敬語動詞・補助動詞の現代語訳を100問で習熟
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- このドリルでわかること
- はじめに:敬語の訳し方ルール
- 訳し方の鉄則
- 二重敬語(最高敬語)
- 動詞別・尊敬/謙譲両用注意
- 識別の鉄則
- 🎯 解き方のコツ(時短テクニック)
- 🎯 解き方のコツ(時短テクニック)
- 問題(Q1〜Q100)
- Q1.現代語訳せよ。
- Q2.現代語訳せよ。
- Q3.現代語訳せよ。
- Q4.現代語訳せよ。
- Q5.現代語訳せよ。
- Q6.現代語訳せよ。
- Q7.現代語訳せよ。
- Q8.現代語訳せよ。
- Q9.現代語訳せよ。
- Q10.現代語訳せよ。
- Q11.現代語訳せよ。
- Q12.現代語訳せよ。
- Q13.現代語訳せよ。
- Q14.現代語訳せよ。
- Q15.現代語訳せよ。
- Q16.現代語訳せよ。
- Q17.現代語訳せよ。
- Q18.現代語訳せよ。
- Q19.現代語訳せよ。
- Q20.現代語訳せよ。
- Q21.現代語訳せよ。
- Q22.現代語訳せよ。
- Q23.現代語訳せよ。
- Q24.現代語訳せよ。(会話文)
- Q25.現代語訳せよ。
- Q26.現代語訳せよ。
- Q27.現代語訳せよ。
- Q28.現代語訳せよ。
- Q29.現代語訳せよ。
- Q30.現代語訳せよ。
- Q31.現代語訳せよ。
- Q32.現代語訳せよ。
- Q33.現代語訳せよ。
- Q34.現代語訳せよ。
- Q35.現代語訳せよ。
- Q36.現代語訳せよ。
- Q37.現代語訳せよ。
- Q38.現代語訳せよ。
- Q39.現代語訳せよ。
- Q40.現代語訳せよ。
- Q41.現代語訳せよ。
- Q42.現代語訳せよ。
- Q43.現代語訳せよ。
- Q44.現代語訳せよ。(会話文)
- Q45.現代語訳せよ。
- Q46.現代語訳せよ。
- Q47.現代語訳せよ。
- Q48.現代語訳せよ。
- Q49.現代語訳せよ。
- Q50.現代語訳せよ。
- Q51.現代語訳せよ。
- Q52.現代語訳せよ。
- Q53.現代語訳せよ。
- Q54.現代語訳せよ。
- Q55.現代語訳せよ。
- Q56.現代語訳せよ。
- Q57.現代語訳せよ。
- Q58.現代語訳せよ。
- Q59.現代語訳せよ。
- Q60.現代語訳せよ。
- Q61.現代語訳せよ。
- Q62.現代語訳せよ。
- Q63.現代語訳せよ。
- Q64.現代語訳せよ。
- Q65.現代語訳せよ。(会話文)
- Q66.現代語訳せよ。
- Q67.現代語訳せよ。
- Q68.現代語訳せよ。
- Q69.現代語訳せよ。
- Q70.現代語訳せよ。
- Q71.現代語訳せよ。
- Q72.現代語訳せよ。
- Q73.現代語訳せよ。
- Q74.現代語訳せよ。
- Q75.現代語訳せよ。
- Q76.現代語訳せよ。
- Q77.現代語訳せよ。
- Q78.現代語訳せよ。
- Q79.現代語訳せよ。
- Q80.現代語訳せよ。
- Q81.現代語訳せよ。(源氏物語・桐壺)
- Q82.現代語訳せよ。(源氏物語・桐壺)
- Q83.現代語訳せよ。(源氏物語・桐壺)
- Q84.現代語訳せよ。(枕草子・第一段)
- Q85.現代語訳せよ。(枕草子・香炉峰の雪)
- Q86.現代語訳せよ。(源氏物語・若紫)
- Q87.現代語訳せよ。(伊勢物語・東下り)
- Q88.現代語訳せよ。(土佐日記)
- Q89.現代語訳せよ。(大鏡)
- Q90.現代語訳せよ。(大鏡)
- Q91.現代語訳せよ。(源氏物語・桐壺)
- Q92.現代語訳せよ。(源氏物語・桐壺)
- Q93.現代語訳せよ。(枕草子・第百四十六段)
- Q94.現代語訳せよ。(大鏡・道長)
- Q95.現代語訳せよ。(源氏物語・夕顔)
- Q96.現代語訳せよ。(源氏物語・夕顔)
- Q97.現代語訳せよ。(徒然草・第五十二段)
