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結論:古文が苦手な人の「最初の1冊」に向く、やさしい標準単語帳
この本は、ひとことで言うと「古文単語がとにかく苦手」という人が、楽しみながら基礎を固めるための入門〜標準レベルの単語帳です。見出し語は336語で、これに関連語や付録を足して約450語をカバーします。狙うレベルは共通テストから日東駒専・中堅私大あたりまで。難関大を本気で狙うなら語数はやや物足りないですが、「まず古文アレルギーをなくしたい」「絵やゴロで楽しく入りたい」という高校生には、心強い一冊です。
基本情報
| 書名 | 大学入試 新古文単語336 |
|---|---|
| 出版社 | 文英堂(シグマベスト) |
| 著者 | 梅澤聖京 |
| シリーズ | シグマベスト |
| ページ数 | 約336ページ |
| 定価 | 946円(税込)※2026年6月時点 |
| レベル | 基礎〜標準(共通テスト〜中堅大。見出し336+αで計約450語) |
| 塾長のおすすめ度 | ◯(古文単語が苦手な人の「最初の1冊」に向く) |
この本の特徴(中身)
いちばんの特徴は、各単語に付いた五七五の「つぶやき」と豊富なイラスト・図解です。意味をただ丸暗記させるのではなく、リズムと絵で「なるほど、こういう感じか」と頭に残るよう工夫されています。解説も一語ずつ丁寧で、語源や使われ方まで踏み込んでいるので、理解しながら覚えられます。さらに、慣用句(連語)・和歌の修辞・文学史・古典常識(出家や恋愛など)・文法の識別といった付録が充実しており、単語以外の古文知識もまとめて補えます。赤フィルター(赤シート)も付いていて、覚えたかどうかの確認がしやすい作りです。
👍 良い点
- 絵とゴロで「楽しく続く」。五七五のつぶやきとカラフルなイラストで、暗記が苦痛になりにくい。古文単語で挫折した経験がある人ほど効果を感じやすい設計です。
- 一語ずつの解説が丁寧。意味を丸暗記させず、なぜその意味になるのか・どう使われるのかまで説明してくれるので、忘れにくく応用も効きます。
- 付録が幅広い。和歌修辞・文学史・古典常識・文法の識別まで入っていて、単語帳一冊で古文の周辺知識もまとめて押さえられます。
🤔 気になる点
- 語数は多くない。見出し336語+αで、共通テスト8割超や難関大を狙うと語彙が足りず、もう一冊の上乗せが要ります。仕上げ用の単語帳ではありません。
- イラスト中心ゆえに人を選ぶ。絵やゴロが合わない人・とにかく数を高速で回したい人には、情報が散らかって見え、かえって遅く感じることがあります。
- 例文の量は中堅向け。読解演習をガンガン積みたい上級者には、実戦的な例文・確認問題の物足りなさが残ります。あくまで「覚える」ための本です。
合う人・合わない人
合う人:古文単語が苦手で何度も挫折してきた高校1・2年生、共通テストや日東駒専・中堅私大あたりを目標にしている人、文字びっしりの単語帳が苦手で絵やゴロから入りたい人。「まず一冊やり切る成功体験がほしい」人に向きます。
合わない人:早慶・国公立難関を本気で狙い、最初から600語クラスを一気に詰めたい人。すでに基礎単語は入っていて、仕上げ・実戦演習の段階にいる人。絵やゴロが好みに合わず、淡々と語数を回したいタイプの人。
『読んで見て覚える重要古文単語315』との違い
同じ「イラストで覚える入門〜標準」枠の定番が桐原書店の『読んで見て覚える重要古文単語315』です。語数はどちらも300語強で近く、ねらうレベルもほぼ同じ。違いは見せ方で、『315』はイラストと語義のまとまりで視覚的に整理するタイプ、本書『336』は五七五のつぶやきという“音とリズム”を加えて覚えさせるタイプです。声に出してゴロで入るのが得意な人は本書、絵と図でじっくり整理したい人は『315』、と相性で選んで構いません。中身のレベルは大きく変わらないので、書店で実際に数ページめくって、自分が覚えやすいと感じた方を選ぶのが正解です。
おすすめの使い方
- ①最初は覚えようとせず、各単語の解説とイラストを読み物としてじっくり読む。「なぜその意味か」を理解してから先に進みます。
- ②2周目から五七五のつぶやきを声に出し、赤シートで意味を隠して確認。間違えた語にしるしを付け、付録の識別・常識ページも併せて目を通します。
- ③仕上げに、覚えにくい語だけを暗記カードや単語アプリに移して反復。本書を一冊終えたら、過去問や読解演習で実際の文中での意味を確かめます。
塾長の総合評価
| 読みやすさ | ★★★★★ |
|---|---|
| 網羅性 | ★★★☆☆ |
| 入門のしやすさ | ★★★★★ |
| 演習・実戦 | ★★★☆☆ |
| 総合 | ★★★★☆(古文嫌いの入門に優秀。難関の語彙仕上げには物足りない。) |
塾長としての総合評価は、「入門書として手堅い、おすすめの一冊」です。値段が1000円を切る手頃さで、絵とゴロのおかげで挫折しにくく、付録まで含めて古文の土台づくりに必要なものがそろっています。最初の単語帳でつまずく生徒は本当に多いので、「楽しく一冊やり切れる」というのは想像以上に大きな価値です。一方で、語数が多くないぶん、これ一冊で難関大まで戦い切るのは難しい。志望校が上のほうにある人は、本書で基礎を固めたあと、語数の多い単語帳に進む前提で使うのが賢い選び方です。
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まとめ
『新古文単語336』は、古文単語が苦手な人の「最初の一冊」として素直におすすめできる単語帳です。絵と五七五で楽しく入り、基礎を固める。そのうえで志望校に応じて語数を上乗せしていく——この順番なら無理がありません。なお当サイトでは、古文単語や文法の識別を確認できる無料の復習プリント・小テスト教材も用意しています。単語帳と並行して使うと、覚えたつもりの取りこぼしを見つけやすくなりますので、ぜひ活用してみてください。



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