『高校 古文・漢文をひとつひとつわかりやすく。』を塾長が正直レビュー|古文も漢文も最初の一冊に

教材レビュー
本記事はプロモーション(広告)を含みます。紹介する教材は、塾長が古文・漢文の指導の観点から選び、正直に評価したものです。

※当サイトの解説・ドリル・定期テスト対策はすべて無料です。このコーナーは、市販教材についての塾長の正直レビューです。

生徒

生徒先生、古文も漢文も中学のときから苦手で、何から手をつければいいか全然わからないんです。教科書を読んでも用語が難しくて、最初の一冊って何がいいですか?
先生

先生それなら、まずは『高校 古文・漢文をひとつひとつわかりやすく。』(学研)から始めるのがいいよ。古文と漢文の「ほんとうの最初の一歩」を、見開き1テーマでやさしく図解してくれる本なんだ。難しい言葉をいきなり覚えるんじゃなくて、まず全体の地図をつかむのにちょうどいいんだよ。

結論:古文・漢文の「ゼロからの一歩目」に向く、最やさしい総合入門

この本は、古文と漢文を1冊にまとめた超基礎の入門書です。古典文法や漢文の句形(決まった形のルール)を、見開き2ページで1テーマずつ、図やイラストを使ってやさしく説明してくれます。ねらいは「入試で点を取りきる」ことではなく、まず古文・漢文ぎらいをなくして、勉強のスタートラインに立つこと。中学の延長で古典につまずいた高校1・2年生や、定期テスト前に基礎を立て直したい人に向いた、いちばん最初に手に取る一冊です。

基本情報

書名 高校 古文・漢文をひとつひとつわかりやすく。
出版社 Gakken(学研)
著者 Gakken(編)
シリーズ 高校ひとつひとつわかりやすく
定価 1,485円(税込)※2026年6月時点
レベル 初学〜基礎(超やさしい古文漢文オールインワン)
塾長のおすすめ度 ◯(古文・漢文がまったくの初めてなら最初の一冊に最適)

この本の特徴(中身)

中身は「ひとつひとつわかりやすく」シリーズらしく、1テーマ=見開き完結の構成です。右ページでポイントをやさしく解説し、左ページで簡単な確認問題を解く、という流れが多く、1日1〜2テーマと計画を立てやすいのが特徴。オールカラーで図やイラストが多く、活用(動詞などの形の変化)や漢文の返り点・句形といった、初学者がつまずきやすいところを文字びっしりではなく目で見て理解できるよう工夫されています。古文と漢文の両方が1冊に入っているので、「とりあえず古典の全体像を一度ながめたい」という人には効率的です。別冊で解答もついています。

👍 良い点

  • とにかく敷居が低い。専門用語を最小限にし、図とイラストで説明するので、古文・漢文に強い苦手意識がある人でも最初のページで挫折しにくい。
  • 古文と漢文が1冊で見渡せる。別々に2冊そろえる前に、まず両方の「地図」をこの1冊でつかめるので、最初の負担とお金を抑えられる。
  • 見開き完結で続けやすい。1テーマが2ページで終わるため学習計画が立てやすく、1日1テーマでも着実に前に進めて、勉強が苦手な人でも達成感を得やすい。

🤔 気になる点

  • 入試の実戦力までは届かない。あくまで超基礎の入門なので、これ1冊だけで共通テストや私大・国公立二次に対応するのは無理。終えたら必ず次の文法問題集・読解本にステップアップする必要がある。
  • 語彙(古文単語)と問題量が少なめ。重要古文単語の暗記や、まとまった長さの文章を読む練習はほとんどない。別に単語帳と演習書を用意する前提と考えたほうがよい。
  • 網羅性は割り切られている。1冊に古文と漢文を詰めた分、文法の細かい例外や難しめの句形までは深く扱わない。学校の進度が速い人や中堅以上をねらう人には、すぐ物足りなくなる。

合う人・合わない人

合う人:古文・漢文がほぼ初めて、または中学から苦手を引きずっている高校1・2年生。定期テスト前に基礎をやり直したい人。文字の多い参考書だと続かず、図やイラストで「まず全体像をつかみたい」人。古文と漢文を一度に、安く軽く始めたい人。
合わない人:すでに基礎文法・句形がひと通り頭に入っていて、演習量を増やしたい人。共通テストや難関大の対策を直接したい受験生。古文単語や読解をがっつり鍛えたい人には、この1冊だけでは足りません。

『古文ヤマのヤマ』との違い

同じ学研の『古文ヤマのヤマ』は、古典文法を基礎から入試レベルの読解までつなげてくれる定番書で、この本より網羅性も演習量も上です。ただしその分、文字量が多く、まったくの初学者にはやや重く感じることもあります。いっぽう『ひとつひとつわかりやすく。』は、図解中心でもっと手前の「最初の一歩」に特化し、漢文も同じ1冊に入っているのが強み。使い分けとしては、古典がこわい人はまず本書で苦手意識をなくし、その後に『ヤマのヤマ』など本格的な文法書へ進むと、無理なく実戦レベルへ上がっていけます。

おすすめの使い方

  1. 1日1〜2テーマと決め、右ページの解説を声に出して読み、左ページの確認問題をその場で解く。まずは古文を一周、続けて漢文を一周し、古典全体の地図を完成させる。
  2. 2周目は間違えたテーマだけに絞って解き直す。活用の形や返り点・句形など、迷ったところはノートに自分の言葉でまとめ直すと定着が早い。
  3. 一周したら次の一冊へ進む。古文単語帳と、文法・読解の問題集(『古文ヤマのヤマ』など)を併用し、この本で作った土台の上に実戦力を積み上げていく。
先生

先生この本は「覚える本」ではなく「こわくなくする本」です。最初から全部暗記しようとせず、まずは最後まで一周して、古文・漢文ってこういうものか、と全体をつかむことを最優先にしてください。完璧主義は、次の一冊に取っておきましょう。

塾長の総合評価

読みやすさ ★★★★★
網羅性 ★★☆☆☆
入門のしやすさ ★★★★★
演習・実戦 ★★☆☆☆
総合 ★★★★☆(超初学者の一歩目に最適。入試の仕上げには別の一冊が必要。)

塾長としての評価は、「役割がはっきりした良書」です。1冊で入試まで面倒を見てくれるタイプではありませんが、そもそもこの本のねらいはそこにありません。古典に苦手意識がある生徒に「最初の一冊」として渡すと、図解の多さと見開き完結のおかげで、つまずかずに最後までやり切れる子が多い印象です。逆に、ある程度できる生徒には軽すぎるので、相手を選んで勧める一冊。「これ一冊で受験まで」ではなく「これで助走をつけて次へ」と割り切れば、とても良い働きをします。

高校 古文・漢文をひとつひとつわかりやすく。 表紙

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まとめ

『高校 古文・漢文をひとつひとつわかりやすく。』は、古文・漢文のいちばん最初の一歩を、やさしい図解と見開き完結でささえてくれる総合入門書です。網羅性や演習量は割り切られているので、終えたら必ず次の文法書・単語帳・読解本へつなげましょう。当サイトでも、本書を一周したあとに使える無料の古文文法ドリル・漢文句形のまとめ教材を用意しています。基礎固めの「次の一歩」に、ぜひあわせて活用してみてください。

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