- Q98.現代語訳せよ。(更級日記)
- Q99.現代語訳せよ。(平家物語・敦盛最期)
- Q100.現代語訳せよ。(源氏物語・桐壺・冒頭の全体)
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このドリルでわかること
はじめに:敬語の訳し方ルール
古文の敬語は 現代語訳に正確に反映 させる必要がある。
| 敬語の種類 | 訳の形 |
|---|---|
| 尊敬語 | お〜になる/〜なさる |
| 謙譲語 | お〜する/〜申し上げる/〜いたす |
| 丁寧語 | 〜です/〜ます/〜ございます |
訳し方の鉄則
尊敬語(動作主への敬意)
- 給ふ(四段) → 〜なさる/お〜になる
- おはす/おはします → いらっしゃる
- 仰す/のたまふ → おっしゃる
- 召す → お召しになる/お呼びになる
- 御覧ず → ご覧になる
- 大殿籠る → お休みになる
- 思す/思しめす → お思いになる
- きこしめす → お聞きになる/召し上がる
- あそばす → なさる(高貴な人の動作)
- 遣はす → 派遣なさる
謙譲語(動作の受け手への敬意)
- 奉る → 差し上げる
- 参る → 参上する/差し上げる
- 申す/聞こゆ → 申し上げる
- 仕うまつる/つかうまつる → お仕えする
- 賜ふ(下二段) → いただく
- 承る → お受けする/伺う
- まかる/まかづ → 退出する/参上する
丁寧語(聞き手・読み手への敬意)
- 侍り → 〜ございます/〜です/〜ます
- 候ふ/さぶらふ → 〜ございます/〜です/〜ます
二重敬語(最高敬語)
| 形 | 訳 |
|---|---|
| せたまふ/させたまふ | お〜になる/〜なさる |
| しめたまふ | お〜なさる |
| 仰せらる | おっしゃる |
| 思しめす | お思いになる |
→ 二重敬語は 天皇・皇族・摂関級 への最高敬意。
動詞別・尊敬/謙譲両用注意
| 動詞 | 尊敬 | 謙譲 |
|---|---|---|
| 奉る | 召し上がる/お召しになる | 差し上げる |
| 参る | 召し上がる(食事) | 参上する/差し上げる |
| 賜ふ | 四段=お与えになる(尊敬) | 下二段=いただく(謙譲) |
| 給ふ | 四段=〜なさる(尊敬) | 下二段=〜いたす(謙譲・会話文のみ) |
識別の鉄則
「識別の鉄則」は文法的に正しい順序。
こちらは 試験本番で3秒で答えを出す ための実戦テクニックです。
コツ① 敬語動詞の 直訳パターン を丸暗記(語数限定なので最強)
入試で出るのは決まった敬語動詞だけ。 形と訳の1対1対応を機械的に当てはめる : – 「のたまふ/仰す」→ おっしゃる – 「おはす/おはします」→ いらっしゃる – 「思す/思しめす」→ お思いになる – 「御覧ず」→ ご覧になる – 「奉る」→ 差し上げる(謙譲)/お召しになる(尊敬) – 「申す/聞こゆ」→ 申し上げる – 「侍り/候ふ」→ 〜です・〜ます
コツ② 二重敬語は「天皇・中宮」とほぼ確定
「せたまふ/させたまふ/しめたまふ」を見たら: – 動作主は天皇・皇族・摂関級 で固定 – 訳は「お〜になる/〜なさる」(ただの尊敬と同じ訳でOK、最高敬語のニュアンスは答案に書かなくてよい)
コツ③ 「給ふ」の活用で訳が分岐(最頻出)
- 四段の「給ふ」 → 尊敬「〜なさる」
- 下二段の「給ふ」 → 謙譲「〜いたす/〜申し上げる」(会話・手紙中で「思ふ・見る・聞く・知る」に付く時のみ)
例:「見給ふる」(下二段連体形)→ 「拝見いたす」
コツ④ 「奉る」「参る」は 食事・服装関連 だけ尊敬
- 「酒を奉る」「衣を奉る」→ 「召し上がる/お召しになる」(尊敬)
- 「参る」+食事 → 「召し上がる」(尊敬)
- それ以外の「奉る/参る」→ 謙譲(差し上げる/参上する)
試験本番でのチェック順序
- 敬語動詞を特定し、 暗記した訳語 を当てはめる
