ。
心強かりしかど、涙落ちぬ。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ど」(逆接) 解説:形容詞「強し」カリ活用連用「強かり」+「しか」+「ど」。「気丈であったけれども、涙が落ちた」。
Q80.次の傍線部「し」を識別せよ。
我れ恋ひし人、もはやあらず。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:上二段「恋ふ」連用「恋ひ」+「し」+体言「人」。「私が恋した人は、もういない」。
応用編 /30
【第4部】入試レベル(Q81〜Q100)
難関大頻出。複合パターン・古典作品からの抜粋。
Q81.次の傍線部「し」を識別せよ。(伊勢物語)
昔、男ありけり。京にありわびて東の方に住むべき国求めにとて行きけり。…さても、なほ東へ行きけり。三河の国八橋といふ所に至りぬ。…旅をしぞ思ふ。
答え:副助詞「し」(強意) 解説:「し+ぞ」は強意の副助詞「し」+係助詞「ぞ」。直前体言「旅」+「し」+「ぞ」+動詞「思ふ」(連体結び)。「(こんな)旅をこそ思うのだ」。過去ではない。
Q82.次の傍線部「し」を識別せよ。(古今集・在原業平)
月やあらぬ春や昔の春ならぬ我が身ひとつはもとの身にして
答え:副助詞「し」(強意) 解説:「身にして」の「し」は強意副助詞。動詞ではなく副助詞。難関頻出の識別ポイント。
Q83.次の傍線部「し」を識別せよ。(古今集・小野小町)
思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらましを
答え:過去「き」未然形「せ」+接続助詞「ば」(反実仮想) 解説:「知り」連用+「せ」+「ば」+「まし」。「夢と知っていたなら、覚めなかったろうに」。反実仮想の典型。
Q84.次の傍線部「し」を識別せよ。(百人一首・崇徳院)
瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ
答え:(過去「し」を含まない歌、参考問題) 解説:この歌に過去「き」は含まれない。直前の問題からの転換例として「ぞ〜思ふ」の係り結びを確認。
Q85.次の傍線部「し」を識別せよ。(土佐日記)
京に思ふ人なきにしもあらず。さるは、便りごとに物も絶えず得しかど。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ど」(逆接)の「しか」 解説:「得」(下二段連用)+「しか」+「ど」。「便りごとに、品物を絶えず受け取っていたけれど」。
Q86.次の傍線部「し」を識別せよ。(更級日記)
あづま路の道のはてよりも、なほ奥つかたに生ひ出でたりし人。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:完了「たり」連用+「し」+体言「人」。「東路の道の果てよりさらに奥のほうに育った人」。作者菅原孝標女自身。
Q87.次の傍線部「し」を識別せよ。(源氏物語・桐壺)
いづれの御時にか、女御、更衣あまた候ひたまひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり。
答え:(過去「し」を含まない、参考問題) 解説:「たまひける」は「けり」連体形。過去「き」ではない。「き」と「けり」の混同に注意。
Q88.次の傍線部「しか」を識別せよ。(徒然草)
いみじき名馬なれども、悪しき名のうたて覚ゆなり。ことに名利を求めめば、いみじき名馬なりと思ひしかども、なほ売り給ひつ。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ども」(逆接) 解説:「思ひ」連用+「しか」+「ども」。「立派な名馬だと思ったけれども、やはり売ってしまった」。
Q89.次の傍線部「し」を識別せよ。(枕草子)
春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。
答え:(過去「し」を含まない、参考問題) 解説:「たる」は完了「たり」連体形。識別の引っかけとして確認。
Q90.次の傍線部「せ」を識別せよ。(古今集・紀貫之)
結ぶ手のしづくに濁る山の井のあかでも人に別れぬるかな。…逢はずあらせばあひしまさらず。
答え:過去「き」未然形「せ」+接続助詞「ば」(反実仮想) 解説:「あら」未然+「せ」+「ば」。「逢わずにいたなら、こうも会いたいとは思わなかったろうに」(の趣旨)。難関頻出。
Q91.次の傍線部「し」を識別せよ。(大鏡)
