古文「て」の識別 100題ドリル|無料PDFと解答付き

古文「て」識別ドリル アイキャッチ 古文ドリル

接続助詞・完了「つ」連用形を100問で見分ける

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解説記事「古文「て」の識別 100題識別」を読む

このドリルでわかること

はじめに:「て」の正体(5パターン)

古文の「て」は識別問題で頻出。大きく 5種類 あります。

種類 接続/品詞 判別ポイント
① 接続助詞「て」 連用形接続 動作の連結「〜して」 行き、見る
② 完了の助動詞「つ」 連用形「て」 連用形接続 「て+き/けり/たり」 行きけり
③ 格助詞「にて」の一部 体言接続 「Aにて B」 にて生まる
④ 接続助詞「して」の一部 連用形 「〜くして」「〜にして」 心安くして
⑤ 形容詞・形容動詞連用形語尾の「て」(「く+て」等) 形容詞 「〜くて/〜にて」 高く広し

識別の鉄則

識別の鉄則

  1. 直前の語の活用形と品詞 を見る
  2. 動詞の連用形+「て」 → 接続助詞 or 完了「つ」連用形
  3. 体言+「にて」 → 格助詞「にて」
  4. 形容詞・形容動詞連用形+「て」 → 形容詞・形容動詞語尾
  5. 下接語 を見る
  6. 「て+き/けり/たり」 → 完了「つ」連用形(過去・存続と結合)
  7. 「て+動詞」 → 接続助詞
  8. 完了「つ」連用形「て」接続助詞「て」 の見分け
  9. 後ろに過去・存続の助動詞 → 完了「つ」連用形
  10. 後ろに別の動作・状態 → 接続助詞
  11. 格助詞「にて」 は場所・時間・手段を示す(〜で/〜によって)

「識別の鉄則」は文法的に正しい順序。
こちらは 試験本番で3秒で答えを出す ための実戦テクニックです。

コツ① 「て」の後ろを最初に見る

「て」が出てきたら 直後の語 に視線を飛ばす。 – 後ろが き/けり/たり/ぬ完了「つ」連用形「て」(例:行きけり/知りたり) – 後ろが 動詞・別の動作接続助詞「て」(例:行き見る/聞き笑ふ)

「て+過去・存続系」なら完了、「て+次の動作」なら接続。

コツ② 「にて」と来たら格助詞のニオイ

「にて」のかたちは要注意。 – 体言+にて → 格助詞「にて」(場所・時間・手段)(例:京にて生まる/笛にて奏す) – 連用形+にて → 「に」(連用形語尾)+「て」(接続助詞)→ 形容動詞や助動詞「ぬ」の一部の可能性

直前が名詞なら迷わず格助詞「にて」。

コツ③ 「〜くて/〜にて」は形容詞・形容動詞の語尾

  • 形容詞連用形「〜く」+「て」(高く広し)
  • 形容動詞連用形「〜に」+「て」(静かにて清し)

「く」「に」の後ろに「て」が来ているなら、それは独立した識別対象ではなく、 形容詞・形容動詞の連用形+接続助詞 の合体形。

コツ④ 「して」は2つに分かれる

  • 連用形+して → 接続助詞「して」(〜して)
  • 体言+して → 格助詞「して」(〜とともに/〜の手段で)

「して」を見たら 直前 を確認。動詞連用形なら接続、名詞なら格助詞。

試験本番でのチェック順序

  1. 「て」の 直後 を見る(き/けり/たり/ぬが来ていないか)
  2. 直後が過去・完了系 → 完了「つ」連用形で確定
  3. 「にて」になっていて直前が体言 → 格助詞「にて」で確定
  4. 「くて/にて」のかたち → 形容詞・形容動詞の連用形+接続助詞

→ この順番で 3秒 で答えが出ます。

よくある引っかけ

  • 「て+けり/たり」を接続助詞と勘違いする(実は完了「つ」連用形)
  • 「にて」の前が連用形か体言かを誤判定(格助詞か別物かが決まる分岐点)
  • 「して」を全部接続助詞と決めつける(「彼して告げよ」のような格助詞用法あり)

🎯 解き方のコツ(時短テクニック)

🎯 解き方のコツ(時短テクニック)

問題(Q1〜Q100)

ここから100問を表示します。スマホでも解けるよう、答えと解説は各問の直下に表示しています。「解答が見えると解いた気にならない」という方は、上のPDFをダウンロードして印刷で解いてください。

【第1部】基礎編(Q1〜Q20)

5パターンを識別する基本問題。


Q1.次の傍線部「て」を識別せよ。

京に行き、人に会ふ。

答え:接続助詞「て」 解説:「行き」連用形+「て」+動詞「会ふ」。動作の連結。「京に行って、人に会う」。


Q2.次の傍線部「て」を識別せよ。

物書きけり。

答え:完了の助動詞「つ」連用形「て」 解説:「書き」連用形+「て」+過去「けり」。「物を書いてしまった」。「て+けり」は完了「つ」連用形の典型。


Q3.次の傍線部「て」を識別せよ。

にて生まる。

答え:格助詞「にて」 解説:体言「京」+「にて」+動詞「生まる」。場所を示す格助詞。「京で生まれる」。


Q4.次の傍線部「て」を識別せよ。

高く広し。

答え:形容詞ク活用「高し」連用形「高く」+接続助詞「て」 解説:「高く」(ク連用)+「て」+形容詞「広し」終止。「高くて広い」。形容詞連用形+「て」で並列。


Q5.次の傍線部「て」を識別せよ。

静かにし眠る。

答え:「して」(サ変連用「し」+接続助詞「て」) 解説:「静かに」(形容動詞「静かなり」連用)+「し」(サ変「す」連用)+「て」(接続助詞)。「静かにして眠る」。


Q6.次の傍線部「て」を識別せよ。

出で行く。

答え:接続助詞「て」 解説:「出で」下二段「出づ」連用形+「て」+動詞「行く」。「出ていく」。


Q7.次の傍線部「て」を識別せよ。

月見けり。

答え:完了の助動詞「つ」連用形「て」 解説:「見」上一段連用+「て」+過去「けり」。「月を見てしまった」。


Q8.次の傍線部「て」を識別せよ。

にて人に出会ふ。

答え:格助詞「にて」 解説:体言「道」+「にて」+動詞「出会ふ」。場所を示す格助詞。「道で人に出会う」。


Q9.次の傍線部「にして」を識別せよ。

あはれにしてしみじみと泣く。

答え:格助詞「にして」 解説:「あはれ」(語幹)+格助詞「にして」+副詞「しみじみと」+動詞「泣く」。「にして」は「〜であって・〜の状態で」の意で、状態・資格を示す格助詞。「しみじみとした様子で泣く」。


Q10.次の傍線部「たり」を識別せよ。

たり

答え:完了・存続の助動詞「たり」終止形 解説:「寝(ね)」(下二段連用)+完了・存続「たり」終止。「眠っていた/眠った」。連用形+「たり」の標準形。


Q11.次の傍線部「て」を識別せよ。

思ひ問ふ。

答え:接続助詞「て」 解説:「思ひ」連用+「て」+動詞「問ふ」。「思って尋ねる」。


Q12.次の傍線部「て」を識別せよ。

にて舟壊れぬ。

答え:格助詞「にて」 解説:体言「嵐」+「にて」+動詞「壊れ」+完了「ぬ」。原因・手段を示す格助詞。「嵐で舟が壊れてしまった」。


Q13.次の傍線部「て」を識別せよ。

月清く夜更けず。

答え:形容詞ク活用「清し」連用形「清く」+接続助詞「て」 解説:「清く」(ク連用)+「て」+「夜更けず」。「月が清らかで、夜が更けない」。


Q14.次の傍線部「て」を識別せよ。

道に迷ひけり。

答え:完了の助動詞「つ」連用形「て」 解説:「迷ひ」連用+「て」+過去「けり」。「道に迷ってしまった」。


Q15.次の傍線部「て」を識別せよ。

にて遊ぶ。

答え:格助詞「にて」 解説:「庭」+「にて」+「遊ぶ」。場所を示す格助詞。「庭で遊ぶ」。


Q16.次の傍線部「て」を識別せよ。

風吹き寒し。

答え:接続助詞「て」 解説:「吹き」連用+「て」+形容詞「寒し」終止。「風が吹いて寒い」。


Q17.次の傍線部「て」を識別せよ。

春来けり。

答え:完了の助動詞「つ」連用形「て」 解説:「来(き)」カ変連用+「て」+過去「けり」。「春が来てしまった」。


Q18.次の傍線部「て」を識別せよ。

心して仕うまつる

答え:「して」(サ変連用「し」+接続助詞「て」) 解説:「心」(名詞)+「し」(サ変連用)+「て」+謙譲「仕うまつる」。「気をつけてお仕え申し上げる」。 ※「心して」で「気をつけて」の慣用表現。


Q19.次の傍線部「て」を識別せよ。

雨降り川あふる。

答え:接続助詞「て」 解説:「降り」連用+「て」+動詞「あふる」。「雨が降って川があふれる」。


Q20.次の傍線部「て」を識別せよ。

にて住まひす。

答え:格助詞「にて」 解説:「都」+「にて」+「住まひ」+サ変「す」。「都に住まいをする」。


基礎編 /20


【第2部】標準編(Q21〜Q50)

接続助詞と完了の見分け、係り結び・敬語が絡む応用問題。


Q21.次の傍線部「て」を識別せよ。

旅しけり。

答え:完了の助動詞「つ」連用形「て」 解説:「旅し」(サ変連用)+「て」+過去「けり」。「旅をしてしまった」。


Q22.次の傍線部「て」を識別せよ。

月隠れ夜暗し。

答え:接続助詞「て」 解説:「隠れ」下二段「隠る」連用+「て」+形容詞「暗し」終止。「月が隠れて夜が暗い」。


Q23.次の傍線部「て」を識別せよ。

我れ仰せいはく。

答え:接続助詞「て」 解説:「仰せ」下二段「仰す」連用形+「て」+「いはく」(〜が言うことには)。「私が命じて言うことには」。


Q24.次の傍線部「て」を識別せよ。

御使ひに参る。

答え:格助詞「にて」 解説:体言「御使ひ」+「にて」+謙譲「参る」。資格・身分を示す格助詞。「使者として参上する」。


Q25.次の傍線部「て」を識別せよ。

春過ぎ夏来たる。

答え:接続助詞「て」 解説:「過ぎ」上二段「過ぐ」連用+「て」+動詞「来たる」。「春が過ぎて夏が来る」。


Q26.次の傍線部「て」を識別せよ。

物食ひ寝ぬ。

答え:接続助詞「て」 解説:「食ひ」四段連用+「て」+「寝ぬ」。「物を食べて眠る」。


Q27.次の傍線部「たり」を識別せよ。

笛吹きたり

答え:完了・存続の助動詞「たり」終止形 解説:「吹き」(四段「吹く」連用)+完了・存続「たり」終止。「笛を吹いていた/吹いた」。連用形+「たり」の標準形。


Q28.次の傍線部「て」を識別せよ。

鶴、首長くして美し。

答え:「くして」(形容詞ク連用「長く」+サ変連用「し」+接続助詞「て」) 解説:「長く」(ク連用)+「し」(サ変連用)+「て」+形容詞「美し」。慣用表現「〜くして」(〜していて)。


Q29.次の傍線部「て」を識別せよ。

言ひやりぬ。

答え:接続助詞「て」 解説:「言ひ」連用+「て」+動詞「やりぬ」。「言ってやってしまった」。


Q30.次の傍線部「て」を識別せよ。

ものも言はありし。

答え:傍線部「で」は接続助詞「で」(打消接続「〜ないで」) 解説:「言は」四段未然+「で」(打消接続)+ラ変「あり」連用+過去「し」。「物も言わないで(黙って)、いた」。 ※「で」は「て」とは別の助詞だが識別問題で混同される。


Q31.次の傍線部「て」を識別せよ。

にて舟に乗る。

答え:格助詞「にて」 解説:「川」+「にて」+「乗る」。場所を示す格助詞。


Q32.次の傍線部「て」を識別せよ。

静かに歩みこそ、心穏やかなれ。

答え:接続助詞「て」 解説:「歩み」連用+「て」+係助詞「こそ」+形容動詞「穏やかなれ」已然(こその結び)。「静かに歩んでこそ、心が穏やかになる」。


Q33.次の傍線部「て」を識別せよ。

御簾より見けり。

答え:完了の助動詞「つ」連用形「て」 解説:「見」上一段連用+「て」+過去「けり」。「御簾から見てしまった」。


Q34.次の傍線部「て」を識別せよ。

我れ若くして学に励む。

答え:「くして」(形容詞ク連用「若く」+サ変連用「し」+接続助詞「て」) 解説:「若く」+「し」+「て」+「励む」。「若いうちから学問に励む」。


Q35.次の傍線部「て」を識別せよ。

風吹き舟漂ふ。

答え:接続助詞「て」 解説:「吹き」連用+「て」+動詞「漂ふ」。「風が吹いて舟が漂う」。


Q36.次の傍線部「て」を識別せよ。

道ありて川にて渡る。

答え:傍線部「にて」=格助詞「にて」 解説:「川」+「にて」+動詞「渡る」。手段・場所を示す格助詞。「川を場所として渡る」または「川によって渡る」。


Q37.次の傍線部「て」を識別せよ。

知り侍り。

答え:接続助詞「て」 解説:「知り」(四段連用)+接続助詞「て」+丁寧「侍り」。「て侍り」は「〜ております」の意の接続助詞用法。動作の連結+丁寧「侍り」で「知っております」と訳す。


Q38.次の傍線部「て」を識別せよ。

暗く月もなし。

答え:形容詞ク連用「暗く」+接続助詞「て」 解説:「暗く」(ク連用)+「て」+係助詞「も」+「なし」。「暗くて月もない」。


Q39.次の傍線部「て」を識別せよ。

御所にて召し給ふ。

答え:格助詞「にて」 解説:「御所」+「にて」+尊敬「召し給ふ」。場所を示す格助詞。「御所でお召しになる」。


Q40.次の傍線部「て」を識別せよ。

一日にて二日分働く。

答え:格助詞「にて」 解説:「一日」+「にて」。時間・期間を示す格助詞。「一日で二日分働く」。


Q41.次の傍線部「て」を識別せよ。

物のあはれを知りこそ、人ぞあはれなれ。

答え:接続助詞「て」 解説:「知り」連用+「て」+係助詞「こそ」+形容動詞「あはれなれ」已然(こその結び)。「物のあわれを知ってこそ、人は趣がある」。


Q42.次の傍線部「て」を識別せよ。

笛の音絶え久し。

答え:接続助詞「て」 解説:「絶え」下二段連用+「て」+形容詞「久し」終止。「笛の音が絶えて久しい」。


Q43.次の傍線部「て」を識別せよ。

唐土にて書きたる文。

答え:格助詞「にて」 解説:「唐土」+「にて」+「書き」連用+存続「たる」連体+体言「文」。「中国で書いた手紙」。


Q44.次の傍線部「て」を識別せよ。

いみじく嘆きけり。

答え:完了の助動詞「つ」連用形「て」 解説:「嘆き」連用+「て」+過去「けり」。「ひどく嘆いてしまった」。


Q45.次の傍線部「たり」を識別せよ。

山深く分け入りたり

答え:完了・存続の助動詞「たり」終止形 解説:「分け入り」(複合動詞、四段連用)+完了・存続「たり」終止。「山深く分け入っていた」。連用形+「たり」の標準形。


Q46.次の傍線部「にして」を識別せよ。

風静かにして波立たず。

答え:形容動詞「静かなり」連用語尾「に」+接続助詞「して」 解説:「静か」(語幹)+形容動詞「静かなり」連用語尾「に」+接続助詞「して」(〜で・〜くて)+動詞「立た」+打消「ず」。「風が静かで、波が立たない」。


Q47.次の傍線部「て」を識別せよ。

言ひやる。

答え:接続助詞「て」 解説:「言ひ」連用+「て」+動詞「やる」(=送る)。「言ってやる/伝える」。


Q48.次の傍線部「て」を識別せよ。

にて射る。

答え:格助詞「にて」 解説:「弓」+「にて」+「射る」。手段を示す格助詞。「弓で射る」。


Q49.次の傍線部「て」を識別せよ。

月隠れけり。

答え:完了の助動詞「ぬ」連用形「に」 解説:「隠れ」下二段「隠る」連用+完了「ぬ」連用「に」+過去「けり」終止。「月が隠れてしまった」(完了の「に」)。


Q50.次の傍線部「て」を識別せよ。

御使ひに遣はす。

答え:格助詞「にて」 解説:「御使ひ」+「にて」+謙譲「遣はす」。資格・身分を示す格助詞。「使者として派遣する」。


標準編 /30


【第3部】応用編(Q51〜Q80)

複雑な構文・係り結び・引用を含む応用問題。


Q51.次の傍線部「て」を識別せよ。

心ある人にあらずして、何をか言はむ。

答え:「して」(打消「ず」連用+接続助詞「て」?)or 接続助詞「して」 正答:「あら」ラ変未然+打消「ず」連用+「して」(接続助詞、=〜なくて)。「心ある人でなくて、何を言おうか」。 ※「ずして」で「〜ないで/〜なくて」の慣用。


Q52.次の傍線部「て」を識別せよ。

春過ぎ夏来にけり白妙の衣干すてふ天の香具山。

答え:接続助詞「て」 解説:「過ぎ」連用+「て」+カ変「来」連用+完了「ぬ」連用「に」+過去「けり」。万葉集の有名な歌。「春が過ぎて、夏が来てしまった」。


Q53.次の傍線部「て」を識別せよ。

嘆き過ぐる夜半に、月かたぶく。

答え:接続助詞「て」 解説:「嘆き」連用+「て」+下二段「過ぐ」連体「過ぐる」+体言「夜半」。「嘆いて過ぎる夜中に、月が傾く」。


Q54.次の傍線部「て」を識別せよ。

いみじき宿世の人にし、かかる目に遭ふ。

答え:接続助詞「て」 解説:「し」(サ変連用「す」)+「て」 → 「として/であって」の意。「並々ならぬ宿縁の人であって、こんな目に遭う」。


Q55.次の傍線部「て」を識別せよ。

さめ、また寝つ。

答え:両方とも接続助詞「て」 解説:「寝(ね)」連用+「て」+「さめ」(下二段「さむ」連用)+「て」+「寝(ね)」連用+完了「つ」終止。「眠って覚めて、また眠った」。


Q56.次の傍線部「て」を識別せよ。

風吹き雲動く。

答え:接続助詞「て」 解説:「吹き」連用+「て」+動詞「動く」終止。「風が吹いて雲が動く」。


Q57.次の傍線部「て」を識別せよ。

見れば、誰もなし。

答え:接続助詞「て」 解説:「来(き)」カ変連用+「て」+上一段「見る」已然「見れ」+「ば」(原因)。「来て見たところ、誰もいない」。


Q58.次の傍線部「て」を識別せよ。

にておはす。

答え:格助詞「にて」 解説:「神」+「にて」+尊敬補助「おはす」。資格・本質を示す格助詞。「神でいらっしゃる」。 ※「にておはす」は断定的表現(「〜である」の尊敬)。


Q59.次の傍線部「て」を識別せよ。

我れ仕うまつり侍り。

答え:接続助詞「て」 解説:「仕うまつり」連用+「て」+丁寧「侍り」。「お仕え申し上げております」。


Q60.次の傍線部「て」を識別せよ。

にて生まれ、奈良にて育つ。

答え:両方とも格助詞「にて」 解説:場所を示す格助詞「にて」。「京で生まれ、奈良で育つ」。


Q61.次の傍線部「て」を識別せよ。

物のあはれ知りこそ、と人言ふ。

答え:接続助詞「て」 解説:「知り」連用+「て」+係助詞「こそ」+結び省略「あれ」など。「物のあわれを知ってこそ(〜だ)」。


Q62.次の傍線部「て」を識別せよ。

言ひしかば、人みな笑ふ。

答え:完了の助動詞「つ」連用形「て」+過去の助動詞「き」已然形「しか」+接続助詞「ば」 解説:「言ひ」(四段連用)+完了「つ」連用形「て」+過去「き」已然形「しか」+接続助詞「ば」(原因)。「(つい)言ってしまったので、人々が皆笑う」。「てしか」の連結は完了「つ」連用+過去「き」已然の組み合わせ。


Q63.次の傍線部「て」を識別せよ。

文を書き遣る。

答え:接続助詞「て」 解説:「書き」連用+「て」+動詞「遣る」。「手紙を書いて送る」。


Q64.次の傍線部「て」を識別せよ。

にて茂る庭。

答え:格助詞「にて」 解説:「草」+「にて」+四段「茂る」連体+体言「庭」。原因・手段を示す格助詞。「草で(おおわれて)茂る庭」。


Q65.次の傍線部「て」を識別せよ。

言は思ふ。

答え:傍線部「で」=接続助詞「で」(打消接続「〜ないで」) 解説:「言は」未然+「で」(打消接続)+動詞「思ふ」。「言わないで思う」。


Q66.次の傍線部「て」を識別せよ。

山に分け入り、心細し。

答え:接続助詞「て」 解説:「入り」連用+「て」+形容詞「心細し」終止。「山に分け入って、心細い」。


Q67.次の傍線部「て」を識別せよ。

月夜清くして、夜更け知らず。

答え:「くして」(形容詞ク連用「清く」+サ変連用「し」+接続助詞「て」) 解説:「清く」+「し」+「て」+「知らず」。「月夜が清らかで、夜更けを知らない」。


Q68.次の傍線部「て」を識別せよ。

鳥鳴き春来たる。

答え:接続助詞「て」 解説:「鳴き」連用+「て」+動詞「来たる」。「鳥が鳴いて春が来る」。


Q69.次の傍線部「て」を識別せよ。

心慰めかね、なほ嘆く。

答え:接続助詞「て」 解説:「慰めかね」(複合動詞、=慰められない)連用+「て」+動詞「嘆く」。「心が慰められなくて、なお嘆く」。


Q70.次の傍線部「て」を識別せよ。

物思ひ過ぐる。

答え:接続助詞「て」 解説:「思ひ」連用+「て」+下二段「過ぐ」連体「過ぐる」。「物思いをして過ごす」。


Q71.次の傍線部「て」を識別せよ。

御供仕うまつり侍りき。

答え:接続助詞「て」 解説:「仕うまつり」連用+「て」+丁寧「侍り」連用+過去「き」。「お供申し上げておりました」。


Q72.次の傍線部「て」を識別せよ。

風吹き寒けれども、なほ行く。

答え:接続助詞「て」 解説:「吹き」連用+「て」+形容詞「寒し」已然「寒けれ」+「ども」(逆接)。「風が吹いて寒いけれども、なお行く」。


Q73.次の傍線部「て」を識別せよ。

にてたちまちにわかれぬ。

答え:格助詞「にて」 解説:「道」+「にて」+副詞「たちまち」+「に」+動詞「わかれ」+完了「ぬ」。「道で突然別れてしまった」。


Q74.次の傍線部「て」を識別せよ。

何を思ひかさは言ふ。

答え:接続助詞「て」 解説:「思ひ」連用+「て」+係助詞「か」(疑問)+副詞「さ」+動詞「言ふ」。「何を思ってそのように言うのか」。


Q75.次の傍線部「て」を識別せよ。

仏に祈り、心安し。

答え:接続助詞「て」 解説:「祈り」連用+「て」+形容詞「安し」終止。「仏に祈って、心が安らぐ」。


Q76.次の傍線部「て」を識別せよ。

にて学びし日。

答え:格助詞「にて」 解説:「京」+「にて」+動詞「学び」連用+過去「き」連体「し」+体言「日」。「京で学んだ日」。


Q77.次の傍線部「て」を識別せよ。

心みだれ眠れず。

答え:接続助詞「て」 解説:「みだれ」下二段「みだる」連用+「て」+打消「ず」(眠られず)。「心が乱れて眠れない」。


Q78.次の傍線部「て」を識別せよ。

名にし負ひ問ふ。

答え:接続助詞「て」 解説:「負ひ」連用+「て」+動詞「問ふ」。「名前を負って/名乗って尋ねる」。


Q79.次の傍線部「て」を識別せよ。

露置き葉散る。

答え:接続助詞「て」 解説:「置き」連用+「て」+動詞「散る」。「露が降りて葉が散る」。


Q80.次の傍線部「て」を識別せよ。

春来夏待つ。

答え:接続助詞「て」 解説:「来(き)」カ変連用+「て」+動詞「待つ」。「春が来て夏を待つ」。


応用編 /30


【第4部】入試レベル(Q81〜Q100)


Q81.次の傍線部「て」を識別せよ。

三日にて、なほつき出でぬ。

答え:格助詞「にて」 解説:「三日」+「にて」+副詞「なほ」+動詞「つき出で」連用+完了「ぬ」。「三日経って、なお出てしまった」。時間・期間を示す格助詞。


Q82.次の傍線部「て」を識別せよ。

中宮、御文書かたまひ、人にも見せたまふ。

答え:接続助詞「て」 解説:「給ひ」連用+「て」+動詞「見せ」連用+「たまふ」。「お書きになって、人にもお見せになる」。


Q83.次の傍線部「て」を識別せよ。

「いと尊し」と申し伏し拝む。

答え:接続助詞「て」 解説:「申し」連用+「て」+動詞「伏し拝む」。「『とても尊い』と申し上げて、伏し拝む」。


Q84.次の傍線部「て」を識別せよ。

都を発ち幾日になりぬらむ。

答え:接続助詞「て」 解説:「発ち」連用+「て」+形容詞「幾日」+格助詞「に」+動詞「なり」連用+完了「ぬ」+現在推量「らむ」。「都を発ってから何日になっただろうか」。


Q85.次の傍線部「て」を識別せよ。

名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありなしと、人問ひ、舟人涙にむせぶ。

答え:接続助詞「て」 解説:「問ひ」連用+「て」+動詞「むせぶ」。伊勢物語「東下り」の場面。「と人が尋ねて、舟人が涙にむせぶ」。


Q86.次の傍線部「て」を識別せよ。

春のあけぼの、やうやう白くなりゆく山際、すこしあかり、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。

答え:接続助詞「て」 解説:「あかり」連用+「て」+動詞「紫だち」連用。枕草子冒頭。「少し明けて、紫がかった雲が細くたなびいている」。


Q87.次の傍線部「て」を識別せよ。

もの隔て聞けば、宮の御方より、御文奉り給ふ。

答え:接続助詞「て」 解説:「隔て」下二段連用+「て」+動詞「聞く」已然「聞け」+「ば」(原因)。枕草子の文体。「物を隔てて聞いたところ」。


Q88.次の傍線部「て」を識別せよ。

月の都の人にし、月を恋ふ。

答え:接続助詞「て」 解説:「し」(サ変連用「す」)+「て」 → 「として/であって」。「月の都の人として、月を恋しがる」。竹取物語の文体。


Q89.次の傍線部「て」を識別せよ。

山に分け入り、心ぼそし。

答え:接続助詞「て」 解説:「入り」連用+「て」+形容詞「心ぼそし」終止。「山に分け入って、心細い」。徒然草の文体。


Q90.次の傍線部「て」を識別せよ。

内裏より召し、参り給ふ。

答え:接続助詞「て」 解説:「召し」四段連用+「て」+謙譲「参り」連用+尊敬「給ふ」終止。「内裏からお召しになって、参上なさる」。


Q91.次の傍線部「て」を識別せよ。

御簾少し上げ、花奉らするを、…

答え:接続助詞「て」 解説:「上げ」下二段連用+「て」+動詞「奉らする」(謙譲)。「御簾を少し上げて、花をお供えさせるのを」。枕草子「香炉峰の雪」の文体。


Q92.次の傍線部「て」を識別せよ。

春の野に、若菜摘み遊ぶ人。

答え:接続助詞「て」 解説:「摘み」連用+「て」+動詞「遊ぶ」連体+体言「人」。「春の野で、若菜を摘んで遊ぶ人」。


Q93.次の傍線部「て」を識別せよ。

にて舟、岸に流れ着く。

答え:格助詞「にて」 解説:「嵐」+「にて」+動詞「流れ着く」。原因を示す格助詞。「嵐によって舟が岸に流れ着く」。


Q94.次の傍線部「て」を識別せよ。

いみじき宿世の人にし、かかる目に遭ふ。

答え:接続助詞「て」 解説:「し」(サ変連用)+「て」。「並々ならぬ宿縁の人であって、このような目に遭う」。


Q95.次の傍線部「て」を識別せよ。

木の葉に埋もるる懸樋のしづくならで、つゆおとなふものなし。

答え:傍線部「で」=接続助詞「で」(打消接続) 解説:「なら」(断定「なり」未然)+「で」(打消接続)+係助詞「は」。徒然草第十一段。「木の葉に埋もれた懸樋のしずく以外には、まったく音をたてるものがない」。


Q96.次の傍線部「に」を識別せよ。

にける人ぞ多かりける。

答え:完了の助動詞「ぬ」連用形「に」+過去「けり」連体形「ける」 解説:「寝(ね)」(下二段連用)+完了「ぬ」連用形「に」+過去「けり」連体形「ける」+体言「人」+係助詞「ぞ」+形容詞「多し」連用+過去「けり」連体形「ける」(ぞの結び)。「眠ってしまった人が多いことだなあ」。「にける」は完了「ぬ」+過去「けり」の標準形。


Q97.次の傍線部「て」を識別せよ。

大納言、御参りにておはす。

答え:格助詞「にて」 解説:「御参り」+「にて」+尊敬「おはす」。状態・資格を示す格助詞。「大納言は参上した状態でいらっしゃる」。


Q98.次の傍線部「て」を識別せよ。

月清くし夜長し。

答え:「して」(サ変連用「し」+接続助詞「て」) 解説:「清く」(ク連用)+「し」(サ変連用)+「て」+形容詞「長し」終止。「月が清らかで、夜が長い」。


Q99.次の傍線部「て」を識別せよ。

行く川のながれは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。

答え:「して」(打消「ず」連用+接続助詞「て」) 解説:「絶え」下二段連用+打消「ず」連用+「して」(接続助詞)。方丈記冒頭。「行く川の流れは絶えないで、しかも、もとの水ではない」。


Q100.次の傍線部「て」を識別せよ。

知りしがな、と思ふ。

答え:接続助詞「て」 解説:「知り」連用+「て」+願望「しがな」(=〜したいなあ)+引用「と」+動詞「思ふ」。「知りたいなあ、と思う」。


入試レベル /20


合計 /100


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