漢文の「禁止」と「願望」は、目印の漢字さえ見抜ければ確実に得点できる句法です。このドリルでは、各問の白文と書き下しを見て、その句がア(禁止)・イ(願望)・ウ(その他の否定)のどれにあたるかを答えます。よく似ていて混同しやすい否定の「不(ず)・非(あらず)・未(いまだ〜ず)」も「ウ」として混ぜてあります。
やり方:まず答え(ア/イ/ウ)を頭の中で決めてから、下の「答え」を開いて確認しましょう。判断の決め手は次の3点です。
- ア=禁止…勿・莫・無・毋を「なかれ」と読み、「〜するな」と相手をやめさせる言い方。
- イ=願望…「〜んと欲す」(文末)や、文頭の「願はくは〜ん・請ふ〜ん・庶幾はくは〜ん・幸ひに〜」。「〜したい・〜してほしい」。
- ウ=その他の否定…「不(ず)・非(あらず)・未(いまだ〜ず)・弗(ず)」など、ただ打ち消すだけの否定。命令でも願望でもない。「無・莫」が「〜が無い(なし)」の意で使われる場合もここに入ります。
※ 例文は教科書レベルの有名句(『論語』など)と、句法がはっきり分かる作例を用いています。全100問、書き下しと答えはすべて整合させています。
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Q1.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
勿(なか)レ施(ほどこ)スコト於(おいて)人(ひと)ニ。
人に施(ほどこ)すこと勿(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「勿」=なかれ。動詞の前に置き「〜するな」と相手をやめさせる禁止。書き下し「人に施すこと勿れ」。訳「人に(無理に)押しつけるな」。
Q2.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
莫(なか)レ言(い)フコト其(そ)ノ過(あやま)チヲ。
其(そ)の過(あやま)ちを言(い)ふこと莫(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「莫」=なかれ。禁止。書き下し「其の過ちを言ふこと莫れ」。訳「その過ちを口にするな」。
Q3.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
毋(なか)レ友(とも)トスルコト不(ざ)ル如(し)カ己(おのれ)ニ者(もの)ヲ。
己(おのれ)に如(し)かざる者を友とすること毋(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:『論語』の有名な一節。「毋」=なかれ。禁止。書き下し「己に如かざる者を友とすること毋れ」。訳「自分に及ばない者を友とするな」。
Q4.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
無(なか)レ憚(はばか)ルコト改(あらた)ムルニ。
改(あらた)むるに憚(はばか)ること無(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「無」=なかれ。禁止。書き下し「改むるに憚ること無れ」。訳「改めるのをためらうな」。
Q5.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
過(あやま)チテハ則(すなは)チ勿(なか)レ憚(はばか)ルコト改(あらた)ムルニ。
過(あやま)ちては則(すなは)ち改(あらた)むるに憚(はばか)ること勿(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:『論語』の有名な一節。「勿」=なかれ。禁止。書き下し「過ちては則ち改むるに憚ること勿れ」。訳「過ちを犯したら改めるのをためらうな」。
Q6.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
勿(なか)レ忘(わす)ルルコト父母(ふぼ)ノ恩(おん)ヲ。
父母(ふぼ)の恩(おん)を忘(わす)るること勿(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「勿」=なかれ。禁止。書き下し「父母の恩を忘るること勿れ」。訳「父母の恩を忘れるな」。
Q7.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
莫(なか)レ軽(かろ)ンズルコト人(ひと)ヲ。
人を軽(かろ)んずること莫(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「莫」=なかれ。禁止。書き下し「人を軽んずること莫れ」。訳「人を見くびるな」。
Q8.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
毋(なか)レ怠(おこた)ルコト学(まな)ブニ。
学(まな)ぶに怠(おこた)ること毋(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「毋」=なかれ。禁止。書き下し「学ぶに怠ること毋れ」。訳「学ぶのを怠るな」。
Q9.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
無(なか)レ恐(おそ)ルルコト。
恐(おそ)るること無(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「無」=なかれ。禁止。書き下し「恐るること無れ」。訳「恐れるな」。
Q10.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
勿(なか)レ疑(うたが)フコト其(そ)ノ言(げん)ヲ。
其(そ)の言(げん)を疑(うたが)ふこと勿(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「勿」=なかれ。禁止。書き下し「其の言を疑ふこと勿れ」。訳「その言葉を疑うな」。
Q11.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
莫(なか)レ為(な)スコト不善(ふぜん)ヲ。
不善(ふぜん)を為(な)すこと莫(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「莫」=なかれ(文頭)。禁止。書き下し「不善を為すこと莫れ」。訳「悪事をするな」。文中の「不善」は名詞で別物。
Q12.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
毋(なか)レ欺(あざむ)クコト人(ひと)ヲ。
人を欺(あざむ)くこと毋(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「毋」=なかれ。禁止。書き下し「人を欺くこと毋れ」。訳「人を欺くな」。
Q13.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
無(なか)レ動(うご)クコト。
動(うご)くこと無(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「無」=なかれ。禁止。書き下し「動くこと無れ」。訳「動くな」。
Q14.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
勿(なか)レ復(また)言(い)フコト。
復(また)言(い)ふこと勿(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「勿」=なかれ。禁止。書き下し「復た言ふこと勿れ」。訳「二度と言うな」。
Q15.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
莫(なか)レ近(ちか)ヅクコト之(これ)ニ。
之(これ)に近(ちか)づくこと莫(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「莫」=なかれ。禁止。書き下し「之に近づくこと莫れ」。訳「それに近づくな」。
Q16.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
毋(なか)レ妄(みだ)リニ語(かた)ルコト。
妄(みだ)りに語(かた)ること毋(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「毋」=なかれ。禁止。書き下し「妄りに語ること毋れ」。訳「むやみに話すな」。
Q17.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
無(なか)レ違(たが)フコト師(し)ノ教(をし)ヘニ。
師(し)の教(をし)へに違(たが)ふこと無(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「無」=なかれ。禁止。書き下し「師の教へに違ふこと無れ」。訳「師の教えに背くな」。
Q18.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
勧(すす)ム君(きみ)ニ莫(なか)レ惜(を)シムコト金縷(きんる)ノ衣(い)ヲ。
君(きみ)に勧(すす)む金縷(きんる)の衣(い)を惜(を)しむこと莫(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「莫」=なかれ。禁止。書き下し「金縷の衣を惜しむこと莫れ」。訳「美しい衣を惜しむな」。文末の「なかれ」が禁止の合図。
Q19.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
勿(なか)レ憂(うれ)フルコト。
憂(うれ)ふること勿(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「勿」=なかれ。禁止。書き下し「憂ふること勿れ」。訳「心配するな」。
Q20.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
莫(なか)レ笑(わら)フコト人(ひと)ノ拙(つたな)キヲ。
人の拙(つたな)きを笑(わら)ふこと莫(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「莫」=なかれ。禁止。書き下し「人の拙きを笑ふこと莫れ」。訳「人の下手なのを笑うな」。
Q21.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
毋(なか)レ貪(むさぼ)ルコト財(ざい)ヲ。
財(ざい)を貪(むさぼ)ること毋(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「毋」=なかれ。禁止。書き下し「財を貪ること毋れ」。訳「財を貪るな」。
Q22.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
無(なか)レ後(おく)ルルコト期(き)ニ。
期(き)に後(おく)るること無(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「無」=なかれ。禁止。書き下し「期に後るること無れ」。訳「約束の時に遅れるな」。
Q23.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
勿(なか)レ怠(おこた)ルコト。
怠(おこた)ること勿(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「勿」=なかれ。禁止。書き下し「怠ること勿れ」。訳「怠けるな」。
Q24.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
莫(なか)レ起(おこ)スコト之(これ)ヲ。
之(これ)を起(おこ)すこと莫(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「莫」=なかれ。禁止。書き下し「之を起こすこと莫れ」。訳「彼を起こすな」。
Q25.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
毋(なか)レ恃(たの)ムコト富(とみ)ヲ。
富(とみ)を恃(たの)むこと毋(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「毋」=なかれ。禁止。書き下し「富を恃むこと毋れ」。訳「富を頼みにするな」。
Q26.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
無(なか)レ争(あらそ)フコト。
争(あらそ)ふこと無(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「無」=なかれ。禁止。書き下し「争ふこと無れ」。訳「争うな」。
Q27.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
勿(なか)レ食(くら)フコト之(これ)ヲ。
之(これ)を食(くら)ふこと勿(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「勿」=なかれ。禁止。書き下し「之を食ふこと勿れ」。訳「それを食べるな」。
Q28.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
莫(なか)レ怒(いか)ルコト。
怒(いか)ること莫(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「莫」=なかれ。禁止。書き下し「怒ること莫れ」。訳「怒るな」。
Q29.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
毋(なか)レ自(みづか)ラ欺(あざむ)クコト。
自(みづか)ら欺(あざむ)くこと毋(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「毋」=なかれ。禁止。書き下し「自ら欺くこと毋れ」。訳「自分を偽るな」。
Q30.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
無(なか)レ多(おほ)ク言(い)フコト。
多(おほ)く言(い)ふこと無(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「無」=なかれ。禁止。書き下し「多く言ふこと無れ」。訳「多く語るな」。
Q31.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
勿(なか)レ責(せ)ムルコト人(ひと)ヲ。
人を責(せ)むること勿(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「勿」=なかれ。禁止。書き下し「人を責むること勿れ」。訳「人を責めるな」。
Q32.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
莫(なか)レ飲(の)ムコト酒(さけ)ヲ。
酒(さけ)を飲(の)むこと莫(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「莫」=なかれ。禁止。書き下し「酒を飲むこと莫れ」。訳「酒を飲むな」。
Q33.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
毋(なか)レ妬(ねた)ムコト人(ひと)ヲ。
人を妬(ねた)むこと毋(なか)れ。
答え:ア(禁止)
解説:「毋」=なかれ。禁止。書き下し「人を妬むこと毋れ」。訳「人を妬むな」。
Q34.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
我(われ)欲(ほっ)ス学(まな)バント焉(これ)ヲ。
我(われ)焉(これ)を学(まな)ばんと欲(ほっ)す。
答え:イ(願望)
解説:「欲す」=〜んと欲す。願望。書き下し「学ばんと欲す」。訳「(私は)これを学びたい・学ぼうとする」。文末に欲すが来るのが目印。
Q35.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
願(ねが)ハクハ見(み)ン其(そ)ノ書(しょ)ヲ。
願(ねが)はくは其(そ)の書(しょ)を見(み)ん。
答え:イ(願望)
