漢文は範囲がせまく、出る句形がほぼ決まっています。古文より短期間で伸ばせる科目です。
「時間がない」「どれをやればいいか分からない」というときは、まずここだけやってください。無料PDFも用意しています。
見るところは、この3つだけ
① まず読む順番を決める 返り点(レ点・一二点・上中下点)で、どの字から読むかを確定させる。
② 読まない字を外す 置き字(而・於・于・乎・焉・矣)は読まない。ここで形が見えてきます。
③ 句形の型に当てはめる 否定・疑問・反語・使役・受身・比較・限定。型を知っていれば訳は決まります。
この100個の選び方
当サイトの無料ドリルから、入試・定期テストで実際に問われる形だけを選び直しました。同じ分野でも出るところがひと通り入るように配分しています。
第1章 句形の土台(40問)
訓読返り点
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 1 | 再読文字の説明として正しいものを選べ。 ア 一字を二度読む字(未・将・当など) / イ 読まない字 / ウ 韻を踏む字 |
ア | 再読文字は、一字を二度読む。 |
| 2 | 上中下点の働きとして正しいものを選べ。 ア すぐ下の一字から返る / イ 一二点をはさんで、さらに上へ返るときに使う / ウ 詩の韻をそろえる |
イ | 上中下点は、一二点を間にはさんで、さらに大きく返るときに使う符号。 |
| 3 | レ点の働きとして正しいものを選べ。 ア 二字以上を隔てて下から上へ返る / イ 句の終わりで読むのをやめる / ウ すぐ下の一字を先に読み、上の一字へ返る |
ウ | レ点は、すぐ下の一字を先に読んでから上の字へ返る符号。 |
| 4 | 欲スレ登ラント二高山ニ一 次の漢文を読む順序(先に読む字から)として正しいものを、後のア〜ウから選べ。 ア 高→山→登→欲 / イ 欲→登→高→山 / ウ 欲→登→山→高 |
ア | 返り点に従うと「高→山→登→欲」の順。 |
| 5 | 欲スレ登ラント二高山ニ一 次の漢文に使われている返り点の種類を、後のア〜ウから選べ。 ア レ点(すぐ下の一字から上へ返る) / イ レ点と一二点の組み合わせ / ウ 一二点(二字以上を隔てて返る) |
イ | この文はレ点と一二点の組み合わせ。 |
| 6 | 置き字の説明として正しいものを選べ。 ア 二度読む字 / イ 必ず文頭に来る字 / ウ 書いてあるが読まない字(而・於・矣など) |
ウ | 置き字は、書かれているが書き下しでは読まない字。 |
| 7 | 欲スレ問ハント二師友ニ一 次の漢文を読む順序(先に読む字から)として正しいものを、後のア〜ウから選べ。 ア 師→友→問→欲 / イ 欲→問→師→友 / ウ 欲→問→友→師 |
ア | 返り点に従うと「師→友→問→欲」の順。 |
| 8 | 欲スレ問ハント二師友ニ一 次の漢文に使われている返り点の種類を、後のア〜ウから選べ。 ア レ点(すぐ下の一字から上へ返る) / イ レ点と一二点の組み合わせ / ウ 一二点(二字以上を隔てて返る) |
イ | この文はレ点と一二点の組み合わせ。 |
| 9 | 返り点を書く位置として正しいものを選べ。 ア 漢字の右上 / イ 漢字の真上 / ウ 漢字の左下 |
ウ | 返り点は漢字の左下に小さく書く。 |
| 10 | 「不」「無」「非」に共通する意味はどれか。 ア 打ち消し(〜ない) / イ 疑問(〜か) / ウ 使役(〜させる) |
ア | 不・無・非はいずれも打ち消しを表す。 |
置き字
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 11 | 学ビテ而不レバレ思ハ則チ罔シ。 次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。 ア 学びて思はざれば則ち罔し / イ 学を思へば則ち罔し / ウ 思ひて学ばざれば則ち罔し |
ア | 論語。「而」は接続の置き字。 |
| 12 | 千里ノ行モ、始マル二於足下ヨリ一。 次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。 ア 千里を足で測る / イ 千里の旅も足もとから始まる / ウ 千里の道で足を止める |
イ | 老子。「於」は起点・場所=「より/に」。 |
