二重尊敬・使役との違いを100問で見抜く
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📖 識別の理屈を先に押さえたい方へ
- このドリルでわかること
- はじめに
- 識別の鉄則
- 🎯 解き方のコツ(時短テクニック)
- 🎯 解き方のコツ
- 問題(Q1〜Q100)
- 【第1部】基礎(Q1〜Q20)
- Q1.次の傍線部「立たせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q2.次の傍線部「おはします」は、ア〜オのどれか。
- Q3.次の傍線部「笑ひ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q4.次の傍線部「入らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q5.次の傍線部「きこしめす」は、ア〜オのどれか。
- Q6.次の傍線部「申し給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q7.次の傍線部「渡らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q8.次の傍線部「おはす」は、ア〜オのどれか。
- Q9.次の傍線部「おぼしめす」は、ア〜オのどれか。
- Q10.次の傍線部「御覧ぜさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q11.次の傍線部「のたまふ」は、ア〜オのどれか。
- Q12.次の傍線部「聞こえ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q13.次の傍線部「出でさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q14.次の傍線部「思す」は、ア〜オのどれか。
- Q15.次の傍線部「帰らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q16.次の傍線部「奉り給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q17.次の傍線部「聞かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q18.次の傍線部「召す」は、ア〜オのどれか。
- Q19.次の傍線部「おはしまして」は、ア〜オのどれか。
- Q20.次の傍線部「仰せられさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- 【第2部】標準(Q21〜Q50)
- Q21.次の傍線部「詠ませ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q22.次の傍線部「のぼらせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q23.次の傍線部「啓し給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q24.次の傍線部「おぼしめして」は、ア〜オのどれか。
- Q25.次の傍線部「書かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q26.次の傍線部「下りさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q27.次の傍線部「奏し給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q28.次の傍線部「大殿籠らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q29.次の傍線部「おはしませば」は、ア〜オのどれか。
- Q30.次の傍線部「弾かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q31.次の傍線部「笑はせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q32.次の傍線部「参らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q33.次の傍線部「きこしめさず」は、ア〜オのどれか。
- Q34.次の傍線部「講ぜさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q35.次の傍線部「泣かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q36.次の傍線部「おはす」は、ア〜オのどれか。
- Q37.次の傍線部「仕うまつり給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q38.次の傍線部「起きさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q39.次の傍線部「おぼしめしけり」は、ア〜オのどれか。