解説:「願はくは〜ん」=どうか〜したい。願望。書き下し「願はくは其の書を見ん」。訳「どうかその書物を見たい」。文頭「願はくは」が合図。
Q36.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
請(こ)フ改(あらた)メン之(これ)ヲ。
請(こ)ふ之(これ)を改(あらた)めん。
答え:イ(願望)
解説:「請ふ〜ん」=どうか〜させてください。願望。書き下し「請ふ之を改めん」。訳「どうかこれを改めさせてください」。
Q37.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
庶幾(こひねが)ハクハ之(これ)成(な)ラン。
庶幾(こひねが)はくは之(これ)成(な)らん。
答え:イ(願望)
解説:「庶幾はくは〜ん」=どうか〜であってほしい。願望。書き下し「庶幾はくは之成らん」。訳「どうかこれが成就してほしい」。
Q38.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
幸(さいは)ヒニ来(きた)レ吾(わ)ガ家(いへ)ニ。
幸(さいは)ひに吾(わ)が家(いへ)に来(きた)れ。
答え:イ(願望)
解説:「幸ひに〜(せよ)」=どうか〜してほしい。願望。書き下し「幸ひに吾が家に来れ」。訳「どうか私の家に来てほしい」。
Q39.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
欲(ほっ)ス帰(かへ)ラント故郷(こきょう)ニ。
故郷(こきょう)に帰(かへ)らんと欲(ほっ)す。
答え:イ(願望)
解説:「欲す」=〜んと欲す。願望。書き下し「故郷に帰らんと欲す」。訳「故郷に帰りたい」。
Q40.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
願(ねが)ハクハ聞(き)カン子(し)ノ志(こころざし)ヲ。
願(ねが)はくは子(し)の志(こころざし)を聞(き)かん。
答え:イ(願望)
解説:「願はくは〜ん」。願望。書き下し「願はくは子の志を聞かん」。訳「どうかあなたの志を聞きたい」。
Q41.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
請(こ)フ言(い)ハン其(そ)ノ故(ゆゑ)ヲ。
請(こ)ふ其(そ)の故(ゆゑ)を言(い)はん。
答え:イ(願望)
解説:「請ふ〜ん」。願望。書き下し「請ふ其の故を言はん」。訳「どうかその理由を言わせてください」。
Q42.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
吾(われ)欲(ほっ)ス見(み)ント之(これ)ヲ。
吾(われ)之(これ)を見(み)んと欲(ほっ)す。
答え:イ(願望)
解説:「欲す」=〜んと欲す。願望。書き下し「之を見んと欲す」。訳「これを見たい」。
Q43.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
願(ねが)ハクハ得(え)ン一日(いちにち)ノ閑(かん)ヲ。
願(ねが)はくは一日(いちにち)の閑(かん)を得(え)ん。
答え:イ(願望)
解説:「願はくは〜ん」。願望。書き下し「願はくは一日の閑を得ん」。訳「どうか一日の暇を得たい」。
Q44.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
請(こ)フ従(したが)ハン君(きみ)ニ。
請(こ)ふ君(きみ)に従(したが)はん。
答え:イ(願望)
解説:「請ふ〜ん」。願望。書き下し「請ふ君に従はん」。訳「どうかあなたに従わせてください」。
Q45.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
庶幾(こひねが)ハクハ及(およ)バン之(これ)ニ。
庶幾(こひねが)はくは之(これ)に及(およ)ばん。
答え:イ(願望)
解説:「庶幾はくは〜ん」。願望。書き下し「庶幾はくは之に及ばん」。訳「どうかそれに及びたい(届いてほしい)」。
Q46.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
幸(さいは)ヒニ教(をし)ヘヨ我(われ)ニ。
幸(さいは)ひに我(われ)に教(をし)へよ。
答え:イ(願望)
解説:「幸ひに〜(せよ)」。願望。書き下し「幸ひに我に教へよ」。訳「どうか私に教えてほしい」。
Q47.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
欲(ほっ)ス窮(きは)メント千里(せんり)ノ目(め)ヲ。
千里(せんり)の目(め)を窮(きは)めんと欲(ほっ)す。
答え:イ(願望)
解説:「欲す」=〜んと欲す。願望。書き下し「千里の目を窮めんと欲す」。訳「千里の遠くまで見尽くしたい」。
Q48.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
願(ねが)ハクハ為(な)ラン君(きみ)ガ臣(しん)ト。
願(ねが)はくは君(きみ)が臣(しん)と為(な)らん。
答え:イ(願望)
解説:「願はくは〜ん」。願望。書き下し「願はくは君が臣と為らん」。訳「どうかあなたの臣下になりたい」。
Q49.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
請(こ)フ問(と)ハン其(そ)ノ詳(つまび)ラカヲ。
請(こ)ふ其(そ)の詳(つまび)らかを問(と)はん。
答え:イ(願望)
解説:「請ふ〜ん」。願望。書き下し「請ふ其の詳らかを問はん」。訳「どうか詳しいことを尋ねさせてください」。
Q50.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
欲(ほっ)ス報(むく)イント国(くに)ニ。
国(くに)に報(むく)いんと欲(ほっ)す。
答え:イ(願望)
解説:「欲す」=〜んと欲す。願望。書き下し「国に報いんと欲す」。訳「国に報いたい」。
Q51.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
願(ねが)ハクハ留(とど)メン之(これ)ヲ。
願(ねが)はくは之(これ)を留(とど)めん。
答え:イ(願望)
解説:「願はくは〜ん」。願望。書き下し「願はくは之を留めん」。訳「どうかこれを留めおきたい」。
Q52.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
請(こ)フ試(こころ)ミン之(これ)ヲ。
請(こ)ふ之(これ)を試(こころ)みん。
答え:イ(願望)
解説:「請ふ〜ん」。願望。書き下し「請ふ之を試みん」。訳「どうかこれを試させてください」。
Q53.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
欲(ほっ)ス助(たす)ケント之(これ)ヲ。
之(これ)を助(たす)けんと欲(ほっ)す。
答え:イ(願望)
解説:「欲す」=〜んと欲す。願望。書き下し「之を助けんと欲す」。訳「これを助けたい」。
Q54.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
願(ねが)ハクハ与(とも)ニ行(ゆ)カン。
願(ねが)はくは与(とも)に行(ゆ)かん。
答え:イ(願望)
解説:「願はくは〜ん」。願望。書き下し「願はくは与に行かん」。訳「どうか一緒に行きたい」。
Q55.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
請(こ)フ留(とど)マラン此(ここ)ニ。
請(こ)ふ此(ここ)に留(とど)まらん。
答え:イ(願望)
解説:「請ふ〜ん」。願望。書き下し「請ふ此に留まらん」。訳「どうかここに留まらせてください」。
Q56.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
欲(ほっ)ス知(し)ラント其(そ)ノ名(な)ヲ。
其(そ)の名(な)を知(し)らんと欲(ほっ)す。
答え:イ(願望)
解説:「欲す」=〜んと欲す。願望。書き下し「其の名を知らんと欲す」。訳「その名を知りたい」。
Q57.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
願(ねが)ハクハ早(はや)ク至(いた)ラン。
願(ねが)はくは早(はや)く至(いた)らん。
答え:イ(願望)
解説:「願はくは〜ん」。願望。書き下し「願はくは早く至らん」。訳「どうか早く着きたい」。
Q58.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
請(こ)フ受(う)ケン教(をし)ヘヲ。
請(こ)ふ教(をし)へを受(う)けん。
答え:イ(願望)
解説:「請ふ〜ん」。願望。書き下し「請ふ教へを受けん」。訳「どうか教えを受けさせてください」。
Q59.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
欲(ほっ)ス渡(わた)ラント河(かは)ヲ。
河(かは)を渡(わた)らんと欲(ほっ)す。
答え:イ(願望)
解説:「欲す」=〜んと欲す。願望。書き下し「河を渡らんと欲す」。訳「川を渡りたい」。
Q60.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
庶幾(こひねが)ハクハ全(まっと)ウセン之(これ)ヲ。
庶幾(こひねが)はくは之(これ)を全(まっと)うせん。
答え:イ(願望)
解説:「庶幾はくは〜ん」。願望。書き下し「庶幾はくは之を全うせん」。訳「どうかこれを全うしたい」。
Q61.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
幸(さいは)ヒニ恕(ゆる)セ我(わ)ガ罪(つみ)ヲ。
幸(さいは)ひに我(わ)が罪(つみ)を恕(ゆる)せ。
答え:イ(願望)
解説:「幸ひに〜(せよ)」。願望。書き下し「幸ひに我が罪を恕せ」。訳「どうか私の罪を許してほしい」。
Q62.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
願(ねが)ハクハ見(まみ)エン大王(だいおう)ニ。
願(ねが)はくは大王(だいおう)に見(まみ)えん。
答え:イ(願望)
解説:「願はくは〜ん」。願望。書き下し「願はくは大王に見えん」。訳「どうか王にお目にかかりたい」。
Q63.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
請(こ)フ書(しょ)セン之(これ)ヲ。
請(こ)ふ之(これ)を書(しょ)せん。
答え:イ(願望)
解説:「請ふ〜ん」。願望。書き下し「請ふ之を書せん」。訳「どうかこれを書かせてください」。
Q64.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
欲(ほっ)ス語(かた)ラント君(きみ)ニ。
君(きみ)に語(かた)らんと欲(ほっ)す。
答え:イ(願望)
解説:「欲す」=〜んと欲す。願望。書き下し「君に語らんと欲す」。訳「あなたに語りたい」。
Q65.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
願(ねが)ハクハ事(つか)ヘン左右(さいう)ニ。
願(ねが)はくは左右(さいう)に事(つか)へん。
答え:イ(願望)
解説:「願はくは〜ん」。願望。書き下し「願はくは左右に事へん」。訳「どうかおそばにお仕えしたい」。
Q66.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
欲(ほっ)ス登(のぼ)ラント山(やま)ニ。
山(やま)に登(のぼ)らんと欲(ほっ)す。
答え:イ(願望)
解説:「欲す」=〜んと欲す。願望。書き下し「山に登らんと欲す」。訳「山に登りたい」。
Q67.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
不(ず)行(ゆ)カ。
行(ゆ)かず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:「不」=ず。ただの否定で命令ではない。書き下し「行かず」。訳「行かない」。「勿(なかれ)=行くな」との違いに注意。
Q68.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
我(われ)不(ず)知(し)ラ其(そ)ノ故(ゆゑ)ヲ。
我(われ)其(そ)の故(ゆゑ)を知(し)らず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:「不」=ず。否定。書き下し「其の故を知らず」。訳「その理由を知らない」。禁止ではない。
Q69.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
是(これ)非(あら)ズ吾(わ)ガ罪(つみ)ニ。
是(これ)吾(わ)が罪(つみ)に非(あら)ず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:「非」=あらず。「〜でない」と打ち消す否定。書き下し「吾が罪に非ず」。訳「これは私の罪ではない」。願望でも禁止でもない。
Q70.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
未(いま)ダ嘗(かつ)テ見(み)ず也(なり)。
未(いま)だ嘗(かつ)て見(み)ず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:再読文字「未」=いまだ〜ず。「まだ〜していない」という否定。書き下し「未だ嘗て見ず」。訳「まだ一度も見ていない」。禁止・願望ではない。
Q71.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
城(しろ)中(なか)無(な)シ人(ひと)。
城中(じょうちゅう)人(ひと)無(な)し。
答え:ウ(その他の否定)
解説:ここの「無」は存在の否定「なし」。命令の「なかれ」ではない。書き下し「城中人無し」。訳「城の中に人がいない」。文頭でなく述語位置なので禁止と区別。
Q72.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
人(ひと)莫(な)シ知(し)ル之(これ)ヲ者(もの)。
之(これ)を知(し)る者(もの)莫(な)し。
答え:ウ(その他の否定)
解説:ここの「莫」は「なし(〜する者はいない)」の意で否定。命令の禁止ではない。書き下し「之を知る者莫し」。訳「これを知る者はいない」。
Q73.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
吾(われ)弗(ず)能(あた)ハ救(すく)フコト。
吾(われ)救(すく)ふこと能(あた)はず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:「弗」=ず(不と同じ否定)。書き下し「救ふこと能はず」。訳「救うことができない」。禁止ではない。
Q74.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
不(ず)如(し)カ帰(かへ)ルニ。
帰(かへ)るに如(し)かず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:「不如」=〜に如かず=〜に及ばない(比較の否定)。書き下し「帰るに如かず」。訳「帰るのが一番だ(帰るに及ばない)」。禁止・願望ではない。
Q75.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
非(あら)ズ其(そ)ノ人(ひと)ニ。
其(そ)の人(ひと)に非(あら)ず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:「非」=あらず。否定。書き下し「其の人に非ず」。訳「その人ではない」。
Q76.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
未(いま)ダ成(な)ラ。
未(いま)だ成(な)らず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:再読文字「未」=いまだ〜ず。書き下し「未だ成らず」。訳「まだ成し遂げていない」。
Q77.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
天下(てんか)莫(な)シ強(つよ)キハ焉(これ)ヨリ。
