📖 はじめての人は、先に 「部分否定・全部否定」の解説 で理屈を押さえると解きやすくなります。
縦書きの漢文(返り点つき)を読んで答える、入試形式の「部分否定・全部否定」100題ドリルです。「不必(必ずしも〜とは限らない)」と「必不(きっと〜ない)」——漢字の順番が入れ替わるだけで意味が反転します。スマホでも解けるよう、答え・書き下し・現代語訳は各問の下に表示しています。
はじめに
否定の文では、否定語(不・未)と副詞(常・必・尽・倶)の語順で意味が決まります。否定語が副詞の上に来ると「部分否定」、副詞が否定語の上に来ると「全部否定」(完全否定)になります。設問は4タイプ(識別/書き下し/現代語訳/語順)をまぜています。
| 型 | 読み | 意味 | 区別 |
|---|---|---|---|
| 不常 〜 | 常には〜ず | いつも〜とは限らない | 部分否定 |
| 常不 〜 | 常に〜ず | いつも〜ない | 全部否定 |
| 不必 〜 | 必ずしも〜ず | 必ずしも〜とは限らない | 部分否定 |
| 必不 〜 | 必ず〜ず | きっと〜ない | 全部否定 |
| 未必 〜 | 未だ必ずしも〜ず | 必ずしも〜とは限らない | 部分否定 |
| 不尽 〜 | 尽くは〜ず | すべてが〜とは限らない | 部分否定 |
| 尽不 〜 | 尽く〜ず | ことごとく〜しない | 全部否定 |
| 不倶 〜 | 倶には〜ず | 両方そろっては〜ない | 部分否定 |
| 倶不 〜 | 倶に〜ず | みな一様に〜しない | 全部否定 |
最重要のコツ:否定語が上なら部分否定「〜とは限らない」、副詞が上なら全部否定。部分否定の読みには「常には」「必ずしも」のように「は」「しも」が入るのが目印。否定語がない「必有」は完全肯定(ひっかけ)。
採点表
| 部 | 問題 | 目標 |
|---|---|---|
| 第1部 基礎 | Q1〜Q20 | 18/20 |
| 第2部 標準 | Q21〜Q50 | 24/30 |
| 第3部 応用 | Q51〜Q80 | 21/30 |
| 第4部 入試 | Q81〜Q100 | 13/20 |
【第1部】基礎(Q1〜Q20)
「不常/常不」「不必/必不」で語順の原則を体に入れる。
【第2部】標準(Q21〜Q50)
「未必」「不尽/尽不」「不倶/倶不」まで型を広げ、読みの目印「は・しも」を固める。
【第3部】応用(Q51〜Q80)
白文からの判定、「必有」のひっかけ、「不復/復不」の応用ペア。
【第4部】入試レベル(Q81〜Q100)
「不敢〜」と「敢不〜乎」、そして総仕上げ。
問題(Q1〜Q100)
識別Q1.次の漢文の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。
▶ 答え:ア 否定語「不」が副詞「常」の上にあるので部分否定。書き下し「我は常には笑はず」、訳「私はいつも笑うとは限らない」。
識別Q2.次の漢文の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。
▶ 答え:イ 副詞「常」が否定語「不」の上にあるので全部否定。書き下し「我は常に笑はず」、訳「私はいつも笑わない」。Q1と漢字の順番が入れ替わるだけで意味が反転する。
語順Q3.部分否定になる語順のルールはどれか。
▶ 答え:イ 否定語(不・未)が副詞(常・必・尽・倶)の上に来れば部分否定「〜とは限らない」。副詞が上なら全部否定。この一つのルールがすべての型に共通する。
書き下しQ4.次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
▶ 答え:イ 「不常」は部分否定なので「常には〜ず」と読み、「は」が入る。訳「いつも家にいるとは限らない」。
現代語訳Q5.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ウ 副詞「常」が否定語「不」の上なので全部否定。書き下し「常に家に在らず」。
現代語訳Q6.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ア 否定語「不」が副詞「常」の上なので部分否定。書き下し「常には家に在らず」。家にいることも、いないこともある。
識別Q7.次の漢文の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。
▶ 答え:イ 副詞「必」が否定語「不」の上なので全部否定。書き下し「客は必ず来たらず」、訳「客はきっと来ない」。
書き下しQ8.次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
▶ 答え:ウ 「不必」は部分否定なので「必ずしも〜ず」と読み、「しも」が入る。訳「客が来るとは限らない」。
現代語訳Q9.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ウ 「不必」は部分否定「必ずしも〜とは限らない」。来ないと決まったわけではない点が、全部否定(必不)との違い。
識別Q10.次の漢文の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。
▶ 答え:ア 否定語「不」が副詞「必」の上なので部分否定。書き下し「富貴なれども必ずしも徳有らず」、訳「富貴であっても必ずしも徳があるとは限らない(徳のない場合もある)」。
現代語訳Q11.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:イ 副詞「必」が否定語「不」の上なので全部否定。書き下し「小人は必ず譲らず」。例外なく否定するのが全部否定。
語順Q12.「いつも笑わない」(全部否定)を表す白文として正しいものを選べ。
▶ 答え:ア 全部否定は副詞「常」を否定語「不」の上に置く。イ「不常笑」は「いつも笑うとは限らない」という部分否定になる。
語順Q13.「いつも笑うとは限らない」(部分否定)を表す白文として正しいものを選べ。
▶ 答え:ウ 部分否定は否定語「不」を副詞「常」の上に置く。ア「常不笑」は全部否定「いつも笑わない」。
書き下しQ14.次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
▶ 答え:ウ 副詞「常」が上なので全部否定。「常に〜ず」と読み、「は」は入らない。訳「いつも酒を飲まない」。
現代語訳Q15.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ア 否定語「不」が上なので部分否定。書き下し「常には酒を飲まず」。飲む日も飲まない日もある。
識別Q16.次の漢文の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。
▶ 答え:ア 否定語「不」が副詞「必」の上なので部分否定。書き下し「我は必ずしも勝たず」、訳「私が勝つとは限らない」。
現代語訳Q17.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ア 副詞「必」が上なので全部否定「必ず〜ず(きっと〜ない)」。書き下し「我は必ず勝たず」。
書き下しQ18.次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
▶ 答え:ウ 「不必」は部分否定で「必ずしも〜ず」。訳「人は必ずしも豊かになるとは限らない」。
語順Q19.部分否定・全部否定の型で使う否定語の組はどれか。
▶ 答え:ア 否定語は「不・未」、副詞は「常・必・尽・倶」。この二つの上下の順番だけで部分否定か全部否定かが決まる。
現代語訳Q20.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:イ 副詞「常」が否定語「不」の上なので全部否定。書き下し「人は常に憂へず」。
識別Q21.次の漢文の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。
▶ 答え:ア 「未必」は「未だ必ずしも〜ず」と読み、「不必」と同じく部分否定。書き下し「良薬も未だ必ずしも口に苦からず」。
書き下しQ22.次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
▶ 答え:ウ 「未」は再読文字で一度目「いまダ」、二度目「ず」。「未必」で「未だ必ずしも〜ず」という部分否定になる。
現代語訳Q23.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ウ 「未必」は部分否定。苦い薬もあれば苦くない薬もある、という含み。
識別Q24.次の漢文の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。
▶ 答え:ア 否定語「不」が副詞「尽」の上なので部分否定。書き下し「尽くは書を信ぜず」、訳「書物のすべてを信じるとは限らない」。
書き下しQ25.次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
▶ 答え:ウ 部分否定「不尽」は「尽くは〜ず」と「は」を入れて読む。アの「尽く〜ず」は全部否定(尽不)の読み。
現代語訳Q26.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ウ 副詞「尽」が否定語「不」の上なので全部否定。書き下し「人尽く知らず」。一人残らず知らない、という意味。
識別Q27.次の漢文の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。
▶ 答え:ア 否定語「不」が副詞「倶」の上なので部分否定。書き下し「兄弟は倶には行かず」、訳「兄弟は両方そろっては行かない」。
現代語訳Q28.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ア 「不倶」は部分否定。「倶には〜ず」=両方そろっては〜ない。どちらか一方だけ、という含みが残る。