- Q40.次の傍線部「調ぜさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q41.次の傍線部「隠れさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q42.次の傍線部「弾かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q43.次の傍線部「聞こえ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q44.次の傍線部「来させ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q45.次の傍線部「召す」は、ア〜オのどれか。
- Q46.次の傍線部「立ち出でさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q47.次の傍線部「奉り給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q48.次の傍線部「思ひ給ふる」は、ア〜オのどれか。
- Q49.次の傍線部「行はせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q50.次の傍線部「申し給ふ」は、ア〜オのどれか。
- 【第3部】応用(Q51〜Q80)
- Q51.次の傍線部「吹かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q52.次の傍線部「ともさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q53.次の傍線部「思ひ給へて」は、ア〜オのどれか。
- Q54.次の傍線部「おはしまさず」は、ア〜オのどれか。
- Q55.次の傍線部「申す」は、ア〜オのどれか。
- Q56.次の傍線部「乗らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q57.次の傍線部「詠ませ給ひて」は、ア〜オのどれか。
- Q58.次の傍線部「きこしめして」は、ア〜オのどれか。
- Q59.次の傍線部「下ろさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q60.次の傍線部「啓し給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q61.次の傍線部「思し召しければ」は、ア〜オのどれか。
- Q62.次の傍線部「御覧ず」は、ア〜オのどれか。
- Q63.次の傍線部「出家せさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q64.次の傍線部「書かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q65.次の傍線部「さぶらふ」は、ア〜オのどれか。
- Q66.次の傍線部「大殿籠りて」は、ア〜オのどれか。
- Q67.次の傍線部「流させ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q68.次の傍線部「奉り給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q69.次の傍線部「狩りせさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q70.次の傍線部「おはしましけり」は、ア〜オのどれか。
- Q71.次の傍線部「見給ふる」は、ア〜オのどれか。
- Q72.次の傍線部「御覧ぜさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q73.次の傍線部「参り給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q74.次の傍線部「きこしめす」は、ア〜オのどれか。
- Q75.次の傍線部「作らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q76.次の傍線部「渡らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q77.次の傍線部「申し給へば」は、ア〜オのどれか。
- Q78.次の傍線部「起きさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q79.次の傍線部「御物語せさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q80.次の傍線部「聞こえ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- 【第4部】入試(Q81〜Q100)
- Q81.次の傍線部「おぼしめす」は、ア〜オのどれか。