| 13 | 力ハ抜キレ山ヲ兮気ハ蓋フレ世ヲ。 ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える) / イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す) / ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮) |
ウ | 項羽「垓下歌」。傍線部「兮」は詩の調子を整える置き字。 |
| 14 | 温タタメテレ故キヲ而知ルレ新シキヲ。 ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える) / イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す) / ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮) |
ア | 「而」は接続の置き字。前に「て」を添える。 |
| 15 | 霜葉ハ紅ナリ二於花ヨリモ一。 ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を) / イ 比較(〜より) / ウ 受身(〜に…られる) |
イ | 「於」は比較。形容(動)詞の後で「〜より」。 |
| 16 | 霜葉ハ紅ナリ二於二月ノ花ヨリモ一。 次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。 ア 霜の葉は二月の花の中で赤い / イ 霜の葉は二月の花に染められる / ウ 霜にあった葉は二月の花よりも赤い |
ウ | 杜牧「山行」。「於」は比較=「より」。 |
| 17 | 良薬ハ苦ケレドモレ口ニ而利アリ二於病ニ一。 ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える) / イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す) / ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮) |
ア | 傍線部「而」は接続(逆接)の置き字。 |
| 18 | 苛政ハ猛ナリ二於虎ヨリモ一。 ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える) / イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す) / ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮) |
イ | 「於」は前置詞の置き字。 |
再読文字
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 19 | 過ギタルハ猶ホレ不ルガレ及バ。 ア ちょうど…のようだ / イ まだ…ない / ウ 当然…すべきだ / エ どうして…しないのか |
ア | 「過ぎたるは猶ほ及ばざるがごとし」。 |
| 20 | 当ニレ雪グレ恥ヲ。 ア すべからく / イ まさに / ウ よろしく |
イ | 「当」は一度目「まさニ」、二度目「べシ」。 |
| 21 | 須ラクレ惜シムレ陰ヲ。 次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。 ア 須らく陰を惜しまんとす / イ 須らく陰を惜しまず / ウ 須らく陰を惜しむべし |
ウ | 「須」は「すべからク…べシ」。 |
| 22 | 人須ラクレ立ツレ志ヲ。 ア …するのがよい / イ まだ…ない / ウ ちょうど…のようだ / エ ぜひ…する必要がある |
エ | 「人須らく志を立つべし」。 |
| 23 | 盍ゾ二各々言ハ一。 次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。 ア 盍ぞ各々言はざる / イ 盍ぞ各々言ふべし / ウ 盍ぞ各々言はんとす |
ア | 「盍」は「なんゾ…ざル」。 |
| 24 | 故郷応ニレ知ル。 ア まだ…ない / イ きっと…だろう / ウ ぜひ…する必要がある / エ どうして…しないのか |
イ | 「故郷応に知るべし」。「応」は「きっと…だろう」。 |
| 25 | 盍ゾ二反リテ求メ一。 ア まさに / イ なほ / ウ なんぞ |
ウ | 「盍」は一度目「なんゾ」、二度目「ざル」。 |
| 26 | 宜シクレ退ク。 ア ぜひ…する必要がある / イ 今にも…しようとする / ウ まだ…ない / エ …するのがよい |
エ | 「宜」は「よろしク…べシ」。 |
| 27 | 当ニレ立ツレ身ヲ。 次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。 ア 当に身を立つべし / イ 当に身を立てんとす / ウ 当に身を立てず |
ア | 「当」は「まさニ…べシ」。 |
| 28 | 未ダレ来タラ。 次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。 ア 今にも来ようとしている / イ まだ来ていない / ウ 来るにちがいない |
イ | 「未だ来たらず」。「未」は「まだ…ない」。 |
| 29 | 宜シクレ従フレ衆ニ。 次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。 ア ぜひみなに従う必要がある / イ 今にもみなに従おうとする / ウ みなに従うのがよい |
ウ | 「宜しく衆に従ふべし」。 |
| 30 | 応ニレ咲ク。 ア まだ…ない / イ どうして…しないのか / ウ ぜひ…する必要がある / エ きっと…だろう |
エ | 「応」は「まさニ…べシ」。 |
重要助字
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 31 | 以テ二其ノ智ヲ一解ク ア 手段・方法の「もって」 / イ 原因・理由の「〜によって」 / ウ 「以為(おもへらく)」=思うことには |
ア | 「以」は手段・方法の「もって」。 |
| 32 | 為ル二人ノ所一レ殺ス。 ア 「〜するところ(もの・こと)」 / イ 受身「〜される」(為〜所) / ウ 理由・わけ「ゆゑん」(所以) |
イ | 「所」は受身「〜される」(為〜所)。 |
| 33 | 為ル二敵ノ所一レ破ル。 次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。 ア 人に殺される / イ 君子の徳 / ウ 敵に破られる |
ウ | 傍線部「為」は受身「る・らる」(為〜所)。 |
| 34 | 為ル二人ノ所一レ笑フ。 ア 動詞「なす・つくる・治む」 / イ 断定の「たり」 / ウ 「ために」(目的・利益) / エ 受身「る・らる」(為〜所) |
エ | 「為」は受身「る・らる」(為〜所)。 |
| 35 | 為ル二之ガ名ヲ一。 ア 動詞「なす・つくる・治む」 / イ 断定の「たり」 / ウ 「ために」(目的・利益) / エ 受身「る・らる」(為〜所) |
ア | 「為」は動詞「なす・つくる・治む」。 |
| 36 | 為ル二世ノ所一レ用ヰル。 ア 「〜するところ(もの・こと)」 / イ 受身「〜される」(為〜所) / ウ 理由・わけ「ゆゑん」(所以) |
イ | 「所」は受身「〜される」(為〜所)。 |
| 37 | 善ク為ムレ国ヲ 次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。 ア 病気を理由に辞退する / イ 勇気のある人 / ウ うまく国を治める |
ウ | 傍線部「為」は動詞「なす・つくる・治む」。 |
| 38 | 為ル二敵ノ所一レ破ル。 ア 動詞「なす・つくる・治む」 / イ 断定の「たり」 / ウ 「ために」(目的・利益) / エ 受身「る・らる」(為〜所) |
エ | 「為」は受身「る・らる」(為〜所)。 |
| 39 | 与フ二之ニ金ヲ一 次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。 ア 之に金を与ふ / イ 徳を以て治む / ウ 学ぶ者 |
ア | 傍線部「与」は動詞「与ふ(あたえる)」。 |
| 40 | 為ル二人ノ所一レ笑フ。 次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。 ア 世の用ゐる所と為る / イ 人の笑ふ所と為る / ウ 之を知る |
イ | 傍線部「為」は受身「る・らる」(為〜所)。 |
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 41 | 其ノ人、無シレ憚ルコトレ改ムルニ。 ア なし / イ なかれ / ウ ず |
ア | ここの「無」は存在の打消で「なし」。書き下し「その人、改むるに憚ること無し」。禁止「なかれ」なら命令の文脈になる。 |
| 42 | 何ゾ怨ミンレ天ヲ乎ヤ。 次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。 ア 何ぞ天を怨む / イ 天を怨むこと何ぞ / ウ 何ぞ天を怨みんや |
ウ | 文末「んや」は反語。訳「どうして天を怨もうか、いや怨まない」。 |
| 43 | 安クンゾ奪ハン二其ノ志ヲ一哉ヤ。 次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。 ア どこでその志を奪うのか / イ どうしてその志を奪えようか、いや奪えない / ウ その志を奪ってしまった |
イ | 「安くんぞ…んや」は反語。 |
| 44 | 安クンゾ能ク為サンレ之ヲ哉ヤ。 次の漢文の句法を、後のア〜エから選べ。 ア 否定 / イ 二重否定 / ウ 疑問 / エ 反語 |
エ | 書き下し「安くんぞ能く之を為さんや」。 |
| 45 | 子ハ安クンゾ知ルレ之ヲ。 次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。 ア あなたはどうしてこれを知っているのか / イ あなたはどうしてこれを知ろうか、いや知らない / ウ あなたはどこでこれを知ったのか |
ア | 書き下し「子は安くんぞ之を知る」。 |
| 46 | 豈ニ忘レンレ之ヲ哉ヤ。 次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。 ア これを忘れてしまった / イ これを忘れるだろうか / ウ どうしてこれを忘れようか、いや忘れない |
ウ | 文頭「豈」+文末「んや」は反語。 |
| 47 | 燕雀安クンゾ知ラン二鴻鵠ノ志ヲ一哉ヤ。 次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。 ア 小さな鳥はどこで大きな鳥の志を知るのか / イ 小さな鳥にどうして大きな鳥の志がわかろうか、いやわからない / ウ 小さな鳥も大きな鳥の志を知っている |
イ | 「安くんぞ…んや」は反語。 |
| 48 | 子ハ安クンゾ知ランレ之ヲ哉ヤ。 次の漢文の句法を、後のア〜エから選べ。 ア 否定 / イ 二重否定 / ウ 疑問 / エ 反語 |
エ | 書き下し「子は安くんぞ之を知らんや」。「ん(む)」があるので反語。「ん」のない単純な疑問文との違いに注意。 |
| 49 | 誰カ能ク解カンレ之ヲ。 ア たれか / イ だれぞ / ウ いづれか |
ア | 「誰(たれか)」は疑問。 |
| 50 | 子ハ楚人ナル乎カ。 次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。 ア あなたは楚の国の人ではない / イ あなたは楚の国の人だ / ウ あなたは楚の国の人ですか |
ウ | 文末「乎(か)」は疑問。 |
| 51 | 安クンゾ知ラン二天命ヲ一哉ヤ。 次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。 ア 安くにか天命を知る / イ 安くんぞ天命を知らんや / ウ 天命を知る安んぞ |
イ | 「安くんぞ…んや」は反語。 |
| 52 | 王侯将相、寧クンゾ有ランレ種ヲ乎ヤ。 次の漢文の句法を、後のア〜エから選べ。 ア 否定 / イ 二重否定 / ウ 疑問 / エ 反語 |
エ | 「寧くんぞ…んや」は反語。 |
| 53 | 豈ニ人ノ力ナラン哉ヤ。 次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。 ア どうして人の力であろうか、いや人の力ではない / イ なんと人の力であることよ / ウ 人の力であるだろうか |
ア | 文頭「豈」+文末「んや」は反語。 |
| 54 | 不レ可レ不レ慎マ。 「不可不」の読み方として正しいものを、ア〜ウから選べ。 ア つつしむべからず / イ つつしまずべし / ウ つつしまざるべからず |
ウ | 「不可不」は「ざるべからず」。 |
使役受身
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 55 | 令ム二民ヲシテ本ニ務メ一。 次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。 ア 民が農業に努めさせられる / イ 民を農業に努めさせる / ウ 民が農業に努める |
イ | 「令…しむ」は使役。書き下し「民をして本に務めしむ」。 |
| 56 | 使ム二民ヲシテ衣食ヲ足ラ一。 次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。 ア 民に衣食を足らる / イ 民衣食を足る / ウ 民をして衣食を足らしむ |
ウ | 「使…しむ」は使役。「民に衣食を足りさせる」。 |
| 57 | 令ム二民ヲシテ力ヲ励マ一。 次の漢文の句法を、後のア〜ウから選べ。 ア 使役(〜させる) / イ 受身(〜される) / ウ その他 |
ア | 「令…しむ」は使役。書き下し「民をして力を励ましむ」。 |
| 58 | 為ル二小人ノ所一レ欺ク。 次の漢文の句法を、後のア〜ウから選べ。 ア 使役(〜させる) / イ 受身(〜される) / ウ その他 |
イ | 「為〜所」は受身。書き下し「小人の欺く所と為る」。 |
| 59 | 為ル二権臣ノ所一レ害スル。 次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。 ア 権臣を害させる / イ 権臣を害する / ウ 権臣に害される |
ウ | 「為〜所」は受身。書き下し「権臣の害する所と為る」。 |
| 60 | 令ム二民ヲシテ本ニ帰セ一。 次の漢文の句法を、後のア〜ウから選べ。 ア 使役(〜させる) / イ 受身(〜される) / ウ その他 |
ア | 「令…しむ」は使役。書き下し「民をして本に帰せしむ」。 |
| 61 | 為ル二讒者ノ所一レ害スル。 次の漢文の句法を、後のア〜ウから選べ。 ア 使役(〜させる) / イ 受身(〜される) / ウ その他 |
イ | 「為〜所」は受身。書き下し「讒者の害する所と為る」。 |
| 62 | 為ル二人ノ所一レ制スル。 次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。 ア 人をして制せしむ / イ 人を制す / ウ 人の制する所と為る |
ウ | 「為〜所」は受身。「人に支配される」。 |
部分否定
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 63 | 言ハ不二必ズシモ尽クサ一レ意ヲ。 次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。 ア 言葉は決して気持ちを伝えない / イ 言葉が気持ちをすべて伝えるとは限らない / ウ 言葉はまだ気持ちを伝えていない |
イ | 「不必」の部分否定。書き下し「言は必ずしも意を尽くさず」。 |
| 64 | 言ハ不二必ズシモ尽クサ一レ意ヲ。 次の漢文は、部分否定・全部否定のどちらか。 ア 部分否定 / イ 全部否定 / ウ どちらでもない(完全肯定) |
ア | 否定語「不」が副詞「必」の上なので部分否定。 |
| 65 | 家貧シクシテ不二常ニハ得一レ油ヲ。 次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。 ア 家貧しくして常に油を得ず / イ 家貧しくして油を得ること常ならず / ウ 家貧しくして常には油を得ず |
ウ | 「不常得」は部分否定で「常には得ず」。 |
| 66 | 智者モ千慮ニ必ズ有リ二一失一。 次の漢文は、部分否定・全部否定のどちらか。 ア 部分否定 / イ 全部否定 / ウ 単純な否定 / エ どちらでもない(否定語がなく完全肯定) |
エ | 「必有」には否定語(不・未)がないので、部分否定・全部否定の対象外。 |
| 67 | 学者ハ未ダ二必ズシモ賢ナラ一。 次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。 ア 学者はまだ賢くない / イ 学者だからといって必ずしも賢いとは限らない / ウ 学者はきっと賢くない |
