『発展30日完成[42]古文(高校中級用)』を塾長が正直レビュー|ワンコインで30日、古文の地力

教材レビュー
本記事はプロモーション(広告)を含みます。紹介する教材は、塾長が古文・漢文の指導の観点から選び、正直に評価したものです。

※当サイトの解説・ドリル・定期テスト対策はすべて無料です。このコーナーは、市販教材についての塾長の正直レビューです。

生徒

生徒先生、古文の文法をちゃんと固めたいんですけど、分厚い参考書は続かなくて…。安くて毎日少しずつできる問題集ってないですか?
先生

先生それなら発展30日完成[42]古文(高校中級用)がぴったりだよ。日栄社さんの昔からある定番で、薄くて安いのに、助動詞・助詞・敬語・識別という入試で問われる文法のキモをひと通りさらえる一冊なんだ。

結論:「毎日続く」を最優先する人の、最初の文法演習ドリル

この本は、ざっくり言うと「ワンコインで買えて、1日分ずつ無理なく進められる古文文法の演習ドリル」です。前半で助動詞・助詞・敬語・識別という入試の核を確認し、後半で入試の標準レベルの文章を読む、という二段構えになっています。分厚い参考書を前に手が止まってしまう人が、まず「毎日机に向かう」習慣を古文でつくるための一冊、という立ち位置がいちばんしっくりきます。解説で深く理解する本というより、手を動かして定着させる本です。

基本情報

書名 発展30日完成[42]古文(高校中級用)
出版社 日栄社
著者 日栄社編集所
シリーズ 発展30日完成
ページ数 約64ページ
定価 472円(税込)※2026年6月時点
レベル 基礎〜標準。1日分ずつ進める30日完成型の薄い問題集
塾長のおすすめ度 ◯(安さと薄さで毎日続く。文法演習の最初の1冊に)

この本の特徴(中身)

中身は大きく二部構成です。前半の十数日分が「基礎編」で、古文読解のカギになる助動詞・助詞・敬語法・識別の必修事項を確認します。後半の残りが「演習編」で、近年の大学入試から出題頻度の高い標準レベルの作品を選び、ジャンル別に実際の文章で読む練習をします。1日分が見開き程度に区切られているので、「今日はここまで」と決めやすいのが特徴です。別冊の解答が付いており、自分で丸つけをしながら進める自習用のつくりになっています。全体として、解説をたっぷり読ませるタイプではなく、要点確認→すぐ演習というテンポ重視の設計です。

👍 良い点

  • とにかく安くて薄い。693円(税込・※後述)で、ページ数も少なく持ち歩きやすい。価格と分量のハードルが低いので、「1冊やり切った」という成功体験を作りやすいのが最大の強みです。
  • 1日分の区切りがはっきりしている。30日で完成という設計で、毎日の分量が決まっているため、計画が立てやすく挫折しにくい。部活で忙しい高1・高2でも続けやすいリズムです。
  • 入試の核(助動詞・助詞・敬語・識別)を外していない。薄いのに、古文文法でいちばん配点に直結する項目をきちんと押さえているので、土台づくりとして過不足が少ないです。

🤔 気になる点

  • 解説はあっさりめ。要点確認と問題が中心で、文法のしくみを一から手取り足取り説明する本ではありません。ゼロから独学の人は、教科書や文法の講義系参考書を横に置く前提で使った方が安全です。
  • レイアウトが地味で1色刷り。カラフルで図解の多い最近の参考書に慣れていると、見た目がそっけなく感じられます。視覚的なわかりやすさを重視する人には物足りないかもしれません。
  • これ一冊で難関大まで、とはいかない。あくまで基礎〜標準の地固め用です。中級用を終えたら、上級用や別の入試演習へ進む必要があり、ゴールまでの通過点と割り切る必要があります。

合う人・合わない人

合う人:古文文法をこれから固めたい高1・高2生、いったん文法でつまずいて基礎をやり直したい受験生、そして「分厚い本は続かないから、安くて薄い一冊で毎日の習慣をつくりたい」という人。学校で文法を一度習った人が、演習で定着させる用途に特に向いています。
合わない人:古文をまったくの初めて学ぶ人(用言や活用の説明から欲しい人)、図解・カラーで噛み砕いた解説をたっぷり読みたい人、そしてすでに基礎が固まっていて難関大の読解演習にすぐ進みたい人。こうした人は、別の入門書や上級向け問題集の方が合います。

『ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル』との違い

同じ「30日・書き込み式の薄いドリル」というジャンルで一番の定番が、河合出版の『ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル』です。大きな違いは、ステップアップノートが各回の冒頭に文法ポイントの解説ページを置き、基本ドリル→練習ドリルと段階を踏ませる「解説+演習」型なのに対し、この発展30日完成は解説より演習量と入試標準の読解に比重がある点です。文法のしくみから丁寧に確認したい人はステップアップノートとにかく安く・薄く・実際の入試文に早く触れたい人はこの発展30日完成、という使い分けがおすすめです。両方を併用し、ステップアップノートで理解→発展30日で別の文章で腕試し、という流れも相性が良いです。

おすすめの使い方

  1. 1日1回分と決めて、必ず鉛筆で書き込みながら解く。頭の中だけで済ませず、答えを書き切ってから丸つけをします。30回分なので、まずは1か月のゴールを決めましょう。
  2. 間違えた問題は別冊解答でその場で確認し、関連する文法事項を教科書や手持ちの文法書で引き直す。「なぜ間違えたか」をひと言ノートに書いておくと、弱点がはっきりします。
  3. 30日終えたら、2周目は間違えた回だけを解き直す。1周目に印をつけておいた問題を中心に回せば、短時間で定着を確認できます。仕上がったら上級用や入試演習へ進みます。
先生

先生この手の薄い本は、「分かった気」で終わらせず、必ず手で書いて答え合わせまでやることが命です。1日5分でもいいので毎日触る方が、まとめて一気にやるより圧倒的に身につきますよ。

塾長の総合評価

読みやすさ ★★★☆☆
網羅性 ★★★☆☆
入門のしやすさ ★★★☆☆
演習・実戦 ★★★★☆
総合 ★★★☆☆(安くて毎日続く文法演習の入口。深い解説や難関対策は別の本で補う前提)

塾長としての評価は、「最初の一冊」「やり直しの一冊」として非常にコスパが良いというものです。値段の安さと薄さは、学習が続かない子にとって何より大きな武器で、「終わらせられる本」であること自体に価値があります。一方で、解説の手厚さやレイアウトの親しみやすさを求めると物足りなく、これ一冊で難関大まで完結はしません。基礎を固める通過点と位置づけ、必要なら解説系の参考書とセットで使うのが賢い使い方です。

発展30日完成[42]古文(高校中級用) 表紙

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まとめ

まとめると、発展30日完成[42]古文(高校中級用)は、安く・薄く・毎日続けやすいという三拍子がそろった、古文文法演習の定番ドリルです。派手さはありませんが、助動詞・助詞・敬語・識別という入試の核を地道に固められます。古文文法をこれから固めたい人の最初の一歩に向いた一冊です。なお当サイトでは、助動詞や識別を確認できる無料の古典文法ドリル・まとめシートも公開しているので、本書と合わせて、自分の弱点チェックに使ってみてください。

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