現代語訳Q29.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:イ 副詞「倶」が上なので全部否定。書き下し「兄弟は倶に行かず」。二人とも行かない。
書き下しQ30.次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
▶ 答え:イ 「不倶」は部分否定なので「倶には〜ず」と「は」を入れて読む。訳「二つのものは、両方そろっては手に入れられない」。
現代語訳Q31.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ウ 「不倶得」は部分否定。両方は無理でも一方は得られる。イのように全部を否定するなら「倶不得」となる。
語順Q32.部分否定の読み方に入る「目印」の組はどれか。
▶ 答え:イ 部分否定は「常には」「必ずしも」「尽くは」「倶には」のように「は」「しも」が入るのが目印。全部否定(常に・必ず・尽く・倶に)には入らない。
書き下しQ33.次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
▶ 答え:ウ 「不常得」は部分否定で「常には得ず」。訳「(家が貧しくて)いつも油を手に入れられるとは限らない(手に入らないこともある)」。
現代語訳Q34.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ウ 否定語「不」が副詞「常」の上なので部分否定。手に入る日もあれば、手に入らない日もある。
識別Q35.次の漢文の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。
▶ 答え:イ 副詞「尽」が否定語「不」の上なので全部否定。書き下し「鳥尽く鳴かず」、訳「鳥はことごとく鳴かない(一羽残らず鳴かない)」。
書き下しQ36.次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
▶ 答え:ウ 「不尽」は部分否定なので「尽くは〜ず」と「は」を入れて読む。アは全部否定(尽不)の読み。
現代語訳Q37.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ア 否定語「不」が上なので部分否定。「すべてが〜とは限らない」=鳴く鳥も鳴かない鳥もいる。
識別Q38.次の漢文の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。
▶ 答え:イ 副詞「必」が否定語「不」の上なので全部否定。書き下し「人は必ず言を信ぜず」、訳「人はきっとその言葉を信じない」。
語順Q39.「人はみな一様に信じない」(全部否定)を表す白文として正しいものを選べ。
▶ 答え:ア 全部否定は副詞「倶」を否定語「不」の上に置く。イ「不倶信」は「両方そろっては信じない」という部分否定。
書き下しQ40.次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
▶ 答え:ア 「未必」は「未だ必ずしも〜ず」と読む部分否定。「未」は再読文字で二度目は「ず」と読む。
現代語訳Q41.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:イ 「未必」は部分否定で「不必」と同じ訳し方。賢い学者もいれば、そうでない学者もいる。
識別Q42.次の漢文の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。
▶ 答え:イ 副詞「常」が否定語「不」の上なので全部否定。書き下し「友は常に来たらず」、訳「友はいつも来ない」。
現代語訳Q43.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ア 否定語「不」が上なので部分否定。書き下し「友は常には来たらず」。来る日もあれば来ない日もある。
書き下しQ44.次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
▶ 答え:ウ 副詞「倶」が否定語「不」の上なので全部否定。「倶に〜ず」と読み、「は」は入らない。訳「みな一様に酒を飲まない」。
識別Q45.次の漢文の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。
▶ 答え:イ 副詞「必」が否定語「不」の上なので全部否定。書き下し「雨必ず降らず」、訳「きっと雨は降らない」。
現代語訳Q46.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ア 「必不」は全部否定「きっと〜ない」。イは部分否定「不必降」の訳。
語順Q47.「すべてを信じるとは限らない」(部分否定)を表す白文として正しいものを選べ。
▶ 答え:イ 部分否定は否定語「不」を副詞「尽」の上に置く。ア「尽不信」は全部否定「ことごとく信じない」。
書き下しQ48.次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