イ | 「未必」は部分否定で「不必」と同じ訳し方。 |
| 68 | 学者ハ未ダ二必ズシモ賢ナラ一。 次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。 ア 学者は未だ必ずしも賢ならず / イ 学者は必ず賢ならず / ウ 学者は未だ賢ならず |
ア | 「未必」は「未だ必ずしも〜ず」と読む部分否定。 |
| 69 | 家貧シクシテ不二常ニハ得一レ油ヲ。 次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。 ア 家が貧しくていつも油がない / イ 家が貧しくて決して油を買わない / ウ 家が貧しくていつも油を手に入れられるとは限らない |
ウ | 否定語「不」が副詞「常」の上なので部分否定。 |
| 70 | 仁者ハ必ズ有リレ勇。 次の漢文は、部分否定・全部否定のどちらか。 ア 部分否定 / イ 全部否定 / ウ 単純な否定 / エ どちらでもない(否定語がなく完全肯定) |
エ | 「必有」に否定語はないので完全肯定「必ず勇有り」。「不必有」(必ずしも有らず=部分否定)との違いを見比べておこう。 |
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 71 | 見テレ義ヲ不ザレバレ為サ。 次の漢文の条件の種類を、後のア〜ウから選べ。 ア 順接仮定(もし〜ならば) / イ 逆接(たとえ〜でも) / ウ 順接確定(〜ので) |
ウ | 「為さざれば(已然形+ば)」=順接確定(恒常条件)。「義を見て(いつも)行わないので」の意。出典は論語「義を見て為さざるは、勇無きなり」。 |
| 72 | 死ヲ視ルコト帰スルガゴトシト雖モ。 次の漢文の条件の種類を、後のア〜ウから選べ。 ア 順接仮定(もし〜ならば) / イ 逆接(たとえ〜でも) / ウ 順接確定(〜ので) |
イ | 「雖」は「いへども」。書き下し「死を視ること帰するがごとしと雖も」。 |
| 73 | 若シ用ヰバ二其ノ言ヲ一。 次の漢文の条件の種類を、後のア〜ウから選べ。 ア 順接仮定(もし〜ならば) / イ 逆接(たとえ〜でも) / ウ 順接確定(〜ので) |
ア | 「若し」は「もし」。書き下し「若し其の言を用ゐば」。 |
| 74 | 縦ヒ失フトモ二寸土ヲ一。 次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。 ア もしわずかな土地を失えば / イ わずかな土地を失うので / ウ たとえわずかな土地を失っても |
ウ | 「縦ひ」は「たとひ」。書き下し「縦ひ寸土を失ふとも」。 |
| 75 | 若シ無カラバ二恒ノ心一。 次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。 ア 若し恒の心無ければ / イ 若し恒の心無からば / ウ 若し恒の心無し |
イ | 「若し…無からば(未然+ば)」は順接仮定。 |
| 76 | 苟クモ務メバレ本ヲ。 次の漢文の条件の種類を、後のア〜ウから選べ。 ア 順接仮定(もし〜ならば) / イ 逆接(たとえ〜でも) / ウ 順接確定(〜ので) |
ア | 「苟くも…務めば(未然+ば)」は順接仮定。 |
比較選択限定
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 77 | 尊ブハレ賢ヲ、莫シレ如クハレ使フニレ能ヲ。 次の漢文の句法を、後のア〜エから選べ。 ア 比較(〜に及ばない) / イ 最上(〜が一番) / ウ 選択(どちらが) / エ 限定(ただ〜だけ) |
イ | 「莫如」は最上。書き下し「賢を尊ぶは能を使ふに如くは莫し」。 |
| 78 | 語ルハレ利ヲ、不レ如カレ語ルニレ義ヲ。 次の漢文の句法を、後のア〜エから選べ。 ア 比較(〜に及ばない) / イ 最上(〜が一番) / ウ 選択(どちらが) / エ 限定(ただ〜だけ) |
ア | 「不如」は比較。書き下し「利を語るは義を語るに如かず」。 |
| 79 | 除クハレ患ヒヲ、莫シレ如クハ二未然ニ一。 次の漢文の現代語訳として最も適切なものを選べ。 ア 災いを除くのは未然に及ばない / イ 災いと未然とどちらがよいか / ウ 災いを除くには起こる前が一番だ |
