助動詞 総合確認テスト(接続で見分ける)|定期テスト対策|誰でも古典塾

助動詞|定期テスト対策 確認テスト 定期テスト対策

古典文法の助動詞は数が多くて覚えにくいものですが、テストで点を取る最大のコツは「直前の語が何形か(=接続)」で助動詞を見分けることです。たとえば同じ「なり」でも、終止形に付けば推定・伝聞、体言や連体形に付けば断定、と接続が変われば意味も変わります。この見分けができると、似た形の助動詞をきちんと区別できます。まずは未然形接続(る・らる・す・さす・しむ・ず・む・むず・じ・まし・まほし)、連用形接続(き・けり・つ・ぬ・たり・けむ・たし)、終止形接続(らむ・べし・らし・めり・まじ・なり〈推定〉)、体言・連体形接続(なり〈断定〉・たり〈断定〉・ごとし)、そして特殊な「り」(サ変未然・四段已然に接続)という五つのグループを意識しましょう。助動詞の全体像をもう一度確かめたい人は古典文法 識別解説の一覧もあわせて読んでおくと理解が深まります。次の各例文を読み、後の問いに答えよ。

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本文

※①〜⑯は学習用のオリジナル例文です。
① 風に花の散らるるを、人々あはれと見けり。
② 月のいと明かければ、夜もすがら遊ばせたまふ。
③ いとうつくしうて、籠の中にぞ居たりける。
④ この子、十ばかりになりぬれば、文など習はす。
⑤ 都には今ごろ雪降るらむ、いと寒からまし。
⑥ 昔、世を捨てて山に住む人ありけり。
⑦ 秋来ぬと風の音に驚かれて、花はいまだ咲かぬほどなり。
⑧ かかる所には、片時もえ住むまじ。
⑨ 山の井の浅きを見れば、雪は解けぬらし。
⑩ 雲の絶え間より漏り来る月の影、いとめでたし。
⑪ この川、海のごとし、底も見えず。
⑫ 春は曙こそをかしけれと、人の言ふなり。
⑬ 大臣の御子なれば、人みな仕うまつる。
⑭ 命長くもがなと思へど、いかにせむ。
⑮ 鳥の声聞こゆなり、夜は明けぬめり。
⑯ 物語など読ませて聞かまほしと思ふ。

設問

  1. 例文①の傍線部「散らるる」について、次の問いに答えよ。
    • (1) 助動詞「るる」の終止形(基本形)を答えよ。
    • (2) この助動詞の意味を答えよ。
    • (3) 「るる」の直前の語「散ら」は何形か。
  2. 例文①の文末「見けり」の「けり」の意味と、直前「見」の活用形を答えよ。
  3. 例文②「明かければ」の「けれ」は何という語の一部か。助動詞「けり」と混同しやすいので注意して答えよ。
  4. 例文②「遊ばたまふ」の「せ」の文法的意味(助動詞の種類)と、接続する活用形を答えよ。
  5. 例文③「居たりける」の「たり」の意味を答えよ。また直前「居」は何形か。
  6. 例文④「なりぬれば」の「ぬれ」について、次の問いに答えよ。
    • (1) 「ぬれ」の終止形(基本形)を答えよ。
    • (2) その意味を答えよ。
    • (3) 直前「なり」は何形か。
  7. 例文④「習は」の「す」の意味(助動詞の種類)を答えよ。
  8. 例文⑤「降るらむ」の「らむ」の意味と、直前「降る」の活用形を答えよ。
  9. 例文⑤「寒からまし」の「まし」の意味を答えよ。また「まし」は何形接続か。
  10. 【記述】例文⑤「降るらむ」の「らむ」と、もし「降れらむ」とあった場合の「らむ」(=完了「り」の未然形+推量「む」)とでは、どこを見れば区別できるか。「接続」という言葉を使って説明せよ。
  11. 例文⑥「世を捨て」の「て」と、文末「ありけり」の「けり」では、直前の語の活用形が同じか違うかを答え、それぞれ何形かを示せ。
  12. 例文⑦「驚かて」の「れ」の意味(助動詞の種類)と、直前「驚か」の活用形を答えよ。
  13. 例文⑦には「ぬ」が二つ出てくる。「秋来と」の「ぬ」と、「いまだ咲かほど」の「ぬ」は、それぞれ別の助動詞である。次の問いに答えよ。
    • (1) 「秋来ぬと」の「ぬ」の終止形(基本形)と意味を答えよ。
    • (2) 「いまだ咲かぬほど」の「ぬ」の終止形(基本形)と意味を答えよ。
    • (3) (1)(2)を見分ける決め手となる「接続(直前の語の活用形)」の違いを説明せよ。
  14. 例文⑧「住むまじ」の「まじ」の意味(ここでの用法)と、直前「住む」の活用形を答えよ。
  15. 例文⑨「解けぬらし」の「らし」の意味を答えよ。また「らし」は何形接続か。あわせて、その直前「解けぬ」の「ぬ」は何の助動詞かも答えよ。
  16. 例文⑩「めでたし」の「たし」は助動詞か、それとも形容詞の一部か。理由とともに答えよ。
  17. 例文⑪「海のごとし」の「ごとし」の意味と、「ごとし」が接続する語(直前は何か)を答えよ。
  18. 例文⑭「いかにせむ」の「む」の意味と、直前「せ」は何という動詞の何形かを答えよ。
  19. 例文⑮「聞こゆなり」の「なり」は推定・伝聞か断定か。直前「聞こゆ」の活用形を根拠に答えよ。
  20. 例文⑮「明けめり」について、「ぬ」と「めり」の二つの助動詞を取り上げ、それぞれの意味と接続(直前の語の活用形)を答えよ。
  21. 例文⑯「聞かまほし」の「まほし」の意味と、何形接続かを答えよ。
  22. 例文⑫の「言ふなり」と、例文⑬の「御子なれば」の「なり」は、別の助動詞である。次の問いに答えよ。
    • (1) 「言ふなり」の「なり」の意味と、何形接続かを答えよ。
    • (2) 「御子なれば」の「なり」の意味と、何形(または何)に接続しているかを答えよ。
    • (3) この二つの「なり」を見分ける決め手を、接続に着目して説明せよ。
  23. 次の各例文の傍線部を、現代語訳せよ。
    • (1) 例文④「十ばかりになりぬれば」
    • (2) 例文⑤「雪降るらむ
    • (3) 例文⑧「片時もえ住むまじ
    • (4) 例文⑪「海のごとし
  24. 【記述】この問題に出てきた助動詞を「未然形接続」「連用形接続」「終止形接続」「体言・連体形接続」の四つに分類するとき、見分けるためにまず何を確認すればよいか。接続による識別の手順を一文で説明せよ。
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問1 (1) る (受身・尊敬・自発・可能の助動詞「る」の連体形が「るる」)。(2) 受身(「花が散らされるのを」の意で、自然に散る様子をやや受身的に表す。自発ととる立場もある)。(3) 未然形。──「る・らる」は未然形接続。四段動詞「散る」の未然形は「散ら」。直前が未然形なら「る・らる・す・さす・しむ・ず…」の仲間だと見当をつけられる。

問2 「けり」=過去(詠嘆ととる場合もあるが、ここは「〜た」の過去でよい)。「けり」は連用形接続なので、上一段動詞「見る」の連用形「見」に付いている。

問3 「けれ」は形容詞「明かし」の已然形活用語尾(「明かし」→已然形「明かけれ」)の一部であって、過去の助動詞「けり」ではない。已然形+「ば」で「〜ので」を表す。形が似ていても、上が形容詞の活用語尾なら助動詞「けり」ではない、と見抜くことが大切。

問4 「せ」=尊敬(使役の助動詞「す」だが、ここは下に尊敬語「たまふ」が続くので尊敬の意。いわゆる「せたまふ」の二重尊敬)。「す」は未然形接続で、四段動詞「遊ぶ」の未然形「遊ば」に付く。

問5 「たり」=存続(〜ている)。完了ととれる場合もあるが、「座っている」状態を表すので存続が自然。「たり」は連用形接続で、上一段動詞「居る」の連用形「居」に付いている。

問6 (1) ぬ。(2) 完了(〜てしまう・〜た)。(3) 連用形。──完了「ぬ」は連用形接続。四段動詞「なる」の連用形「なり」に付いている。「ぬれ」は「ぬ」の已然形で、下の「ば」と結びついて「〜たので」の意。

問7 「す」=使役(〜させる)。「文を習わせる」の意。下に尊敬語がないので、ここは尊敬ではなく使役。「す」は未然形接続で「習は」(四段「習ふ」の未然形)に付く。

問8 「らむ」=現在推量(今ごろ〜ているだろう)。目の前にない事柄を推量する。「らむ」は終止形接続で、四段動詞「降る」の終止形「降る」に付いている。

問9 「まし」=反実仮想(もし〜だったら〜だろうに、の意を含む。ここでは「(もし都にいれば)さぞ寒いだろうに」というためらい・想像)。「まし」は未然形接続で、形容詞「寒し」の未然形「寒から」に付く。

問10 「らむ」の上の語の形(接続)を見ればよい。現在推量「らむ」は終止形接続なので、上が終止形「降る」なら現在推量。一方「降れらむ」の「らむ」は、完了・存続の助動詞「り」の未然形「ら」+推量「む」で、「り」は四段已然形・サ変未然形に接続するため、上は已然形「降れ」になる。つまり直前が終止形か已然形かという接続の違いで、一語の「らむ」か「り+む」かを区別できる。

問11 同じ(どちらも上は連用形)。「捨てて」の「て」は完了の助動詞「つ」の連用形で、連用形接続。下二段動詞「捨つ」の連用形「捨て」に付くので「捨て」は連用形。「ありけり」の「けり」も連用形接続で、ラ変動詞「あり」の連用形「あり」に付くので「あり」も連用形。動詞の活用の種類(下二段とラ変)は違うが、「て」と「けり」が求める接続はどちらも連用形で同じ、と整理する。

問12 「れ」=自発(自然と〜される。「(秋が来たと)風の音にはっと気づかされる」の意)。受身・可能ととる立場もあるが、心情・知覚を表すので自発が自然。「る」は未然形接続で、四段動詞「驚く」の未然形「驚か」に付く。ここの「れ」は連用形(下に「て」が続く)。

問13 (1) 「ぬ」=完了の助動詞「ぬ」(終止形「ぬ」)。意味は「〜てしまった・〜た」。「秋来ぬ」は「秋が来てしまった(来た)」。(2) 「ぬ」=打消の助動詞「ず」の連体形「ぬ」。意味は「〜ない」。「咲かぬほど」は「(まだ)咲かないころ」。(3) 決め手は接続。完了「ぬ」は連用形に付き、打消「ず」(連体形「ぬ」)は未然形に付く。「来(く)」なら連用形は「来(き)」、未然形は「来(こ)」だが、「秋来ぬ」は「来た」の意なので連用形「来(き)」+完了「ぬ」。一方「咲かぬ」は四段「咲く」の未然形「咲か」+打消「ぬ」。つまり直前が連用形なら完了、未然形なら打消、と接続で見分ける。

問14 「まじ」=不可能・打消推量(ここは「とても住めそうにない・住めまい」の意。上に「え」があるので不可能のニュアンスが強い)。「まじ」は終止形接続で、四段動詞「住む」の終止形「住む」に付く。

問15 「らし」=推定(確かな根拠にもとづいて「〜らしい・〜にちがいない」と推し量る)。「らし」は終止形接続。ここでは完了の助動詞「ぬ」の終止形「ぬ」に付いて「解けぬらし(=解けてしまったらしい)」となる。よって直前の「解けぬ」の「ぬ」は完了の助動詞(下二段「解く」の連用形「解け」+完了「ぬ」)。

問16 形容詞の一部。「めでたし」は一語の形容詞(すばらしい)で、助動詞の希望「たし」ではない。希望の「たし」なら上は動詞の連用形になるが、「めで」だけでは意味が通らず、「めでたし」で一つの形容詞と考える。形が「〜たし」でも、一語の形容詞か〈連用形+たし〉かを見分ける。

問17 「ごとし」=比況(〜のようだ)。「ごとし」は体言、または連体形+「の・が」に接続する。ここは「海の」(体言「海」+「の」)に付いて「海のようだ」。

問18 「む」=意志(または適当・推量。ここは「どうしようか」と自分の行動を考える意志・意向)。「む」は未然形接続で、直前「せ」はサ変動詞「す」の未然形「せ」。

問19 推定・伝聞の「なり」。下二段動詞「聞こゆ」の終止形は「聞こゆ」で、それに付いているから終止形接続=推定・伝聞と判断できる(断定なら体言・連体形に付く)。「(鳥の声が)聞こえるようだ」の意。

問20 「ぬ」=完了(〜てしまった)。連用形接続で、下二段動詞「明く」の連用形「明け」に付く。「めり」=推定・婉曲(〜のように見える・〜のようだ)。「めり」は終止形接続だが、ここは完了「ぬ」の終止形「ぬ」に付いて「明けぬめり(=明けてしまったようだ)」となる。よって「めり」の直前「ぬ」は終止形。

問21 「まほし」=希望(〜したい)。「まほし」は未然形接続で、四段動詞「聞く」の未然形「聞か」に付く。「(物語を読ませて)聞きたい」の意。

問22 (1) 「言ふなり」の「なり」=推定・伝聞(〜のようだ・〜と聞く。ここは人の声などによる推定・伝聞)。終止形接続で、四段動詞「言ふ」の終止形「言ふ」に付く。(2) 「御子なれば」の「なり」=断定(〜である)。体言「御子」に接続する(連体形にも付くが、ここは体言)。「なれ」は断定「なり」の已然形で、「ば」と結びつき「〜なので」。(3) 決め手は接続。直前が終止形なら推定・伝聞の「なり」、直前が体言(や連体形)なら断定の「なり」。同じ「なり」でも上が何形かで意味が分かれる。

問23 (1) 「(子どもが)十歳ほどになってしまったので」。(2) 「(都には)雪が降っているだろう(今ごろ降っているにちがいない)」。(3) 「片時も住むことはできそうにない(とても住めまい)」。(4) 「海のようだ」。

問24 まず傍線部の助動詞の「直前の語が何形か(未然形・連用形・終止形・体言や連体形のどれか)」を確認し、その接続に対応するグループの中から、文脈に合う意味の助動詞を選ぶ、という手順で見分ける。(=接続→候補をしぼる→意味で確定、の順。)

※この問題は誰でも古典塾オリジナルです。本文の引用は古典作品(著作権の対象外)から正確に行っています。

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