📖 はじめての人は、先に 「重要助字(之・也・与・為・以・所・者)」の解説 で理屈を押さえると解きやすくなります。
縦書きの漢文(返り点つき)を読んで答える、入試形式の漢文ドリルです。スマホでも解けるよう、答え・書き下し・現代語訳は各問の下に表示しています。
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はじめに
漢文では、同じ字が文中の位置によっていくつもの働きをします。とくに頻出の之・也・与・為・以・所・者を、縦書きの漢文(返り点つき)で見分けましょう。
| 字 | 主な用法 |
|---|---|
| 之 | の(連体)/これ(代名詞)/主述の間/ゆく(動詞) |
| 也 | なり(断定)/や・か(疑問・反語) |
| 与 | と(並列)/与ふ(動詞)/比較 |
| 為 | なす(動詞)/たり(断定)/ために/る(受身・為〜所) |
| 以 | もって(手段)/〜のために(理由)/以為(おもへらく) |
| 所 | ところ/受身(為〜所)/ゆゑん(所以) |
| 者 | もの/は(提示) |
鉄則…位置を見る。A之B=AのB、動詞+之=これを。文末の也=なり、疑問語+也=や。為〜所=〜される、所以=わけ。
採点表
| 部 | 問題 | 目標 |
|---|---|---|
| 第1部 | Q1〜Q25 | 20/25 |
| 第2部 | Q26〜Q50 | 19/25 |
| 第3部 | Q51〜Q75 | 18/25 |
| 第4部 | Q76〜Q100 | 17/25 |
【第1部】(Q1〜Q25)
問題(Q1〜Q100)
用法Q1.傍線部「之」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:ア 「之」は連体修飾の「の」(A之B=AのB)。書き下し「王の臣」=王の家臣。
用法Q2.傍線部「之」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:ウ 「之」は連体修飾の「の」(A之B=AのB)。書き下し「学問の道」=学問の道。
用法Q3.傍線部「之」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:イ 「之」は連体修飾の「の」(A之B=AのB)。書き下し「君子の徳」=君子の徳。
用法Q4.傍線部「之」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:エ 「之」は連体修飾の「の」(A之B=AのB)。書き下し「父母の恩」=父母の恩。
用法Q5.傍線部「之」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:イ 「之」は連体修飾の「の」(A之B=AのB)。書き下し「天下の宝」=天下の宝。
用法Q6.傍線部「之」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:ア 「之」は代名詞「これ」(之を…)。書き下し「之を知る」=これを知る。
用法Q7.傍線部「之」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:ウ 「之」は代名詞「これ」(之を…)。書き下し「之を取る」=これを取る。
用法Q8.傍線部「之」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:ウ 「之」は代名詞「これ」(之を…)。書き下し「之を愛す」=これを愛する。
用法Q9.傍線部「之」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:エ 「之」は代名詞「これ」(之を…)。書き下し「之を求む」=これを求める。
用法Q10.傍線部「之」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:エ 「之」は代名詞「これ」(之を…)。書き下し「之を養ふ」=これを養う。
用法Q11.傍線部「之」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:ア 「之」は主語・述語の間(訳さない・「が」)。書き下し「鳥の飛ぶ」=鳥が飛ぶ。
用法Q12.傍線部「之」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:エ 「之」は主語・述語の間(訳さない・「が」)。書き下し「民の帰する」=民が従う。
用法Q13.傍線部「之」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:イ 「之」は主語・述語の間(訳さない・「が」)。書き下し「水の流るる」=水が流れる。
用法Q14.傍線部「之」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:イ 「之」は主語・述語の間(訳さない・「が」)。書き下し「天の高き」=天が高いこと。
用法Q15.傍線部「之」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:ウ 「之」は動詞「ゆく(行く)」。書き下し「斉に之く」=斉の国へ行く。
用法Q16.傍線部「之」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:イ 「之」は動詞「ゆく(行く)」。書き下し「楚に之く」=楚の国へ行く。
用法Q17.傍線部「之」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:ア 「之」は動詞「ゆく(行く)」。書き下し「牛何くにか之く」=牛はどこへ行くのか。
用法Q18.傍線部「也」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 「也」は断定の「なり」。書き下し「是れ君子なり」=これは君子だ。
用法Q19.傍線部「也」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 「也」は断定の「なり」。書き下し「仁は人の心なり」=仁は人の心だ。
用法Q20.傍線部「也」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 「也」は断定の「なり」。書き下し「是れ吾が罪なり」=これは私の罪だ。
用法Q21.傍線部「也」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 「也」は断定の「なり」。書き下し「兵は凶器なり」=武器は不吉な道具だ。
用法Q22.傍線部「也」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 「也」は疑問・反語の「や・か」。書き下し「子何をか為すや」=あなたは何をするのか。
用法Q23.傍線部「也」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 「也」は疑問・反語の「や・か」。書き下し「是れ誰の過ちぞや」=これは誰の過ちか。
用法Q24.傍線部「也」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 「也」は疑問・反語の「や・か」。書き下し「何ぞ遅きや」=どうして遅いのか。
用法Q25.傍線部「与」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 「与」は並列の「と」(AとB)。「A与B」は「AとBと」と読み、「与」は下の字から返って読む(返読文字)。書き下し「我と汝と」=私とあなた。
用法Q26.傍線部「与」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 「与」は並列の「と」(AとB)。書き下し「父と子と」=父と子。
用法Q27.傍線部「与」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 「与」は並列の「と」(AとB)。書き下し「礼と楽と」=礼儀と音楽。
用法Q28.傍線部「与」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 「与」は動詞「与ふ(あたえる)」。書き下し「之に金を与ふ」=彼に金を与える。
用法Q29.傍線部「与」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 「与」は動詞「与ふ(あたえる)」。書き下し「民に与ふ」=民に与える。
用法Q30.傍線部「与」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 「与」は動詞「与ふ(あたえる)」。書き下し「天之を与ふ」=天がこれを与える。
用法Q31.傍線部「為」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:エ 「為」は動詞「なす・つくる・治む」。書き下し「学を為す」=学問をする。
用法Q32.傍線部「為」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:ア 「為」は動詞「なす・つくる・治む」。書き下し「之が名を為る」=その名をつける。
用法Q33.傍線部「為」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:ア 「為」は動詞「なす・つくる・治む」。書き下し「善く国を為む」=うまく国を治める。
用法Q34.傍線部「為」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:ウ 「為」は断定の「たり」。書き下し「人の臣たり」=人の臣下である。
用法Q35.傍線部「為」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:ウ 「為」は断定の「たり」。書き下し「復た師たり」=再び師である。
用法Q36.傍線部「為」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:エ 「為」は「ために」(目的・利益)。書き下し「君の為に」=主君のために。
用法Q37.傍線部「為」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:エ 「為」は「ために」(目的・利益)。書き下し「民の為に」=民のために。
用法Q38.傍線部「為」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:イ 「為」は受身「る・らる」(為〜所)。「為A所B」は「AのBする所と為る」と読み、「AにBされる」と訳す。書き下し「人の笑ふ所と為る」=人に笑われる。
用法Q39.傍線部「為」の用法として正しいものを、後のア〜エから選べ。
▶ 答え:ア 「為」は受身「る・らる」(為〜所)。書き下し「敵の破る所と為る」=敵に破られる。
用法Q40.傍線部「以」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 「以」は手段・方法の「もって」。書き下し「刀を以て断つ」=刀で断ち切る。
用法Q41.傍線部「以」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 「以」は手段・方法の「もって」。書き下し「徳を以て治む」=徳によって治める。
用法Q42.傍線部「以」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 「以」は手段・方法の「もって」。書き下し「礼を以て事ふ」=礼儀をもって仕える。
用法Q43.傍線部「以」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 「以」は手段・方法の「もって」。書き下し「其の智を以て解く」=その知恵を使って解決する。(原因・理由の「以」は「病を以て辞す」の形)
用法Q44.傍線部「以」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 「以」は原因・理由の「〜によって」。書き下し「病を以て辞す」=病気を理由に辞退する。
用法Q45.傍線部「以」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 「以」は手段・方法の「もって」。書き下し「力を以て争ふ」=力ずくで争う。
用法Q46.傍線部「所」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 「所」は「〜するところ(もの・こと)」。書き下し「見る所」=見るもの・見た内容。
用法Q47.傍線部「所」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 「所」は「〜するところ(もの・こと)」。書き下し「聞く所」=聞くもの・聞いた内容。
用法Q48.傍線部「所」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 「所」は「〜するところ(もの・こと)」。書き下し「欲する所」=望むもの。
用法Q49.傍線部「所」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 「所」は「〜するところ(もの・こと)」。書き下し「学ぶ所」=学ぶもの。
用法Q50.傍線部「所」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 「所」は受身「〜される」(為〜所)。「所」だけを見ると「〜する所」だが、「為A所B(AのBする所と為る)」の形全体で受身を表すのでイ。書き下し「人の殺す所と為る」=人に殺される。
用法Q51.傍線部「所」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 「所」は受身「〜される」(為〜所)。「為A所B」の形で受身を表す。書き下し「世の用ゐる所と為る」=世に用いられる。
用法Q52.傍線部「所」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 「所」は「〜するところ(もの・こと)」。書き下し「思ふ所」=思うこと・思う内容。
用法Q53.傍線部「者」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 「者」は「〜する者・もの」。書き下し「仁者」=思いやりのある人。
用法Q54.傍線部「者」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 「者」は「〜する者・もの」。書き下し「学ぶ者」=学ぶ人。
用法Q55.傍線部「者」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 「者」は「〜する者・もの」。書き下し「勇者」=勇気のある人。
用法Q56.傍線部「者」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 「者」は提示の「〜は」(主題を示す)。書き下し「兵は凶器」=武器というものは不吉な道具。
用法Q57.傍線部「者」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 「者」は提示の「〜は」(主題を示す)。書き下し「良薬は口に苦し」=良い薬は口に苦い。
用法Q58.傍線部「者」の用法として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 「者」は提示の「〜は」(主題を示す)。書き下し「項籍は、下相の人なり」=項籍(項羽)は、下相の出身である。(『史記』項羽本紀の書き出し)「知る者は言はず」のように「者(もの)」と読んで「〜する人」を表すときはア。
現代語訳Q59.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 傍線部「之」は連体修飾の「の」(A之B=AのB)。書き下し「井底の蛙」=井戸の底にいる蛙(広い世界を知らない者のたとえ)。中心になる語は下の「蛙」なのでイは逆。
書き下しQ60.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 傍線部「之」は連体修飾の「の」(A之B=AのB)。書き下し「漁父の利」=漁師が手に入れた利益(二者が争うすきに第三者が利益を得ることのたとえ。『戦国策』の話から出た故事成語)。「之を利す」なら「利レ之」、「利に之く」なら「之レ利」の語順になる。
現代語訳Q61.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 傍線部「之」は連体修飾の「の」(A之B=AのB)。書き下し「民の父母」=人民にとっての父母(のように人民をいつくしむ君主)。中心になる語は下の「父母」。
書き下しQ62.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 傍線部「之」は連体修飾の「の」(A之B=AのB)。書き下し「九牛の一毛」=たくさんの牛の中の一本の毛(多くの中のごくわずかな部分のたとえ)。
現代語訳Q63.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 傍線部「之」は連体修飾の「の」(A之B=AのB)。書き下し「孔子の弟子」=孔子の弟子(孔子に学んだ人)。中心になる語は下の「弟子」。
書き下しQ64.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 傍線部「之」は代名詞「これ」(之を…)。動詞「習」の下にあるので「之を習ふ」と読む。書き下し「学びて時に之を習ふ」=学んで、折にふれてこれを復習する。(『論語』学而の冒頭。「而」は置き字)
現代語訳Q65.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 傍線部「之」は代名詞「これ」(之を…)。動詞「知」の下の「之」は「これを」。書き下し「之を知る者は之を好む者に如かず」=これを知っている者は、これを好む者には及ばない。(『論語』雍也。「不如」は「〜に及ばない」)
書き下しQ66.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 傍線部「之」は代名詞「これ」(之を…)。動詞「見」の下の「之」は「これを」。書き下し「王之を見る」=王がこれ(引かれていく牛)を見る。(『孟子』梁恵王上。このあと王は「牛何くにか之く」とたずねる)
