漢文「置き字(読まない字)」識別 100題ドリル

漢文 置き字 100題 アイキャッチ 漢文ドリル

📖 はじめての人は、先に 「置き字」の解説 で理屈を押さえると解きやすくなります。

縦書きの漢文(返り点つき)を読んで答える、入試形式の漢文ドリルです。スマホでも解けるよう、答え・書き下し・現代語訳は各問の下に表示しています。

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はじめに

漢文には、書いてあるのに読まない字=「置き字(おきじ)」があります。読まないかわりに、置かれた場所で意味のはたらきを示すのが特徴です。縦書きの漢文(返り点つき)を読んで、ア〜ウから選びましょう。

記号 置き字 はたらき(読まないが、こう訳す)
而 接続 前の語に「て・して」(順接)/「ども」(逆接)を添えて読む
於・于・乎 前置詞 名詞の前。場所「に・で」/比較「より」/受身「に…られる」
矣・焉・兮 文末・句調 文の終わりや句の途中。断定・余韻・リズム。読まない

鉄則 – 置き字そのものは読まない。 はたらきは前後の送り仮名に出る。 – 「於」の見分け … 形容詞・形容動詞の後=比較(より)/動詞+「る・らる」=受身(に…られる)/それ以外=場所・時・対象(に・で・を)や起点(より)。 – 「而」は前の語に「て・して」を添える。 字自体は声に出さない。

採点表

部 問題 目標
第1部 基礎 Q1〜Q20 18/20
第2部 標準 Q21〜Q50 24/30
第3部 応用 Q51〜Q80 21/30
第4部 入試 Q81〜Q100 13/20

【第1部】基礎(Q1〜Q20)

問題(Q1〜Q100)

置き字Q1.次の文の傍線部(置き字=読まない字)の種類を、後のア〜ウから選べ。

学ビテ而時ニ習フレ之ヲ。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える)
イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す)
ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)

▶ 答え:ア 「而」は読まない接続の置き字。前の語に「て」を添える。書き下し「学びて時に之を習ふ」。(論語)

置き字Q2.次の文の傍線部(置き字=読まない字)の種類を、後のア〜ウから選べ。

氷ハ寒シ二於水ヨリモ一。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える)
イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す)
ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)

▶ 答え:イ 「於」は名詞の前に置く前置詞の置き字。下の「水」に「よりも」を添える。書き下し「氷は水よりも寒し」。比較。

置き字Q3.次の文の傍線部(置き字=読まない字)の種類を、後のア〜ウから選べ。

必ズ有リレ師焉。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える)
イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す)
ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)

▶ 答え:ウ 「焉」は文末に置く置き字。読まない。書き下し「必ず師有り」。

置き字Q4.次の文の傍線部(置き字=読まない字)の種類を、後のア〜ウから選べ。

三十ニシテ而立ツ。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える)
イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す)
ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)

▶ 答え:ア 「而」は接続の置き字。前に「にして」を添える。書き下し「三十にして立つ」。(論語)

置き字Q5.次の文の傍線部(置き字=読まない字)の種類を、後のア〜ウから選べ。

玉ハ貴シ二於石ヨリモ一。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える)
イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す)
ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)

▶ 答え:イ 「於」は前置詞の置き字。書き下し「玉は石よりも貴し」。比較。

置き字Q6.次の文の傍線部(置き字=読まない字)の種類を、後のア〜ウから選べ。

力ハ抜キレ山ヲ兮。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える)
イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す)
ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)

▶ 答え:ウ 「兮」は詩の調子を整える置き字。読まない。書き下し「力は山を抜き」。(項羽・垓下歌)

置き字Q7.次の文の傍線部(置き字=読まない字)の種類を、後のア〜ウから選べ。

和シテ而不レ同ゼ。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える)
イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す)
ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)

▶ 答え:ア 「而」は接続の置き字。前に「して」を添える。書き下し「和して同ぜず」。(論語)

働きQ8.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

君子ハ立ツ二於朝ニ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:ア 「於」は場所を示す。書き下し「君子は朝に立つ」。「朝廷に立つ」。

働きQ9.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

霜葉ハ紅ナリ二於二月ノ花ヨリモ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:イ 「於」は比較。形容(動)詞の後で「〜より」。書き下し「霜葉は二月の花よりも紅なり」。(杜牧・山行)

働きQ10.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

小人ハ治メラル二於人ニ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:ウ 「治めらる」は受身。「於」は受身の相手を示す。書き下し「小人は人に治めらる」。(孟子の「力を労する者は人に治めらる」をもとにした文)

置き字Q11.次の文の傍線部(置き字=読まない字)の種類を、後のア〜ウから選べ。

過チテ而不レ改メ。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える)
イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す)
ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)

▶ 答え:ア 「而」は接続の置き字。書き下し「過ちて改めず」。(論語)

置き字Q12.次の文の傍線部(置き字=読まない字)の種類を、後のア〜ウから選べ。

苛政ハ猛ナリ二於虎ヨリモ一。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える)
イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す)
ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)

▶ 答え:イ 「於」は前置詞の置き字。書き下し「苛政は虎よりも猛なり」。比較。(礼記)

置き字Q13.次の文の傍線部(置き字=読まない字)の種類を、後のア〜ウから選べ。

死シテ而後已ム。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える)
イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す)
ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)

▶ 答え:ア 「而」は接続の置き字。書き下し「死して後已む」。

働きQ14.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

学ブ二於京ニ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:ア 「於」は場所を示す。書き下し「京に学ぶ」。

働きQ15.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

海ハ深シ二於河ヨリモ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:イ 「於」は比較。書き下し「海は河よりも深し」。

働きQ16.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

殺サル二於賊ニ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:ウ 「殺さる」は受身。書き下し「賊に殺さる」。「賊に殺される」。

置き字Q17.次の文の傍線部(置き字=読まない字)の種類を、後のア〜ウから選べ。

是ヲ謂フレ過チト矣。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える)
イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す)
ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)

▶ 答え:ウ 「矣」は文末の置き字。読まない。書き下し「是を過ちと謂ふ」。

働きQ18.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

用ヰラル二於君ニ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:ウ 「用ゐらる」は受身。書き下し「君に用ゐらる」。「主君に用いられる」。

働きQ19.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

問フ二於師ニ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:ア 「於」は対象を示す。書き下し「師に問ふ」。「先生にたずねる」。

読み方Q20.傍線部の置き字の扱いとして正しいものを、後のア〜ウから選べ。

春ハ暖ニシテ而花開ク。
ア 読まない(置き字。前の語に「て・して」を添える)
イ 「なんぢ(お前)」と読む
ウ 「しかれども」と必ず声に出して読む

▶ 答え:ア 「而」は置き字で読まない。前の「暖」に「にして」を添える。書き下し「春は暖にして花開く」。

働きQ21.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

金ハ堅シ二於木ヨリモ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:イ 「於」は比較。書き下し「金は木よりも堅し」。

働きQ22.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

君子ハ役シレ物ヲ、小人ハ役セラル二於物ニ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:ウ 後半「役せらる」は受身。書き下し「君子は物を役し、小人は物に役せらる」。(荀子)

働きQ23.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

仕フ二於斉ニ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:ア 「於」は場所・対象。書き下し「斉に仕ふ」。「斉の国に仕える」。

働きQ24.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

泰山ハ高シ二於丘ヨリモ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:イ 「於」は比較。書き下し「泰山は丘よりも高し」。

働きQ25.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

笑ハル二於人ニ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:ウ 「笑はる」は受身。書き下し「人に笑はる」。「人に笑われる」。

置き字Q26.次の文の傍線部(置き字=読まない字)の種類を、後のア〜ウから選べ。

温メテレ故キヲ而知ルレ新シキヲ。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える)
イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す)
ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)

▶ 答え:ア 「而」は接続の置き字。前に「て」を添える。書き下し「故きを温めて新しきを知る」。温故知新。(論語)

置き字Q27.次の文の傍線部(置き字=読まない字)の種類を、後のア〜ウから選べ。

可シ二以テ為ル一レ師ト矣。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える)
イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す)
ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)

▶ 答え:ウ 「矣」は文末の置き字。読まない。書き下し「以て師と為るべし」。(論語・温故知新の後半)

働きQ28.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

隠ル二於山ニ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:ア 「於」は場所。書き下し「山に隠る」。

働きQ29.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

命ハ重シ二於泰山ヨリモ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:イ 「於」は比較。書き下し「命は泰山よりも重し」。

働きQ30.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

破ラル二於敵ニ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:ウ 「破らる」は受身。書き下し「敵に破らる」。「敵に破られる」。

書き下しQ31.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

海ハ深シ二於河ヨリモ一。
ア 海は河に深し
イ 河は海よりも深し
ウ 海は河よりも深し

▶ 答え:ウ 「於」は比較の置き字=「より」。「海は河よりも深し」。

書き下しQ32.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

問フ二於師ニ一。
ア 師より問ふ
イ 師に問ふ
ウ 師を問はる

▶ 答え:イ 「於」は対象を示し「に」。書き下し「師に問ふ」。

書き下しQ33.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

労スルレ心ヲ者ハ治メレ人ヲ、労スルレ力ヲ者ハ治メラル二於人ニ一。
ア 心を労する者は人に治められ、力を労する者は人を治む
イ 心を労する者は人を治め、力を労する者は人に治めらる
ウ 心を労する者は人より治め、力を労する者は人より治む

▶ 答え:イ 後半の「於」は受身の相手を示す置き字で、「治めらる」は受身。前半「治人」(人を治む)と後半「治於人」(人に治めらる)のちがいに注意。書き下し「心を労する者は人を治め、力を労する者は人に治めらる」。(孟子・滕文公上)

働きQ34.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

求ム二於己ニ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:ア 「於」は対象。書き下し「己に求む」。「自分に求める」。(論語「君子求諸己」の趣旨)

働きQ35.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

軽シ二於鴻毛ヨリモ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:イ 「於」は比較。書き下し「鴻毛よりも軽し」。(司馬遷)

働きQ36.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

制セラル二於人ニ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:ウ 「制せらる」は受身。書き下し「人に制せらる」。「人に支配される」。

置き字Q37.次の文の傍線部(置き字=読まない字)の種類を、後のア〜ウから選べ。

敏ニシテ而好ムレ学ヲ。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える)
イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す)
ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)

▶ 答え:ア 「而」は接続の置き字。書き下し「敏にして学を好む」。(論語)

置き字Q38.次の文の傍線部(置き字=読まない字)の種類を、後のア〜ウから選べ。

三人行ヘバ、必ズ有リ二我ガ師一焉。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える)
イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す)
ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)

▶ 答え:ウ 「焉」は文末の置き字。読まない。書き下し「三人行へば、必ず我が師有り」。(論語)

読み方Q39.傍線部の置き字の扱いとして正しいものを、後のア〜ウから選べ。

玉ハ美シ二於石ヨリモ一。
ア 「ああ」と詠嘆で読む
イ 「おいて」と必ず読む
ウ 読まない(置き字。下の名詞の送り仮名で示す)

▶ 答え:ウ 「於」は読まない置き字。下の「石」に「よりも」を添える。書き下し「玉は石よりも美し」。

書き下しQ40.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

石ハ堅シ二於土ヨリモ一。
ア 石は土に堅し
イ 石は土よりも堅し
ウ 土は石よりも堅し

▶ 答え:イ 「於」は比較=「より」。書き下し「石は土よりも堅し」。

働きQ41.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

告グ二於君ニ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:ア 「於」は対象。書き下し「君に告ぐ」。「主君に申し上げる」。

働きQ42.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

貴シ二於千金ヨリモ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:イ 「於」は比較。書き下し「千金よりも貴し」。

働きQ43.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

欺カル二於友ニ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:ウ 「欺かる」は受身。書き下し「友に欺かる」。「友に欺かれる」。

書き下しQ44.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

君子ハ立ツ二於朝ニ一。
ア 君子は朝より立つ
イ 君子は朝に立つ
ウ 君子は朝に立たる

▶ 答え:イ 「於」は場所=「に」。「君子は朝に立つ」。

置き字Q45.次の文の傍線部(置き字=読まない字)の種類を、後のア〜ウから選べ。

良薬ハ苦ケレドモ二於口ニ一而利アリ二於病ニ一。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える)
イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す)
ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)

▶ 答え:ア 傍線部「而」は接続(逆接)の置き字。前の語に「ども」を添えて「苦けれども」と読む。書き下し「良薬は口に苦けれども病に利あり」。(孔子家語)※二つの「於」は前置詞の置き字(「口に」「病に」)。

働きQ46.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

始マル二於今日ニ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:ア 「於」は時を示す(場所・時の仲間)。書き下し「今日に始まる」。

書き下しQ47.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

用ヰラル二於世ニ一。
ア 世を用ふ
イ 世より用ふ
ウ 世に用ゐらる

▶ 答え:ウ 「用ゐらる」は受身。「於世」=世に。「世に用ゐらる」。「世に用いられる」。

働きQ48.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

義ハ重シ二於利ヨリモ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:イ 「於」は比較。書き下し「義は利よりも重し」。「正しい道は利益よりも重い」。

読み方Q49.傍線部の置き字の扱いとして正しいものを、後のア〜ウから選べ。

学ビテ而不レ厭ハ。
ア 読まない(置き字。前の語に「て・して」を添える)
イ 「なんぢ(お前)」と読む
ウ 「しかれども」と必ず声に出して読む

▶ 答え:ア 「而」は置き字で読まない。前の「学び」に「て」を添える。書き下し「学びて厭はず」。(論語)

置き字Q50.次の文の傍線部(置き字=読まない字)の種類を、後のア〜ウから選べ。

風蕭蕭トシテ兮易水寒シ。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える)
イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す)
ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)

▶ 答え:ウ 傍線部「兮」は歌の調子を整える置き字。読まない。書き下し「風蕭蕭として易水寒し」。(史記・刺客列伝。荊軻が旅立つときの歌)=風はもの寂しく吹き、易水の流れは冷たい。

現代語訳Q51.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

小人ハ役セラル二於物ニ一。
ア つまらぬ人は物を使う
イ つまらぬ人は物に使われる
ウ つまらぬ人は物より優れる

▶ 答え:イ 「役せらる」は受身、「於物」=物に。「物に使われる(物に振り回される)」。(荀子)

現代語訳Q52.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

氷ハ寒シ二於水ヨリモ一。
ア 氷は水の中で寒い
イ 氷は水よりも冷たい
ウ 氷は水に冷やされる

▶ 答え:イ 「於」は比較=「より」。「氷は水よりも冷たい」。

書き下しQ53.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

殺サル二於敵ニ一。
ア 敵に殺さる
イ 敵より殺す
ウ 敵を殺す

▶ 答え:ア 「殺さる」は受身。「於敵」=敵に。「敵に殺さる」。

現代語訳Q54.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

苛政ハ猛ナリ二於虎ヨリモ一。
ア むごい政治は虎のところで激しい
イ むごい政治は虎よりも恐ろしい
ウ むごい政治は虎に襲われる

▶ 答え:イ 「於」は比較。「むごい政治は虎よりも恐ろしい」。(礼記)

書き下しQ55.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

学ビテ而不レ思ハ。
ア 学を思はず
イ 学びて思はず
ウ 学ぶも思ふ

▶ 答え:イ 「而」は接続の置き字。前の語に「て」を添える。「学びて思はず」。(論語「学而不思則罔」より)

現代語訳Q56.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

問フ二於賢者ニ一。
ア 賢者より問われる
イ 賢者を問いつめる
ウ 賢者に問う

▶ 答え:ウ 「於」は対象=「に」。「賢者にたずねる」。

書き下しQ57.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

高シ二於山ヨリモ一。
ア 山に高し
イ 山を高くす
ウ 山よりも高し

▶ 答え:ウ 「於」は比較=「より」。書き下し「山よりも高し」。

現代語訳Q58.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

制セラル二於人ニ一。
ア 人を支配する
イ 人に支配される
ウ 人より勝る

▶ 答え:イ 「制せらる」は受身、「於人」=人に。「人に支配される」。

書き下しQ59.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

生マル二於乱世ニ一。
ア 乱世より生まる
イ 乱世を生む
ウ 乱世に生まる

▶ 答え:ウ 「於」は場所・時=「に」。「乱世に生まる」。「乱れた世に生まれる」。

現代語訳Q60.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

三十ニシテ而立ツ。
ア 三十歳でひとり立ちする
イ 三十人が立ち上がる
ウ 三十年も立ち続ける

▶ 答え:ア 「而」は接続。「三十にして立つ」=三十歳で自立する。(論語)

書き下しQ61.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

笑ハル二於衆ニ一。
ア 衆を笑ふ
イ 衆に笑はる
ウ 衆より笑ふ

▶ 答え:イ 「笑はる」は受身。「於衆」=衆に。「衆に笑はる」。「多くの人に笑われる」。

現代語訳Q62.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

和シテ而不レ同ゼ。
ア 仲良くするが、なれ合わない
イ 和を乱して争う
ウ 仲が悪く、同調する

▶ 答え:ア 「和して同ぜず」=協調するが安易に同調しない。「而」は接続の置き字。(論語)

書き下しQ63.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

重シ二於鼎ヨリモ一。
ア 鼎を重んず
イ 鼎に重し
ウ 鼎よりも重し

▶ 答え:ウ 「於」は比較=「より」。「鼎(かなえ)よりも重し」。

現代語訳Q64.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

立ツ二於門ニ一。
ア 門より立つ
イ 門に立たせられる
ウ 門に立つ

▶ 答え:ウ 「於」は場所=「に」。「門に立つ」。

書き下しQ65.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

破ラル二於楚ニ一。
ア 楚に破らる
イ 楚より破る
ウ 楚を破る

▶ 答え:ア 「破らる」は受身。「於楚」=楚に。「楚に破らる」。「楚の国に破られる」。

現代語訳Q66.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

深シ二於海ヨリモ一。
ア 海の中で深い
イ 海よりも深い
ウ 海に沈む

▶ 答え:イ 「於」は比較。「海よりも深い」。

書き下しQ67.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

告グ二於天ニ一。
ア 天より告ぐ
イ 天を告ぐ
ウ 天に告ぐ

▶ 答え:ウ 「於」は対象=「に」。「天に告ぐ」。「天に申し上げる」。

現代語訳Q68.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

用ヰラル二於国ニ一。
ア 国を用いる
イ 国に用いられる
ウ 国より優れる

▶ 答え:イ 「用ゐらる」は受身。「於国」=国に。「国に用いられる(登用される)」。

書き下しQ69.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

敏ニシテ而好ムレ学ヲ。
ア 学を敏みて好む
イ 敏を学に好む
ウ 敏にして学を好む

▶ 答え:ウ 「而」は接続の置き字。「敏にして学を好む」。(論語)

現代語訳Q70.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

貴シ二於金ヨリモ一。
ア 金よりも貴い
イ 金の中で貴い
ウ 金に飾られる

▶ 答え:ア 「於」は比較。「金よりも貴い」。

書き下しQ71.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

隠ル二於野ニ一。
ア 野より隠る
イ 野に隠る
ウ 野を隠す

▶ 答え:イ 「於」は場所=「に」。「野に隠る」。

現代語訳Q72.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

欺カル二於人ニ一。
ア 人を欺く
イ 人に欺かれる
ウ 人より賢い

▶ 答え:イ 「欺かる」は受身。「於人」=人に。「人に欺かれる」。

書き下しQ73.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

猛ナリ二於火ヨリモ一。
ア 火よりも猛なり
イ 火に猛なり
ウ 火を猛む

▶ 答え:ア 「於」は比較=「より」。「火よりも猛なり」。「火よりも激しい」。

現代語訳Q74.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

学ビテ而時ニ習フレ之ヲ。
ア 学んで、適切な時に復習する
イ 学ばずに過ごす
ウ 学ぶ時間がない

▶ 答え:ア 「而」は接続。「学びて時に之を習ふ」=学んでは折にふれ復習する。(論語)

書き下しQ75.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

仕フ二於魏ニ一。
ア 魏を仕ふ
イ 魏より仕ふ
ウ 魏に仕ふ

▶ 答え:ウ 「於」は対象=「に」。「魏に仕ふ」。「魏の国に仕える」。

現代語訳Q76.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

必ズ有リレ師焉。
ア 必ず先生がいる
イ 先生は必要ない
ウ 先生を必ず探せ

▶ 答え:ア 「焉」は文末の置き字で読まない。「必ず師有り」=きっと手本となる人がいる。

働きQ77.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

厚シ二於前ヨリモ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:イ 「於」は比較。書き下し「前よりも厚し」。「以前より手厚い」。

働きQ78.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

養ハル二於親ニ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:ウ 「養はる」は受身。書き下し「親に養はる」。「親に養われる」。

働きQ79.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

戦フ二於野ニ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:ア 「於」は場所。書き下し「野に戦ふ」。「野原で戦う」。

読み方Q80.傍線部の置き字の扱いとして正しいものを、後のア〜ウから選べ。

死シテ而後已ム。
ア 読まない(置き字。前の語に「て・して」を添える)
イ 「なんぢ(お前)」と読む
ウ 「しかれども」と必ず声に出して読む

▶ 答え:ア 「而」は読まない置き字。前の「死」に「して」を添える。書き下し「死して後已む」。

現代語訳Q81.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

霜葉ハ紅ナリ二於二月ノ花ヨリモ一。
ア 霜の葉は二月の花の中で赤い
イ 霜の葉は二月の花に染められる
ウ 霜にあった葉は二月の花よりも赤い

▶ 答え:ウ 杜牧「山行」。「於」は比較=「より」。「霜葉は二月の花よりも紅なり」。

書き下しQ82.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

苛政ハ猛ナリ二於虎ヨリモ一。
ア 苛政は虎に猛なり
イ 苛政は虎よりも猛なり
ウ 虎は苛政よりも猛なり

▶ 答え:イ 礼記。「於」は比較。「苛政は虎よりも猛なり」=むごい政治は虎よりも恐ろしい。

置き字Q83.次の文の傍線部(置き字=読まない字)の種類を、後のア〜ウから選べ。

君子ハ泰ニシテ而不レ驕ラ、小人ハ驕リテ而不レ泰ナラ。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える)
イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す)
ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)

▶ 答え:ア 論語。傍線部「而」は接続の置き字。前の「泰」に「にして」を添える(後半の「而」も同じ)。書き下し「君子は泰にして驕らず、小人は驕りて泰ならず」=君子はゆったり落ち着いていて威張らないが、小人は威張っていて落ち着きがない。

現代語訳Q84.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

君子ハ和シテ而不レ同ゼ。
ア 君子は争って同調する
イ 君子は同じものを好む
ウ 君子は協調するが、付和雷同しない

▶ 答え:ウ 論語。「而」は接続。「君子は和して同ぜず」。

置き字Q85.次の文の傍線部(置き字=読まない字)の種類を、後のア〜ウから選べ。

積ミテレ土ヲ成セバレ山ヲ、風雨興ル焉。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える)
イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す)
ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)

▶ 答え:ウ 荀子(勧学)。傍線部「焉」は文末の置き字。読まない。書き下し「土を積みて山を成せば、風雨興る」=土を積み上げて山にすれば、そこから風や雨が起こる(積み重ねが大きな力になる)。

現代語訳Q86.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

労スルレ力ヲ者ハ治メラル二於人ニ一。
ア 体を使う者は人を治める
イ 体を使う者は人に治められる
ウ 体を使う者は人より働く

▶ 答え:イ 孟子。「治めらる」は受身、「於人」=人に。書き下し「力を労する者は人に治めらる」。

置き字Q87.次の文の傍線部(置き字=読まない字)の種類を、後のア〜ウから選べ。

力ハ抜キレ山ヲ兮気ハ蓋フレ世ヲ。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える)
イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す)
ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)

▶ 答え:ウ 項羽「垓下歌」。傍線部「兮」は詩の調子を整える置き字。読まない。「力は山を抜き、気は世を蓋ふ」。

書き下しQ88.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

君子ハ求メ二諸ヲ己ニ一、小人ハ求ム二諸ヲ人ニ一。
ア 君子は己を求め、小人は人を求む
イ 君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む
ウ 君子は人に求め、小人は己に求む

▶ 答え:イ 論語。「諸」は「之於」を一字にした字で「これを〜に」と読む。書き下し「君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む」。「君子は(原因を)自分に求め、小人は他人に求める」。

現代語訳Q89.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

氷ハ水為シテレ之ヲ而寒シ二於水ヨリモ一。
ア 氷は水の中で固まる
イ 氷は水がこれを作るが、水よりも冷たい
ウ 氷は水に冷やされる

▶ 答え:イ 荀子。傍線部「而」は接続(逆接)の置き字。下の「於」は比較。「氷は水之を為して、水よりも寒し」。

置き字Q90.次の文の傍線部(置き字=読まない字)の種類を、後のア〜ウから選べ。

我欲スレバレ仁ヲ、斯ニ仁至ル矣。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える)
イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す)
ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)

▶ 答え:ウ 論語(述而)。「矣」は文末の置き字。読まない。書き下し「我仁を欲すれば、斯に仁至る」=自分から仁を求めれば、仁はすぐにやって来る。

働きQ91.傍線部「於」のはたらきとして最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

青ハ青シ二於藍ヨリモ一。
ア 場所・対象(〜に・〜で・〜を)
イ 比較(〜より)
ウ 受身(〜に…られる)

▶ 答え:イ 「於」は比較=「より」。書き下し「青は藍よりも青し」(荀子「青は之を藍より取りて、藍よりも青し」をもとにした文)。弟子が師にまさるたとえ(出藍の誉れ)。

書き下しQ92.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

雖モ二千万人ト一、吾往カン矣。
ア 千万人と雖も、吾往かん
イ 吾は千万人に往かる
ウ 千万人を雖も、吾往く

▶ 答え:ア 孟子。文末「矣」は置き字で読まない。「雖」は下の「千万人」から返って読む。書き下し「千万人と雖も、吾往かん」=相手が大勢でも、私は信じる道を行く。

現代語訳Q93.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

忠言ハ逆ラヘドモ二於耳ニ一而利アリ二於行ヒニ一。
ア まごころからの忠告は耳に心地よく、行いをよくする
イ まごころからの忠告は耳に痛いが、行いのためになる
ウ まごころからの忠告は行いにさからう

▶ 答え:イ 孔子家語(Q45の「良薬は口に苦けれども病に利あり」に続く文)。傍線部「而」は逆接の接続、「於」は対象を示す置き字。書き下し「忠言は耳に逆らへども行ひに利あり」。

書き下しQ94.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

己ノ所ロレ不ルレ欲セ、勿カレレ施ス二於人ニ一。
ア 己の欲せざる所、人に施す勿かれ
イ 己の欲する所を人に施せ
ウ 人の欲せざる所を己に施す勿かれ

▶ 答え:ア 論語。「於」は対象=「に」。書き下し「己の欲せざる所、人に施す勿かれ」=自分が望まないことを、人にしてはならない。

現代語訳Q95.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

過チテ而不ルレ改メ、是ヲ謂フレ過チト矣。
ア 過ちて改めないこと、これを本当の過ちという
イ 過ちは改められない
ウ 過ちを改めれば過ちでない

▶ 答え:ア 論語「過而不改、是謂過矣」。「而」は接続、文末の「矣」は置き字。書き下し「過ちて改めざる、是を過ちと謂ふ」=あやまちを改めないこと、それを本当のあやまちという。

書き下しQ96.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

学ビテ而不レバレ思ハ則チ罔シ。
ア 学を思へば則ち罔し
イ 学びて思はざれば則ち罔し
ウ 思ひて学ばざれば則ち罔し

▶ 答え:イ 論語。「而」は接続の置き字。「学びて思はざれば則ち罔し」=学んでも考えなければ、ぼんやりして身につかない。

現代語訳Q97.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

千里之行モ、始マル二於足下ヨリ一。
ア 千里の旅も足もとから始まる
イ 千里を足で測る
ウ 千里の道で足を止める

▶ 答え:ア 老子。「於」は起点を示す置き字で、下の「足下」に「より」を添える。書き下し「千里の行も足下より始まる」=大事業も小さな一歩から。

置き字Q98.次の文の傍線部(置き字=読まない字)の種類を、後のア〜ウから選べ。

敏ニシテ而好ミレ学ヲ、不レ恥ヂ二下問ヲ一。
ア 接続の字(而。前の語に「て・して/ども」を添える)
イ 前置詞(於・于・乎。場所・比較・受身などを示す)
ウ 文末・句調の字(矣・焉・兮)

▶ 答え:ア 論語。傍線部「而」は接続の置き字。「敏にして学を好み、下問を恥ぢず」。

現代語訳Q99.次の漢文の現代語訳として最も適切なものを、後のア〜ウから選べ。

防グハ二民之口ヲ一、甚ダシ二於防グヨリモ一レ川ヲ。
ア 民の口で川を防ぐ
イ 川が民の口に流れ込む
ウ 民の口をふさぐのは、川をせき止めるよりも危険だ

▶ 答え:ウ 『国語』周語。「於」は比較。書き下し「民の口を防ぐは、川を防ぐよりも甚だし」=人々の言論をおさえつけるのは、川をせき止めるよりも危ない(せき止めた川があふれると多くの人を傷つける、と続く)。

書き下しQ100.次の漢文の書き下し文として正しいものを、後のア〜ウから選べ。

朝ニ聞カバレ道ヲ、夕ベニ死ストモ可ナリ矣。
ア 朝より夕べまで道を聞く
イ 朝に道を聞き、夕べに死す
ウ 朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり

▶ 答え:ウ 論語。文末「矣」は置き字で読まない。「朝に真理を聞けたなら、その晩死んでもかまわない」。

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