『速読古文単語 [改訂版]』を塾長が正直レビュー|イラストと文章で覚える文章型単語帳

教材レビュー
本記事はプロモーション(広告)を含みます。紹介する教材は、塾長が古文・漢文の指導の観点から選び、正直に評価したものです。

※当サイトの解説・ドリル・定期テスト対策はすべて無料です。このコーナーは、市販教材についての塾長の正直レビューです。

生徒

生徒先生、古文単語って一覧をひたすら覚えるのが苦手で、すぐ忘れちゃうんです。文章を読みながら覚えられる本ってありますか?
先生

先生それなら、Z会の『速読古文単語[改訂版]』が合うかもしれませんね。300語すべてにイラストが付いていて、短い例文や少し長めの文章を読みながら単語を覚えていく「文章型」の単語帳です。意味だけを丸暗記するのが苦手な人ほど、こういう本の方が頭に残りやすいんですよ。

結論:結論:単語と読解を同時に伸ばしたい人の入り口に向く一冊

この本は、共通テストから中堅・難関大までを見すえた「読みながら覚える」タイプの古文単語帳です。300語という数はやや絞られていますが、その分一語ずつイラストと文章でていねいに刷り込んでいけます。単語の暗記が苦手で、一覧表だと続かない人の最初の一冊としてちょうどよい立ち位置です。逆に、短期間で大量の単語を機械的に詰め込みたい人には、もっとドライな一覧型の方が向きます。

基本情報

書名 速読古文単語 [改訂版]
出版社 Z会
著者 Z会出版編集部
シリーズ 速読シリーズ(Z会)
ページ数 約288ページ
定価 990円(税込)※2026年6月時点
レベル 標準〜難関(共通テスト〜難関大。長文を読みながら覚える文章型)
塾長のおすすめ度 ◯(イラストと文章で楽しく覚えたい人に向く、読解も伸びる一冊。)

この本の特徴(中身)

構成は大きく3つの章に分かれ、最重要語・重要語・敬語の順に並びます。300語すべてにイラストが添えられ、各単語に短い例文、章が進むにつれて少しずつ長い文章を読む流れになっています。語源や注意点も簡潔に書かれているので、ただ覚えるのではなく「なぜその意味になるのか」を理解しながら進められます。赤シートが付属し、意味を隠して何度も確認できる点も実用的です。B6変型判で持ち歩きやすいサイズ感も、毎日少しずつ進めたい人に合っています。

👍 良い点

  • イラストでイメージが残る:全300語に絵が付き、意味を映像として覚えられるので、文字だけの暗記が苦手な人でも定着しやすい。
  • 読解力が自然と育つ:例文や少しずつ長くなる文章を読みながら覚えるため、単語力と古文を読む体力を同時に鍛えられる。
  • 語源・背景の説明が親切:単語の成り立ちや注意点が簡潔にまとまっていて、丸暗記ではなく理解して覚える助けになる。

🤔 気になる点

  • 収録語数は約300語と控えめ:他の単語帳が400〜600語級なのに比べると数は少なく、難関大の細かい語までは別途補強が要る場合がある。
  • 文章を読む手間がかかる:一覧をサッと回す本ではないので、短期間で一気に詰め込みたい直前期の人には不向き。
  • 古文がまったくの初学者には少し負荷:文章を読む前提なので、文法や基本の読み方がゼロの段階だと文章パートで詰まりやすい。

合う人・合わない人

合う人:単語の丸暗記が苦手で続かない人、共通テスト〜中堅・難関大をめざす高1〜高3、そして「単語と古文読解を一緒に伸ばしたい」人。すでに文法の基礎を一通りやり、これから読解量を増やしていきたい段階の人にぴったりです。
合わない人:入試直前で時間がなく、とにかく語数を最速で詰め込みたい人。また、古文の文法や基本ルールをまだ全く学んでいない超初学者は、先に薄い文法書を一冊終えてから取り組む方がスムーズです。

『読み解き古文単語』との違い

同じZ会の姉妹書『読み解き古文単語』は、約400語+関連語を含め合計1,000語規模を、本格的な長文を読みながら覚える上位版で、早慶・難関国公立をねらう人向けです。一方この『速読古文単語』は300語に絞り、イラストと短めの文章でやさしく入れる作りなので、まずは『速読』で土台を作り、難関大を本気でめざすなら『読み解き』へ進むという使い分けが王道です。マドンナ古文単語のような語呂・解説中心の本と比べると、本書は「文章の中で覚える」点が個性です。

おすすめの使い方

  1. まず第1章の最重要語から、イラストと意味をセットで眺めて1周。この段階では完璧を目指さず、絵と単語の結びつきをつかむ。
  2. 2周目以降は赤シートで意味を隠し、例文・文章を実際に読みながら意味を思い出す。思い出せなかった語に印を付ける。
  3. 印の付いた語だけを繰り返し、文章パートは音読も取り入れて、単語の定着と古文を読むスピードを同時に上げていく。
先生

先生この本は「読み物」として楽しむのがコツです。意味を覚えようと身構えるより、まずは物語として文章を読み、分からない語をその場で確認する方が、結果的に記憶に残ります。1日2〜3語でいいので毎日触れてください。

塾長の総合評価

読みやすさ ★★★★★
網羅性 ★★★☆☆
入門のしやすさ ★★★★☆
演習・実戦 ★★★★☆
総合 ★★★★☆(読みやすさと読解力育成は文句なし。語数の少なさだけ割り引いて総合4。)

総合評価は星4。イラスト・文章・語源説明の三拍子で「覚えやすさ」に振り切った良書で、単語暗記でつまずいた人を救ってくれます。読解力も同時に伸びるため、コストパフォーマンスは高めです。ただし収録語数が約300語と控えめな点だけは正直に割り引く必要があり、難関大志望者は仕上げに語数の多い本での補強を前提に考えておくと安心です。

速読古文単語 [改訂版] 表紙

📖 速読古文単語 [改訂版]

楽天で見るAmazonで見る

あわせて読みたい(無料)

まとめ

『速読古文単語』は、単語の丸暗記が続かない人の最初の一冊として自信を持っておすすめできます。イラストと文章で楽しく覚えながら、古文を読む力まで一緒に育つのが最大の魅力です。語数は控えめなので、必要に応じて上位本や問題演習と組み合わせてください。当サイトでも古文単語の確認に使える無料の暗記シートや小テストを公開していますので、この本での学習と合わせて活用してみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました