古文 助動詞これだけ100|無料PDFと決め手つき

古文 助動詞これだけ100 アイキャッチ 古典文法

助動詞は27個ありますが、試験で問われるものはかたよっています。よく出るものから順に固めるのが速いです。

「時間がない」「どれをやればいいか分からない」というときは、まずここだけやってください。無料PDFも用意しています。

見るところは、この3つだけ

① 直前の活用形を見る 未然形接続か、連用形接続か、終止形接続か。ここで候補がほぼ絞れます。

② 直後を見る 体言が来れば連体形、句点で終われば終止形。活用形が決まります。

③ 訳して通るか確かめる 「〜た」なら過去・完了、「〜ない」なら打消、「〜だろう」なら推量。

この100個の選び方

当サイトの無料ドリルから、入試・定期テストで実際に問われる形だけを選び直しました。同じ分野でも出るところがひと通り入るように配分しています。

第1章 接続で決まる4つ(32問)

No. 問題 答え 決め手
1 我れ思ひこと、皆実となれり。 過去「き」連体形「し」 「思ひ」連用+「し」+体言「こと」。
2 友、来(こ)しかば、酒酌み交はしけり。 過去「き」已然形「しか」(カ変例外)+接続助詞「ば」(原因) カ変「来」+「しか」+「ば」。
3 我れ昨日、京に行き 過去「き」終止形 「行き」連用+「き」。文末で終止。
4 我れ若くありば、いかにせまし。 過去「き」未然形「せ」+接続助詞「ば」(反実仮想) ラ変「あり」連用「あり」+「せ」+「ば」+「まし」。
5 くれば、花咲く。 副助詞「し」(強意、過去「き」ではない) 「春が来ると」を強める副助詞。
6 方。 過去「き」連体形「し」(カ変例外) カ変「来」連用「き」+「し」+体言「方」。「過ぎ去った(来た)方角・過去」。

けり

No. 問題 答え 決め手
7 我が見ける世界、なほ夢のごとし。 過去 「見」連用+「ける」+体言「世界」。
8 我が思ふ人は、いまは帰りけり 詠嘆(気づき) 「(自分が知らなかったが)今、帰っていたのだなあ」。
9 昔、男ありけり 過去(伝聞) 物語の冒頭定型。「(昔)男がいた」。伊勢物語の冒頭。
10 月清く照りければ、夜なほ明るし。 過去「けり」已然形「けれ」+接続助詞「ば」(原因) 「照り」連用+「けれ」+「ば」。
11 いと哀れと思ひけれど、口に出さず。 過去「けり」已然形「けれ」+接続助詞「ど」(逆接) 「思ひ」連用+「けれ」+「ど」。
12 その声、都までや聞こえける 過去・疑問(「や」の連体結び) 「や」係助詞→連体結び。

つ・ぬ

No. 問題 答え 決め手
13 春過ぎて夏来たりぬ。
用法を答えよ。
完了「ぬ」終止形 「来たり」(ラ行四段動詞「来たる」=やって来る、の連用形)+完了「ぬ」終止形。
14 我れ歌詠みつるものを、人皆冷たし。
用法を答えよ。
完了「つ」連体形「つる」 「つる」+準体「ものを」(逆接)。
15 我れも詠みつべきを、いまだ詠まず。
用法を答えよ。
強意「つ」終止形(「つべし」の形) 「べし」は終止形接続なので「つ」は終止形。「きっと詠めるはずなのに」。
16 古き世にありぬべき人。
用法を答えよ。
強意「ぬ」終止形(「ぬべし」の形) 「べし」は終止形接続なので「ぬ」は終止形。「きっと〜にちがいない」。
17 古典を学びぬべき時なり。
用法を答えよ。
強意「ぬ」 「ぬ」+「べき」。「きっと古典を学ぶべき時だ」。
18 春の野に若菜摘みつ。
用法を答えよ。
完了「つ」終止形 「摘み」連用+「つ」。

No. 問題 答え 決め手
19 人を待つ宵の更けゆけば。 打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 「来(こ)」はカ変未然形。
20 月の明かき夜、はかなく更け 完了の助動詞「ぬ」終止形 「更け」は下二段「更く」連用形。
21 静かにぬれば、夢に故郷をぞ見る。 下二段動詞「寝(ぬ)」の已然形「ぬれ」 「静かに」+ 下二段「寝」已然形「ぬれ」+ 接続助詞「ば」。
22 夜更けて、人みな 下二段動詞「寝(ぬ)」の終止形 「ぬ」一語で「眠る」の意。
23 いと安らかにぬる夜なり。 下二段動詞「寝(ぬ)」の連体形「ぬる」 「安らかに」(=穏やかに)+ 下二段「寝」連体形「ぬる」+ 体言「夜」。