▶ 答え:イ 「不常」は部分否定で「常には〜ず」。訳「月はいつも丸いとは限らない」。
現代語訳Q49.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ア 否定語「不」が副詞「常」の上なので部分否定。満月の夜もあれば欠けた夜もある。
識別Q50.次の漢文の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。
▶ 答え:エ 「必有」には否定語(不・未)がないので、部分否定・全部否定の対象外。「必ず〜がある」という完全肯定で読む。書き下し「智者も千慮に必ず一失有り」。「不必」と見た目が似ているひっかけに注意。
識別Q51.次の白文(返り点・送り仮名なし)の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。語順から判定せよ。
▶ 答え:ア 白文でも語順は同じ。否定語「不」が副詞「常」の上なので部分否定。「常には油を得ず(いつも油を手に入れられるとは限らない)」。
識別Q52.次の白文(返り点・送り仮名なし)の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。語順から判定せよ。
▶ 答え:イ 副詞「常」が否定語「不」の上なので全部否定。「常に家に在らず(いつも家にいない)」。返り点がなくても上下の順番だけで判定できる。
現代語訳Q53.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。(副詞のない形に注意)
▶ 答え:ウ 副詞(常・必など)がなければ、部分否定でも全部否定でもない単純な否定。書き下し「家に在らず」。
語順Q54.「いつも本を読まない」(全部否定)を表す白文として正しいものを選べ。
▶ 答え:イ 全部否定は副詞「常」を否定語「不」の上に置く。アは単純な否定「本を読まない」、ウは部分否定「いつも本を読むとは限らない」。
語順Q55.「いつも本を読むとは限らない」(部分否定)を表す白文として正しいものを選べ。
▶ 答え:ア 部分否定は否定語「不」が副詞「常」の上。「不常読書」=「常には書を読まず」。
識別Q56.次の漢文の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらの仲間か。
▶ 答え:ア 否定語「不」が副詞「復」の上なので部分否定の仲間。「不復〜」は「一度はあったが、二度とは〜ない」。書き下し「友は復た来たらず」。
現代語訳Q57.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ウ 「不復」は部分否定型で「二度とは〜ない」。前に一度は来たことが前提になる。
現代語訳Q58.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:イ 副詞「復」が否定語「不」の上なので全部否定型。「復不〜」は「(前にも来ず)今度もまた来ない」。読みはどちらも「復た〜ず」なので、語順で見分ける。
書き下しQ59.次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
▶ 答え:ア 「不復」は「復た〜ず」と読む。意味は「二度とは還らない」という部分否定型。
識別Q60.次の漢文の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらの仲間か。
▶ 答え:イ 副詞「復」が否定語「不」の上なので全部否定の仲間。「不復(二度とは〜ない)」との語順の違いに注意。
識別Q61.次の白文(返り点・送り仮名なし)の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。語順から判定せよ。
▶ 答え:エ 「必有」には否定語がないので完全肯定。「智者は必ず備へ有り(賢い人には必ず備えがある)」。「不必」と混同しないこと。
書き下しQ62.次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
▶ 答え:イ 否定語がないので「必ず」とそのまま読む完全肯定。「必ずしも」と読むのは下に否定語(不・未)があるときだけ。
現代語訳Q63.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ウ 「不必」は部分否定。書き下し「君子は必ずしも富まず」。
識別Q64.次の漢文の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。
▶ 答え:ア 「未必」は部分否定。否定語「未」が副詞「必」の上にある。書き下し「学は未だ必ずしも成らず」、訳「学問が必ず実るとは限らない」。
書き下しQ65.次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
▶ 答え:ウ 副詞「尽」が上なので全部否定。「尽く〜ず」と読み、「は」は入らない。訳「民はことごとく従わない」。