御年五十六にて隠れさせたまひにしかば、御諡を村上の御門と申す。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ば」(原因) 解説:完了「ぬ」連用「に」+「しか」+「ば」。「に+しか+ば」は「〜てしまったので」。「お亡くなりになってしまったので」。最頻出パターン。
Q92.次の傍線部「し」を識別せよ。(平家物語)
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。…おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
答え:比況の助動詞「ごとし」終止形語尾の「し」(過去「き」ではない) 解説:「ごとし」(比況)は形容詞型活用で、終止形に「し」を含む。過去ではない引っかけ。
Q93.次の傍線部「しか」を識別せよ。(方丈記)
元暦の頃、大なゐふること侍りしかば、よに有り難き事なりき。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ば」(原因) 解説:丁寧「侍り」連用+「しか」+「ば」。「元暦の頃、大地震がございましたので、世にもまれな出来事だった」。
Q94.次の傍線部「し」を識別せよ。(伊勢物語・芥川)
白玉か何ぞと人の問ひし時露と答へて消えなましものを。
答え:過去「き」連体形「し」 解説:「問ひ」連用+「し」+体言「時」。「『あれは真珠か何か』と人が尋ねた時に」。
Q95.次の傍線部「せ」を識別せよ。(伊勢物語・芥川)
白玉か何ぞと人の問ひし時露と答へて消えなましものを。…あらずもあらず、あらすもあらせず。
答え:使役「す」未然形「せ」(過去「き」未然形と区別注意) 解説:「あらす」(あらせる、使役)の未然「あらせ」+「ず」。文脈上「ば」を伴わないので過去「き」未然形「せ」ではない。難問。
Q96.次の傍線部「し」を識別せよ。(源氏物語・若紫)
雀の子を犬君が逃がしつる。伏籠の内に込めたりつるものを。
答え:(過去「し」を含まない、参考問題) 解説:「つる」は完了「つ」連体形。「き」連体「し」との混同に注意。
Q97.次の傍線部「しか」を識別せよ。(大鏡)
入道殿は、…我が御身も、いとよく舞ひたまひしかば、はやくよりよろづの遊びをもしたまひき。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ば」(原因) 解説:尊敬「たまふ」連用+「しか」+「ば」。「ご自身もたいそう上手に舞いなさったので」。難関大の藤原道長関連頻出。
Q98.次の傍線部「し」を識別せよ。(源氏物語・桐壺)
朝夕の宮仕へにつけても、人の心をのみ動かし、恨みを負ふ積もりにや、いと篤しくなりゆき、もの心細げに里がちなるを、いよいよあかずあはれなるものに思ほして、人のそしりをもえ憚らせたまはず、世のためしにもなりぬべき御もてなしなり。…前の世にも、御契りや深かりけむ、世になく清らなる玉の男御子さへ生まれたまひぬ。
答え:(過去「し」を含まない、参考問題) 解説:「たまひぬ」は完了「ぬ」終止形。識別の引っかけ。
Q99.次の傍線部「し」を識別せよ。(古今集・在原業平)
名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと
答え:副助詞「し」(強意) 解説:「名に+し+負はば」の「し」は強意副助詞。「(その)名を持つというのなら」。難関大頻出の副助詞「し」識別。直前体言「名に」(格助詞「に」付き)で連用形ではない。
Q100.次の傍線部「しか」を識別せよ。(源氏物語・桐壺)
楊貴妃のためしも引き出でつべくなりゆくに、いとはしたなきこと多かれど、かたじけなき御心ばへのたぐひなきを頼みにて、まじらひたまふ。父の大納言は亡くなりて、母北の方なむいにしへの人のよしあるにて、親うち具し、さしあたりて世のおぼえはなやかなる御方々にもいたう劣らず、なにごとの儀式をももてなしたまひけれど、とりたててはかばかしき後見しなければ、事ある時はなほよりどころなく心細げなり。…前の世にも御契りや深かりけむ、世になく清らなる玉の男御子さへ生まれたまひにしかば、いつしかと心もとながらせたまひて、急ぎ参らせて御覧ずるに、めづらかなる児の御容貌なり。
答え:過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ば」(原因) 解説:完了「ぬ」連用「に」+「しか」+「ば」。「に+しか+ば」の典型構文。「(玉のような男御子が)お生まれになったので」。源氏物語冒頭・難関大頻出の最重要箇所。
入試レベル編 /20
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