ゆく河の流れ テスト対策問題25問|方丈記・解答つきPDF

ゆく河の流れ(方丈記) 確認テスト|定期テスト対策 定期テスト対策

方丈記の冒頭「ゆく河の流れは絶えずして……」は、定期テストで非常によく出る超頻出の一節です。本文の暗誦(暗記して書けること)が求められることも多く、現代語訳・語句の意味・文法・無常観(むじょうかん)の理解まで、まとめて問われます。まずは下の本文を読み、設問に答えてみましょう。最後の「解答・解説」で答え合わせをして確認してください。くわしい内容を先に知りたい人は、方丈記『ゆく河の流れ』のやさしい解説もあわせて読むと理解が深まります。

本文(傍線①〜⑩)

ゆく河(かは)の流れは絶(た)えずしてしかももとの水にあらずよどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまりたるためしなし世の中にある人と栖(すみか)と、またかくのごとし

語注 ゆく=流れて行く。 絶ゆ=とぎれる・なくなる(ヤ行下二段)。 しかも=それでいて・それなのに。 よどみ=水の流れがとどこおってたまっている所。 うたかた=水面に浮かぶ泡。はかないもののたとえによく使う。 かつ〜かつ〜=一方では〜、また一方では〜。 結ぶ=(泡が)でき上がる(バ行四段)。 ためし=例・先例。 栖=すみか。住まい。 ごとし=比況の助動詞(〜と同じようだ)。

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読んだだけでは、テストでは書けません。本番と同じ縦書きで、実際に手を動かしてください。25問・解答と現代語訳つきです。

使い方のおすすめ。①まず何も見ずに解く → ②解答で答え合わせ → ③まちがえた設問の番号と同じ傍線を本文で探して読み直す。

設問

A 語句の意味と読み

  1. ①「ゆく河(かは)」の「ゆく」の意味を書け。
  2. ③「しかも」のここでの意味を書け。
  3. ⑤「よどみ」とはどのような場所か。
  4. ⑥「うたかた」の意味を書け。
  5. ⑧の中の「ためし」の意味を書け。
  6. ⑨の「栖」の読みと意味を書け。

B 文法

  1. ②「絶(た)えずして」の「ず」を、文法的に説明せよ。
  2. ②の「絶え」の終止形(基本形)と活用の種類を書け。
  3. ④の「もとの水に」の「に」は文法的に何か。名称と活用形を書け。
  4. ④の「あらず」を品詞分解し、それぞれ説明せよ。
  5. ⑦の「結び」の終止形(基本形)と活用の種類を書け。
  6. ⑩「かくのごとし」の「ごとし」は何という助動詞か。意味も書け。

C 何のたとえか

  1. ⑥「うたかた」は、何のたとえとして用いられているか。
  2. ⑩の「かく」は、何を指しているか。
  3. ①「ゆく河の流れ」と⑥「うたかた」は、⑨の「人と栖」のどちらに重なるか。それぞれ書け。

D 口語訳

  1. ①・②「ゆく河の流れは絶えずして」
  2. ③・④「しかももとの水にあらず」
  3. ⑦・⑧「かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」
  4. ⑨・⑩「世の中にある人と栖と、またかくのごとし」

E 内容・記述

  1. ⑩「かくのごとし」が指す内容を明らかにしたうえで、この一文が述べようとしていることを書け。
  2. この文章の全体に流れている、仏教にもとづく考え方を漢字三字で書け。
  3. 作者は、なぜ「河の流れ」と「うたかた」の二つを並べたのか。四十字以内で書け。

F 文学史

  1. この作品の作者名・ジャンル・成立した時代を書け。
  2. 『方丈記』は日本三大随筆の一つである。残りの二つの作品名と作者名を書け。
  3. 三大随筆を、成立の古い順に並べよ。

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解答と解説

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A 語句の意味と読み

問1 流れて行く
└ ×「歩いて行く」ではない

問2 それでいて。それなのに。
└ 前の内容と逆のことをつなぐ

問3 水の流れがとどこおって、たまっている所

問4 水面に浮かぶ泡(あわ)
└ ★はかないもののたとえに使う語

問5 例・先例
└ 「ためしなし」=そのような例はない

問6 すみか/住まい

B 文法

問7 打消の助動詞「ず」の連用形
└ 「〜ずして」で「〜ないで・〜なくて」

問8 絶ゆ/ヤ行下二段活用

問9 断定の助動詞「なり」の連用形
└ ★下の「あら(ず)」と結びついて「〜ではない」

問10 あら(ラ行変格活用「あり」の未然形)+ず(打消の助動詞「ず」の終止形)

問11 結ぶ/バ行四段活用
└ ここは「(泡が)でき上がる」の意

問12 比況の助動詞「ごとし」/〜と同じようだ・〜のようだ

C 何のたとえか

問13 はかなく消えていく、この世の人やその住まいのたとえ。

問14 河の水が絶えず流れかわり、泡が消えてはできていくというありさま。

問15 ゆく河の流れ=世の中じたいは絶えず続いていくこと/うたかた=そこにいる一人ひとりの人と、一つ一つの住まいがはかなく入れかわること

D 口語訳

問16 流れて行く河の流れはとぎれることがなくて

問17 それでいて、(そこを流れる水は)もとの水ではない。

問18 一方では消え、一方ではでき上がって、長くとどまっている例はない。

問19 この世に生きている人と、その住まいとも、また同じようである。

E 内容・記述

問20 「かく」=河の水が絶えず入れかわり、泡が消えてはできていくありさま。人もその住まいも、それと同じように次々と移り変わり、同じ状態にとどまることはない、ということを述べている。

問21 無常観
└ この世のすべては移り変わり、とどまることがないという考え

問22 続いていく世の中と、その中で消えていく個々の人や住まいを対にして示すため。(三十六字)

F 文学史

問23 鴨長明/随筆/鎌倉時代(前期)

問24 『枕草子』=清少納言/『徒然草』=兼好法師

問25 枕草子(平安中期)→方丈記(鎌倉前期)→徒然草(鎌倉末期)

【テスト直前チェック】この三つ
「もとの水にあらず」の「に」は断定の助動詞「なり」の連用形。格助詞ではありません。ここが文法の最頻出です。
「うたかた」=水面に浮かぶ泡。人とその住まいのはかなさのたとえです。
主題は無常観。「かくのごとし」の「かく」が何を指すか言えれば、記述問題は書けます。

現代語訳(全文)

流れて行く河の流れはとぎれることがなくて、それでいて、(そこを流れる水は)もとの水ではない。よどみに浮かぶ水の泡は、一方では消え、一方ではでき上がって、長くとどまっている例はない。この世に生きている人と、その住まいとも、また同じようである。

※この問題は誰でも古典塾のオリジナルです。本文は古典(著作権の対象外)から正確に引用しています。

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