天下(てんか)焉(これ)より強(つよ)きは莫(な)し。
答え:ウ(その他の否定)
解説:ここの「莫」は最上を表す「〜より〜なるは莫し(なし)」の否定。書き下し「焉より強きは莫し」。訳「これより強いものはない」。禁止ではない。
Q78.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
不(ず)敢(あ)ヘテ進(すす)マ。
敢(あ)へて進(すす)まず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:「不敢」=あへて〜ず=あえて〜しない・〜する勇気がない。書き下し「敢へて進まず」。訳「あえて進まない(進んで前には出ない)」。禁止「勿」とは別。
Q79.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
民(たみ)無(な)シ信(しん)。
民(たみ)信(しん)無(な)し。
答え:ウ(その他の否定)
解説:ここの「無」は存在の否定「なし」。書き下し「民信無し」。訳「民に信頼がない」。命令の「なかれ」ではない。
Q80.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
我(われ)非(あら)ズ聖人(せいじん)ニ。
我(われ)聖人(せいじん)に非(あら)ず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:「非」=あらず。否定。書き下し「聖人に非ず」。訳「私は聖人ではない」。
Q81.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
未(いま)ダ知(し)ラ生(せい)ヲ。
未(いま)だ生(せい)を知(し)らず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:『論語』に基づく句。再読文字「未」=いまだ〜ず。書き下し「未だ生を知らず」。訳「まだ生(生きること)さえわかっていない」。否定であって禁止・願望ではない。
Q82.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
不(ず)患(うれ)ヘ人(ひと)ノ不(ざ)ルヲ己(おのれ)ヲ知(し)ラ。
人(ひと)の己(おのれ)を知(し)らざるを患(うれ)へず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:『論語』の有名な一節。「不」=ず(二か所とも否定)。書き下し「人の己を知らざるを患へず」。訳「人が自分を知らないことを心配しない」。禁止ではない。
Q83.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
此(これ)非(あら)ズ人(ひと)ノ情(じょう)ニ。
此(これ)人(ひと)の情(じょう)に非(あら)ず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:「非」=あらず。「〜でない」と打ち消す否定で、禁止でも願望でもない。書き下し「此れ人の情に非ず」。訳「これは人の情ではない」。
Q84.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
弗(ず)聞(き)カ其(そ)ノ声(こゑ)ヲ。
其(そ)の声(こゑ)を聞(き)かず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:「弗」=ず。否定(不と同じ)。書き下し「其の声を聞かず」。訳「その声が聞こえない」。
Q85.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
未(いま)ダ有(あ)ラ也(なり)。
未(いま)だ有(あ)らず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:再読文字「未」=いまだ〜ず。書き下し「未だ有らず」。訳「まだ存在しない(いない)」。
Q86.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
不(ず)可(べから)ズ不(ず)学(まな)バ。
学(まな)ばざるべからず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:二重否定「不可不〜」=〜ざるべからず=〜しなければならない。書き下し「学ばざるべからず」。訳「学ばないわけにはいかない」。否定の組み合わせで禁止・願望ではない。
Q87.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
人(ひと)非(あら)ズ木石(ぼくせき)ニ。
人(ひと)木石(ぼくせき)に非(あら)ず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:「非」=あらず。否定。書き下し「人木石に非ず」。訳「人は木や石ではない(感情がある)」。
Q88.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
不(ず)得(え)已(や)マ。
已(や)むを得(え)ず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:「不得已」=已むを得ず=どうしようもない。書き下し「已むを得ず」。訳「やむをえない」。否定であって禁止ではない。
Q89.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
未(いま)ダ可(べから)ず也(なり)。
未(いま)だ可(べ)からず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:再読文字「未」=いまだ〜ず。書き下し「未だ可からず」。訳「まだよくない(してはいけない段階だ)」。否定。
Q90.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
我(われ)不(ず)欲(ほっ)セ此(これ)ヲ。
我(われ)此(これ)を欲(ほっ)せず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:ここは「不欲」=欲せず=望まない、で否定。「欲す(〜んと欲す)」の願望とは形が違う点に注意。書き下し「此を欲せず」。訳「これを望まない」。=答えはウ。
Q91.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
莫(な)シ大(だい)ナルハ於(おいて)孝(こう)ヨリ。
孝(こう)より大(だい)なるは莫(な)し。
答え:ウ(その他の否定)
解説:ここの「莫」は「〜より大なるは莫し(なし)」の最上表現で否定。書き下し「孝より大なるは莫し」。訳「孝より大切なものはない」。禁止ではない。
Q92.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
非(あら)ズ独(ひと)リ我(われ)ノミ。
独(ひと)り我(われ)のみに非(あら)ず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:「非」=あらず。否定。書き下し「独り我のみに非ず」。訳「ただ私だけではない」。
Q93.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
不(ず)遠(とほ)カラ千里(せんり)ヲ。
千里(せんり)を遠(とほ)しとせず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:「不」=ず。否定。書き下し「千里を遠しとせず」。訳「千里の道も遠いと思わない」。禁止・願望ではない。
Q94.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
未(いま)ダ晩(おそ)カラ也(なり)。
未(いま)だ晩(おそ)からず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:再読文字「未」=いまだ〜ず。書き下し「未だ晩からず」。訳「まだ遅くない」。否定。
Q95.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
吾(われ)不(ず)能(あた)ハ去(さ)ルコト。
吾(われ)去(さ)ること能(あた)はず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:「不能」=〜こと能はず=できない。書き下し「去ること能はず」。訳「立ち去ることができない」。否定であって禁止ではない。
Q96.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
天(てん)無(な)シ二日(にじつ)。
天(てん)に二日(にじつ)無(な)し。
答え:ウ(その他の否定)
解説:ここの「無」は存在の否定「なし」。書き下し「天に二日無し」。訳「天に二つの太陽はない」。命令の「なかれ」ではない。
Q97.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
非(あら)ズ不(ず)説(よろこ)バ子(し)ノ道(みち)ヲ。
子(し)の道(みち)を説(よろこ)ばざるに非(あら)ず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:二重否定「非不〜」=〜ざるに非ず=〜しないのではない。書き下し「説ばざるに非ず」。訳「あなたの道を喜ばないのではない」。否定の組み合わせ。
Q98.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
不(ず)亦(また)楽(たの)シカラ乎(や)。
亦(また)楽(たの)しからずや。
答え:ウ(その他の否定)
解説:『論語』の有名な一節。「不亦〜乎」=また〜ずや=なんと〜ではないか(詠嘆的反語)。否定の形であり禁止・願望ではない。書き下し「亦楽しからずや」。訳「なんと楽しいことではないか」。
Q99.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
未(いま)ダ仁(じん)ナラ。
未(いま)だ仁(じん)ならず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:再読文字「未」=いまだ〜ず。書き下し「未だ仁ならず」。訳「まだ仁とはいえない」。否定。
Q100.次の句の句法を答えよ(ア 禁止/イ 願望/ウ その他の否定)。
我(われ)不(ず)願(ねが)ハ富貴(ふうき)ヲ。
我(われ)富貴(ふうき)を願(ねが)はず。
答え:ウ(その他の否定)
解説:ここは「不願」=願はず=望まない、で否定。文頭の「願はくは〜ん」(願望)とは形が違う点に注意。書き下し「富貴を願はず」。訳「私は富や地位を望まない」。=答えはウ。
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