- 「給ふ」なら 活用形 で四段(尊敬)/下二段(謙譲)を判別
- 「奉る・参る」なら 動作の内容 で尊敬/謙譲を判別
- 「せたまふ」系を見たら最高敬語、訳は「〜なさる」で統一
- 補助動詞の場合は「お〜になる/〜申し上げる/〜です」の形で接続
→ この順番で 3秒 で答えが出ます。
よくある引っかけ
- 補助動詞の「給ふ」を「与える」と訳す → 補助動詞は「〜なさる」
- 「申す」を「言う」と訳す → 必ず「申し上げる」(謙譲を反映)
- 「侍り」を「いる」と訳す → 補助なら「〜です・〜ます」、本動詞でも「お仕えする/ございます」
- 二重敬語を訳に反映できない → 「お〜になる」「〜なさる」と尊敬の形を明示
🎯 解き方のコツ(時短テクニック)
🎯 解き方のコツ(時短テクニック)
問題(Q1〜Q100)
ここから100問を表示します。スマホでも解けるよう、答えと解説は各問の直下に表示しています。「解答が見えると解いた気にならない」という方は、上のPDFをダウンロードして印刷で解いてください。
【第1部】基礎編(Q1〜Q20)
主要敬語の基本訳。
Q1.現代語訳せよ。
帝、御文書かせたまふ。
答え:「帝が、お手紙をお書きになる」 解説:「せたまふ」二重敬語(尊敬)。
Q2.現代語訳せよ。
御文を奉る。
答え:「お手紙を差し上げる」 解説:「奉る」謙譲。「差し上げる」。
Q3.現代語訳せよ。
「これは尊し」と申す。
答え:「『これは尊い』と申し上げる」 解説:「申す」謙譲。「申し上げる」。
Q4.現代語訳せよ。
我れも参り侍り。
答え:「私も参上いたします(ございます)」 解説:「侍り」丁寧。「〜います/いたします/ございます」。
Q5.現代語訳せよ。
中宮、御文を御覧ず。
答え:「中宮が、お手紙をご覧になる」 解説:「御覧ず」尊敬。「ご覧になる」。
Q6.現代語訳せよ。
御所に参る。
答え:「御所に参上する」 解説:「参る」謙譲。「参上する」。
Q7.現代語訳せよ。
法皇、御幸おはす。
答え:「法皇が、御幸でいらっしゃる」 解説:「おはす」尊敬。「いらっしゃる」。
Q8.現代語訳せよ。
君に仕うまつる。
答え:「君にお仕えする(お仕え申し上げる)」 解説:「仕うまつる」謙譲。
Q9.現代語訳せよ。
上、仰せらる。
答え:「上が、おっしゃる」 解説:「仰す」+「らる」(尊敬)。二重敬語。
Q10.現代語訳せよ。
大納言、御前に候ふ。
答え:「大納言が、御前に控えている/お仕えしている」 解説:「候ふ」(謙譲)。
Q11.現代語訳せよ。
帝、御物の怪に苦しませたまふ。
答え:「帝が、物の怪にお苦しみになる」 解説:「せたまふ」二重敬語(尊敬)。
Q12.現代語訳せよ。
我れ、御前にまかる。
答え:「私が、御前に参上する/退出する」 解説:「まかる」謙譲。文脈で「参上」「退出」が分かれる。
Q13.現代語訳せよ。
院、大殿籠る。
答え:「院が、お休みになる」 解説:「大殿籠る」尊敬の特殊形(寝る)。
Q14.現代語訳せよ。
御物を賜ふ(下二段)。
答え:「御物をいただく」 解説:「賜ふ」下二段は謙譲。「いただく」。
Q15.現代語訳せよ。
「いま参り候ふ」と申す。
答え:「『いま参上いたします』と申し上げる」 解説:「候ふ」丁寧+「申す」謙譲。
Q16.現代語訳せよ。
中宮、御文書かせたまふを、人にも見せさせたまふ。
答え:「中宮が、お手紙をお書きになって、人にもお見せになる」 解説:両方とも尊敬の二重敬語。
Q17.現代語訳せよ。
帝、御覧ぜさせたまふ。
答え:「帝が、ご覧になる」 解説:「させたまふ」は最高敬語(二重尊敬)。「御覧ず」自体も尊敬語で、それに二重尊敬を重ねた表現。なお、主語が最高位の人物でない場合は「使役+尊敬(〜させなさる)」となる場合もあり、文脈で判別する。
Q18.現代語訳せよ。
御簾を上げさせたまへ。
答え:「御簾をお上げください/お上げになる」(命令) 解説:「させたまふ」命令形。お命じになる尊敬の命令。
Q19.現代語訳せよ。
御供仕うまつり侍り。
答え:「お供申し上げております/お供させていただいております」 解説:「仕うまつる」謙譲+「侍り」丁寧。
Q20.現代語訳せよ。
法皇、御使ひを遣はす。
答え:「法皇が、御使いを派遣なさる」 解説:「遣はす」尊敬の特殊形。
基礎編 /20
【第2部】標準編(Q21〜Q50)
両用語・複合敬語・特殊敬語。
Q21.現代語訳せよ。
帝、御酒を参る。
答え:「帝が、お酒を召し上がる」 解説:「参る」は飲食では尊敬「召し上がる」。両用注意。
Q22.現代語訳せよ。
上、御衣を奉る。
答え:「上が、お召し物をお召しになる」 解説:「奉る」は衣服では尊敬「お召しになる」。
Q23.現代語訳せよ。
中将、御琴をいと美しく弾き給ふ。
答え:「中将が、お琴をたいそう美しくお弾きになる」 解説:「給ふ」四段=尊敬「〜なさる/お〜になる」。
Q24.現代語訳せよ。(会話文)
「我れもさ思ひたまふる」
答え:「私もそう思っております」 解説:「たまふる」(下二段「給ふ」連体形)は謙譲の補助動詞で、会話文(または手紙)でのみ用いる。文法的には謙譲だが、訳す際は丁寧の「〜ております/〜ます」で取るのが定番。動作の対象を高めるよりも、聞き手に対する丁重さを表す。
Q25.現代語訳せよ。
殿、御文を賜ふ(四段)。
答え:「殿が、お手紙をお与えになる(くださる)」 解説:「賜ふ」四段=尊敬「お与えになる/くださる」。
Q26.現代語訳せよ。
我れ、御文を賜はり。
答え:「私が、お手紙をいただいた」 解説:「賜はる」(受身的・謙譲)。「いただく」。
Q27.現代語訳せよ。
帝、御覧じて仰せらる。
答え:「帝が、ご覧になっておっしゃる」 解説:「御覧ず」(尊敬)+「仰せらる」(尊敬二重)。
Q28.現代語訳せよ。
大臣、御位を奉らんとす。
答え:「大臣が、御位を差し上げよう(譲ろう)とする」 解説:「奉る」謙譲。受け手(高位の方)を敬う。
Q29.現代語訳せよ。
「いまやまかり出で侍りなむ」
答え:「いまや退出いたしましょう」 解説:「まかり出づ」謙譲(退出する)+「侍り」丁寧。
Q30.現代語訳せよ。
御前にさぶらふ人々、皆寝入りぬ。
答え:「御前に控えている人々は、皆寝入ってしまった」 解説:「さぶらふ」(候ふ)は謙譲(控える)。
Q31.現代語訳せよ。
中宮、御物語をいと愛でさせたまふ。
答え:「中宮が、物語をたいそうおほめになる/お賞美になる」 解説:「させたまふ」二重敬語。
Q32.現代語訳せよ。
君、御覧ぜらるらむ。
答え:「君が、ご覧になっているだろう」 解説:「御覧ず」(尊敬)+「らる」(尊敬)。
Q33.現代語訳せよ。
「承り侍りぬ」と申す。
答え:「『承りました(お受けいたしました)』と申し上げる」 解説:「承る」謙譲(受ける)+「侍り」丁寧+「申す」謙譲。
Q34.現代語訳せよ。
院、御僧の事聞こしめしけり。
答え:「院が、御僧のことをお聞きになった」 解説:「聞こしめす」尊敬(聞くの尊敬)。
Q35.現代語訳せよ。
我れ、御前に御文を聞こえつ。
答え:「私が、御前にお手紙を申し上げた」 解説:「聞こゆ」謙譲(「言ふ」の謙譲)。
Q36.現代語訳せよ。
「これ、御覧じ候へ」
答え:「『これ、ご覧くださいませ』」 解説:「御覧ず」尊敬+「候へ」丁寧の命令形。
Q37.現代語訳せよ。
帝、御もてあそびの御物かしこく召したり。
答え:「帝が、お遊び道具を畏れ多くもお取り寄せになった」 解説:「召す」尊敬(呼ぶ・取り寄せる)。
Q38.現代語訳せよ。
「殿は今、御寝なる」
答え:「殿は今、お休みになっている」 解説:「御寝なる」尊敬(お休みになる)。「大殿籠る」と同義。
Q39.現代語訳せよ。
上、御遊びをあそばす。
答え:「上が、管弦のお遊びをなさる」 解説:「あそばす」尊敬(高貴な人の動作・特に遊芸)。
Q40.現代語訳せよ。
中宮、御髪を梳らせたまふ。
答え:「中宮が、御髪をお梳きになる」 解説:「せたまふ」二重敬語。
Q41.現代語訳せよ。
「君のおほせのこと、承りて侍り」
答え:「『君のおおせのこと、承っております(お受けしております)』」 解説:「承る」謙譲+「侍り」丁寧。
Q42.現代語訳せよ。
帝、御物の怪に悩みたまふを、皇后いと心苦しと思しめす。
答え:「帝が、物の怪にお悩みになるのを、皇后はたいそうお気の毒だとお思いになる」 解説:「たまふ」尊敬+「思しめす」尊敬(「思ふ」の尊敬)。
Q43.現代語訳せよ。
御使ひ、御物を奉りて、退き出づ。
答え:「お使いが、お品を差し上げて、退出する」 解説:「奉る」謙譲+「て」接続。
Q44.現代語訳せよ。(会話文)
「我れ、君のために仕うまつり侍らばや」
答え:「『私が、君のためにお仕えしたいものでございます』」 解説:「仕うまつる」謙譲+「侍り」丁寧+「ばや」(願望)。
Q45.現代語訳せよ。
大納言、いとたけ高くおはす。
答え:「大納言は、たいそう背がお高くいらっしゃる」 解説:「おはす」尊敬(あり・いるの尊敬)。
Q46.現代語訳せよ。
上、御覧じつけて、仰せらる。
答え:「上が、お見つけになって、おっしゃる」 解説:「御覧ず」尊敬+「仰せらる」二重尊敬。
Q47.現代語訳せよ。
「我が宿にまかりたりしに、人もなし」
答え:「『私の家に下って(退出して)行ったところ、人もいなかった』」 解説:「まかる」謙譲(参上・退出)。文脈で「下って行く」。
Q48.現代語訳せよ。
中宮、御湯召したり。
答え:「中宮が、お風呂を召された(お入りになった)」 解説:「召す」尊敬(取り寄せる・利用なさる)。
Q49.現代語訳せよ。
院、御物を賜はせたまふ。
答え:「院が、御品をお与えになる(くださる)」 解説:「賜はす」(賜ふ+す尊敬)+「たまふ」尊敬。最高敬語の重ね。
Q50.現代語訳せよ。
「畏まり侍り」と申す。
答え:「『かしこまりました』と申し上げる」 解説:「畏まる」(恐縮する)+「侍り」丁寧+「申す」謙譲。
標準編 /30
【第3部】応用編(Q51〜Q80)
複合・係り結び・物語表現。
Q51.現代語訳せよ。
帝、御琴をあそばすを、中宮、御簾の内にて聞こしめす。
答え:「帝が、お琴をお弾きになるのを、中宮が、御簾の内でお聞きになる」 解説:「あそばす」「聞こしめす」両方尊敬。
Q52.現代語訳せよ。
「承り侍りて、いと心嬉しく思ひたまふる」
答え:「『承りまして、たいそう嬉しく思っております』」 解説:「承る」謙譲+「侍り」丁寧+「たまふる」(下二段謙譲・会話文)。
Q53.現代語訳せよ。
御使ひ、まかりまうでて、御文を奉る。
答え:「お使いが、退出参上して、お手紙を差し上げる」 解説:「まかり」謙譲+「まうづ」謙譲(参上)+「奉る」謙譲。
Q54.現代語訳せよ。
上、いと畏き御心にて、思しめしめぐらす。
答え:「上は、たいそう畏れ多いお心で、お考えめぐらしになる」 解説:「思しめす」尊敬(思うの尊敬)。
Q55.現代語訳せよ。
「御覧ぜさせたまへ」
答え:「『ご覧くださいませ/ご覧になってください』」 解説:「御覧ず」尊敬+「させたまふ」二重尊敬の命令。
Q56.現代語訳せよ。
大臣、御位を奉らせたまふ。
答え:「大臣が、御位を差し上げなさる」 解説:「奉る」謙譲+「せたまふ」尊敬二重(動作主への敬意)。謙譲+尊敬の重複。
Q57.現代語訳せよ。
「我れも参り候はむ」
答え:「『私も参上いたしましょう』」 解説:「参る」謙譲+「候は」(候ふ未然)丁寧+「む」推量・意志。
Q58.現代語訳せよ。
帝、御物思はしげにおはしましける。
答え:「帝は、何か物思いをしていらっしゃる様子でいらっしゃった」 解説:「おはします」尊敬(おはすの強調形)。
Q59.現代語訳せよ。
中宮、ものもおほせられず。
答え:「中宮は、ものもおっしゃらない」 解説:「仰せらる」二重尊敬+打消「ず」。
Q60.現代語訳せよ。
御使ひ、まかり帰りぬ。
答え:「お使いが、退出して帰ってしまった」 解説:「まかる」謙譲(退出)+完了「ぬ」。
Q61.現代語訳せよ。
「君は、いま御寝にて侍る」
答え:「『君は、いまお休みでございます』」 解説:「御寝なり」尊敬+「侍る」丁寧。
Q62.現代語訳せよ。
帝、御琴を召して、御前にてあそばす。
答え:「帝が、お琴をお取り寄せになって、御前でお弾きになる」 解説:「召す」尊敬(取り寄せる)+「あそばす」尊敬。
Q63.現代語訳せよ。
上、御心地いと苦しく思しめすを、かしこく慰め奉る。
答え:「上が、ご気分がたいそう苦しくお思いになるのを、畏れ多くもお慰め申し上げる」 解説:「思しめす」尊敬+「奉る」謙譲(補助動詞)。
Q64.現代語訳せよ。
「御覧じつけて、笑ませたまふ」
答え:「『お見つけになって、お笑いになる』」 解説:「御覧ず」尊敬+「せたまふ」二重尊敬。
Q65.現代語訳せよ。(会話文)
「承り侍れば、いとかたじけなく思ひたまふる」
答え:「『承りますと、たいそう恐れ多く思っております』」 解説:「承る」謙譲+「侍り」丁寧+「たまふる」謙譲(会話)。
Q66.現代語訳せよ。
院、御文を遣はす。
答え:「院が、お手紙を遣わしになる(送りなさる)」 解説:「遣はす」尊敬(送るの尊敬)。
Q67.現代語訳せよ。
大納言、御前にさぶらひて、御物語申し上ぐる。
答え:「大納言が、御前にお仕えして、お話を申し上げる」 解説:「さぶらふ」謙譲+「申し上ぐる」謙譲。
Q68.現代語訳せよ。
「いとかしこき御方なれば、畏まり侍る」
答え:「『たいそう恐れ多いお方なので、かしこまっております』」 解説:「畏まる」+「侍る」丁寧。
Q69.現代語訳せよ。
中宮、御文を御覧じて、いみじく愛でたまふ。
答え:「中宮が、お手紙をご覧になって、たいそうおほめになる」 解説:「御覧ず」尊敬+「たまふ」尊敬補助。
Q70.現代語訳せよ。
「まうで来つ。仕うまつるべきこと侍らば」
答え:「『参上してまいりました。お仕え申し上げるべきことがございましたら…』」 解説:「まうで来」謙譲+「仕うまつる」謙譲+「侍ら」丁寧。
Q71.現代語訳せよ。
上、御物の怪にて、苦しませたまふを、皇后夜昼御祈祷せさせたまふ。
答え:「上が、物の怪のため、お苦しみになるのを、皇后が夜昼お祈祷をおさせになる」 解説:「せたまふ」二重尊敬(重複)。
Q72.現代語訳せよ。
「御覧ぜさせ奉らばや」
答え:「『ご覧にいれたい(差し上げたい)ものだ』」 解説:「御覧ぜ」尊敬未然+「させ」使役+「奉ら」謙譲+「ばや」願望。
Q73.現代語訳せよ。
帝、かしこく御心を動かしたまふ。
答え:「帝は、たいそうお心をお動かしになる」 解説:「たまふ」尊敬(補助動詞)。
Q74.現代語訳せよ。
「御物を賜はり侍りぬ」
答え:「『御品をいただきました』」 解説:「賜はる」(受身的謙譲)+「侍り」丁寧。
Q75.現代語訳せよ。
御乳母、若君を抱き奉りて、まかり出づ。
答え:「お乳母が、若君をお抱き申し上げて、退出する」 解説:「奉る」謙譲(補助動詞)+「まかり出づ」謙譲。
Q76.現代語訳せよ。
中宮、御簾のうちにて、ものを仰せらるを、え聞こえず。
答え:「中宮が、御簾の内で何かおっしゃるのを、よく聞き取れない(×聞こえる)」 解説:「聞こえず」は「聞ゆ」打消で「聞こえない」。「聞こゆ」謙譲との区別注意。
Q77.現代語訳せよ。
「さやうに仕うまつるべきやうにても侍らず」
答え:「『そのようにお仕え申し上げるべきわけでもございません』」 解説:「仕うまつる」謙譲+「侍り」丁寧。
Q78.現代語訳せよ。
帝、御湯を召して、入らせたまふ。
答え:「帝が、お風呂をお取り寄せになって、お入りになる」 解説:「召す」尊敬+「せたまふ」二重尊敬。
Q79.現代語訳せよ。
院、御衣を奉りて、御所より出でさせたまふ。
答え:「院が、お召し物をお召しになって、御所からお出かけになる」 解説:「奉る」(衣服)尊敬+「させたまふ」二重尊敬。
Q80.現代語訳せよ。
「まかり侍りて、承りたることを申し侍らむ」
答え:「『退出いたしまして、承ったことを申し上げましょう』」 解説:「まかる」謙譲+「侍り」丁寧+「承る」謙譲+「申す」謙譲。
応用編 /30
【第4部】入試レベル(Q81〜Q100)
源氏物語・枕草子など難関大頻出箇所。
Q81.現代語訳せよ。(源氏物語・桐壺)
いづれの御時にか、女御、更衣あまた候ひたまひける中に…
答え:「どの帝の御代であったか、女御や更衣が多くお仕えしていらっしゃった中に」 解説:「候ふ」謙譲+「たまふ」尊敬。
Q82.現代語訳せよ。(源氏物語・桐壺)
いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり。
答え:「それほど高貴な身分ではない方で、格別に帝のご寵愛を受けていらっしゃる方がいた」 解説:「たまふ」尊敬。
Q83.現代語訳せよ。(源氏物語・桐壺)
はじめより我はと思ひ上がりたまへる御方々、めざましきものにおとしめそねみたまふ。
答え:「初めから自分こそはと自負していらっしゃるお方々は、(桐壺更衣を)目障りなものと見下し嫉妬なさる」 解説:「たまへる」「たまふ」尊敬補助動詞。
Q84.現代語訳せよ。(枕草子・第一段)
夏は夜。月の頃はさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛び違ひたる、また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。
答え:(敬語を含まない、参考問題) 解説:枕草子冒頭は敬語を含まない描写。識別の引っかけ。
Q85.現代語訳せよ。(枕草子・香炉峰の雪)
「少納言よ、香炉峰の雪、いかならむ」と仰せらるれば、御格子上げさせて、御簾を高く上げたれば、笑はせたまふ。
答え:「『少納言よ、香炉峰の雪はどうだろう』とおっしゃるので、御格子を上げさせて、御簾を高く上げると、(中宮が)お笑いになる」 解説:「仰せらる」尊敬二重+「笑はせたまふ」尊敬二重。
Q86.現代語訳せよ。(源氏物語・若紫)
「雀の子を犬君が逃がしつる。伏籠の内に込めたりつるものを」とて、いと口惜しと思へり。
答え:(謙譲・尊敬を含まない、参考問題) 解説:紫の上(若紫)の発言。敬語なし。
Q87.現代語訳せよ。(伊勢物語・東下り)
「これなむ都鳥」と言ふを聞きて、…と詠めりければ、舟こぞりて泣きにけり。
答え:「『これが都鳥だ』と(渡守が)言うのを聞いて、…と詠んだので、舟中こぞって泣いてしまった」 解説:敬語を含まない地の文。
Q88.現代語訳せよ。(土佐日記)
京に思ふ人なきにしもあらず。さるは、便りごとに物も絶えず得しかど。
答え:(敬語を含まない、参考問題) 解説:土佐日記。敬語なし。
Q89.現代語訳せよ。(大鏡)
御年五十六にて隠れさせたまひにしかば、御諡を村上の御門と申す。
答え:「御年五十六でお亡くなりになったので、御諡号を村上の帝と申し上げる」 解説:「させたまふ」二重尊敬+「申す」謙譲。
Q90.現代語訳せよ。(大鏡)
入道殿、このことをいとねたく思しめしけり。
答え:「入道殿は、このことをたいそう悔しくお思いになった」 解説:「思しめす」尊敬(思うの尊敬)。
Q91.現代語訳せよ。(源氏物語・桐壺)
上達部、上人なども、あいなく目をそばめつつ、「いとまばゆき人の御おぼえなり。唐土にも、かかる事の起こりにこそ、世も乱れあしかりけれ」と、…もてなやみぐさになりて、楊貴妃のためしも引き出でつべくなりゆく。
答え:(複雑な地の文。要約訳)「上達部や殿上人も、なんとなく目をそらしながら、『たいそう見ていられないほどの帝のご寵愛だ。唐土でも、こうした事の起こりに、世も乱れて困ったことだった』と、…困りものになって、楊貴妃の例も引き合いに出されそうな状態になっていく」 解説:「もて」(接頭・強調)。敬語は限定的。
Q92.現代語訳せよ。(源氏物語・桐壺)
はじめより我はと思ひ上がりたまへる御方々、めざましきものにおとしめそねみたまふ。同じほど、それより下臈の更衣たちは、まして安からず。
答え:「初めから自分こそはと自負していらっしゃるお方々は、(桐壺更衣を)心外なものと見下し嫉妬なさる」(Q83と同様) 解説:「たまへる」「たまふ」尊敬。Q83と関連。
Q93.現代語訳せよ。(枕草子・第百四十六段)
「御覧じたれ」とて、御ふみを奉る。
答え:「『ご覧になりました』と言って、お手紙を差し上げる」 解説:「御覧ず」尊敬+「奉る」謙譲。
Q94.現代語訳せよ。(大鏡・道長)
太政大臣道長、御年六十二にておはしましけるが、いみじく盛りに栄えたまひけり。
答え:「太政大臣道長は、御年六十二歳でいらっしゃったが、たいそう盛大にお栄えになっていた」 解説:「おはします」尊敬+「たまふ」尊敬。
Q95.現代語訳せよ。(源氏物語・夕顔)
「夕顔と申し侍る人を、申したり」
答え:「『夕顔と申しております人のことを、申し上げた』」 解説:「申し」謙譲+「侍る」丁寧+「申し」謙譲の三つの敬語が並ぶ。「申す」は「言ふ」の謙譲、「侍り」は丁寧の補助動詞。
Q96.現代語訳せよ。(源氏物語・夕顔)
「心あてにそれかとぞ見る白露の光添へたる夕顔の花」とのみ申したりければ、…
答え:「『心あてに(あの方かと)それかと見るのです。白露の光が添えている夕顔の花を』とだけ申し上げたところ」 解説:「申す」謙譲。
Q97.現代語訳せよ。(徒然草・第五十二段)
仁和寺にある法師、年寄るまで石清水を拝まざりければ、心憂く覚えて、ある時、思ひ立ちて、ただひとり、徒歩より詣でけり。
答え:「仁和寺にいた法師が、年を取るまで石清水(八幡宮)を参拝していなかったので、残念に思って、ある時、思い立って、ただ一人、徒歩で参詣した」 解説:「詣で」謙譲。
Q98.現代語訳せよ。(更級日記)
あづま路の道のはてよりも、なほ奥つかたに生ひ出でたる人、いかばかりかは怪しかりけむを、いかに思ひはじめけることにか、世の中に物語といふもののあなるを、いかで見ばやと思ひつつ、…
答え:(敬語を含まない、参考問題) 解説:更級日記冒頭。自分自身(菅原孝標女)の話なので敬語なし。
Q99.現代語訳せよ。(平家物語・敦盛最期)
「あつらひ奉らむ」と申しければ、…熊谷、「あはれ、弓矢取る身ほど口惜しかりける事はなし。…」とて、ふたたび取つて返し、…情けなき事は、よろづにつけて心苦し。
答え:「『お助け申し上げよう』と申し上げると、…熊谷は『ああ、弓矢を取る身ほど辛いことはない…』と言って、再び引き返した」 解説:「奉る」謙譲+「申す」謙譲。
Q100.現代語訳せよ。(源氏物語・桐壺・冒頭の全体)
いづれの御時にか、女御、更衣あまた候ひたまひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり。はじめより我はと思ひ上がりたまへる御方々、めざましきものにおとしめそねみたまふ。同じほど、それより下臈の更衣たちは、まして安からず。朝夕の宮仕へにつけても、人の心をのみ動かし、恨みを負ふ積もりにや、いと篤しくなりゆき、もの心細げに里がちなるを、いよいよあかずあはれなるものに思ほして、人のそしりをもえ憚らせたまはず、世のためしにもなりぬべき御もてなしなり。
答え:「どの帝の御代であったか、女御や更衣がたくさんお仕えしていらっしゃった中に、それほど高貴な身分ではないが、とりわけご寵愛を受けていらっしゃる方がいた。初めから自分こそはと自負していらっしゃるお方々は、目障りなものと見下し嫉妬なさる。同じ身分、それより下位の更衣たちは、なおさら穏やかではない。朝夕の宮仕えにつけても、人の心ばかりを掻き乱し、恨みを買うことが重なったのか、たいそう病気がちになり、なんとなく心細げに実家に帰りがちなのを、いよいよ飽くことなく愛おしいものとお思いになって、人の非難をもおさし控えになることができず、世の語り草にもなってしまいそうなお扱いである」 解説:「候ひたまひける」謙譲+尊敬。「時めきたまふ」「思ひ上がりたまへる」「おとしめそねみたまふ」「思ほす」「え〜たまはず」など多重敬語の連続。源氏物語冒頭・最頻出。
入試レベル編 /20
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