古文 係助詞「ぞ・なむ・や・か・こそ」識別 100題ドリル

古文「ぞ・なむ・や・か・こそ」識別ドリル アイキャッチ 古文ドリル

係り結びの法則と結びの形を100問で完全マスター

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このドリルでわかること

はじめに:係り結びの法則

古文の係助詞「ぞ・なむ・や・か・こそ」は、文末の活用形を変える。 これが「係り結びの法則」。

係助詞 結びの活用形 意味
ぞ 連体形 強調
なむ 連体形 強調(柔らかく余情的な強調)
や 連体形 疑問・反語
か 連体形 疑問・反語
こそ 已然形 強調

識別の鉄則

  1. 文中に係助詞を見つける
  2. 文末の活用形を確認(連体形 or 已然形)
  3. 意味を判定(強調 or 疑問・反語)
  4. 「こそ」+已然形が文中で切れると 逆接 になる場合あり
  5. 結びの省略に注意(「あれ」「あらめ」などの省略)
  6. 結びの流れ(結びが流れて連用形・終止形になる)にも注意

結びの省略

「こそ」「ぞ」の後に動詞がなくても、 省略 されている場合あり。 例:「あけぼのこそ(〜あれ)」


反語の見分け方

「や」「か」が反語になる手がかり: – 文脈で「いや、〜ない」と否定の含意 – 「やは」「かは」は反語の確率が極めて高い – 文末に推量(む・らむ・べし)が来ると反語になりやすい


「なむ」の識別(4種類)

「なむ」の種類 判別
係助詞「なむ」 体言・連体形+なむ/連体形結び
終助詞「なむ」 未然形+なむ/願望「〜してほしい」
完了「ぬ」未然+推量「む」 連用形+なむ
ナ変動詞未然+推量「む」 「死なむ」「往なむ」

「識別の鉄則」は文法的に正しい順序。
こちらは 試験本番で3秒で答えを出す ための実戦テクニックです。

コツ① 文末を最初に見る(係り結びの逆引き)

係助詞問題は 文末の活用形 を先に確認する方が速い。 – 文末が 連体形 で結ばれている → 上に「ぞ・なむ・や・か」がある – 文末が 已然形 で結ばれている → 上に「こそ」がある

文末から逆算する方が、係助詞を見落とすリスクが減る。

コツ② 「やは・かは」を見たら反語確定

「や」「か」だけでは疑問か反語か迷うが、 「やは」「かは」 はほぼ反語。 – 「言ふやはある」「知るかは」 → 「言うだろうか、いや言わない」「知ることがあろうか、いや知らない」

「は」が付いた瞬間に反語と即断。

コツ③ 「なむ」の4種は直前で即決

「なむ」を見たら 直前の活用形 を即チェック。 – 連用形+なむ → 完了「ぬ」未然+推量「む」(強意) – 未然形+なむ → 終助詞「なむ」(願望「〜してほしい」) – 体言・連体形+なむ → 係助詞「なむ」(強調) – 「死/往」+なむ → ナ変動詞未然+推量「む」

直前が連用形なら完了+推量、未然形なら願望、体言なら係助詞。

コツ④ 「こそ+已然形+、」は逆接の合図

「こそ」+ 已然形で 句が切れて続いていく ときは、強調ではなく 逆接 に転じる。 – 「花こそ散れ、葉はなほ残る」 → 「花は散ったけれど、葉はまだ残る」

「こそ〜已然形 + 、」 のかたちは「〜けれども」と訳す。

試験本番でのチェック順序

  1. 文末の活用形 を見る(連体形か已然形か)
  2. 文中の 係助詞 を特定(ぞ・なむ・や・か・こそ)
  3. 「やは/かは」が来ていたら 反語 で確定
  4. 「なむ」は 直前の活用形 で4種を見分ける

→ この順番で 3秒 で答えが出ます。

よくある引っかけ

  • 「死なむ」を完了「ぬ」未然+推量と誤答(実はナ変未然+推量)
  • 「こそ〜已然形 + 、」を強調と訳す(実は逆接)
  • 「や/か」を全部疑問と訳す(文脈で反語の可能性も常にチェック)
  • 結びの省略(「あれ」「あらめ」省略)に気づかない

🎯 解き方のコツ(時短テクニック)

問題(Q1〜Q100)

ここから100問を表示します。スマホでも解けるよう、答えと解説は各問の直下に表示しています。「解答が見えると解いた気にならない」という方は、上のPDFをダウンロードして印刷で解いてください。

【第1部】基礎編(Q1〜Q20)

係り結びの五助詞を識別する基礎。


Q1.次の傍線部「ぞ」と結びを識別せよ。

花ぞ咲く。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「咲く」(強調) 解説:「花が咲くのだ」。


Q2.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

月なむ清く照る。

答え:係助詞「なむ」+連体形「照る」(強調) 解説:「月が清く照る(のだ)」。


Q3.次の傍線部「や」と結びを識別せよ。

鳥や鳴く。

答え:係助詞「や」+連体形「鳴く」(疑問) 解説:「鳥が鳴くのか」。


Q4.次の傍線部「か」と結びを識別せよ。

君か思ふ。

答え:係助詞「か」+連体形「思ふ」(疑問) 解説:「あなたは思うのか」。


Q5.次の傍線部「こそ」と結びを識別せよ。

心こそ安けれ。

答え:係助詞「こそ」+已然形「安けれ」(強調) 解説:「心こそ安らかなのだ」。


Q6.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

春ぞ来たる。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「来たる」(強調) 解説:「春が来たのだ」。


Q7.次の傍線部「こそ」を識別せよ。

なほ我れこそ思ひ侍れ。

答え:係助詞「こそ」+已然形「侍れ」(強調) 解説:「やはり私こそ思います」。


Q8.次の傍線部「や」を識別せよ。

雨や降る。

答え:係助詞「や」+連体形「降る」(疑問) 解説:「雨が降るのか」。


Q9.次の傍線部「か」を識別せよ。

いかなる人か心安からむ。

答え:係助詞「か」+連体形「む」(疑問) 解説:係助詞「か」(疑問)+形容詞「安し」未然形「安から」+推量「む」連体形(「か」の結び)。「どんな人が心安らかであろうか」。文末の「む」が連体形になっているのは係助詞「か」の結び。


Q10.次の傍線部「こそ」を識別せよ。

月こそ雲に隠るれ。

答え:係助詞「こそ」+已然形「隠るれ」(強調) 解説:「月こそ雲に隠れるのだ」。


Q11.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

我れぞ知る。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「知る」(強調) 解説:「私こそが知っているのだ」。


Q12.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

鳥なむさへづる。

答え:係助詞「なむ」+連体形「さへづる」(強調) 解説:「鳥がさえずる」。


Q13.次の傍線部「や」を識別せよ。

花散るやいまだ。

答え:係助詞「や」(疑問) 解説:「花が散ったか、まだか」。結びは省略。


Q14.次の傍線部「か」を識別せよ。

誰か来む。

答え:係助詞「か」+連体形「む」(疑問) 解説:「誰が来るのだろう」。


Q15.次の傍線部「こそ」を識別せよ。

山こそ深けれ。

答え:係助詞「こそ」+已然形「深けれ」(強調) 解説:「山こそ深いのだ」。


Q16.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

鶯ぞ鳴き出づる。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「出づる」(強調) 解説:「鶯が鳴き始めるのだ」。


Q17.次の傍線部「や」を識別せよ。

風や強き。

答え:係助詞「や」+連体形「強き」(疑問) 解説:「風が強いか」。


Q18.次の傍線部「か」を識別せよ。

何かよからむ。

答え:係助詞「か」+連体形「む」(疑問) 解説:「何が良いだろう」。


Q19.次の傍線部「こそ」を識別せよ。

春こそいとあはれなれ。

答え:係助詞「こそ」+已然形「あはれなれ」(強調) 解説:「春こそとても趣あるのだ」。


Q20.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

月の出づるを人ぞ待つ。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「待つ」(強調) 解説:「月の出るのを人が待つのだ」。


基礎編 /20


【第2部】標準編(Q21〜Q50)

反語、結びの省略・流れ、「やは・かは」の応用問題。


Q21.次の傍線部「やは」を識別せよ。

命やは惜しき。

答え:係助詞「やは」+連体形「惜しき」(反語) 解説:「命など惜しいだろうか、いや惜しくない」。「やは」は反語性が強い。


Q22.次の傍線部「かは」を識別せよ。

思ふ事かは忘れぬる。

答え:係助詞「かは」+連体形「忘れぬる」(反語) 解説:「思う事を忘れただろうか、いや忘れない」。


Q23.次の傍線部「こそ」を識別せよ(結びの逆接)。

物言はずこそよからめ、人見れば言ふ。

答え:係助詞「こそ」+已然形「よからめ」(逆接的) 解説:「こそ〜め、」と文中で切れて逆接。「物言わないのが良いだろうが、人を見ると言う」。


Q24.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

此処にぞ書きける。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「ける」(強調) 解説:「ここに書いたのだ」。


Q25.次の傍線部「なむ」を識別せよ(係助詞?終助詞?)。

早く花咲かなむ。

答え:終助詞「なむ」(願望) 解説:未然形「咲か」+「なむ」(願望)。「早く花が咲いてほしい」。係助詞ではない。引っかけ。


Q26.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

男なむありける。

答え:係助詞「なむ」+連体形「ける」(強調) 解説:「男がいたのだ」。


Q27.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

我が思ふ人は誰ぞある。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「ある」(疑問風強調) 解説:「私の思う人は誰なのだ」。


Q28.次の傍線部「や」を識別せよ。

春の夜のやみはあやなし梅の花色こそ見えね香やはかくるる。

答え:「やは」反語+連体形「かくるる」 解説:凡河内躬恒。「香までは隠れるだろうか、いや隠れない」。


Q29.次の傍線部「か」を識別せよ。

いづれの御時にか女御更衣あまたさぶらひ給ひける。

答え:係助詞「か」+連体形「ける」(疑問) 解説:源氏物語冒頭。「いつの帝の御代であったか」。


Q30.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

春ぞあけぼのなる、と古人言ふ。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「なる」(強調) 解説:係助詞「ぞ」(強調)+断定「なり」連体形「なる」(「ぞ」の結び)+引用「と」+四段「言ふ」終止形。「春はあけぼの(が最高)だ、と古人は言う」。係助詞「ぞ」の結びは連体形。


Q31.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

雪の白きにや、はや梅ぞひらく。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「ひらく」(強調) 解説:「梅が開くのだ」。


Q32.次の傍線部「や」を識別せよ。

月やあらぬ春や昔の春ならぬ。

答え:係助詞「や」+連体形「あらぬ」「ならぬ」(反語) 解説:在原業平。「月は昔の月ではないのか、いや違う」。


Q33.次の傍線部「こそ」を識別せよ。

雪のいと高く降りたるをこそ見れ。

答え:係助詞「こそ」+已然形「見れ」(強調) 解説:「雪がとても深く降ったのを見たのだ」。


Q34.次の傍線部「か」を識別せよ。

いかがせむとか思ひ給ふ。

答え:係助詞「か」+連体形「思ひ給ふ」(疑問) 解説:「どうしようとお思いになるのか」。


Q35.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

木の間より漏り来る月の影見れば心づくしの秋ぞ来にける。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「ける」(強調) 解説:百人一首・大江千里。「秋が来たのだ」。


Q36.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

鶯のなき出でなむ。

答え:完了「ぬ」未然+推量「む」(係助詞ではない) 解説:連用形「出で」+「な」(「ぬ」未然)+「む」。「鳴き出してしまうだろう」。引っかけ。


Q37.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

鳥ぞねぐらに帰る。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「帰る」(強調) 解説:「鳥が塒に帰るのだ」。


Q38.次の傍線部「こそ」を識別せよ。

花こそ散りけれ、若葉ぞ生ふる。

答え:係助詞「こそ」+已然形「けれ」(文中逆接) 解説:係助詞「こそ」+四段「散る」連用形「散り」+過去「けり」已然形「けれ」(「こそ」の結び)。「花は散ったけれど、若葉は生えるのだ」。文中の「こそ〜已然形」は逆接的なニュアンスを生む。「散れ」(已然形と命令形が同形)の曖昧さを「けれ」で明確化。


Q39.次の傍線部「や」を識別せよ。

思ふ事やある。

答え:係助詞「や」+連体形「ある」(疑問) 解説:「思う事があるのか」。


Q40.次の傍線部「か」を識別せよ。

知らで過ぐるか。

答え:係助詞「か」+連体形(疑問) 解説:「知らずに過ごすのか」。


Q41.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

あはれとぞ思ふ。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「思ふ」(強調) 解説:「しみじみと思うのだ」。


Q42.次の傍線部「こそ」を識別せよ。

我が宿の梅こそよけれ。

答え:係助詞「こそ」+已然形「よけれ」(強調) 解説:「私の家の梅こそが良いのだ」。


Q43.次の傍線部「や」を識別せよ。

知らずや。

答え:係助詞「や」(疑問・結びの省略) 解説:「知らないのか」。


Q44.次の傍線部「か」を識別せよ。

いづ方へか行く。

答え:係助詞「か」+連体形「行く」(疑問) 解説:「どちらへ行くのか」。


Q45.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

駿河なる宇津の山辺のうつつにも夢にも人にあはなむ。

答え:終助詞「なむ」(願望) 解説:未然形「あは」+「なむ」。「人と会いたい」。伊勢物語の有名な歌。係助詞でないので注意。


Q46.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

大方は月ぞをかしき。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「をかしき」(強調) 解説:「だいたい月が趣あるのだ」。


Q47.次の傍線部「こそ」を識別せよ。

風こそ寒けれ。

答え:係助詞「こそ」+已然形「寒けれ」(強調) 解説:「風こそが寒いのだ」。


Q48.次の傍線部「や」を識別せよ。

鳴くや鳴かぬや。

答え:係助詞「や」(疑問の並列) 解説:「鳴くのか鳴かないのか」。


Q49.次の傍線部「か」を識別せよ。

嘆くとも嘆くともかは世はかへるべき。

答え:係助詞「かは」+連体形「べき」(反語) 解説:「嘆いたとて世が変わるだろうか、いや変わらない」。


Q50.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

心ぞ乱るる。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「乱るる」(強調) 解説:「心が乱れるのだ」。


標準編 /30


【第3部】応用編(Q51〜Q80)

複雑な結びの省略・流れ、複数係助詞の並立、和歌中の係り結び。


Q51.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

山里は冬ぞさびしさまさりける。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「ける」(強調) 解説:源宗于。「冬こそが寂しさが増すのだ」。


Q52.次の傍線部「こそ」を識別せよ。

人目も草もかれぬとおもへば、人こそ見えね。

答え:係助詞「こそ」+已然形「ね」(逆接) 解説:「人は見えないけれど」(逆接)。


Q53.次の傍線部「や」を識別せよ。

嘆けとて月やはものを思はする。

答え:係助詞「やは」+連体形「思はする」(反語) 解説:西行。「月が嘆かせるだろうか、いや違う」。


Q54.次の傍線部「こそ」を識別せよ。

いかにこそ世のうきことを忘るれ。

答え:係助詞「こそ」+已然形「忘るれ」(強調) 解説:副詞「いかに」+係助詞「こそ」+下二段「忘る」已然形「忘るれ」(「こそ」の結び)。「いかに」はここでは程度を表す副詞で、「どんなにか世の憂きことを忘れることだ」と強調する訳になる。「こそ〜已然形」の典型的係り結び。


Q55.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

大伴の三津の浜松名にしおはば恋しき人ぞ寄りても見まし。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「まし」(反実仮想と強調) 解説:「恋しい人が寄って見るだろうに」(反実)。