ウ | 「莫如」は最上。書き下し「患ひを除くは未然に如くは莫し」。 |
| 80 | 唯タダ仁者ノミ愛スレ人ヲ。 次の漢文の句法を、後のア〜エから選べ。 ア 比較(〜に及ばない) / イ 最上(〜が一番) / ウ 選択(どちらが) / エ 限定(ただ〜だけ) |
エ | 「唯…のみ」は限定。書き下し「唯だ仁者のみ人を愛す」。 |
| 81 | 文ルハレ過チヲ、不レ如カレ改ムルニ。 次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。 ア 過ちを文るは改むるに如くは莫し / イ 過ちを文るは改むるに如かず / ウ 過ちと改と孰れか |
イ | 「不如」は比較。「過ちを飾るより改めるほうがよい」。 |
| 82 | 聴クハレ言ヲ、不レ如カレ観ルニレ行ヒヲ。 次の漢文の書き下し文として正しいものを選べ。 ア 言を聴くは行ひを観るに如かず / イ 言を聴くは行ひを観るに如くは莫し / ウ 言と行と孰れか |
ア | 「不如」は比較。「言葉を聞くのは行いを見るのに及ばない」。 |
累加抑揚詠嘆
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 83 | 死スラ且ツ不レ畏レ、況ンヤ其ノ余ヲヤ。 次の漢文の句法を、後のア〜ウから選べ。 ア 累加(〜だけでなく…も) / イ 抑揚(〜すら、まして…) / ウ 詠嘆(なんと…だなあ) |
イ | 「すら…況んや…をや」は抑揚。 |
| 84 | 不二唯タダニ有ルノミナラ一レ才、亦タ有リレ徳。 次の漢文の句法を、後のア〜ウから選べ。 ア 累加(〜だけでなく…も) / イ 抑揚(〜すら、まして…) / ウ 詠嘆(なんと…だなあ) |
ア | 「不唯(唯だに〜のみならず)…亦…」は累加。書き下し「唯だに才有るのみならず、亦た徳有り」。 |
| 85 | 大ナル哉カナ、堯ノ君タルヤ。 次の漢文の句法を、後のア〜ウから選べ。 ア 累加(〜だけでなく…も) / イ 抑揚(〜すら、まして…) / ウ 詠嘆(なんと…だなあ) |
ウ | 「哉(かな)」は詠嘆。書き下し「大なるかな、堯の君たるや」。 |
| 86 | 庶人スラ尚ホ知ル、況ンヤ君子ヲヤ。 次の漢文の句法を、後のア〜ウから選べ。 ア 累加(〜だけでなく…も) / イ 抑揚(〜すら、まして…) / ウ 詠嘆(なんと…だなあ) |
イ | 「すら尚ほ…況んや…をや」は抑揚。 |
| 87 | 不二唯タダニ有ルノミナラ一レ勇、亦タ有リレ謀。 次の漢文の句法を、後のア〜ウから選べ。 ア 累加(〜だけでなく…も) / イ 抑揚(〜すら、まして…) / ウ 詠嘆(なんと…だなあ) |
ア | 「不唯(唯だに〜のみならず)…亦…」は累加。書き下し「唯だに勇有るのみならず、亦た謀有り」。 |
| 88 | 久シイ哉カナ、道ノ不レ行ハレ。 次の漢文の句法を、後のア〜ウから選べ。 ア 累加(〜だけでなく…も) / イ 抑揚(〜すら、まして…) / ウ 詠嘆(なんと…だなあ) |
ウ | 「哉(かな)」は詠嘆。書き下し「久しいかな、道の行はれざるや」。 |
句形総まとめ
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 89 | 安クンゾ能ク為サンレ之ヲ哉ヤ。 次の漢文の句法の種類を、後のア〜エから選べ。 ア 反語(どうして〜か、いや〜ない) / イ 疑問(〜か。問いかけ) / ウ 詠嘆(〜かな・豈…ずや) / エ 否定(〜ず・〜なし) |
ア | 句法は「反語」。書き下し「安くんぞ能く之を為さんや」。 |
| 90 | 用ヰルハレ人ヲ莫シレ如クハレ長ニ。 次の漢文の句法の種類を、後のア〜エから選べ。 ア 比較(A は B に及ばない・〜より) / イ 限定(ただ〜のみ) / ウ 最上(〜に如くは無し。〜が一番) / エ 選択(いづれか。どちらが〜か) |
ウ | 句法は「最上」。書き下し「人を用ゐるは長に如くは莫し」。 |
| 91 | 求ムルハレ富ヲ、莫シレ如クハレ知ルニレ足ルヲ。 次の漢文の句法の種類を、後のア〜エから選べ。 ア 比較(A は B に及ばない・〜より) / イ 最上(〜に如くは無し。〜が一番) / ウ 限定(ただ〜のみ) / エ 選択(いづれか。どちらが〜か) |
イ | 句法は「最上」。書き下し「富を求むるは足るを知るに如くは莫し」。 |
| 92 | 居ルハレ怨ニ、不レ如カレ改ムルニレ過チヲ。 次の漢文の句法の種類を、後のア〜エから選べ。 ア 最上(〜に如くは無し。〜が一番) / イ 選択(いづれか。どちらが〜か) / ウ 限定(ただ〜のみ) / エ 比較(A は B に及ばない・〜より) |
エ | 句法は「比較」。書き下し「怨みに居るは過ちを改むるに如かず」。 |
| 93 | 子ハ安クンゾ知ランレ之ヲ哉ヤ。 次の漢文の句法の種類を、後のア〜エから選べ。 ア 反語(どうして〜か、いや〜ない) / イ 疑問(〜か。問いかけ) / ウ 詠嘆(〜かな・豈…ずや) / エ 否定(〜ず・〜なし) |
ア | 句法は「反語」。書き下し「子は安くんぞ之を知らんや」。 |
| 94 | 守ルト攻ムルト孰レカ勝レル。 次の漢文の句法の種類を、後のア〜エから選べ。 ア 疑問(〜か。問いかけ) / イ 比較(A は B に及ばない・〜より) / ウ 選択(いづれか。どちらが〜か) / エ 反語(どうして〜か、いや〜ない) |
ウ | 句法は「選択」。書き下し「守ると攻むると孰れか勝れる」。 |
故事成語
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 95 | 「矛盾(むじゅん)」の意味として最も適切なものを、ア〜エから選べ。 ア つじつまが合わないこと / イ 目的を遂げるため、長い間つらい苦労を耐え忍ぶこと / ウ 失敗すれば後がない、決死の覚悟でのぞむこと / エ 物事を完成させる、最後の大切な仕上げ |
ア | 「矛盾」はつじつまが合わないこと。 |
| 96 | 「蛇足(だそく)」の意味として最も適切なものを、ア〜エから選べ。 ア 目先の違いにこだわり、結果が同じだと気づかないこと / イ あっても無駄な、余計な付け足し / ウ 大きな団体の末端より、小さな団体の長になるほうがよいこと / エ 負け惜しみが強く、こじつけて言い逃れること |
イ | 「蛇足」はあっても無駄な、余計な付け足し。 |
| 97 | 「四面楚歌(しめんそか)」の意味として最も適切なものを、ア〜エから選べ。 ア 欠点がなく完全なこと。また、無事にやりとげること / イ 一度してしまったことは、取り返しがつかないこと / ウ 周囲がすべて敵で、孤立すること / エ 技巧のあとがなく自然で完全なこと。飾り気がなく純真なこと |
ウ | 「四面楚歌」は周囲がすべて敵で、孤立すること。 |
| 98 | 「助長(じょちょう)」の意味として最も適切なものを、ア〜エから選べ。 ア そこを通れば立身出世できる関門のこと / イ いつまでも進歩のない人のこと / ウ 多少の違いはあっても本質的には同じであること / エ よけいな手助けをして、かえって害すること |
エ | 「助長」はよけいな手助けをして、かえって害すること。 |
漢詩のきまり
| No. | 問題 | 答え | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 99 | 春眠不覚暁処処聞啼鳥夜来風雨声花落知多少 絶句の各句(第一〜四句)の呼び名を選べ。 ア 首聯・頷聯・頸聯・尾聯 / イ 起句・承句・転句・結句 / ウ 序・破・急 |
イ | 絶句の四句は順に起句・承句・転句・結句と呼ぶ。 |
| 100 | 春眠不覚暁処処聞啼鳥夜来風雨声花落知多少 次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。 ア 五言絶句(五字×四句) / イ 七言絶句(七字×四句) / ウ 五言律詩(五字×八句) / エ 七言律詩(七字×八句) |
ア | 一句が五字で四句。よって五言絶句。 |
まちがえたら、どうするか
答えが合っていても、決め手が言えなければ×にしてください。なんとなくで当たってしまうので、そこを見ないと力になりません。
同じところで2問以上まちがえたら、古典文法ドリル 一覧からその分野の100題ドリルに戻るのがいちばん速いです。
この100問が終わったら
次は問題量を増やす段階です。使う本の選び方は、塾長が全部読んだうえで正直に書いています。
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