- Q82.次の傍線部「笑はせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q83.次の傍線部「こもらせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q84.次の傍線部「奏し給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q85.次の傍線部「吹かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q86.次の傍線部「きこしめす」は、ア〜オのどれか。
- Q87.次の傍線部「参り給ひ」は、ア〜オのどれか。
- Q88.次の傍線部「大殿籠らせ給ひ」は、ア〜オのどれか。
- Q89.次の傍線部「討たせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q90.次の傍線部「書かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q91.次の傍線部「おはしまして」は、ア〜オのどれか。
- Q92.次の傍線部「申し給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q93.次の傍線部「おぼしめしけり」は、ア〜オのどれか。
- Q94.次の傍線部「寄せさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q95.次の傍線部「起きさせ給ひ」は、ア〜オのどれか。
- Q96.次の傍線部「聞こえ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q97.次の傍線部「折らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q98.次の傍線部「啓し給ふ」は、ア〜オのどれか。
- Q99.次の傍線部「おはしまさで」は、ア〜オのどれか。
- Q100.次の傍線部「譲らせ給ひ」は、ア〜オのどれか。
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このドリルでわかること
はじめに
「最高敬語」は、天皇・中宮・上皇など最高位の人物だけに使う最上級の尊敬表現です。入試では「させたまふ」を中心に、二重尊敬(最高敬語)なのか、使役+尊敬なのかを見分けさせる設問が定番です。
このドリルでは、傍線部を次の5タイプ(ア〜オ)に分類します。
| 記号 | 種類 | 形・代表例 | 最高敬語? |
|---|---|---|---|
| ア | 二重尊敬 | せ給ふ・させ給ふ・しめ給ふ | ○ 最高敬語 |
| イ | 単体の最高敬語 | おはします・きこしめす・おぼしめす | ○ 最高敬語 |
| ウ | 使役+尊敬 | (人)に〜せ給ふ/させ給ふ | × ちがう |
| エ | 二方面敬語 | 申し給ふ・聞こえ給ふ・奉り給ふ | × ちがう |
| オ | その他の普通の敬語 | 給ふ・おはす・のたまふ・申す・侍り 等(単体) | × ちがう |
鉄則:「せ給ふ・させ給ふ」を見たら、まず〈使役の対象「(人)に」があるか〉を探す。 → なければ二重尊敬=最高敬語(ア)/あれば使役+尊敬=最高敬語ではない(ウ)。
識別の鉄則
🎯 解き方のコツ(時短テクニック)
🎯 解き方のコツ
- 「させ給ふ・せ給ふ・しめ給ふ」 … 使役の対象(〜に)がなければ最高敬語(ア)。「す・さす・しむ」は使役ではなく尊敬で取る。
- 「おはします・きこしめす・おぼしめす」 … 見た瞬間に最高敬語(イ)。語形を丸暗記するのが最強。
- 「(人)に+〜せ給ふ/させ給ふ」 … 使役+尊敬(ウ)。「家来に〜させなさる」。最高敬語ではない。
- 「申し・聞こえ・奉り・啓し・奏し+給ふ」 … 二方面敬語(エ)。前半が謙譲語なので、受け手にも敬意がいく。最高敬語ではない。
- 「給ふ/おはす/のたまふ/思す」など単体 … 普通の尊敬語(オ)。一段ふつうの敬意。
問題(Q1〜Q100)
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【第1部】基礎(Q1〜Q20)
Q1.次の傍線部「立たせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、御前に立たせ給ふ。 答え:ア 解説:「立た(未然)+せ(尊敬)+給ふ(尊敬)」の二重尊敬。立つは自動詞で使役の対象がなく、最高敬語。
Q2.次の傍線部「おはします」は、ア〜オのどれか。
帝、清涼殿におはします。 答え:イ 解説:「おはします」は「おはす」より一段上の、単体で最高敬語の語。「いらっしゃる」。
Q3.次の傍線部「笑ひ給ふ」は、ア〜オのどれか。
大臣、いとをかしと笑ひ給ふ。 答え:オ 解説:尊敬の補助動詞「給ふ」が単体で付くだけ。二重尊敬ではないので普通の尊敬語。
Q4.次の傍線部「入らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