Q56.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

いざ、月見なむ。

答え:完了「ぬ」未然+意志「む」(係助詞ではない) 解説:連用形「見」+「な」+「む」。「月を見てしまおう」。


Q57.次の傍線部「こそ」を識別せよ。

あけぼのこそをかしけれ。

答え:係助詞「こそ」+已然形「をかしけれ」(強調) 解説:枕草子の本来の形。


Q58.次の傍線部「や」を識別せよ。

もはや春も過ぎやせぬらむ。

答え:係助詞「や」(疑問)/「らむ」の連体形が結び 解説:「春も過ぎてしまったのだろうか」。


Q59.次の傍線部「か」を識別せよ。

何か思ふ。

答え:係助詞「か」+連体形「思ふ」(疑問) 解説:「何を思うのか」。


Q60.次の傍線部「こそ」を識別せよ(結びの省略)。

あけぼのこそ。

答え:係助詞「こそ」(結びの省略) 解説:「(をかしけれ)」が省略されている。


Q61.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

此の歌ぞ良ろしき。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「良ろしき」(強調) 解説:「この歌が良い」。


Q62.次の傍線部「ものを」を識別せよ。

露とこたへて消えなましものを。

答え:(参考)反実仮想「まし」 解説:係り結びではないが、文末は反実仮想。


Q63.次の傍線部「こそ」を識別せよ。

夢こそさめね。

答え:係助詞「こそ」+已然形「ね」(強調・打消結合) 解説:「夢こそは覚めないのだ」。


Q64.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

風ぞ吹く。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「吹く」(強調) 解説:「風が吹くのだ」。


Q65.次の傍線部「か」を識別せよ。

君ならで誰にか見せむ梅の花。

答え:係助詞「か」+連体形「む」(反語) 解説:紀友則。「ならで」=「〜でなくて」。「あなた以外の誰に見せようか、いや誰にも見せない」。


Q66.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

月ぞ残れる。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「残れる」(強調) 解説:「月が残っているのだ」。


Q67.次の傍線部「こそ」を識別せよ。

雪降りてこそいとあはれなれ。

答え:係助詞「こそ」+已然形「あはれなれ」(強調) 解説:「雪が降ってこそ風情がある」。


Q68.次の傍線部「や」を識別せよ。

我れと汝やは異なる。

答え:係助詞「やは」+連体形「異なる」(反語) 解説:「私とあなたとが違うだろうか、いや違わない」。


Q69.次の傍線部「か」を識別せよ。

何かは思ふらむ。

答え:係助詞「かは」+連体形「らむ」(反語) 解説:「何を思うだろうか、いや何も思わない」。


Q70.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

よみ人しらずぞ。

答え:係助詞「ぞ」(結びの省略) 解説:「(ある)」が省略。「詠み人知らずなのである」。


Q71.次の傍線部「こそ」を識別せよ。

春こそ来たれ。

答え:係助詞「こそ」+已然形「来たれ」(強調) 解説:「春が来たのだ」。


Q72.次の傍線部「や」を識別せよ。

我れにいまだ知る人やある。

答え:係助詞「や」+連体形「ある」(疑問) 解説:「私を知る人はあるか」。


Q73.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

雪の朝に犬ぞ走る。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「走る」(強調) 解説:「犬が走るのだ」。


Q74.次の傍線部「こそ」を識別せよ。

いまはこそさらに思はね。

答え:係助詞「こそ」+已然形「思はね」(強調) 解説:「今こそはもう思わない」。


Q75.次の傍線部「か」を識別せよ。

いかなる人かかかる目を見るらむ。

答え:係助詞「か」+連体形「らむ」(疑問) 解説:「どんな人がこんな目を見るのだろう」。


Q76.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

此のごとくにぞ過ぎぬる。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「ぬる」(強調) 解説:「このように過ぎたのだ」。


Q77.次の傍線部「や」を識別せよ。

いかにせましや。

答え:係助詞「や」(疑問・結びの省略) 解説:「どうしただろうか」。


Q78.次の傍線部「こそ」を識別せよ。

暮れぬめりこそ急がめ。

答え:係助詞「こそ」+已然形「急がめ」(強調・推量) 解説:「暮れたようだ、急ごう」。


Q79.次の傍線部「か」を識別せよ。

誰かは来む。

答え:係助詞「かは」+連体形「む」(反語) 解説:「誰が来るだろうか、いや来ない」。


Q80.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

月の出を待つ夜ぞ長き。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「長き」(強調) 解説:「月の出を待つ夜が長いのだ」。


応用編 /30


【第4部】入試レベル(Q81〜Q100)

難関大頻出の引っかけ・結びの省略・流れ・複合係り結び。


Q81.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

心あてに折らばや折らむ初霜の置きまどはせる白菊の花、いとぞをかしき。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「をかしき」(強調) 解説:「とても風情がある」。


Q82.次の傍線部「こそ」を識別せよ(結びの流れ)。

我れこそ思ひ侍るに、人は知らず。

答え:係助詞「こそ」+已然形「侍る」(逆接) 解説:「私は思っているのに、人は知らない」。「こそ〜已然形、」で逆接。


Q83.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

道知れる人なむありける。

答え:係助詞「なむ」+連体形「ける」(強調) 解説:伊勢物語。「道を知る人がいたのだ」。


Q84.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

早く帰りなむ。

答え:完了「ぬ」未然+意志「む」 解説:連用形「帰り」+「な」+「む」。「早く帰ってしまおう」。係助詞ではない。


Q85.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

散らなむ。

答え:終助詞「なむ」(願望) 解説:未然形「散ら」+「なむ」。「散ってほしい」。


Q86.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

いとあはれとぞおぼゆる。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「おぼゆる」(強調) 解説:「とてもしみじみと思われる」。


Q87.次の傍線部「や」を識別せよ。

月の出るを思ひ知らでやありけむ。

答え:係助詞「や」+連体形「けむ」(疑問) 解説:「思い知らずにいたのだろうか」。


Q88.次の傍線部「か」を識別せよ。

知る人か世にあらむ。

答え:係助詞「か」+連体形「む」(反語) 解説:「知る人がいるだろうか、いやいない」。


Q89.次の傍線部「こそ」を識別せよ。

ものいはぬ世こそさびしけれ。

答え:係助詞「こそ」+已然形「さびしけれ」(強調) 解説:「物言わぬ世こそ寂しい」。


Q90.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

涙ぞこぼるる。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「こぼるる」(強調) 解説:「涙がこぼれるのだ」。


Q91.次の傍線部「やは」を識別せよ。

命やは惜しき。

答え:係助詞「やは」+連体形「惜しき」(反語) 解説:「命が惜しいだろうか、いや惜しくない」。


Q92.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

いかなる御代にぞ侍りし。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「し」(疑問の強調) 解説:「どんな御代であったのか」。


Q93.次の傍線部「こそ」を識別せよ。

人こそつらけれ、世はうらめしからず。

答え:係助詞「こそ」+已然形「つらけれ」(逆接) 解説:「人こそ薄情だけれども、世は恨めしくない」。


Q94.次の傍線部「か」を識別せよ。

知らぬものは何か。

答え:係助詞「か」(疑問・結びの省略) 解説:「知らぬものは何(であるか)」。


Q95.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

あはれにもぞ思ひ知らるる。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「るる」(強調) 解説:「しみじみと思い知られる」。


Q96.次の傍線部「や」を識別せよ。

此の世にあるもの皆夢や。

答え:係助詞「や」(疑問・結びの省略) 解説:「この世のものは皆夢か」。


Q97.次の傍線部「こそ」を識別せよ(結びの省略)。

山里は冬こそ。

答え:係助詞「こそ」(結びの省略) 解説:「(さびしけれ)」が省略。


Q98.次の傍線部「ぞ」を識別せよ。

いづくも同じ秋の夕暮ぞ寂しき。

答え:係助詞「ぞ」+連体形「寂しき」(強調) 解説:新古今集の三夕の歌などに通じる表現。係助詞「ぞ」+形容詞「寂し」連体形「寂しき」(結び)。「どこも同じ秋の夕暮れは寂しいことよ」。


Q99.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

我れもまた行かなむ。

答え:終助詞「なむ」(願望、他者への願い) 解説:未然形「行か」+「なむ」。「行ってほしい」(他者)。係助詞でない。


Q100.次の傍線部「こそ」を識別せよ。

あれこそ世に類なき名歌なれ。

答え:係助詞「こそ」+已然形「名歌なれ」(強調) 解説:「あれこそ世に類のない名歌だ」。


入試レベル /20


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