現代語訳Q66.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ウ 否定語「不」が副詞「尽」の上なので部分否定。従う民もいれば従わない民もいる。
語順Q67.「二度とは言わない」(部分否定型・「復」を使う)を表す白文として正しいものを選べ。
▶ 答え:イ 「二度とは〜ない」は否定語「不」を副詞「復」の上に置く「不復言」。ア「復不言」は「今度もまた言わない」。
識別Q68.次の白文(返り点・送り仮名なし)の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。語順から判定せよ。
▶ 答え:ア 否定語「不」が副詞「必」の上なので部分否定。「弟子は必ずしも劣らず(弟子が必ずしも師に劣るとは限らない)」。
現代語訳Q69.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:イ 「不必」の部分否定。書き下し「言は必ずしも意を尽くさず」。この「尽」は動詞「尽くす」で、副詞の「尽(ことごとく)」ではない点にも注意。
識別Q70.次の漢文の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。
▶ 答え:ア 否定語「不」が副詞「必」の上なので部分否定。組になっている副詞は「必」。「尽」はここでは動詞「尽くす」。
書き下しQ71.次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
▶ 答え:イ 「不常」は部分否定で「常には〜ず」。訳「花はいつも咲いているとは限らない」。
現代語訳Q72.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ウ 副詞「常」が否定語「不」の上なので全部否定。書き下し「花は常に開かず」。
識別Q73.次の白文(返り点・送り仮名なし)の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。語順から判定せよ。
▶ 答え:ア 否定語「不」が副詞「倶」の上なので部分否定。「二虎は倶には生きず(二頭の虎は両方そろっては生き残れない=どちらかは倒れる)」。
現代語訳Q74.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ウ 「不倶」は部分否定「両方そろっては〜ない」。争えばどちらか一方しか残らない、というたとえ。
語順Q75.「みな一様に逃げない」(全部否定)を表す白文として正しいものを選べ。
▶ 答え:イ 全部否定は副詞「倶」を否定語「不」の上に置く。ア「不倶逃」は部分否定「両方そろっては逃げない」。
書き下しQ76.次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
▶ 答え:ウ 「未必」は「未だ必ずしも〜ず」と読む部分否定。再読文字「未」の二度目の読みは「ず」。
現代語訳Q77.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:イ 「未必」は「不必」と同じく部分否定。「必ずしも〜とは限らない」と訳す。
識別Q78.次の漢文の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。
▶ 答え:ア 否定語「不」が副詞「常」の上なので部分否定。書き下し「強者は常には勝たず」、訳「強い者がいつも勝つとは限らない」。
現代語訳Q79.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:イ 部分否定「不常」。負けることもある、という含み。アのように全部を否定するなら「常不勝」となる。
語順Q80.全部否定になる語順のルールはどれか。
▶ 答え:イ 副詞(常・必・尽・倶)が否定語(不・未)の上に来れば全部否定「いつも(きっと・ことごとく)〜ない」。否定語が上なら部分否定。
識別Q81.次の漢文の傍線部の説明として正しいものを選べ。
▶ 答え:イ 「不敢〜」は「敢へて〜ず」と読み、「決して(進んで)〜しようとはしない」という強い否定。書き下し「臣は敢へて言はず」。
書き下しQ82.次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
▶ 答え:ア 「不敢」は「敢へて〜ず」。訳「決して主君をだまそうとはしない」。ウの「〜んや」は反語の読みで、ここでは誤り。
現代語訳Q83.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ウ 「不敢〜」は強い否定。アの「〜とは限らない」は部分否定(不必など)の訳なので区別する。
識別Q84.次の漢文の傍線部の説明として正しいものを選べ。
▶ 答え:イ 「敢不〜乎」は「敢へて〜ざらんや」と読む反語。「不敢〜(決して〜しない)」と語順が逆になると、意味も「必ず〜する」へ反転する。
書き下しQ85.次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
▶ 答え:イ 「敢不〜乎」は「敢へて〜ざらんや」。文末の「乎(や)」とセットで反語になる。
現代語訳Q86.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ウ 「敢不〜乎」は反語で、結論は強い肯定「必ず従う」。「不敢従(決して従わない)」と正反対になる。
識別Q87.「不敢〜」と「敢不〜乎」の意味の関係として正しいものを選べ。
▶ 答え:イ 「不敢」は強い否定、「敢不〜乎」は反語で強い肯定。部分否定・全部否定と同じく、否定語「不」の位置(語順)が意味を決める。
語順Q88.「彼はいつも来るとは限らない」を表す白文として正しいものを選べ。
▶ 答え:ウ 部分否定は否定語「不」を副詞「常」の上に置く。ア「彼常不来」は全部否定「彼はいつも来ない」。
識別Q89.次の白文(返り点・送り仮名なし)の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。語順から判定せよ。
▶ 答え:ア 否定語「未」が副詞「必」の上なので部分否定。「行人未だ必ずしも還らず(旅人が必ず帰ってくるとは限らない)」。
現代語訳Q90.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ウ 「不必」の部分否定。書き下し「勇者は必ずしも仁有らず」。
書き下しQ91.次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
▶ 答え:ウ 否定語がないので完全肯定。「必ず」とそのまま読む。「必ずしも」と読むのは「不必・未必」のときだけ。
識別Q92.次の漢文の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。
▶ 答え:エ 「必有」に否定語はないので完全肯定「必ず勇有り」。Q90の「不必有」(部分否定)との違いを見比べておこう。
現代語訳Q93.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ア 「不倶」は部分否定「両方そろっては〜ない」。一方だけは来る、という含みが残る。
書き下しQ94.次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。
▶ 答え:ア 副詞「尽」が上なので全部否定。「尽く〜ず」と読む。訳「鳥もけものもことごとく立ち去らない」。
現代語訳Q95.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。
▶ 答え:ウ 「不尽」は部分否定「すべてが〜とは限らない」。書き下し「王は尽くは賢を用ゐず」。
識別Q96.次の漢文の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。
▶ 答え:イ 副詞「尽」が否定語「不」の上なので全部否定。書き下し「王は尽く賢を用ゐず」、訳「王は賢者を一人残らず用いない」。
語順Q97.「決して言おうとはしない」(不敢の型)を表す白文として正しいものを選べ。
▶ 答え:ア 「決して〜しようとはしない」は「不敢言(敢へて言はず)」。イの語順で文末に「乎」が付く「敢不言乎」なら反語「どうして言わないことがあろうか」。
識別Q98.次の白文(返り点・送り仮名なし)の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。語順から判定せよ。
▶ 答え:イ 副詞「常」が否定語「不」の上なので全部否定。「主人は常に酒を飲まず(いつも飲まない)」。副詞があるので、エの単純な否定ではない。
現代語訳Q99.「不必成」と「必不成」の訳の組合せとして正しいものを選べ。
▶ 答え:イ 否定語「不」が上の「不必成」は部分否定、副詞「必」が上の「必不成」は全部否定。語順がそのまま訳の違いになる。
識別Q100.次の漢文の傍線部は、部分否定・全部否定のどちらか。
▶ 答え:ア 否定語「不」が副詞「常」の上なので部分否定。書き下し「人生は常には楽しからず」、訳「人生はいつも楽しいとは限らない」。——逆に言えば、楽しい日も必ずある。語順一つで意味が反転するのが部分否定・全部否定。迷ったら「否定語が上→部分」「副詞が上→全部」に立ち返ろう。
まとめ:語順が意味を決める
・部分否定=否定語が副詞の上(不常・不必・未必・不尽・不倶)=「〜とは限らない」。
・全部否定=副詞が否定語の上(常不・必不・尽不・倶不)=「いつも(きっと・ことごとく)〜ない」。
・読みの目印:部分否定は「常には」「必ずしも」のように「は」「しも」が入る。
・否定語がない「必有」は完全肯定。「不必」とのひっかけに注意。
・応用:「不復(二度とは〜ない)/復不(今度もまた〜ない)」、「不敢(決して〜しない)/敢不〜乎(どうして〜しないことがあろうか、いや必ず〜する)」も語順で見分ける。間違えた問題は解説の語順チェックを読み直し、同じ型で解き直そう。


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