上皇、御車に入らせ給ふ。 答え:ア 解説:「入ら(未然)+せ(尊敬)+給ふ」。入るは自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。
Q5.次の傍線部「きこしめす」は、ア〜オのどれか。
帝、楽の音をきこしめす。 答え:イ 解説:「きこしめす」は「聞く・食ふ・治む」の最高敬語で、単体で最高敬語。
Q6.次の傍線部「申し給ふ」は、ア〜オのどれか。
中納言、帝に事の由を申し給ふ。 答え:エ 解説:「申し(謙譲)+給ふ(尊敬)」。受け手(帝)への謙譲と主体への尊敬の二方面敬語。最高敬語ではない。
Q7.次の傍線部「渡らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
中宮、御堂に渡らせ給ふ。 答え:ア 解説:「渡ら+せ(尊敬)+給ふ」。移動の自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。
Q8.次の傍線部「おはす」は、ア〜オのどれか。
姫君、こなたにおはす。 答え:オ 解説:「おはす」単体は普通の尊敬語(いらっしゃる)。「おはします」になって初めて最高敬語。
Q9.次の傍線部「おぼしめす」は、ア〜オのどれか。
帝、あはれとおぼしめす。 答え:イ 解説:「おぼしめす(思し召す)」は「思ふ」の最高敬語で、単体で最高敬語。
Q10.次の傍線部「御覧ぜさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、めづらしき絵を御覧ぜさせ給ふ。 答え:ア 解説:「御覧ぜ(サ変・尊敬本動詞)+させ(尊敬)+給ふ」。帝みづから御覧になる二重尊敬=最高敬語。
Q11.次の傍線部「のたまふ」は、ア〜オのどれか。
大将、かくなむのたまふ。 答え:オ 解説:「のたまふ」は「言ふ」の尊敬語(単体)。普通の尊敬語で最高敬語ではない。
Q12.次の傍線部「聞こえ給ふ」は、ア〜オのどれか。
女御、帝に聞こえ給ふ。 答え:エ 解説:「聞こえ(謙譲=申し上げる)+給ふ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。
Q13.次の傍線部「出でさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
上皇、南殿に出でさせ給ふ。 答え:ア 解説:「出で(下二・未然)+させ(尊敬)+給ふ」。自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。
Q14.次の傍線部「思す」は、ア〜オのどれか。
大臣、心苦しと思す。 答え:オ 解説:「思す(おぼす)」単体は「思ふ」の普通の尊敬語。「思し召す」になって最高敬語。
Q15.次の傍線部「帰らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
中宮、里に帰らせ給ふ。 答え:ア 解説:「帰ら+せ(尊敬)+給ふ」。自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。
Q16.次の傍線部「奉り給ふ」は、ア〜オのどれか。
姫、宮に御文を奉り給ふ。 答え:エ 解説:「奉り(謙譲=差し上げる)+給ふ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。
Q17.次の傍線部「聞かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
中宮、おもしろき物語を聞かせ給ふ。 答え:ア 解説:中宮みづからお聞きになる「聞か+せ(尊敬)+給ふ」。使役対象がなく二重尊敬=最高敬語。
Q18.次の傍線部「召す」は、ア〜オのどれか。
大臣、人を召す。 答え:オ 解説:「召す」は「呼ぶ」等の尊敬語(単体)。普通の尊敬語で最高敬語ではない。
Q19.次の傍線部「おはしまして」は、ア〜オのどれか。
帝、行幸しておはしまして、御覧ず。 答え:イ 解説:「おはします」の連用形。単体で最高敬語。
Q20.次の傍線部「仰せられさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、近き人々に、かく仰せられさせ給ふ。 答え:ア 解説:「仰せられ(尊敬)+させ(尊敬)+給ふ」の重ね。帝みづからおっしゃる二重尊敬=最高敬語。
【第2部】標準(Q21〜Q50)
Q21.次の傍線部「詠ませ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、女房に歌を詠ませ給ふ。 答え:ウ 解説:「女房に」という使役の対象がある。「女房に詠ませなさる」の使役+尊敬。最高敬語ではない。
Q22.次の傍線部「のぼらせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
上皇、御階をのぼらせ給ふ。 答え:ア 解説:「のぼら+せ(尊敬)+給ふ」。自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。
Q23.次の傍線部「啓し給ふ」は、ア〜オのどれか。