No. 問題 答え 決め手
24 我が思ふこと言はど、知らる。 打消の助動詞「ず」已然形「ね」 「言は」未然形+打消已然形+逆接「ど」。
25 早く立ち、と道行く人を急がし給ふ。 完了の助動詞「ぬ」命令形「ね」 「立ち」連用形+命令形+引用「と」。
26 日暮れぬれば、家路を急ぐ。 完了の助動詞「ぬ」已然形「ぬれ」 「暮れ」連用形+「ぬれ」+ば(確定条件)。完了の已然形は「ぬれ」(「ね」は命令形)。打消なら「暮れねば」。
27 ばや、と思へど、寝られず。 下二段動詞「寝(ぬ)」未然形「ね」 「寝(ね)」下二段未然形+「ばや」(願望、未然形接続)。

第2章 意味を選ぶ助動詞(42問)

る・らる

No. 問題 答え 決め手
28 我れ仕うまつらして、退きいづ。 連用形 「ず」+「して」。
29 物のあはれを解せざる人にあらず。 打消連体形 「解せ」(サ変未然)+「ざる」+体言「人」。
30 心ある人にあらば、これを解せず。 打消已然形 「あら」未然+「ね」+「ば」。
31 物のあはれを知らぬ人にあら 終止形 「あら」未然+「ず」。「物のあわれを知らない人ではない」。
32 月見人、世になし。 打消連体形「ぬ」 「見」上一段未然+「ぬ」+体言「人」。
No. 問題 答え 決め手
33 ある時は、御使ひに召し出ださる。
用法を答えよ。
受身 「御使ひに召し出さる」=御使いとして召し出される。受身。
34 月の出でぬるに、ふと見出ださる。
用法を答えよ。
自発 「見出だす」心情・知覚系。
35 その花、いとうつくしと見らる。
用法を答えよ。
自発 「と見らる」=自然とそう見える。知覚・心情の動詞+る/らる=自発が定石。
36 心定まらずして、なほ書かれず。
用法を答えよ。
可能の打消 「書か」未然+「れ」+「ず」。
37 上、いみじう涙落とさせたまふ。
用法を答えよ。
(参考)使役/尊敬「す」+「たまふ」(二重尊敬) 「落とす」は四段動詞なので、未然形「落とさ」に接続するのは「す」(未然形「せ」)。
38 中宮、御文書かせ給ふ。
用法を答えよ。
(参考)使役とも尊敬(二重敬語)とも取れる「せ給ふ」 させる相手が文中にあれば使役。なければ二重尊敬と取るのが定石。
39 字、読まれず。
用法を答えよ。
可能(の打消) 「読ま」四段未然+「れ」(る連用)+「ず」。
40 帝、御文を書かせたまふ。
用法を答えよ。
(参考)尊敬「す」連用形「せ」+尊敬「たまふ」(二重敬語) 「せ」は下に「たまふ」が続くので連用形。使役の相手が示されない「せたまふ」は二重尊敬。

す・さす・しむ

No. 問題 答え 決め手
41 大臣、御簾の外に出でさせたまふ。 尊敬(二重敬語) 「出で」下二段未然+「させ」+「たまふ」。
42 主君、家臣に城を築かしめたまふ。 使役 「築か」未然+「しめ」+「たまふ」。
43 院、人々を集めさせたまひて、酒を飲またまふ。 ともに使役(前=「さす」連用形、後=「す」連用形) 「人々を集めさせ・飲ませ」=させる相手がいる→使役。「せたまふ・させたまふ」でも文脈が使役なら二重尊敬ではない。
44 世の中にたえて桜のなかりば、春の心はのどけからまし。 (参考)過去「き」未然形「せ」(「せば〜まし」=反実仮想) 使役「す」との見分け:「せば〜まし」の型は過去「き」の未然形(在原業平・古今集)。
45 院、御物の怪に取り憑かたまふ。 尊敬(二重敬語、もしくは受身的な表現) 「取り憑か」未然+「せ」+「たまふ」。
46 帝、人をして御文届けさせたまふ。 使役 「届け」下二段未然+「させ」+「たまふ」。

No. 問題 答え 決め手
47 春の野に咲か花、いまだ知らず。 婉曲 体言「花」前。「春の野に咲くような花を、まだ知らない」。
48 我れ、いま死なものを、と嘆く。 意志 「死な」ナ変未然+「む」+逆接「ものを」(〜のに)。
49 唐土に渡ら人、すくなから 前の「む」=婉曲/後の「む」=推量 下に体言が続く連体形の「む」は婉曲(〜ような)。文末の「む」は推量。
50 我れ知らやと、人問ふ。 反語 一人称+「むや」=「私が知っているだろうか、いや知らない」。
51 君行かほどに、文書きてやらむ。 仮定・婉曲 「むほどに・むこと・む人」=連体形の「む」は仮定・婉曲(行くとしたら、その時に)。
52 月清けき夜、歌詠まやは。 反語(「むやは」) 「やは」=反語。詠もうか、いや詠むまい。

べし

No. 問題 答え 決め手
53 我れ古都に住まひすべきものなり。 当然 「私は古都に住むべきだ」(連体形+「ものなり」)。
54 我れ、風流を解する人にはあらざるべし 推量 「あらざるべし」=〜ではないだろう。べしは終止形接続(ラ変型には連体形)なので打消は「ざるべし」の形。
55 我れもまた、その道を行くべし 意志 1人称。「私もまた、その道を行こう」。
56 君、おとなしくすべし 命令 2人称。「あなたはおとなしくしなさい」。
57 都に住む人、皆風雅を解すべし 推量・当然 「都に住む人は皆、風雅を解するに違いない/解するはずだ」。
58 あらゆる事、はかり知るべからず。 可能(の打消) 「べからず」。「あらゆることは、はかり知ることができない」。
59 春の野に若菜を摘むべし 適当 「春の野で若菜を摘むのがよい」。
60 月の都の人ならば、いま帰るべきぞ。 当然・適当 「月の都の人ならば、今帰るべきだ/帰るのがよい」。

まじ

No. 問題 答え 決め手
61 いみじき御学才、誰にも劣るまじ。
用法を答えよ。
打消推量 「素晴らしい学才は、誰にも劣らないだろう」。
62 我れ、これより一歩も退くまじ。
用法を答えよ。
打消意志 1人称。「私はこれより一歩も退くまい」。
63 ゆめゆめ、あらぬさまにふるまふまじ 禁止 「ゆめゆめ〜まじ」=決して〜するな。禁止。
64 あだなる契りはなすまじきものぞ。
用法を答えよ。
当然・適当の打消(連体形) 「はかない約束はするべきでないものだぞ」。
65 いまだ若ければ、よろづ知るまじ。
用法を答えよ。
不可能 「まだ若いので、すべてを知ることはできない」。

らむ

No. 問題 答え 決め手
66 蛍の光、明らかなるらむ草の上。 婉曲 体言「草の上」の前。「蛍の光が明らかであるような草の上」。
67 行く春や、今ごろ何方に行くらむ 現在推量 「何方に」は場所の疑問詞。今ごろどこへ行っているのだろう、と現在を推量。
68 我れは知らねども、人は知るらむ 現在推量 文末で「人は今ごろ知っているだろう」(自分は知らないが、他人は知っているだろう)。
69 唐土に渡るらむ人、なほ風雅を解すらむ 前の「らむ」=婉曲/後の「らむ」=現在推量 – 最初の「らむ」:体言「人」の前 → 婉曲 – 後の「らむ」:文末 → 現在推量 「中国に渡るような人は、やはり風雅を解してい
70 月かたぶくらむ夜半に、起きて見る。 婉曲 体言「夜半」の前。「月が傾いているような夜中に、起きて見る」。

けむ

第3章 残りを一気に(26問)

なり

No. 問題 答え 決め手
71 雪深く積もりけむ山、いまだ青し。 婉曲 体言「山」の前。「雪が深く積もったとかいう山」。
72 古典作家、いかなる景色を見けむ 過去推量(疑問) 「いかなる景色を」は内容の疑問。どんな景色を見たのだろう。
73 古代の宮、いにしへ何処にありけむ 過去推量(疑問) 「何処に」は場所疑問詞であり、原因疑問詞ではない。
74 昔の人も、月見ては歌詠みけむ 過去推量 昔の人もこうして詠んだのだろう、と過去を推量。
No. 問題 答え 決め手
75 古典の才ある人なりければ、皆敬す。 断定「なり」 体言「人」+「なり」連用+「けり」已然+「ば」。
76 嵐の音、いまだ止まずなり 伝聞・推定「なり」 「止まず」(打消ず終止)+「なり」。
77 月の都に住む人なりけり、と聞く。 断定「なり」連用形 体言「人」+「なり」連用+「けり」終止+引用「と」。
78 奥山に、鹿ぞ鳴くなる 伝聞・推定「なり」連体形「なる」 終止形「鳴く」+なり=音を根拠にした推定。「ぞ」の結びで連体形「なる」。
79 古典の道を究むる人なるべし。
「なり」を識別せよ。
断定「なり」連体形「なる」 体言「人」+「なる」+「べし」。
80 月の都の人なるを、世の人は知らず。
「なり」を識別せよ。
断定「なり」連体形 体言「人」+「なる」+準体「を」。

めり・らし・なり

No. 問題 答え 決め手
81 軒の松に、風の渡る音すなり
ア めり(視覚推定・婉曲) / イ なり(聴覚推定・伝聞) / ウ らし(根拠ある推定) / エ なり(断定)
サ変「音す」終止形+なり=聴覚推定。「音がするようだ」。
82 この笛、世に名高き宝なり
ア めり(視覚推定・婉曲) / イ なり(聴覚推定・伝聞) / ウ らし(根拠ある推定) / エ なり(断定)
体言「宝」+なり。断定。
83 病、日にそへて重るめり
ア めり(視覚推定・婉曲) / イ なり(聴覚推定・伝聞) / ウ らし(根拠ある推定) / エ なり(断定)
「重る(終止)+めり」。
84 (歌)富士の嶺に、雪はなほ降るらし
ア めり(視覚推定・婉曲) / イ なり(聴覚推定・伝聞) / ウ らし(根拠ある推定) / エ なり(断定)
「降る(終止)+らし」。
85 山風に乗りて、遠く笛の音の聞こゆなり
ア めり(視覚推定・婉曲) / イ なり(聴覚推定・伝聞) / ウ らし(根拠ある推定) / エ なり(断定)
下二段「聞こゆ」終止形+なり=聴覚推定。

まし

No. 問題 答え 決め手
86 古典を読まましかば、心養はまし。 反実仮想 「まし(ましか)」は未然形接続。「読まましかば〜まし」=もし読んだならば。
87 いかなる宿世にかあらまし ためらい・迷い(疑問語+まし) 疑問語とともに用いる「まし」=どうであろうかと迷う気持ち。
88 行かましやは。 ためらいの意志(「やは」の反語を伴う) 「行かましやは」=行こうかしら、いや行くまい。
89 時戻るものならば、若き日に帰らまし 反実仮想 「ならば〜まし」=もし時が戻るなら帰るだろうに。

No. 問題 答え 決め手
90 勝たんと打つべからず。 負けじ と打つべきなり。(徒然草)
ア 打消推量 / イ 打消意志 / ウ 打消当然 / エ 不適当
「負けまい」と思って打つべきだ、の意。
91 「まじ」の意味はいくつあるか。
ア 2つ / イ 3つ / ウ 6つ / エ 1つ
「まじ」は6つ(打消推量・打消意志・不可能・打消当然・禁止・不適当)。
92 翁言ふやう、「この子はわれ守らむ。人手には渡さ じ 」と。
次の文の「渡さじ」の意味を選べ。
ア 打消意志 / イ 打消推量 / ウ 不可能 / エ 打消当然
話し手=翁自身(一人称)→打消意志。
93 親のあらむ限りは、われはこの家を出で じ 。
次の文の「出でじ」の意味を選べ。
ア 打消推量 / イ 禁止 / ウ 不可能 / エ 打消意志
主語「われ」(一人称)→打消意志。

まほし・たし

No. 問題 答え 決め手
94 われは故郷へ帰りたし。
次の文の訳として正しいものを選べ。
ア 私は故郷へ帰った。 / イ 私は故郷へ帰るはずだ。 / ウ 私は故郷へ帰りたい。 / エ 私は故郷へ帰ってしまった。
たし=希望「〜たい」。話し手自身の希望。
95 この花を見まほし。
次の文の訳として正しいものを選べ。
ア この花を見たい。 / イ この花を見た。 / ウ この花を見るな。 / エ この花を見るだろう。
まほし=希望「〜たい」。
96 次のうち接続が誤っているものを選べ。
ア 聞きたし / イ 聞きまほし / ウ 聞かまほし / エ 聞きたき
まほしは未然形接続なので「聞か+まほし」が正しい。

むず

No. 問題 答え 決め手
97 さこそ思はむずれ、口には出ださず。 推量 係助詞「こそ」の結びで已然形「むずれ」、逆接で下に続く(「こそ+已然形、」の逆接用法。
98 われ、いかにもして本意遂げむず 意志 「遂げ」は下二段未然形+「むず」。

No. 問題 答え 決め手
99 何の用にも立たじ。捨てものを。 む(意志)の口語形 「捨て」(下二段未然)+「ん」。
100 心づくしの秋風、いかに吹くらん らむ(現在推量)の口語形 「吹く」終止+「らん」。

まちがえたら、どうするか

答えが合っていても、決め手が言えなければ×にしてください。なんとなくで当たってしまうので、そこを見ないと力になりません。

同じところで2問以上まちがえたら、古典文法ドリル 一覧からその分野の100題ドリルに戻るのがいちばん速いです。

この100問が終わったら

次は問題量を増やす段階です。使う本の選び方は、塾長が全部読んだうえで正直に書いています。

古典文法の参考書おすすめ比較

古文・漢文の問題集おすすめ

当サイトのドリル・PDFはすべて無料です。上のページには広告リンクを含みます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました