漢詩「絶句・律詩のきまり」識別 100題ドリル

漢詩のきまり 100題 アイキャッチ 漢文ドリル

📖 はじめての人は、先に 「漢詩のきまり(絶句・律詩)」の解説 で理屈を押さえると解きやすくなります。

縦書きの漢文(返り点つき)を読んで答える、入試形式の漢文ドリルです。スマホでも解けるよう、答え・書き下し・現代語訳は各問の下に表示しています。

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はじめに

漢詩(近体詩)には、句数・字数・押韻・対句のきまりがあります。縦書きの詩(右から左へ一句ずつ)を読んで、ア〜エから選びましょう。

詩型 一句の字数 句数
五言絶句 五字 四句
七言絶句 七字 四句
五言律詩 五字 八句
七言律詩 七字 八句

鉄則 – 句数で絶句(四句)/律詩(八句)、字数で五言(五字)/七言(七字)。 – 押韻…ふつう偶数句の末字で韻を踏む。七言は第一句末も踏むことが多い。 – 対句…律詩の頷聯(三・四句)と頸聯(五・六句)が原則。 – 句の名…絶句=起句・承句・転句・結句/律詩=首聯・頷聯・頸聯・尾聯。

採点表

部 問題 目標
第1部 基礎 Q1〜Q20 18/20
第2部 標準 Q21〜Q50 24/30
第3部 応用 Q51〜Q80 21/30
第4部 入試 Q81〜Q100 13/20

【第1部】基礎(Q1〜Q20)

問題(Q1〜Q100)

きまりQ1.漢詩のきまりについて、正しいものを後のア〜ウ(エ)から選べ。

ア 四句から成る詩を律詩、八句から成る詩を絶句という
イ 四句から成る詩を絶句、八句から成る詩を律詩という
ウ 句の数では区別せず、字数だけで区別する

▶ 答え:イ 句数で分類:四句=絶句、八句=律詩。一句の字数で五言・七言に分かれる。

きまりQ2.漢詩のきまりについて、正しいものを後のア〜ウ(エ)から選べ。

ア 一句が五字なら七言、七字なら五言という
イ 五言・七言は作者の名で決まる
ウ 一句が五字なら五言、七字なら七言という

▶ 答え:ウ 一句の字数で五言(五字)・七言(七字)に分ける。句数(四句/八句)と組み合わせて詩型が決まる。

詩型Q3.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

春眠不覚暁
処処聞啼鳥
夜来風雨声
花落知多少
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:ア 一句が五字で四句。よって五言絶句。(孟浩然)

詩型Q4.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

白日依山尽
黄河入海流
欲窮千里目
更上一層楼
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:ア 一句が五字で四句。よって五言絶句。(王之渙)

詩型Q5.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

故人西辞黄鶴楼
煙花三月下揚州
孤帆遠影碧空尽
唯見長江天際流
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:イ 一句が七字で四句。よって七言絶句。(李白)

詩型Q6.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

渭城朝雨浥軽塵
客舎青青柳色新
勧君更尽一杯酒
西出陽関無故人
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:イ 一句が七字で四句。よって七言絶句。(王維)

詩型Q7.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

国破山河在
城春草木深
感時花濺涙
恨別鳥驚心
烽火連三月
家書抵万金
白頭掻更短
渾欲不勝簪
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:ウ 一句が五字で八句。よって五言律詩。(杜甫)

詩型Q8.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

風急天高猿嘯哀
渚清沙白鳥飛回
無辺落木蕭蕭下
不尽長江滾滾来
万里悲秋常作客
百年多病独登台
艱難苦恨繁霜鬢
潦倒新停濁酒杯
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:エ 一句が七字で八句。よって七言律詩。(杜甫)

きまりQ9.漢詩のきまりについて、正しいものを後のア〜ウ(エ)から選べ。

ア 近体詩では、ふつう偶数句の末字で韻を踏む
イ 近体詩では韻を踏まない
ウ 近体詩では、ふつう奇数句の末字で韻を踏む

▶ 答え:ア 近体詩(絶句・律詩)は偶数句末で押韻。七言では第一句末も韻を踏むことが多い。

きまりQ10.漢詩のきまりについて、正しいものを後のア〜ウ(エ)から選べ。

ア 律詩に対句の決まりはない
イ 律詩では、第一・二句だけが対句になる
ウ 律詩では、ふつう第三・四句と第五・六句が対句になる

▶ 答え:ウ 律詩は八句を二句ずつ首聯・頷聯・頸聯・尾聯と呼び、頷聯(三・四句)と頸聯(五・六句)を対句にするのが原則。

詩型Q11.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

千山鳥飛絶
万径人蹤滅
孤舟蓑笠翁
独釣寒江雪
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:ア 一句が五字で四句。よって五言絶句。(柳宗元)

詩型Q12.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

少小離家老大回
郷音無改鬢毛衰
児童相見不相識
笑問客従何処来
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:イ 一句が七字で四句。よって七言絶句。(賀知章)

詩型Q13.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

朝辞白帝彩雲間
千里江陵一日還
両岸猿声啼不住
軽舟已過万重山
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:イ 一句が七字で四句。よって七言絶句。(李白)

詩型Q14.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

青山横北郭
白水遶東城
此地一為別
孤蓬万里征
浮雲遊子意
落日故人情
揮手自茲去
蕭蕭班馬鳴
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:ウ 一句が五字で八句。よって五言律詩。(李白)