大納言、中宮に啓し給ふ。 答え:エ 解説:「啓す」は中宮・東宮へ申し上げる謙譲語。それに「給ふ」で二方面敬語。最高敬語ではない。
Q24.次の傍線部「おぼしめして」は、ア〜オのどれか。
帝、いとほしとおぼしめして、御涙を流す。 答え:イ 解説:「おぼしめす」の連用形。単体で最高敬語。
Q25.次の傍線部「書かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、臣下に詔を書かせ給ふ。 答え:ウ 解説:「臣下に」という使役の対象がある。使役+尊敬。最高敬語ではない。
Q26.次の傍線部「下りさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
上皇、御輿より下りさせ給ふ。 答え:ア 解説:「下り(上二・未然)+させ(尊敬)+給ふ」。自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。
Q27.次の傍線部「奏し給ふ」は、ア〜オのどれか。
大臣、帝に奏し給ふ。 答え:エ 解説:「奏す」は帝へ申し上げる謙譲語。「給ふ」で二方面敬語。最高敬語ではない。
Q28.次の傍線部「大殿籠らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、夜更けて大殿籠らせ給ふ。 答え:ア 解説:「大殿籠る(寝るの尊敬)+せ(尊敬)+給ふ」。二重に尊敬を重ねた最高敬語。
Q29.次の傍線部「おはしませば」は、ア〜オのどれか。
帝、御簾の内におはしませば、人々かしこまる。 答え:イ 解説:「おはします」の已然形。単体で最高敬語。
Q30.次の傍線部「弾かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、楽人に琵琶を弾かせ給ふ。 答え:ウ 解説:「楽人に」という使役の対象がある。使役+尊敬。最高敬語ではない。
Q31.次の傍線部「笑はせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
中宮、をかしと笑はせ給ふ。 答え:ア 解説:「笑は+せ(尊敬)+給ふ」。中宮みづから笑う二重尊敬=最高敬語。
Q32.次の傍線部「参らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
大臣、宮に御琴を参らせ給ふ。 答え:エ 解説:「参らす(謙譲=差し上げる)+給ふ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。
Q33.次の傍線部「きこしめさず」は、ア〜オのどれか。
帝、御薬をもきこしめさず。 答え:イ 解説:「きこしめす」の未然形+打消「ず」。「召し上がらない」。単体で最高敬語。
Q34.次の傍線部「講ぜさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、博士に書を講ぜさせ給ふ。 答え:ウ 解説:「博士に」という使役の対象がある。「博士に講じさせなさる」の使役+尊敬。最高敬語ではない。
Q35.次の傍線部「泣かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
上皇、昔を思ひ出でて泣かせ給ふ。 答え:ア 解説:「泣か+せ(尊敬)+給ふ」。自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。
Q36.次の傍線部「おはす」は、ア〜オのどれか。
中将、ただ今こそおはすれ。 答え:オ 解説:「おはす」単体は普通の尊敬語。最高敬語は「おはします」。
Q37.次の傍線部「仕うまつり給ふ」は、ア〜オのどれか。
上達部、帝に仕うまつり給ふ。 答え:エ 解説:「仕うまつる(謙譲=お仕えする)+給ふ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。
Q38.次の傍線部「起きさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、夜深く起きさせ給ふ。 答え:ア 解説:「起き(上二・未然)+させ(尊敬)+給ふ」。自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。
Q39.次の傍線部「おぼしめしけり」は、ア〜オのどれか。
帝、心にくしとおぼしめしけり。 答え:イ 解説:「おぼしめす」の連用形+過去「けり」。単体で最高敬語。
Q40.次の傍線部「調ぜさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、医師に御薬を調ぜさせ給ふ。 答え:ウ 解説:「医師に」という使役の対象がある。使役+尊敬。最高敬語ではない。
Q41.次の傍線部「隠れさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、其の年の冬、つひに隠れさせ給ふ。 答え:ア 解説:「隠れ(下二・未然)+させ(尊敬)+給ふ」。崩御を婉曲に表す二重尊敬=最高敬語。
Q42.次の傍線部「弾かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
中宮、女に琴を弾かせ給ふ。 答え:ウ 解説:「女に」という使役の対象がある。使役+尊敬。最高敬語ではない。
Q43.次の傍線部「聞こえ給ふ」は、ア〜オのどれか。
女御、帝に御消息を聞こえ給ふ。 答え:エ 解説:「聞こえ(謙譲)+給ふ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。
Q44.次の傍線部「来させ給ふ」は、ア〜オのどれか。
上皇、にはかに当院に来させ給ふ。 答え:ア 解説:「来(カ変・未然「こ」)+させ(尊敬)+給ふ」。移動の自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。
Q45.次の傍線部「召す」は、ア〜オのどれか。
帝、笛の上手を召す。 答え:オ 解説:「召す」単体は普通の尊敬語(お呼びになる)。二重尊敬ではない。
Q46.次の傍線部「立ち出でさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、御前に立ち出でさせ給ふ。 答え:ア 解説:「立ち出で(下二・未然)+させ(尊敬)+給ふ」。自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。
Q47.次の傍線部「奉り給ふ」は、ア〜オのどれか。
后、帝に御果物を奉り給ふ。 答え:エ 解説:「奉り(謙譲=差し上げる)+給ふ」。二方面敬語。最高敬語ではない。
Q48.次の傍線部「思ひ給ふる」は、ア〜オのどれか。
「うれしく思ひ給ふる」と、申す。 答え:オ 解説:連体形が「給ふる」=下二段の「給ふ」で、謙譲・丁寧。尊敬ではないので、もちろん最高敬語ではない。
Q49.次の傍線部「行はせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、御遊びを行はせ給ふ。 答え:ア 解説:帝みづから催される「行は+せ(尊敬)+給ふ」。使役対象がなく二重尊敬=最高敬語。
Q50.次の傍線部「申し給ふ」は、ア〜オのどれか。
大納言、中宮に申し給ふ。 答え:エ 解説:「申し(謙譲)+給ふ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。
【第3部】応用(Q51〜Q80)
Q51.次の傍線部「吹かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、みづから笛を吹かせ給ふ。 答え:ア 解説:「みづから」とあり使役の対象がない。「吹か+せ(尊敬)+給ふ」の二重尊敬=最高敬語。
Q52.次の傍線部「ともさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、女房に灯火をともさせ給ふ。 答え:ウ 解説:「女房に」という使役の対象がある。使役+尊敬。最高敬語ではない。
Q53.次の傍線部「思ひ給へて」は、ア〜オのどれか。
「あはれと思ひ給へて」と、聞こゆ。 答え:オ 解説:連用形が「給へ」で、活用は下二段(給へ/給へ/給ふ/給ふる/給ふれ)。下二段「給ふ」は謙譲・丁寧。最高敬語ではない。
Q54.次の傍線部「おはしまさず」は、ア〜オのどれか。
帝、内裏にはおはしまさず。 答え:イ 解説:「おはします」の未然形+打消「ず」。単体で最高敬語。
Q55.次の傍線部「申す」は、ア〜オのどれか。
大臣、帝に物を申す。 答え:オ 解説:「申す」単体は謙譲語(言ふの謙譲)。尊敬要素がないので最高敬語ではない。
Q56.次の傍線部「乗らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
上皇、御輿に乗らせ給ふ。 答え:ア 解説:「乗ら+せ(尊敬)+給ふ」。自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。
Q57.次の傍線部「詠ませ給ひて」は、ア〜オのどれか。
帝、人々に歌を詠ませ給ひて、優劣を定む。 答え:ウ 解説:「人々に」という使役の対象がある。使役+尊敬。最高敬語ではない。
Q58.次の傍線部「きこしめして」は、ア〜オのどれか。
帝、雅楽をきこしめして、感ぜさせ給ふ。 答え:イ 解説:「きこしめす」の連用形。単体で最高敬語。
Q59.次の傍線部「下ろさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、女房に御格子を下ろさせ給ふ。 答え:ウ 解説:「女房に」という使役の対象がある。御格子を下ろすのは女房の役で、使役+尊敬。最高敬語ではない。
Q60.次の傍線部「啓し給ふ」は、ア〜オのどれか。
大夫、東宮に啓し給ふ。 答え:エ 解説:「啓す」は東宮・中宮への謙譲語。「給ふ」で二方面敬語。最高敬語ではない。
Q61.次の傍線部「思し召しければ」は、ア〜オのどれか。
帝、本意なしと思し召しければ、許さず。 答え:イ 解説:「思し召す」の連用形+過去「けり」の已然形。単体で最高敬語。
Q62.次の傍線部「御覧ず」は、ア〜オのどれか。
帝、紅葉を御覧ず。 答え:オ 解説:「御覧ず」単体は「見る」の尊敬語。普通の尊敬語で、二重尊敬「御覧ぜさせ給ふ」になって最高敬語。
Q63.次の傍線部「出家せさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
上皇、つひに出家せさせ給ふ。 答え:ア 解説:「出家せ(サ変・未然)+させ(尊敬)+給ふ」。上皇みづからの出家で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。
Q64.次の傍線部「書かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
殿、姫君に手本を書かせ給ふ。 答え:ウ 解説:「姫君に」という使役の対象がある。使役+尊敬。最高敬語ではない。
Q65.次の傍線部「さぶらふ」は、ア〜オのどれか。
「ここにさぶらふ」と申す。 答え:オ 解説:「さぶらふ(候ふ)」は丁寧語(あります・おります)。尊敬要素がなく最高敬語ではない。
Q66.次の傍線部「大殿籠りて」は、ア〜オのどれか。
君、昼つ方より大殿籠りて、起きず。 答え:オ 解説:「大殿籠る」単体は「寝」の尊敬語。普通の尊敬語で、「大殿籠らせ給ふ」になって最高敬語(Q28と対比)。
Q67.次の傍線部「流させ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、御涙を流させ給ふ。 答え:ア 解説:帝みづから涙を流す「流さ+せ(尊敬)+給ふ」。使役対象がなく二重尊敬=最高敬語。
Q68.次の傍線部「奉り給ふ」は、ア〜オのどれか。
女御、帝に御琴を奉り給ふ。 答え:エ 解説:「奉り(謙譲)+給ふ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。
Q69.次の傍線部「狩りせさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、男どもに鷹狩りせさせ給ふ。 答え:ウ 解説:「男どもに」という使役の対象がある。使役+尊敬。最高敬語ではない。
Q70.次の傍線部「おはしましけり」は、ア〜オのどれか。
昔、男、東山におはしましけり。 答え:イ 解説:「おはします」の連用形+過去「けり」。単体で最高敬語。
Q71.次の傍線部「見給ふる」は、ア〜オのどれか。
「夢にも見給ふるかな」と聞こゆ。 答え:オ 解説:連体形が「給ふる」=下二段の「給ふ」で謙譲・丁寧。尊敬ではなく最高敬語でもない。
Q72.次の傍線部「御覧ぜさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、相撲を御覧ぜさせ給ふ。 答え:ア 解説:「御覧ぜ(尊敬本動詞)+させ(尊敬)+給ふ」。帝みづから御覧になる二重尊敬=最高敬語。
Q73.次の傍線部「参り給ふ」は、ア〜オのどれか。
后、内裏に参り給ふ。 答え:エ 解説:「参り(謙譲=参上する)+給ふ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。
Q74.次の傍線部「きこしめす」は、ア〜オのどれか。
帝、政(まつりごと)をきこしめす。 答え:イ 解説:「きこしめす」は「治む」の意でも単体で最高敬語。「天下をお治めになる」。
Q75.次の傍線部「作らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、上達部に詩を作らせ給ふ。 答え:ウ 解説:「上達部に」という使役の対象がある。使役+尊敬。最高敬語ではない。
Q76.次の傍線部「渡らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
法皇、御堂に渡らせ給ふ。 答え:ア 解説:「渡ら+せ(尊敬)+給ふ」。移動の自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。
Q77.次の傍線部「申し給へば」は、ア〜オのどれか。
大納言、帝に申し給へば、うなづく。 答え:エ 解説:「申し(謙譲)+給ふ(尊敬)」の已然形。二方面敬語。最高敬語ではない。
Q78.次の傍線部「起きさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、夜もすがら起きさせ給ふ。 答え:ア 解説:「起き+させ(尊敬)+給ふ」。帝みづから起きている。使役対象なしの二重尊敬=最高敬語。
Q79.次の傍線部「御物語せさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、昔の事を御物語せさせ給ふ。 答え:ア 解説:「御物語せ(サ変・未然)+させ(尊敬)+給ふ」。帝みづから語る二重尊敬=最高敬語。
Q80.次の傍線部「聞こえ給ふ」は、ア〜オのどれか。
大臣、帝に御消息を聞こえ給ふ。 答え:エ 解説:「聞こえ(謙譲)+給ふ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。
【第4部】入試(Q81〜Q100)
Q81.次の傍線部「おぼしめす」は、ア〜オのどれか。
帝、月を御覧じて、来し方をあはれにおぼしめす。 答え:イ 解説:「おぼしめす」は「思ふ」の最高敬語。単体で最高敬語。
Q82.次の傍線部「笑はせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
中宮、女房の言葉を聞きて、いとをかしと笑はせ給ふ。 答え:ア 解説:「笑は+せ(尊敬)+給ふ」。中宮みづから笑う。使役対象なしの二重尊敬=最高敬語。
Q83.次の傍線部「こもらせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
上皇、位を下りさせ給ひて後、御寺にこもらせ給ふ。 答え:ア 解説:「こもら+せ(尊敬)+給ふ」。自動詞で使役対象なし。二重尊敬=最高敬語。
Q84.次の傍線部「奏し給ふ」は、ア〜オのどれか。
大臣、事の由を詳しく帝に奏し給ふ。 答え:エ 解説:「奏す」は帝への謙譲語。「給ふ」で二方面敬語。最高敬語ではない。
Q85.次の傍線部「吹かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、楽人どもに笛を吹かせ給ふ。 答え:ウ 解説:「楽人どもに」という使役の対象がある。使役+尊敬。最高敬語ではない。
Q86.次の傍線部「きこしめす」は、ア〜オのどれか。
法皇、御堂におはしまして、夜もすがら御念仏をきこしめす。 答え:イ 解説:「きこしめす」は単体で最高敬語。文頭の「おはします」も最高敬語で、二つ重なっている。
Q87.次の傍線部「参り給ひ」は、ア〜オのどれか。
女御、帝の御前に参り給ひて、御琴を弾き給ふ。 答え:エ 解説:「参り(謙譲=参上する)+給ひ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。
Q88.次の傍線部「大殿籠らせ給ひ」は、ア〜オのどれか。
帝、いたく酔はせ給ひて、その夜は大殿籠らせ給ひぬ。 答え:ア 解説:「大殿籠る(寝の尊敬)+せ(尊敬)+給ふ」。二重尊敬の最高敬語。
Q89.次の傍線部「討たせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
上皇、北面の武士に命じて、賊を討たせ給ふ。 答え:ウ 解説:「北面の武士に」という使役の対象がある。「武士に討たせなさる」の使役+尊敬。最高敬語ではない。
Q90.次の傍線部「書かせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
中宮、御手づから、その歌を色紙に書かせ給ふ。 答え:ア 解説:「御手づから(自分の手で)」とあり使役の対象がない。中宮みづから書く二重尊敬=最高敬語。
Q91.次の傍線部「おはしまして」は、ア〜オのどれか。
帝、御簾の内におはしまして、人々の物語をきこしめす。 答え:イ 解説:「おはします」の連用形。単体で最高敬語。
Q92.次の傍線部「申し給ふ」は、ア〜オのどれか。
大納言、帝に申し給ふやう、「しかしかの事ぞ」と。 答え:エ 解説:「申し(謙譲)+給ふ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。
Q93.次の傍線部「おぼしめしけり」は、ア〜オのどれか。
帝、絵を御覧じて、いみじき上手なりとおぼしめしけり。 答え:イ 解説:「おぼしめす」の連用形+過去「けり」。単体で最高敬語。
Q94.次の傍線部「寄せさせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
上皇、舎人に御車を寄せさせ給ふ。 答え:ウ 解説:「舎人に」という使役の対象がある。使役+尊敬。最高敬語ではない。
Q95.次の傍線部「起きさせ給ひ」は、ア〜オのどれか。
帝、夜更くるまで起きさせ給ひて、文をぞ作らせ給ふ。 答え:ア 解説:「起き+させ(尊敬)+給ふ」。帝みづから起きている。使役対象なしの二重尊敬=最高敬語。
Q96.次の傍線部「聞こえ給ふ」は、ア〜オのどれか。
后の宮、帝に御文を聞こえ給ふ。 答え:エ 解説:「聞こえ(謙譲)+給ふ(尊敬)」。二方面敬語。最高敬語ではない。
Q97.次の傍線部「折らせ給ふ」は、ア〜オのどれか。
帝、御手づから紅葉を折らせ給ふ。 答え:ア 解説:「御手づから」とあり使役の対象がない。帝みづから折る二重尊敬=最高敬語。
Q98.次の傍線部「啓し給ふ」は、ア〜オのどれか。
僧都、東宮に経の事を啓し給ふ。 答え:エ 解説:「啓す」は東宮への謙譲語。「給ふ」で二方面敬語。最高敬語ではない。
Q99.次の傍線部「おはしまさで」は、ア〜オのどれか。
帝、久しく内裏におはしまさで、世の人嘆く。 答え:イ 解説:「おはします」の未然形+打消接続「で」。単体で最高敬語。
Q100.次の傍線部「譲らせ給ひ」は、ア〜オのどれか。
上皇、御位を皇子に譲らせ給ひて、仙洞におはします。 答え:ア 解説:「皇子に」は譲位の相手で、使役の対象ではない(皇子に譲らせるのではなく、上皇みづから譲る)。「譲ら+せ(尊敬)+給ふ」の二重尊敬=最高敬語。
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