現代語訳Q67.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 傍線部「之」は代名詞「これ」(之を…)で、「百獣」を指す。書き下し「虎百獣を求めて之を食らふ」=虎はあらゆる獣を探し求めては、これを食べていた。(『戦国策』楚策の「虎の威を借る狐」の話。「而」は置き字)
書き下しQ68.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 傍線部「之」は代名詞「これ」(之に…)で、「其の善なる者」を指す。書き下し「其の善なる者を択びて之に従ふ」=(一緒にいる人の中から)よい人を選んで、その人を見習う。(『論語』述而。「而」は置き字)
現代語訳Q69.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 傍線部「之」は主語・述語の間(訳さない・「が」)。主語「水」と述語「就下(下きに就く)」の間にある。書き下し「水の下きに就く」=水が低い方へ流れていく(こと)。(『孟子』)
書き下しQ70.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 傍線部「之」は主語・述語の間(訳さない・「が」)。書き下し「天の我を亡ぼす」=天が私を滅ぼす(こと)。(『史記』項羽本紀で、追いつめられた項羽が言うことば)
現代語訳Q71.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 傍線部「之」は主語・述語の間(訳さない・「が」)。主語「道」と述語「不行(行はれざる)」の間にある。書き下し「道の行はれざるは、已に之を知れり」=(世の中に)正しい道が行われないことは、もうとっくに分かっている。後半の「之」は代名詞「これ」。(『論語』微子。「矣」は置き字)
書き下しQ72.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 傍線部「之」は主語・述語の間(訳さない・「が」)。書き下し「仁の不仁に勝つ」=仁が不仁に勝つ(こと)。「不仁」は「ふじん」と読む一つの語。(『孟子』告子上。このあと「猶ほ水の火に勝つがごとし」と続く)
現代語訳Q73.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 傍線部「之」は動詞「ゆく(行く)」。送り仮名「ク」と返り点から「平陸に之く」と読む。書き下し「孟子平陸に之く」=孟子が平陸という町へ行く。(『孟子』公孫丑下)
書き下しQ74.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 傍線部「之」は動詞「ゆく(行く)」。「南海」から「之」へ、さらに「欲」へと返って読む。書き下し「吾南海に之かんと欲す」=私は南海へ行きたいと思う。
現代語訳Q75.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 傍線部の「之」は動詞「ゆく(行く)」。はじめの「之」は連体修飾の「の」(曾子之妻=曾子の妻)で、同じ字でも位置で働きが変わる。書き下し「曾子の妻市に之く」=曾子の妻が市場へ出かける。(『韓非子』外儲説左上)
書き下しQ76.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 傍線部「也」は断定の「なり」。文末の「也」で、疑問の語がないので「なり」と読む。書き下し「是れ知るなり」=これが(本当に)知るということだ。(『論語』為政。「之を知るを之を知ると為し、知らざるを知らずと為す」に続く結び)
現代語訳Q77.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 傍線部「也」は断定の「なり」。書き下し「舜も人なり、我も亦た人なり」=(聖人の)舜も人間であり、私もまた人間である。(『孟子』離婁下)
書き下しQ78.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 傍線部「也」は断定の「なり」(「猛なり」の「なり」)。疑問の語がないので「なり」と読む。書き下し「苛政は虎よりも猛なり」=むごい政治は虎よりも恐ろしい。(『礼記』檀弓下。「於」は比較を表す置き字)
現代語訳Q79.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 傍線部「也」は断定の「なり」。文末の「也」で疑問の語がないので「なり」と読む。書き下し「戦ひの罪に非ざるなり」=(負けたのは)戦い方がまずかったせいではないのだ。(『史記』項羽本紀。「此れ天の我を亡ぼすにして」に続く項羽のことば)
書き下しQ80.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 傍線部「也」は疑問の「や」。疑問の語「何為(なんすれぞ)」があるので、文末の「也」は「や」と読む。書き下し「何為れぞ去らざるや」=どうして(この土地を)去らないのか。(『礼記』檀弓下。この問いの答えから「苛政は虎よりも猛なり」が導かれる)
現代語訳Q81.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 傍線部「也」は疑問の「や」。疑問の語「何」があるので「や」と読む。書き下し「何の謂ひぞや」=どういう意味か。(『論語』で、孔子のことばの意味をたずねるときの言い方)
書き下しQ82.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 傍線部「也」は疑問の「や」。疑問の語「何」があるので「何ぞや」と読む。書き下し「其の故は何ぞや」=その理由は何か。
現代語訳Q83.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 傍線部「与」は並列の「と」(AとB)。「A与B」は「AとBと」と読み、「与」は下の字から返って読む。書き下し「富と貴きとは、是れ人の欲する所なり」=財産と高い身分とは、人が欲しがるものである。(『論語』里仁)
書き下しQ84.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 傍線部「与」は並列の「と」(AとB)。「楯与矛」は「楯と矛と」と読む。書き下し「楯と矛とを鬻ぐ」=盾と矛を売る。(『韓非子』難一の「矛盾」の話。「楚人に楯と矛とを鬻ぐ者有り」の一部)
現代語訳Q85.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 傍線部「与」は並列の「と」(AとB)。書き下し「兄と弟と皆賢なり」=兄と弟とは、どちらも賢い。「孰(いづ)れか」などの疑問の語がないので、比較・選択ではない。
書き下しQ86.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 傍線部「与」は動詞「与ふ(あたえる)」。送り仮名「フ」と一二点に注意。書き下し「則ち斗卮酒を与ふ」=そこで一斗入りの大杯の酒を与えた。(『史記』項羽本紀「鴻門の会」で、項王の言いつけにより、そばの者が樊噲に酒を与える場面)
現代語訳Q87.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 傍線部「与」は動詞「与ふ(あたえる)」。書き下し「堯天下を以て舜に与ふ」=堯は天下を舜に与えた(譲った)。(『孟子』万章上で、弟子の万章が孟子にたずねたことばの一部)
書き下しQ88.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 傍線部「与」は動詞「与ふ(あたえる)」。一二点で「人に規矩を」を先に読み、最後に「与ふ」へ返る。書き下し「能く人に規矩を与ふ」=人にコンパスや定規を与えることはできる。(『孟子』尽心下。このあと「人をして巧みならしむること能はず(人を上手にさせることはできない)」と続く)
現代語訳Q89.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 傍線部「為」は動詞「なす・つくる・治む」。ここは「(政治を)行う」の意味。書き下し「政を為すに徳を以てす」=政治を行うには、(刑罰ではなく)徳によって行う。(『論語』為政)
書き下しQ90.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 傍線部「為」は動詞「なす・つくる・治む」。ここは「つくる」の意味。書き下し「吾能く之が足を為る」=私はそれ(蛇の絵)に足をかき加えることができる。(『戦国策』斉策の「蛇足」の話)
現代語訳Q91.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 傍線部「為」は動詞「なす・つくる・治む」。ここは「する」の意味。書き下し「是れ為さざるなり、能はざるに非ざるなり」=これは(やろうとしないから)しないのであって、できないのではない。(『孟子』梁恵王上)
書き下しQ92.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 傍線部「為」は断定の「たり」。「君たる(君主である)こと」と読む。書き下し「君たること難く、臣たること易からず」=君主であることは難しく、臣下であることも容易ではない。(『論語』子路)
現代語訳Q93.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 傍線部「為」は断定の「たり」。「人の子たる者」=人の子である者。書き下し「人の子たる者は、仁義を懐きて以て其の父に事ふ」=人の子である者は、仁義を心にいだいてその父に仕える。(『孟子』告子下)
書き下しQ94.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 傍線部「為」は「ために」(目的・利益)。書き下し「人の為に謀りて忠ならざるか」=人のために考えてやって、まごころを尽くさなかったのではないか。(『論語』学而。曾子が毎日反省した三つのことの一つ。「而」は置き字)
現代語訳Q95.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 傍線部「為」は「ために」(目的・利益)。書き下し「父は子の為に隠し、子は父の為に隠す」=父は子のために(その罪を)隠し、子は父のために隠す。(『論語』子路)
書き下しQ96.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 傍線部「為」は受身「る・らる」(為〜所)。「為A所B」は「AのBする所と為る」と読み、「AにBされる」と訳す。書き下し「虎の食らふ所と為る」=虎に食われる。
現代語訳Q97.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:イ 傍線部「為」は受身「る・らる」(為〜所)。書き下し「先んずれば即ち人を制し、後るれば則ち人の制する所と為る」=先手をとれば人を支配し、遅れをとれば人に支配される。(『史記』項羽本紀)
書き下しQ98.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 傍線部「以」は手段・方法の「もって」。書き下し「羊を以て之に易へよ」=羊でこれ(牛)の代わりにせよ。(『孟子』梁恵王上。いけにえにされる牛をかわいそうに思った王のことば)
現代語訳Q99.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ア 傍線部「以」は手段・方法の「もって」。書き下し「子の矛を以て、子の楯を陥さば何如」=あなたの矛で、あなたの盾を突き通したらどうなるか。(『韓非子』難一の「矛盾」の話)
書き下しQ100.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。
▶ 答え:ウ 傍線部「以」は手段・方法の「もって」。書き下し「徳を以て怨みに報ゆ」=恩徳によって、うらみに報いる。(『論語』憲問で、ある人が孔子にたずねたことば)
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