漢詩「絶句・律詩のきまり」識別 100題ドリル

漢詩のきまり 100題 アイキャッチ 漢文ドリル

📖 はじめての人は、先に 「漢詩のきまり(絶句・律詩)」の解説 で理屈を押さえると解きやすくなります。

縦書きの漢文(返り点つき)を読んで答える、入試形式の漢文ドリルです。スマホでも解けるよう、答え・書き下し・現代語訳は各問の下に表示しています。

📥 PDFダウンロード(無料・縦書き・印刷可)

📝 問題編PDF / ✅ 解答編PDF(書き下し・現代語訳つき)

はじめに

漢詩(近体詩)には、句数・字数・押韻・対句のきまりがあります。縦書きの詩(右から左へ一句ずつ)を読んで、ア〜エから選びましょう。

詩型 一句の字数 句数
五言絶句 五字 四句
七言絶句 七字 四句
五言律詩 五字 八句
七言律詩 七字 八句

鉄則句数で絶句(四句)/律詩(八句)、字数で五言(五字)/七言(七字)。押韻…ふつう偶数句の末字で韻を踏む。七言は第一句末も踏むことが多い。 – 対句律詩の頷聯(三・四句)と頸聯(五・六句)が原則。 – 句の名…絶句=起句・承句・転句・結句/律詩=首聯・頷聯・頸聯・尾聯。

採点表

問題 目標
第1部 基礎 Q1〜Q20 18/20
第2部 標準 Q21〜Q50 24/30
第3部 応用 Q51〜Q80 21/30
第4部 入試 Q81〜Q100 13/20

【第1部】基礎(Q1〜Q20)

問題(Q1〜Q100)

きまりQ1.漢詩のきまりについて、正しいものを後のア〜ウ(エ)から選べ。

ア 四句から成る詩を絶句、八句から成る詩を律詩という
イ 四句から成る詩を律詩、八句から成る詩を絶句という
ウ 句の数では区別せず、字数だけで区別する

▶ 答え: 句数で分類:四句=絶句、八句=律詩。一句の字数で五言・七言に分かれる。

きまりQ2.漢詩のきまりについて、正しいものを後のア〜ウ(エ)から選べ。

ア 一句が五字なら七言、七字なら五言という
イ 一句が五字なら五言、七字なら七言という
ウ 五言・七言は作者の名で決まる

▶ 答え: 一句の字数で五言(五字)・七言(七字)に分ける。句数(四句/八句)と組み合わせて詩型が決まる。

詩型Q3.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。




ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 一句が五字で四句。よって五言絶句。(孟浩然)

詩型Q4.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。




ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 一句が五字で四句。よって五言絶句。(王之渙)

詩型Q5.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

西


ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 一句が七字で四句。よって七言絶句。(李白)

詩型Q6.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。




西
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 一句が七字で四句。よって七言絶句。(王維)

詩型Q7.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。








ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 一句が五字で八句。よって五言律詩。(杜甫)

詩型Q8.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。








ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 一句が七字で八句。よって七言律詩。(杜甫)

きまりQ9.漢詩のきまりについて、正しいものを後のア〜ウ(エ)から選べ。

ア 近体詩では、ふつう奇数句の末字で韻を踏む
イ 近体詩では韻を踏まない
ウ 近体詩では、ふつう偶数句の末字で韻を踏む

▶ 答え: 近体詩(絶句・律詩)は偶数句末で押韻。七言では第一句末も韻を踏むことが多い。

きまりQ10.漢詩のきまりについて、正しいものを後のア〜ウ(エ)から選べ。

ア 律詩では、ふつう第三・四句と第五・六句が対句になる
イ 律詩では、第一・二句だけが対句になる
ウ 律詩に対句の決まりはない

▶ 答え: 律詩は八句を二句ずつ首聯・頷聯・頸聯・尾聯と呼び、頷聯(三・四句)と頸聯(五・六句)を対句にするのが原則。

詩型Q11.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。




ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 一句が五字で四句。よって五言絶句。(柳宗元)

詩型Q12.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。




ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 一句が七字で四句。よって七言絶句。(賀知章)

詩型Q13.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。




ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 一句が七字で四句。よって七言絶句。(李白)

詩型Q14.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。








ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 一句が五字で八句。よって五言律詩。(李白)