句の名称Q15.絶句の各句(第一〜四句)の呼び名を選べ。

春眠不覚暁
処処聞啼鳥
夜来風雨声
花落知多少
ア 首聯・頷聯・頸聯・尾聯
イ 序・破・急
ウ 起句・承句・転句・結句

▶ 答え:ウ 絶句の四句は順に起句・承句・転句・結句と呼ぶ。(春暁・孟浩然)

句の名称Q16.律詩の二句ずつのまとまりの呼び名を選べ。

国破山河在
城春草木深
感時花濺涙
恨別鳥驚心
烽火連三月
家書抵万金
白頭掻更短
渾欲不勝簪
ア 起句・承句・転句・結句
イ 首聯・頷聯・頸聯・尾聯
ウ 上句・中句・下句

▶ 答え:イ 律詩の八句は二句ずつ首聯・頷聯・頸聯・尾聯と呼ぶ。(春望・杜甫)

詩型Q17.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

空山不見人
但聞人語響
返景入深林
復照青苔上
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:ア 五字×四句で五言絶句。(鹿柴・王維)

句の名称Q18.第七・八句のまとまりの呼び名を選べ。

青山横北郭
白水遶東城
此地一為別
孤蓬万里征
浮雲遊子意
落日故人情
揮手自茲去
蕭蕭班馬鳴
ア 第七・八句=首聯
イ 第七・八句=頷聯
ウ 第七・八句=尾聯

▶ 答え:ウ 律詩の第七・八句は尾聯(詩を締めくくる)。(送友人・李白)

きまりQ19.漢詩のきまりについて、正しいものを後のア〜ウ(エ)から選べ。

ア 対句は、同じ語をくり返すことである
イ 対句は、二つの句が文法・意味の上で対応して並ぶ技法である
ウ 対句は、句末の字をそろえることである

▶ 答え:イ 対句=相対する二句が、品詞・組み立て・意味の上で対応して並ぶ表現。律詩の頷聯・頸聯で用いる。

句の名称Q20.第一句の呼び名として正しいものを選べ。

千山鳥飛絶
万径人蹤滅
孤舟蓑笠翁
独釣寒江雪
ア 第一句=起句
イ 第一句=転句
ウ 第一句=結句

▶ 答え:ア 絶句の第一句は起句(詩を起こす)。(江雪・柳宗元)

押韻Q21.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

春眠不覚暁
処処聞啼鳥
夜来風雨声
花落知多少
ア 暁・鳥・少
イ 眠・鳥・声
ウ 暁・声・少

▶ 答え:ア 春暁。偶数句末「鳥」「少」+第一句末「暁」で韻を踏む(首句入韻)。韻は暁・鳥・少。

押韻Q22.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

白日依山尽
黄河入海流
欲窮千里目
更上一層楼
ア 尽・流
イ 山・楼
ウ 流・楼

▶ 答え:ウ 登鸛鵲楼。第二句末「流」・第四句末「楼」で押韻。五言は偶数句末が原則。

押韻Q23.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

千山鳥飛絶
万径人蹤滅
孤舟蓑笠翁
独釣寒江雪
ア 絶・滅
イ 絶・滅・雪
ウ 滅・雪

▶ 答え:イ 江雪は入声(仄声)韻の絶句で首句入韻。第一句末「絶」・第二句末「滅」・第四句末「雪」の三字で押韻する。

押韻Q24.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

故人西辞黄鶴楼
煙花三月下揚州
孤帆遠影碧空尽
唯見長江天際流
ア 楼・月・流
イ 辞・州・流
ウ 楼・州・流

▶ 答え:ウ 黄鶴楼送孟浩然之広陵。第一句末「楼」・第二句末「州」・第四句末「流」で押韻(七言の首句入韻)。

押韻Q25.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

渭城朝雨浥軽塵
客舎青青柳色新
勧君更尽一杯酒
西出陽関無故人
ア 塵・新・人
イ 塵・酒・人
ウ 城・新・人

▶ 答え:ア 送元二使安西。第一句末「塵」・第二句末「新」・第四句末「人」で押韻。

詩型Q26.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

江碧鳥逾白
山青花欲然
今春看又過
何日是帰年
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:ア 五字×四句で五言絶句。(絶句・杜甫)

詩型Q27.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

日照香炉生紫煙
遥看瀑布挂前川
飛流直下三千尺
疑是銀河落九天
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:イ 七字×四句で七言絶句。(望廬山瀑布・李白)

詩型Q28.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

渡遠荊門外
来従楚国遊
山随平野尽
江入大荒流
月下飛天鏡
雲生結海楼
仍憐故郷水
万里送行舟
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:ウ 五字×八句で五言律詩。(渡荊門送別・李白)書き下し「仍ほ憐れむ故郷の水」=やはりいとおしい、故郷から流れてきた川の水が(万里の旅をゆく私の舟を送ってくれる)。

詩型Q29.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

月落烏啼霜満天
江楓漁火対愁眠
姑蘇城外寒山寺
夜半鐘声到客船
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:イ 七字×四句で七言絶句。(楓橋夜泊・張継)

詩型Q30.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

葡萄美酒夜光杯
欲飲琵琶馬上催
酔臥沙場君莫笑
古来征戦幾人回
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:イ 七字×四句で七言絶句。(涼州詞・王翰)

押韻Q31.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

朝辞白帝彩雲間
千里江陵一日還
両岸猿声啼不住
軽舟已過万重山
ア 間・住・山
イ 帝・還・山
ウ 間・還・山

▶ 答え:ウ 早発白帝城。第一句末「間」・第二句末「還」・第四句末「山」で押韻。

押韻Q32.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

少小離家老大回
郷音無改鬢毛衰
児童相見不相識
笑問客従何処来
ア 回・衰・来
イ 家・衰・来
ウ 回・識・来

▶ 答え:ア 回郷偶書。第一句末「回」・第二句末「衰」・第四句末「来」で押韻。

押韻Q33.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

日照香炉生紫煙
遥看瀑布挂前川
飛流直下三千尺
疑是銀河落九天
ア 煙・川・天
イ 炉・川・天
ウ 煙・尺・天

▶ 答え:ア 望廬山瀑布。第一句末「煙」・第二句末「川」・第四句末「天」で押韻。

押韻Q34.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

月落烏啼霜満天
江楓漁火対愁眠
姑蘇城外寒山寺
夜半鐘声到客船
ア 天・寺・船
イ 啼・眠・船
ウ 天・眠・船

▶ 答え:ウ 楓橋夜泊。第一句末「天」・第二句末「眠」・第四句末「船」で押韻。

押韻Q35.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

国破山河在
城春草木深
感時花濺涙
恨別鳥驚心
烽火連三月
家書抵万金
白頭掻更短
渾欲不勝簪
ア 在・心・金・簪
イ 深・心・金・簪
ウ 深・涙・金・簪

▶ 答え:イ 春望(五言律詩)。偶数句末の深・心・金・簪で押韻。第一句末「在」は韻を踏まない。

詩型Q36.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

独在異郷為異客
毎逢佳節倍思親
遥知兄弟登高処
遍插茱萸少一人
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:イ 七字×四句で七言絶句。(九月九日憶山東兄弟・王維)

詩型Q37.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

丞相祠堂何処尋
錦官城外柏森森
映階碧草自春色
隔葉黄鸝空好音
三顧頻煩天下計
両朝開済老臣心
出師未捷身先死
長使英雄涙満襟
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:エ 七字×八句で七言律詩。(蜀相・杜甫)書き下し「丞相の祠堂何れの処にか尋ねん、錦官城外柏森森たり」=蜀の丞相(諸葛亮)をまつる祠堂はどこに訪ねようか、錦官城(成都)の外の、柏(ヒノキの仲間)の木がうっそうと茂る所だ。

詩型Q38.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

独坐幽篁裏
弾琴復長嘯
深林人不知
明月来相照
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:ア 五字×四句で五言絶句。(竹里館・王維)書き下し「深林人知らず、明月来たりて相照らす」=奥深い竹林にいる私を人は知らないが、明月がやって来て照らしてくれる。

押韻Q39.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

葡萄美酒夜光杯
欲飲琵琶馬上催
酔臥沙場君莫笑
古来征戦幾人回
ア 杯・笑・回
イ 杯・催・回
ウ 光・催・回

▶ 答え:イ 涼州詞。第一句末「杯」・第二句末「催」・第四句末「回」で押韻。

押韻Q40.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

青山横北郭
白水遶東城
此地一為別
孤蓬万里征
浮雲遊子意
落日故人情
揮手自茲去
蕭蕭班馬鳴
ア 城・征・情・鳴
イ 城・別・情・鳴
ウ 郭・征・情・鳴

▶ 答え:ア 送友人(五言律詩)。偶数句末の城・征・情・鳴で押韻。

句の名称Q41.第一句の呼び名として正しいものを選べ。

白日依山尽
黄河入海流
欲窮千里目
更上一層楼
ア 第一句=結句
イ 第一句=転句
ウ 第一句=起句

▶ 答え:ウ 絶句の第一句は起句。(登鸛鵲楼)

句の名称Q42.第三句の呼び名として正しいものを選べ。

朝辞白帝彩雲間
千里江陵一日還
両岸猿声啼不住
軽舟已過万重山
ア 第三句=起句
イ 第三句=承句
ウ 第三句=転句

▶ 答え:ウ 絶句の第三句は転句(内容が転じる)。(早発白帝城)

きまりQ43.漢詩のきまりについて、正しいものを後のア〜ウ(エ)から選べ。

ア 七言の詩は、第一句末でも韻を踏むことが多い
イ 七言の詩は奇数句末すべてで韻を踏む
ウ 七言の詩は、絶対に第一句末で韻を踏まない

▶ 答え:ア 七言(絶句・律詩)は偶数句末に加え、第一句末でも押韻するのが普通(首句入韻)。

内容Q44.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

春眠不覚暁
処処聞啼鳥
夜来風雨声
花落知多少
ア 友を見送る別れのつらさ
イ 戦に明け暮れる兵士の嘆き
ウ 春の朝のまどろみと、夜の雨で散った花への思い

▶ 答え:ウ 春暁。春の眠りの心地よさと、ふと気づく落花への淡い愛惜。

内容Q45.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

白日依山尽
黄河入海流
欲窮千里目
更上一層楼
ア 故郷を離れる悲しみ
イ 酒に酔う楽しさ
ウ より遠くを見ようと、さらに高い所へ登る向上心

▶ 答え:ウ 登鸛鵲楼。「欲窮千里目、更上一層楼」=もっと遠くを見るため、もう一階上へ。向上の心。

詩型Q46.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

李白乗舟将欲行
忽聞岸上踏歌声
桃花潭水深千尺
不及汪倫送我情
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:イ 七字×四句で七言絶句。(贈汪倫・李白)書き下し「桃花潭水深さ千尺」=桃花潭の水は深さ千尺もある(それでも汪倫が私を見送ってくれる情の深さには及ばない、と結ぶ)。

押韻Q47.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

独在異郷為異客
毎逢佳節倍思親
遥知兄弟登高処
遍插茱萸少一人
ア 親・人
イ 親・処
ウ 客・人

▶ 答え:ア 九月九日憶山東兄弟。第二句末「親」・第四句末「人」で押韻。第一句末「客」は韻を踏まない。

句の名称Q48.第三・四句のまとまりの呼び名を選べ。

国破山河在
城春草木深
感時花濺涙
恨別鳥驚心
烽火連三月
家書抵万金
白頭掻更短
渾欲不勝簪
ア 第三・四句=首聯
イ 第三・四句=頷聯
ウ 第三・四句=尾聯

▶ 答え:イ 律詩の第三・四句は頷聯。(春望)対句になる。

詩型Q49.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

青海長雲暗雪山
孤城遥望玉門関
黄沙百戦穿金甲
不破楼蘭終不還
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:イ 七字×四句で七言絶句。(従軍行・王昌齢)書き下し「孤城遥かに望む玉門関」=辺境にぽつんと立つ城から、はるかに玉門関を望む。

句の名称Q50.第二句の呼び名として正しいものを選べ。

少小離家老大回
郷音無改鬢毛衰
児童相見不相識
笑問客従何処来
ア 第二句=承句
イ 第二句=転句
ウ 第二句=結句

▶ 答え:ア 絶句の第二句は承句(起句を承ける)。(回郷偶書・賀知章)

対句Q51.次の漢詩で対句になっている句の組み合わせを、後のア〜ウから選べ。

国破山河在
城春草木深
感時花濺涙
恨別鳥驚心
烽火連三月
家書抵万金
白頭掻更短
渾欲不勝簪
ア 第一・二句と第七・八句
イ 第二・三句と第六・七句
ウ 第一・二句、第三・四句、第五・六句

▶ 答え:ウ 春望(五言律詩)。首聯(国破山河在/城春草木深)・頷聯(感時花濺涙/恨別鳥驚心)・頸聯(烽火連三月/家書抵万金)が対句。律詩の原則の頷聯・頸聯に加えて、首聯も対句で、書き下し「国破れて山河在り、城春にして草木深し」=「国破」と「城春」、「山河在」と「草木深」が対応する。尾聯は対句でない。

対句Q52.次の漢詩で対句になっている句の組み合わせを、後のア〜ウから選べ。

風急天高猿嘯哀
渚清沙白鳥飛回
無辺落木蕭蕭下
不尽長江滾滾来
万里悲秋常作客
百年多病独登台
艱難苦恨繁霜鬢
潦倒新停濁酒杯
ア 対句はない
イ 第一・二句だけ
ウ 第一・二句、第三・四句、第五・六句、第七・八句(四つの聯すべて)

▶ 答え:ウ 登高(七言律詩)。首聯・頷聯・頸聯・尾聯のすべてが対句(全篇対句)で名高い。首聯は書き下し「風急に天高くして猿嘯哀し、渚清く沙白くして鳥飛び回る」=「風急」と「渚清」、「天高」と「沙白」、「猿嘯哀」と「鳥飛回」が対応する。頷聯(無辺落木蕭蕭下/不尽長江滾滾来)・頸聯(万里悲秋常作客/百年多病独登台)・尾聯(艱難苦恨繁霜鬢/潦倒新停濁酒杯)も対句。

対句Q53.次の漢詩で対句になっている句の組み合わせを、後のア〜ウから選べ。

空山新雨後
天気晩来秋
明月松間照
清泉石上流
竹喧帰浣女
蓮動下漁舟
随意春芳歇
王孫自可留
ア 第三・四句と第五・六句
イ 第七・八句だけ
ウ 対句はない

▶ 答え:ア 山居秋暝(王維・五言律詩)。頷聯(明月松間照/清泉石上流)と頸聯(竹喧帰浣女/蓮動下漁舟)が対句。書き下し「明月松間に照り、清泉石上に流る」=「明月」と「清泉」、「松間」と「石上」、「照」と「流」が対応する。律詩の原則どおりの形。

対句Q54.次の漢詩で対句になっている句の組み合わせを、後のア〜ウから選べ。

白日依山尽
黄河入海流
欲窮千里目
更上一層楼
ア 第二・三句
イ 対句はない
ウ 第一・二句と第三・四句

▶ 答え:ウ 登鸛鵲楼。白日依山尽/黄河入海流、欲窮千里目/更上一層楼。全句が対句になる名作。

対句Q55.次の漢詩で対句になっている句の組み合わせを、後のア〜ウから選べ。

千山鳥飛絶
万径人蹤滅
孤舟蓑笠翁
独釣寒江雪
ア 第一・二句
イ 第三・四句
ウ 対句はない

▶ 答え:ア 江雪。千山鳥飛絶/万径人蹤滅が対句(「千山」対「万径」など)。

内容Q56.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

千山鳥飛絶
万径人蹤滅
孤舟蓑笠翁
独釣寒江雪
ア 戦に勝った喜び
イ 雪の中、ただ一人釣り糸を垂れる孤高の境地
ウ 春の野で遊ぶ楽しさ

▶ 答え:イ 江雪。人影も鳥もない雪景色に、笠をかぶった老人がひとり釣りをする。俗を離れた孤高。

内容Q57.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

故人西辞黄鶴楼
煙花三月下揚州
孤帆遠影碧空尽
唯見長江天際流
ア 敵と戦う決意
イ 旧友を見送り、遠ざかる帆をいつまでも見つめる惜別
ウ 酒宴の陽気さ

▶ 答え:イ 黄鶴楼送孟浩然之広陵。揚州へ去る友の舟が消えるまで見送る。深い別れの情。

内容Q58.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

渭城朝雨浥軽塵
客舎青青柳色新
勧君更尽一杯酒
西出陽関無故人
ア 旅立つ友に、もう一杯と勧める別れの情
イ 故郷へ帰る喜び
ウ 戦場の勇ましさ

▶ 答え:ア 送元二使安西。「西のかた陽関を出づれば故人無からん」=この先は親しい人もいない。別れの酒。

内容Q59.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

少小離家老大回
郷音無改鬢毛衰
児童相見不相識
笑問客従何処来
ア 若くして出世した喜び
イ 戦に敗れた無念
ウ 年老いて故郷に帰り、子どもに他所者と扱われる感慨

▶ 答え:ウ 回郷偶書。故郷の言葉は変わらぬが髪は白い。子どもに「どちらから」と問われる。歳月の感慨。

内容Q60.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

朝辞白帝彩雲間
千里江陵一日還
両岸猿声啼不住
軽舟已過万重山
ア 山に登るつらさ
イ 長江を一気に下る舟の、軽やかで爽快な速さ
ウ 雨に降られた旅の苦労

▶ 答え:イ 早発白帝城。両岸の猿声が鳴きやまぬうちに舟は万重の山を過ぎる。下りのスピード感。

内容Q61.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

日照香炉生紫煙
遥看瀑布挂前川
飛流直下三千尺
疑是銀河落九天
ア 友との別れ
イ 静かな夜の寂しさ
ウ 天から流れ落ちるかのような廬山の滝の雄大さ

▶ 答え:ウ 望廬山瀑布。「飛流直下三千尺、疑ふらくは是れ銀河の九天より落つるかと」。滝の壮大な誇張表現。

内容Q62.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

月落烏啼霜満天
江楓漁火対愁眠
姑蘇城外寒山寺
夜半鐘声到客船
ア 旅の夜のもの寂しさと、響いてくる寒山寺の鐘
イ 都の華やかな宴
ウ 戦勝の凱旋

▶ 答え:ア 楓橋夜泊。月落ち烏鳴く霜の夜、舟で眠れぬ旅人に夜半の鐘が届く。旅愁。

内容Q63.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

独在異郷為異客
毎逢佳節倍思親
遥知兄弟登高処
遍插茱萸少一人
ア 戦に出る覚悟
イ 重陽の節句に、故郷の兄弟を一人離れて思う心
ウ 春の行楽の喜び

▶ 答え:イ 九月九日憶山東兄弟。「独り異郷に在りて異客と為る」。節句に肉親を思う望郷の情。

内容Q64.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

葡萄美酒夜光杯
欲飲琵琶馬上催
酔臥沙場君莫笑
古来征戦幾人回
ア 故郷の春ののどかさ
イ 辺境の宴の華やぎと、戦の無常をないまぜにした思い
ウ 出世への意欲

▶ 答え:イ 涼州詞。「酔ひて沙場に臥す君笑ふこと莫かれ、古来征戦幾人か回る」。戦地の刹那と無常。

押韻Q65.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

江碧鳥逾白
山青花欲然
今春看又過
何日是帰年
ア 白・年
イ 然・過
ウ 然・年

▶ 答え:ウ 絶句(杜甫)。第二句末「然」・第四句末「年」で押韻。

押韻Q66.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

空山不見人
但聞人語響
返景入深林
復照青苔上
ア 響・上
イ 林・上
ウ 人・響

▶ 答え:ア 鹿柴。第二句末「響」・第四句末「上」で押韻。

押韻Q67.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

風急天高猿嘯哀
渚清沙白鳥飛回
無辺落木蕭蕭下
不尽長江滾滾来
万里悲秋常作客
百年多病独登台
艱難苦恨繁霜鬢
潦倒新停濁酒杯
ア 哀・回・客・台・杯
イ 哀・下・来・台・杯
ウ 哀・回・来・台・杯

▶ 答え:ウ 登高(七言律詩)。第一句末「哀」+偶数句末の回・来・台・杯で押韻。

対句Q68.次の漢詩で対句になっている句の組み合わせを、後のア〜ウから選べ。

江碧鳥逾白
山青花欲然
今春看又過
何日是帰年
ア 第一・二句
イ 第三・四句
ウ 対句はない

▶ 答え:ア 絶句(杜甫)。江碧鳥逾白/山青花欲然が対句(色の対比が鮮やか)。

詩型Q69.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

遠上寒山石径斜
白雲生処有人家
停車坐愛楓林晩
霜葉紅於二月花
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:イ 七字×四句で七言絶句。(山行・杜牧)第三句の後半「坐愛楓林晩」は、書き下し「坐ろに愛す楓林の晩」=なんとなく心ひかれる、夕暮れの楓の林に。「坐」は「そぞろに(なんとなく)」と読む。

詩型Q70.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

今夜鄜州月
閨中只独看
遥憐小児女
未解憶長安
香霧雲鬟湿
清輝玉臂寒
何時倚虚幌
双照涙痕乾
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:ウ 五字×八句で五言律詩。(月夜・杜甫)書き下し「今夜鄜州の月、閨中只だ独り看るならん」=今夜の鄜州の月を、妻は部屋でただひとり眺めているだろう。

句の名称Q71.第四句の呼び名として正しいものを選べ。

故人西辞黄鶴楼
煙花三月下揚州
孤帆遠影碧空尽
唯見長江天際流
ア 第四句=起句
イ 第四句=承句
ウ 第四句=結句

▶ 答え:ウ 絶句の第四句は結句(詩を締めくくる)。(黄鶴楼送孟浩然之広陵)

句の名称Q72.第五・六句のまとまりの呼び名を選べ。

風急天高猿嘯哀
渚清沙白鳥飛回
無辺落木蕭蕭下
不尽長江滾滾来
万里悲秋常作客
百年多病独登台
艱難苦恨繁霜鬢
潦倒新停濁酒杯
ア 第五・六句=頸聯
イ 第五・六句=頷聯
ウ 第五・六句=首聯

▶ 答え:ア 律詩の第五・六句は頸聯。(登高)対句になる。

内容Q73.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

空山不見人
但聞人語響
返景入深林
復照青苔上
ア 人気のない山に夕日が射す、静かで奥深い情景
イ 都の喧噪
ウ 海の荒々しさ

▶ 答え:ア 鹿柴。人の姿は見えず声だけが響き、夕日が苔を照らす。王維の静寂・幽玄の世界。

内容Q74.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

江碧鳥逾白
山青花欲然
今春看又過
何日是帰年
ア 戦の悲惨さ
イ 美しい春景色の中でわく望郷の念
ウ 出世の喜び

▶ 答え:イ 絶句(杜甫)。鮮やかな江山の春。「今春看す又過ぐ、何れの日か是れ帰年ならん」=今年も春が過ぎる、いつ帰れるのか。

詩型Q75.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

煙籠寒水月籠沙
夜泊秦淮近酒家
商女不知亡国恨
隔江猶唱後庭花
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:イ 七字×四句で七言絶句。(泊秦淮・杜牧)書き下し「商女は知らず亡国の恨」=歌姫たちは国が滅んだ恨みも知らずに、(亡国の歌「後庭花」を)歌っている。

押韻Q76.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

離離原上草
一歳一枯栄
野火焼不尽
春風吹又生
遠芳侵古道
晴翠接荒城
又送王孫去
萋萋満別情
ア 栄・生・城・情
イ 栄・尽・城・情
ウ 草・生・道・情

▶ 答え:ア 賦得古原草送別(白居易・五言律詩)。偶数句末の栄・生・城・情で押韻。第三句末「尽」など奇数句末は韻を踏まない。書き下し「野火焼けども尽きず、春風吹いて又生ず」=野火に焼かれても草は絶えず、春風が吹くとまた生えてくる。

対句Q77.次の漢詩で対句になっている句の組み合わせを、後のア〜ウから選べ。

好雨知時節
当春乃発生
随風潜入夜
潤物細無声
野径雲倶黒
江船火独明
暁看紅湿処
花重錦官城
ア 第一・二句のみ
イ 第三・四句と第五・六句
ウ 対句はない

▶ 答え:イ 春夜喜雨(杜甫・五言律詩)。頷聯(随風潜入夜/潤物細無声)と頸聯(野径雲倶黒/江船火独明)が対句。書き下し「野径雲倶に黒く、江船火独り明らかなり」=「野径」と「江船」、「雲」と「火」、「黒」と「明」が対応する。首聯・尾聯は対句でない。

句の名称Q78.第二句の呼び名として正しいものを選べ。

江碧鳥逾白
山青花欲然
今春看又過
何日是帰年
ア 第二句=転句
イ 第二句=承句
ウ 第二句=結句

▶ 答え:イ 絶句の第二句は承句(起句を承ける)。(絶句・杜甫)

詩型Q79.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

移舟泊煙渚
日暮客愁新
野曠天低樹
江清月近人
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:ア 五字×四句で五言絶句。(宿建徳江・孟浩然)書き下し「日暮れて客愁新たなり」=日が暮れて、旅の愁いが新たにわいてくる。

内容Q80.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

国破山河在
城春草木深
感時花濺涙
恨別鳥驚心
烽火連三月
家書抵万金
白頭掻更短
渾欲不勝簪
ア 出世した誇り
イ 春の行楽の楽しさ
ウ 戦乱の世を憂い、離ればなれの家族を思う嘆き

▶ 答え:ウ 春望。「国破れて山河在り」。戦乱で荒れた都に春が来る悲しみ、家族の手紙を待つ思い。

詩型Q81.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

朝回日日典春衣
毎日江頭尽酔帰
酒債尋常行処有
人生七十古来稀
穿花蛺蝶深深見
点水蜻蜓款款飛
伝語風光共流転
暫時相賞莫相違
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:エ 七字×八句で七言律詩。(曲江・杜甫)書き下し「酒債は尋常行く処に有り、人生七十古来稀なり」=酒のつけは行く先々にあるものだが、人生七十まで生きる人は昔から稀だ。七十歳を「古稀」というのはこの句から。

押韻Q82.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

昔聞洞庭水
今上岳陽楼
呉楚東南坼
乾坤日夜浮
親朋無一字
老病有孤舟
戎馬関山北
憑軒涕泗流
ア 水・楼・浮・流
イ 楼・浮・舟・北
ウ 楼・浮・舟・流

▶ 答え:ウ 登岳陽楼(杜甫・五言律詩)。偶数句末(第二・四・六・八句)の楼・浮・舟・流が韻字。第一句末「水」・第七句末「北」は韻を踏まない。書き下し「昔聞く洞庭の水、今上る岳陽楼」=昔から洞庭湖のことは聞いていたが、今その湖をのぞむ岳陽楼に上った。

対句Q83.次の漢詩で対句になっている句の組み合わせを、後のア〜ウから選べ。

故人具鶏黍
邀我至田家
緑樹村辺合
青山郭外斜
開軒面場圃
把酒話桑麻
待到重陽日
還来就菊花
ア 第七・八句のみ
イ 第三・四句と第五・六句
ウ 対句はない

▶ 答え:イ 過故人荘(孟浩然・五言律詩)。頷聯(緑樹村辺合/青山郭外斜)と頸聯(開軒面場圃/把酒話桑麻)が対句。書き下し「緑樹村辺に合し、青山郭外に斜めなり」=「緑樹」と「青山」、「村辺」と「郭外」、「合」と「斜」が対応する。律詩の原則どおりの形。

内容Q84.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

風急天高猿嘯哀
渚清沙白鳥飛回
無辺落木蕭蕭下
不尽長江滾滾来
万里悲秋常作客
百年多病独登台
艱難苦恨繁霜鬢
潦倒新停濁酒杯
ア 秋の高台で、老いと孤独・人生の苦渋を詠む
イ 若き日の旅の喜び
ウ 戦に勝った高揚

▶ 答え:ア 登高。「万里悲秋常に客と作り、百年多病独り台に登る」。晩年の杜甫の悲愁。

句の名称Q85.第一・二句のまとまりの呼び名を選べ。

昔聞洞庭水
今上岳陽楼
呉楚東南坼
乾坤日夜浮
親朋無一字
老病有孤舟
戎馬関山北
憑軒涕泗流
ア 第一・二句=頸聯
イ 第一・二句=尾聯
ウ 第一・二句=首聯

▶ 答え:ウ 律詩の第一・二句は首聯(詩の書き出し)。第三・四句が頷聯、第五・六句が頸聯、第七・八句が尾聯。(登岳陽楼・杜甫)

押韻Q86.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

岐王宅裏尋常見
崔九堂前幾度聞
正是江南好風景
落花時節又逢君
ア 聞・君
イ 聞・景・君
ウ 見・聞・君

▶ 答え:ア 江南逢李亀年(杜甫・七言絶句)。第二句末「聞」・第四句末「君」で押韻。第一句末「見」は韻を踏まない(七言は第一句末も踏むことが多いが、踏まない詩もある)。書き下し「正に是れ江南の好風景」=ちょうど江南の景色が美しい時(花の散るころに、また君に会った)。

きまりQ87.漢詩のきまりについて、正しいものを後のア〜ウ(エ)から選べ。

ア 絶句・律詩とも「首・頷・頸・尾」という
イ 絶句を「序・破・急」、律詩を「起・承・転・結」という
ウ 絶句の構成を「起・承・転・結」、律詩の四聯を首・頷・頸・尾という

▶ 答え:ウ 絶句=起句・承句・転句・結句。律詩=首聯・頷聯・頸聯・尾聯。混同しないこと。

内容Q88.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

寒雨連江夜入呉
平明送客楚山孤
洛陽親友如相問
一片氷心在玉壺
ア 戦地へ向かう勇気
イ 故郷の春をなつかしむ
ウ 旅立つ友を見送り、洛陽の親友に自分の心は清らかなままだと伝えてほしいと託す

▶ 答え:ウ 芙蓉楼送辛漸(王昌齢・七言絶句)。冷たい雨が夜のうちに降った、その明け方に、洛陽へ向かう友の辛漸を見送る。書き下し「洛陽の親友如し相問はば」=洛陽の親友がもし私のことを尋ねたら、「一片の氷心玉壺に在り」(玉の壺の中の氷のように、私の心は清らかなままだ)と答えてくれ、と託す。

対句Q89.次の漢詩で対句になっている句の組み合わせを、後のア〜ウから選べ。

細草微風岸
危檣独夜舟
星垂平野闊
月湧大江流
名豈文章著
官応老病休
飄飄何所似
天地一沙鴎
ア 第一・二句は対句でない
イ 第一・二句も対句になっている
ウ 律詩に対句はない

▶ 答え:イ 旅夜書懐(杜甫・五言律詩)。首聯も対句で、書き下し「細草微風の岸、危檣独夜の舟」=「細草」と「危檣」、「微風」と「独夜」、「岸」と「舟」が対応する。頷聯(星垂平野闊/月湧大江流)・頸聯(名豈文章著/官応老病休)も対句。律詩の対句は頷聯・頸聯が原則だが、首聯まで対句にする詩も少なくない(登高は尾聯まで対句の全篇対句)。

押韻Q90.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

朱雀橋辺野草花
烏衣巷口夕陽斜
旧時王謝堂前燕
飛入尋常百姓家
ア 花・斜・家
イ 花・燕・家
ウ 辺・口・前

▶ 答え:ア 烏衣巷(劉禹錫・七言絶句)。第一・二・四句末の花・斜・家が韻字(七言の首句入韻)。第三句末「燕」は韻を踏まない。書き下し「朱雀橋辺野草の花、烏衣巷口夕陽斜めなり」=朱雀橋のほとりには野の草が花をつけ、烏衣巷の入り口には夕日が斜めにさす。

詩型Q91.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

単車欲問辺
属国過居延
征蓬出漢塞
帰雁入胡天
大漠孤煙直
長河落日円
蕭関逢候騎
都護在燕然
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:ウ 五字×八句で五言律詩。(使至塞上・王維)書き下し「大漠孤煙直く、長河落日円かなり」=大砂漠に一すじの煙がまっすぐ立ちのぼり、長い大河に沈む夕日がまるい。

句の名称Q92.次の漢詩の第三句の説明として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

千里鶯啼緑映紅
水村山郭酒旗風
南朝四百八十寺
多少楼台煙雨中
ア 第三句=起句で詩を起こす
イ 第三句=結句で締める
ウ 第三句=転句で、場面や視点が転じる

▶ 答え:ウ 絶句の第三句(転句)は内容を転じる要。江南春(杜牧)では、第一・二句の今の春景色から、第三句「南朝四百八十寺」で昔の南朝の寺々へと視点が転じる。書き下し「南朝四百八十寺、多少の楼台煙雨の中」=南朝の世に建てられた四百八十もの寺、その数多くの楼台が春雨にけむっている。

内容Q93.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

青山横北郭
白水遶東城
此地一為別
孤蓬万里征
浮雲遊子意
落日故人情
揮手自茲去
蕭蕭班馬鳴
ア 戦の決意
イ 友との別れに、漂う雲と沈む日を重ねて惜しむ
ウ 都での出世

▶ 答え:イ 送友人。「浮雲遊子の意、落日故人の情」=旅ゆく友の心を浮雲に、別れを惜しむ情を落日に重ねる。

押韻Q94.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

峨眉山月半輪秋
影入平羌江水流
夜発清渓向三峡
思君不見下渝州
ア 月・水・君
イ 秋・峡・州
ウ 秋・流・州

▶ 答え:ウ 峨眉山月歌(李白・七言絶句)。第一・二・四句末の秋・流・州が韻字(七言の首句入韻)。第三句末「峡」は韻を踏まない。書き下し「峨眉山月半輪の秋」=峨眉山にかかる、秋の半月。

詩型Q95.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

独憐幽草澗辺生
上有黄鸝深樹鳴
春潮帯雨晩来急
野渡無人舟自横
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:イ 七字×四句で七言絶句。(滁州西澗・韋応物)書き下し「独り憐れむ幽草の澗辺に生ずるを」=谷川のほとりにひっそりと生える草を、ひとりいとおしく思う。

対句Q96.次の漢詩で対句になっている句の組み合わせを、後のア〜ウから選べ。

城闕輔三秦
風煙望五津
与君離別意
同是宦遊人
海内存知己
天涯若比隣
無為在岐路
児女共沾巾
ア 第一・二句と第五・六句
イ 第三・四句と第五・六句
ウ 対句はない

▶ 答え:ア 送杜少府之任蜀州(王勃・五言律詩)。首聯(城闕輔三秦/風煙望五津)と頸聯(海内存知己/天涯若比隣)が対句。頷聯は書き下し「君と離別の意、同じく是れ宦遊の人」で、二句の語が対応せず対句ではない。律詩の原則(頷聯・頸聯が対句)とちがい、首聯を対句にして頷聯を対句にしない形を「偸春格(とうしゅんかく)」という。

内容Q97.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

白髪三千丈
縁愁似箇長
不知明鏡裏
何処得秋霜
ア 愁いのためにこれほど長くなったと白髪を大げさに言い、老いを嘆く
イ 別れの悲しみ
ウ 夜の静けさ

▶ 答え:ア 秋浦歌(李白・五言絶句)。書き下し「白髪三千丈」=白髪が三千丈にもなった、という大げさな誇張。愁いのためにこんなに長くなったと言い、鏡に映る白髪を「秋霜」(秋の霜)にたとえて老いを嘆く。

句の名称Q98.次の漢詩の第一句と第四句の呼び名として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

独在異郷為異客
毎逢佳節倍思親
遥知兄弟登高処
遍插茱萸少一人
ア 聯で数える
イ 第一句=結句、第四句=起句
ウ 第一句=起句、第四句=結句

▶ 答え:ウ 絶句は起・承・転・結。九月九日憶山東兄弟も第一句が起句、第四句が結句。

詩型Q99.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

春城無処不飛花
寒食東風御柳斜
日暮漢宮伝蝋燭
軽煙散入五侯家
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え:イ 七字×四句で七言絶句。(寒食・韓翃)書き下し「寒食東風御柳斜めなり」=寒食の日、春風に吹かれて宮中の柳が斜めになびく。

きまりQ100.漢詩のきまりについて、正しいものを後のア〜ウ(エ)から選べ。

ア 押韻・対句・句数のきまりを持つ唐代以降の詩を近体詩という
イ 近体詩には字数や句数のきまりがない
ウ 絶句は八句、律詩は四句である

▶ 答え:ア 唐代に整った、句数・押韻・対句などの規則を持つ詩が近体詩(絶句・律詩)。規則のゆるやかな詩は古体詩。

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