『大学入試 全レベル問題集 古文 4 私大上位・私大最難関・国公立大レベル(改訂版)』を塾長が正直レビュー|難関私大・国立の古文を15題で仕上げる

教材レビュー
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生徒

生徒先生、早稲田とか上智の古文って本番だとどのくらい難しいんですか? 基礎の問題集は一通り終わったので、そろそろ本番レベルの古文に挑戦してみたいです。
先生

先生いい時期だね。土台ができた人が「最後の総仕上げ」に使うなら、大学入試 全レベル問題集 古文 4(私大上位・私大最難関・国公立大レベル/旺文社)がちょうどいい一冊だよ。早慶上智やGMARCH、それに国立の過去問を実際に解いて、本番の手ごたえをつかむための問題集なんだ。

結論:「基礎が終わった人」が難関大の本番レベルに踏み出す総仕上げ用

この本は、古文の単語・文法・読解の基礎をひと通り終えた受験生が、早慶上智・GMARCH・国公立といった難関大の本番レベルに挑むための演習問題集です。実際の入試問題15題を、解説を読み込みながら自分の力で解いていく形になります。シリーズの中で最上位の「4」にあたるので、これから古文を始める人が最初に手に取る本ではありません。あくまで「仕上げの一冊」と考えてください。

基本情報

書名 大学入試 全レベル問題集 古文 4 私大上位・私大最難関・国公立大レベル(改訂版)
出版社 旺文社
著者 伊藤紫野富
シリーズ 大学入試 全レベル問題集 古文
ページ数 本冊 約200ページ/別冊問題編 約104ページ
定価 1,100円(税込)※2026年6月時点
レベル 私大上位・最難関・国公立(記述)
塾長のおすすめ度 ◯(難関私大・国立の総仕上げに。土台ができた人向け)

この本の特徴(中身)

中身は、入試問題15題(GMARCH〜最難関私大が12題、国公立が3題。早稲田・上智などの出題)と、その詳しい解説で構成されています。改訂版では巻頭に「読解ルール」がまとめられ、どんな文章にも通用する読み方の基本を最初に確認できます。さらに、物語・日記・随筆といったジャンル別の読み方のコツ、全文の現代語訳、そして記述力をきたえる「チャレンジ問題」もついています。本体(解説)が約200ページ、問題は別冊(約104ページ)に分かれているので、問題だけ取り外して解けるのも使いやすい点です。

👍 良い点

  • 本物の入試問題で力試しできる。早慶上智・GMARCH・国立の過去問15題を集めているので、参考書の練習問題とは違う「本番のクセ」や手ごたえを体験できます。志望校が難関大なら、ここで通用するかどうかが一つの目安になります。
  • 解説が手厚く、記述対策まで入っている。本体は約200ページと問題量のわりに解説が分厚く、現代語訳もフルでついています。記述問題(自分の言葉で答える問題)の「チャレンジ問題」もあり、私大だけでなく国立の二次試験の練習にも使えます。
  • 最初に読み方の土台を確認できる。改訂版では巻頭に「読解ルール」やジャンル別の読み方解説があり、いきなり問題に突っ込むのではなく、難しい文章を読みほぐすコツを整理してから演習に入れます。

🤔 気になる点

  • 初学者・基礎が固まっていない人には重い。シリーズ最上位の「4」なので、単語や文法、基本的な読解があやふやな段階で手を出すと、解説を読んでも消化しきれず挫折しやすいです。先に「3(私大標準レベル)」までを終えておくのが安心です。
  • 問題数は15題と決して多くない。1冊で大量演習を積むタイプではなく、「良問を厳選してじっくり解く」設計です。これ1冊で演習量が足りるとは限らず、過去問演習などと組み合わせる前提と考えたほうがいいでしょう。
  • 記述の採点基準は得点奪取系ほど細かくない。記述対策も入ってはいますが、記述の点の取り方を1から細かく分解して教える専門書ではありません。記述をガッツリ鍛えたい人には物足りなく感じる場合があります。

合う人・合わない人

合う人:古文の単語・文法・基本の読解をひと通り終え、早慶上智・GMARCH・国公立など難関大を志望する高校3年生や受験生。本番レベルの問題で「今の実力が通用するか」を確かめ、最後の仕上げをしたい人に向いています。記述問題の練習もしておきたい国立志望にも合います。
合わない人:これから古文を始める人、単語・文法がまだ不安な人、共通テストまでで古文を使う予定の人。レベルが高く解説の前提も難関大向けなので、基礎段階の人や、易しめの問題でコツコツ慣れたい人には別の入門書・標準レベルの問題集のほうが効果的です。

『得点奪取 古文 記述対策』との違い

どちらも難関大向けですが、ねらいが違います。本書(全レベル4)は「実際の入試問題15題を解いて、難関大の本番レベルに総合的に慣れる」総仕上げ用。私大のマーク式から国立の記述まで幅広くカバーします。一方『得点奪取 古文』は記述問題に特化し、解釈・説明・要約といった記述の「点の取り方」を採点基準つきで細かく教える専門書です。私大中心で総合演習をしたいなら本書、国立二次などで記述を集中的に鍛えたいなら得点奪取、という使い分けがおすすめです。両方やるなら、本書で本番レベルに慣れてから得点奪取で記述を詰める流れが自然です。

おすすめの使い方

  1. まず巻頭の「読解ルール」とジャンル別解説に目を通し、難しい文章を読むときの自分なりの手順を確認する。
  2. 別冊の問題を1題ずつ、本番のつもりで時間を計って解く。記述の「チャレンジ問題」も逃げずに自分の言葉で書いてみる。
  3. 解いたら本体の解説と現代語訳を精読し、間違えた原因(単語か・文法か・主語の取り違えか)をノートに一言メモして、次の1題に進む。
先生

先生難関大の古文は「誰が・何を・どうした」を取り違えると一気に崩れます。解き終わったあとに必ず現代語訳と照らし合わせ、間違いの原因を単語・文法・主語の3つのどれかに分類するクセをつけてください。同じパターンのミスが見えてきて、伸びが速くなります。

塾長の総合評価

読みやすさ ★★★★☆
網羅性 ★★★☆☆
入門のしやすさ ★★☆☆☆
演習・実戦 ★★★★★
総合 ★★★★☆(難関大の本番レベルに慣れる総仕上げに優秀。初学者・基礎不安な人には重い)

解説の手厚さと、本物の入試問題で本番感覚をつかめる点が大きな魅力で、難関大志望の総仕上げとしては安心しておすすめできます。ただし誰にでも勧められる万能本ではなく、使う人をはっきり選ぶ一冊です。基礎が固まっていれば最高の仕上げ教材になりますが、土台があやふやなまま手を出すと解説の前提についていけません。シリーズ「3」までを終えてから、自信を持ってこの「4」に進んでください。

大学入試 全レベル問題集 古文 4 私大上位・私大最難関・国公立大レベル(改訂版) 表紙

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まとめ

『全レベル問題集 古文 4』は、難関私大・国立を目指す受験生が、基礎を終えたあとに本番レベルへ踏み出すための総仕上げ問題集です。15題と数は絞られていますが、その分1題ずつをていねいに解説してくれます。まずは自分が「3」までの土台をクリアしているかを見極めて、合っていれば力強い味方になります。なお、ここに進む前の単語・文法・基礎読解の確認には、当サイトの無料教材も気軽に使ってみてください。

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