句の名称Q15.絶句の各句(第一〜四句)の呼び名を選べ。




ア 首聯・頷聯・頸聯・尾聯
イ 起句・承句・転句・結句
ウ 序・破・急

▶ 答え: 絶句の四句は順に起句・承句・転句・結句と呼ぶ。(春暁・孟浩然)

句の名称Q16.律詩の二句ずつのまとまりの呼び名を選べ。








ア 起句・承句・転句・結句
イ 上句・中句・下句
ウ 首聯・頷聯・頸聯・尾聯

▶ 答え: 律詩の八句は二句ずつ首聯・頷聯・頸聯・尾聯と呼ぶ。(春望・杜甫)

詩型Q17.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。




ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 五字×四句で五言絶句。(鹿柴・王維)

句の名称Q18.第七・八句のまとまりの呼び名を選べ。








ア 第七・八句=尾聯
イ 第七・八句=頷聯
ウ 第七・八句=首聯

▶ 答え: 律詩の第七・八句は尾聯(詩を締めくくる)。(送友人・李白)

きまりQ19.漢詩のきまりについて、正しいものを後のア〜ウ(エ)から選べ。

ア 対句は、同じ語をくり返すことである
イ 対句は、二つの句が文法・意味の上で対応して並ぶ技法である
ウ 対句は、句末の字をそろえることである

▶ 答え: 対句=相対する二句が、品詞・組み立て・意味の上で対応して並ぶ表現。律詩の頷聯・頸聯で用いる。

句の名称Q20.第一句の呼び名として正しいものを選べ。




ア 第一句=結句
イ 第一句=転句
ウ 第一句=起句

▶ 答え: 絶句の第一句は起句(詩を起こす)。(江雪・柳宗元)

押韻Q21.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。




ア 暁・鳥・少
イ 眠・鳥・声
ウ 暁・声・少

▶ 答え: 春暁。偶数句末「鳥」「少」+第一句末「暁」で韻を踏む(首句入韻)。韻は暁・鳥・少。

押韻Q22.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。




ア 尽・流
イ 流・楼
ウ 山・楼

▶ 答え: 登鸛鵲楼。第二句末「流」・第四句末「楼」で押韻。五言は偶数句末が原則。

押韻Q23.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。




ア 絶・滅
イ 翁・雪
ウ 滅・雪

▶ 答え: 江雪。第二句末「滅」・第四句末「雪」で押韻。

押韻Q24.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

西


ア 楼・州・流
イ 辞・州・流
ウ 楼・月・流

▶ 答え: 黄鶴楼送孟浩然之広陵。第一句末「楼」・第二句末「州」・第四句末「流」で押韻(七言の首句入韻)。

押韻Q25.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。




西
ア 塵・酒・人
イ 塵・新・人
ウ 城・新・人

▶ 答え: 送元二使安西。第一句末「塵」・第二句末「新」・第四句末「人」で押韻。

詩型Q26.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。




ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 五字×四句で五言絶句。(絶句・杜甫)

詩型Q27.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。




ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 七字×四句で七言絶句。(望廬山瀑布・李白)

詩型Q28.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。








ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 五字×八句で五言律詩。(送友人・李白)

詩型Q29.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。




ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 七字×四句で七言絶句。(楓橋夜泊・張継)

詩型Q30.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。




ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 七字×四句で七言絶句。(涼州詞・王翰)

押韻Q31.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。




ア 間・住・山
イ 帝・還・山
ウ 間・還・山

▶ 答え: 早発白帝城。第一句末「間」・第二句末「還」・第四句末「山」で押韻。

押韻Q32.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。




ア 回・衰・来
イ 家・衰・来
ウ 回・識・来

▶ 答え: 回郷偶書。第一句末「回」・第二句末「衰」・第四句末「来」で押韻。

押韻Q33.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。




ア 炉・川・天
イ 煙・川・天
ウ 煙・尺・天

▶ 答え: 望廬山瀑布。第一句末「煙」・第二句末「川」・第四句末「天」で押韻。

押韻Q34.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。




ア 天・寺・船
イ 啼・眠・船
ウ 天・眠・船

▶ 答え: 楓橋夜泊。第一句末「天」・第二句末「眠」・第四句末「船」で押韻。

押韻Q35.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。








ア 深・心・金・簪
イ 在・心・金・簪
ウ 深・涙・金・簪

▶ 答え: 春望(五言律詩)。偶数句末の深・心・金・簪で押韻。第一句末「在」は韻を踏まない。

詩型Q36.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。




ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 七字×四句で七言絶句。(九月九日憶山東兄弟・王維)

詩型Q37.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。








ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 七字×八句で七言律詩。(登高・杜甫)

詩型Q38.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。




ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 五字×四句で五言絶句。(江雪・柳宗元)

押韻Q39.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。




ア 杯・笑・回
イ 杯・催・回
ウ 光・催・回

▶ 答え: 涼州詞。第一句末「杯」・第二句末「催」・第四句末「回」で押韻。

押韻Q40.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。








ア 郭・征・情・鳴
イ 城・別・情・鳴
ウ 城・征・情・鳴

▶ 答え: 送友人(五言律詩)。偶数句末の城・征・情・鳴で押韻。

句の名称Q41.第一句の呼び名として正しいものを選べ。




ア 第一句=起句
イ 第一句=転句
ウ 第一句=結句

▶ 答え: 絶句の第一句は起句。(登鸛鵲楼)

句の名称Q42.第三句の呼び名として正しいものを選べ。




ア 第三句=起句
イ 第三句=転句
ウ 第三句=承句

▶ 答え: 絶句の第三句は転句(内容が転じる)。(早発白帝城)

きまりQ43.漢詩のきまりについて、正しいものを後のア〜ウ(エ)から選べ。

ア 七言の詩は、絶対に第一句末で韻を踏まない
イ 七言の詩は奇数句末すべてで韻を踏む
ウ 七言の詩は、第一句末でも韻を踏むことが多い

▶ 答え: 七言(絶句・律詩)は偶数句末に加え、第一句末でも押韻するのが普通(首句入韻)。

内容Q44.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。




ア 春の朝のまどろみと、夜の雨で散った花への思い
イ 戦に明け暮れる兵士の嘆き
ウ 友を見送る別れのつらさ

▶ 答え: 春暁。春の眠りの心地よさと、ふと気づく落花への淡い愛惜。

内容Q45.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。




ア 故郷を離れる悲しみ
イ より遠くを見ようと、さらに高い所へ登る向上心
ウ 酒に酔う楽しさ

▶ 答え: 登鸛鵲楼。「欲窮千里目、更上一層楼」=もっと遠くを見るため、もう一階上へ。向上の心。

詩型Q46.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。




西
ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 七字×四句で七言絶句。(送元二使安西・王維)

押韻Q47.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。




ア 客・人
イ 親・処
ウ 親・人

▶ 答え: 九月九日憶山東兄弟。第二句末「親」・第四句末「人」で押韻。第一句末「客」は韻を踏まない。

句の名称Q48.第三・四句のまとまりの呼び名を選べ。








ア 第三・四句=頷聯
イ 第三・四句=首聯
ウ 第三・四句=尾聯

▶ 答え: 律詩の第三・四句は頷聯。(春望)対句になる。

詩型Q49.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。




ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 七字×四句で七言絶句。(早発白帝城・李白)

句の名称Q50.第二句の呼び名として正しいものを選べ。




ア 第二句=転句
イ 第二句=承句
ウ 第二句=結句

▶ 答え: 絶句の第二句は承句(起句を承ける)。(回郷偶書・賀知章)

対句Q51.次の漢詩で対句になっている句の組み合わせを、後のア〜ウから選べ。








ア 第一・二句と第七・八句
イ 第二・三句と第六・七句
ウ 第三・四句と第五・六句

▶ 答え: 春望。頷聯(感時花濺涙/恨別鳥驚心)と頸聯(烽火連三月/家書抵万金)が対句。

対句Q52.次の漢詩で対句になっている句の組み合わせを、後のア〜ウから選べ。








ア 第三・四句と第五・六句
イ 第一・二句だけ
ウ 対句はない

▶ 答え: 登高(七言律詩)。頷聯(無辺落木…/不尽長江…)と頸聯(万里悲秋…/百年多病…)が対句。全篇対句で名高い。

対句Q53.次の漢詩で対句になっている句の組み合わせを、後のア〜ウから選べ。








ア 第七・八句だけ
イ 第三・四句と第五・六句
ウ 対句はない

▶ 答え: 送友人。頷聯(此地一為別/孤蓬万里征)・頸聯(浮雲遊子意/落日故人情)が対句。

対句Q54.次の漢詩で対句になっている句の組み合わせを、後のア〜ウから選べ。




ア 第二・三句
イ 対句はない
ウ 第一・二句と第三・四句

▶ 答え: 登鸛鵲楼。白日依山尽/黄河入海流、欲窮千里目/更上一層楼。全句が対句になる名作。

対句Q55.次の漢詩で対句になっている句の組み合わせを、後のア〜ウから選べ。




ア 第一・二句
イ 第三・四句
ウ 対句はない

▶ 答え: 江雪。千山鳥飛絶/万径人蹤滅が対句(「千山」対「万径」など)。

内容Q56.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。




ア 戦に勝った喜び
イ 雪の中、ただ一人釣り糸を垂れる孤高の境地
ウ 春の野で遊ぶ楽しさ

▶ 答え: 江雪。人影も鳥もない雪景色に、笠をかぶった老人がひとり釣りをする。俗を離れた孤高。

内容Q57.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

西


ア 敵と戦う決意
イ 酒宴の陽気さ
ウ 旧友を見送り、遠ざかる帆をいつまでも見つめる惜別

▶ 答え: 黄鶴楼送孟浩然之広陵。揚州へ去る友の舟が消えるまで見送る。深い別れの情。

内容Q58.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。




西
ア 旅立つ友に、もう一杯と勧める別れの情
イ 故郷へ帰る喜び
ウ 戦場の勇ましさ

▶ 答え: 送元二使安西。「西のかた陽関を出づれば故人無からん」=この先は親しい人もいない。別れの酒。

内容Q59.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。




ア 若くして出世した喜び
イ 年老いて故郷に帰り、子どもに他所者と扱われる感慨
ウ 戦に敗れた無念

▶ 答え: 回郷偶書。故郷の言葉は変わらぬが髪は白い。子どもに「どちらから」と問われる。歳月の感慨。

内容Q60.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。




ア 山に登るつらさ
イ 雨に降られた旅の苦労
ウ 長江を一気に下る舟の、軽やかで爽快な速さ

▶ 答え: 早発白帝城。両岸の猿声が鳴きやまぬうちに舟は万重の山を過ぎる。下りのスピード感。

内容Q61.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。




ア 天から流れ落ちるかのような廬山の滝の雄大さ
イ 静かな夜の寂しさ
ウ 友との別れ

▶ 答え: 望廬山瀑布。「飛流直下三千尺、疑ふらくは是れ銀河の九天より落つるかと」。滝の壮大な誇張表現。

内容Q62.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。




ア 都の華やかな宴
イ 旅の夜のもの寂しさと、響いてくる寒山寺の鐘
ウ 戦勝の凱旋

▶ 答え: 楓橋夜泊。月落ち烏鳴く霜の夜、舟で眠れぬ旅人に夜半の鐘が届く。旅愁。

内容Q63.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。




ア 戦に出る覚悟
イ 春の行楽の喜び
ウ 重陽の節句に、故郷の兄弟を一人離れて思う心

▶ 答え: 九月九日憶山東兄弟。「独り異郷に在りて異客と為る」。節句に肉親を思う望郷の情。

内容Q64.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。




ア 辺境の宴の華やぎと、戦の無常をないまぜにした思い
イ 故郷の春ののどかさ
ウ 出世への意欲

▶ 答え: 涼州詞。「酔ひて沙場に臥す君笑ふこと莫かれ、古来征戦幾人か回る」。戦地の刹那と無常。

押韻Q65.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。




ア 白・年
イ 然・年
ウ 然・過

▶ 答え: 絶句(杜甫)。第二句末「然」・第四句末「年」で押韻。

押韻Q66.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。




ア 人・響
イ 林・上
ウ 響・上

▶ 答え: 鹿柴。第二句末「響」・第四句末「上」で押韻。

押韻Q67.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。








ア 哀・回・来・台・杯
イ 哀・下・来・台・杯
ウ 哀・回・客・台・杯

▶ 答え: 登高(七言律詩)。第一句末「哀」+偶数句末の回・来・台・杯で押韻。

対句Q68.次の漢詩で対句になっている句の組み合わせを、後のア〜ウから選べ。




ア 第三・四句
イ 第一・二句
ウ 対句はない

▶ 答え: 絶句(杜甫)。江碧鳥逾白/山青花欲然が対句(色の対比が鮮やか)。

詩型Q69.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。




ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 七字×四句で七言絶句。(回郷偶書・賀知章)

詩型Q70.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。








ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 五字×八句で五言律詩。(春望・杜甫)

句の名称Q71.第四句の呼び名として正しいものを選べ。

西


ア 第四句=起句
イ 第四句=承句
ウ 第四句=結句

▶ 答え: 絶句の第四句は結句(詩を締めくくる)。(黄鶴楼送孟浩然之広陵)

句の名称Q72.第五・六句のまとまりの呼び名を選べ。








ア 第五・六句=頸聯
イ 第五・六句=頷聯
ウ 第五・六句=首聯

▶ 答え: 律詩の第五・六句は頸聯。(登高)対句になる。

内容Q73.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。




ア 都の喧噪
イ 人気のない山に夕日が射す、静かで奥深い情景
ウ 海の荒々しさ

▶ 答え: 鹿柴。人の姿は見えず声だけが響き、夕日が苔を照らす。王維の静寂・幽玄の世界。

内容Q74.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。




ア 戦の悲惨さ
イ 出世の喜び
ウ 美しい春景色の中でわく望郷の念

▶ 答え: 絶句(杜甫)。鮮やかな江山の春。「今春看す又過ぐ、何れの日か是れ帰年ならん」=今年も春が過ぎる、いつ帰れるのか。

詩型Q75.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。

西


ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 七字×四句で七言絶句。(黄鶴楼送孟浩然之広陵・李白)

押韻Q76.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。








ア 城・征・情・鳴
イ 城・別・情・鳴
ウ 郭・征・意・鳴

▶ 答え: 送友人(五言律詩)。偶数句末の城・征・情・鳴で押韻。

対句Q77.次の漢詩で対句になっている句の組み合わせを、後のア〜ウから選べ。








ア 第一・二句のみ
イ 第三・四句と第五・六句
ウ 対句はない

▶ 答え: 春望。頷聯(三・四句)と頸聯(五・六句)が対句。

句の名称Q78.第二句の呼び名として正しいものを選べ。




ア 第二句=転句
イ 第二句=結句
ウ 第二句=承句

▶ 答え: 絶句の第二句は承句(起句を承ける)。(絶句・杜甫)

詩型Q79.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。




ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 五字×四句で五言絶句。(登鸛鵲楼・王之渙)

内容Q80.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。








ア 戦乱の世を憂い、離ればなれの家族を思う嘆き
イ 春の行楽の楽しさ
ウ 出世した誇り

▶ 答え: 春望。「国破れて山河在り」。戦乱で荒れた都に春が来る悲しみ、家族の手紙を待つ思い。

詩型Q81.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。








ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 七字×八句で七言律詩。(登高・杜甫。全篇対句で知られる)

押韻Q82.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。








ア 在・深・金・簪
イ 深・心・金・簪
ウ 深・心・短・簪

▶ 答え: 春望。偶数句末(第二・四・六・八句)の深・心・金・簪が韻字。

対句Q83.次の漢詩で対句になっている句の組み合わせを、後のア〜ウから選べ。








ア 第七・八句のみ
イ 対句はない
ウ 第三・四句と第五・六句

▶ 答え: 登高。頷聯(無辺落木蕭蕭下/不尽長江滾滾来)・頸聯(万里悲秋常作客/百年多病独登台)が対句。

内容Q84.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。








ア 秋の高台で、老いと孤独・人生の苦渋を詠む
イ 若き日の旅の喜び
ウ 戦に勝った高揚

▶ 答え: 登高。「万里悲秋常に客と作り、百年多病独り台に登る」。晩年の杜甫の悲愁。

句の名称Q85.第七・八句のまとまりの呼び名を選べ。








ア 第七・八句=頸聯
イ 第七・八句=尾聯
ウ 第七・八句=首聯

▶ 答え: 律詩の第七・八句は尾聯(締めくくり)。(春望)

押韻Q86.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。




ア 雲・還・山
イ 間・陵・山
ウ 間・還・山

▶ 答え: 早発白帝城。第一・二・四句末の間・還・山が韻字。

きまりQ87.漢詩のきまりについて、正しいものを後のア〜ウ(エ)から選べ。

ア 絶句の構成を「起・承・転・結」、律詩の四聯を首・頷・頸・尾という
イ 絶句を「序・破・急」、律詩を「起・承・転・結」という
ウ 絶句・律詩とも「首・頷・頸・尾」という

▶ 答え: 絶句=起句・承句・転句・結句。律詩=首聯・頷聯・頸聯・尾聯。混同しないこと。

内容Q88.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。




西
ア 戦地へ向かう勇気
イ 旅立つ友に別れの一杯を勧め、行く先の孤独を思いやる
ウ 故郷の春をなつかしむ

▶ 答え: 送元二使安西。陽関を出れば親しい人もいない、もう一杯飲もう、という惜別。

対句Q89.次の漢詩で対句になっている句の組み合わせを、後のア〜ウから選べ。








ア 第一・二句は対句でない
イ 律詩に対句はない
ウ 第一・二句も対句になっている

▶ 答え: 登高は首聯(風急天高猿嘯哀/渚清沙白鳥飛回)も対句で、全篇対句として名高い。

押韻Q90.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。

西


ア 楼・州・流
イ 楼・尽・流
ウ 辞・州・際

▶ 答え: 黄鶴楼送孟浩然之広陵。第一・二・四句末の楼・州・流が韻字。

詩型Q91.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。








ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 五字×八句で五言律詩。(送友人・李白)

句の名称Q92.次の漢詩について、後の問いにア〜ウで答えよ。




ア 第三句=起句で詩を起こす
イ 第三句=転句で、場面や視点が転じる
ウ 第三句=結句で締める

▶ 答え: 絶句の第三句(転句)は内容を転じる要。早発白帝城では「両岸猿声…」と視点が舟と岸へ転じる。

内容Q93.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。








ア 戦の決意
イ 都での出世
ウ 友との別れに、漂う雲と沈む日を重ねて惜しむ

▶ 答え: 送友人。「浮雲遊子の意、落日故人の情」=旅ゆく友の心を浮雲に、別れを惜しむ情を落日に重ねる。

押韻Q94.次の漢詩で韻を踏んでいる字を、すべて正しく挙げたものを後のア〜ウから選べ。




ア 天・眠・船
イ 天・火・船
ウ 啼・眠・到

▶ 答え: 楓橋夜泊。第一・二・四句末の天・眠・船が韻字。

詩型Q95.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。




ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 七字×四句で七言絶句。(九月九日憶山東兄弟・王維)

対句Q96.次の漢詩で対句になっている句の組み合わせを、後のア〜ウから選べ。








ア 第一・二句と第七・八句
イ 第三・四句と第五・六句
ウ 対句はない

▶ 答え: 送友人。頷聯・頸聯が対句。首聯(青山横北郭/白水遶東城)も対句的。

内容Q97.次の漢詩の主題・内容として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。




ア 夜の静けさ
イ 別れの悲しみ
ウ 滝を銀河が天から落ちるさまにたとえた雄大な誇張

▶ 答え: 望廬山瀑布。「疑ふらくは是れ銀河の九天より落つるかと」。スケールの大きな比喩。

句の名称Q98.次の漢詩について、後の問いにア〜ウで答えよ。




ア 第一句=起句、第四句=結句
イ 第一句=結句、第四句=起句
ウ 聯で数える

▶ 答え: 絶句は起・承・転・結。九月九日憶山東兄弟も第一句が起句、第四句が結句。

詩型Q99.次の漢詩の形式(詩型)として正しいものを、後のア〜エから選べ。




ア 五言絶句(五字×四句)
イ 七言絶句(七字×四句)
ウ 五言律詩(五字×八句)
エ 七言律詩(七字×八句)

▶ 答え: 七字×四句で七言絶句。(望廬山瀑布・李白)

きまりQ100.漢詩のきまりについて、正しいものを後のア〜ウ(エ)から選べ。

ア 近体詩には字数や句数のきまりがない
イ 押韻・対句・句数のきまりを持つ唐代以降の詩を近体詩という
ウ 絶句は八句、律詩は四句である

▶ 答え: 唐代に整った、句数・押韻・対句などの規則を持つ詩が近体詩(絶句・律詩)。規則のゆるやかな詩は古体詩。

▶ 漢文の解説・他のドリルは 漢文(解説×ドリル一覧) へ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました