※当サイトの解説・ドリル・定期テスト対策はすべて無料です。このコーナーは、市販教材についての塾長の正直レビューです。
結論:学校で配られたなら、まずこれを使い切るのが正解
この本は、書店にはほとんど並ばない「学校専用」の演習問題集です。共通テストを想定した古文・漢文のオリジナル問題が分野・形式別にまとまっていて、河合塾が出題傾向に合わせて毎年中身を見直しています。位置づけは、文法や単語を一通り習い終えた高校生が、本番形式の問題で「解く練習」を積むための演習用。つまり、ゼロから古文を教えてくれる入門書ではなく、習ったことを得点に変えるための実戦ドリルです。学校で配られているなら、わざわざ似た本を買い足す前に、まずこれを最後までやり切るのが一番コスパのいい選択です。
基本情報
| 書名 | 2026 共通テスト 対策問題集5 国語 古典[古文・漢文] |
|---|---|
| 出版社 | 河合出版 |
| 著者 | 河合出版編集部 |
| シリーズ | 河合塾SERIES 共通テスト対策問題集(Iシリーズ) |
| 定価 | 1,100円(税込)※2026年6月時点 |
| レベル | 共通テスト(対策・演習型) |
| 塾長のおすすめ度 | ◯(演習量と解説の質は堅実。ただし基本は学校で配られる本) |
この本の特徴(中身)
中身は河合塾の「Iシリーズ」と呼ばれる5冊セットの1冊(国語古典)で、全26題が「基本問題」と「演習問題」に分かれて収録されています。1問ずつに標準解答時間が設定されているので、本番と同じ時間感覚で解く練習ができるのが特長です。さらに問題の難易度が3段階に分かれていて、易しいものから本番レベルまで段階的にステップアップできます。解説は答えの数字を載せるだけでなく、「どう考えて解くか」「なぜその選択肢が間違いなのか」という判断のプロセスまで書き込まれているので、先生に質問しなくても自分で復習を進められる作りになっています。
👍 良い点
- 河合塾の良質なオリジナル問題。過去問の寄せ集めではなく、共通テストを想定して毎年作り直されているので、最新の出題傾向に沿った演習ができます。本番形式に「慣れる」目的にぴったりです。
- 解説が解き方そのものを教えてくれる。正解の根拠だけでなく、間違いの選択肢がなぜダメかまで丁寧に書かれているため、独学でも「なんとなく当たった」を「理由を持って選べた」に変えられます。
- 標準解答時間つきで時間配分の練習になる。古文・漢文は本番で時間が足りなくなりがちですが、1問ごとに目安時間が決まっているので、スピードを意識したトレーニングがそのままできます。
🤔 気になる点
- 原則として書店で買えない「学校専用」品。学校で配られていない人が個人で手に入れるのは難しく、市販の問題集を探すほうが現実的です。これが最大の注意点です。
- 古典の基礎は教えてくれない。文法・単語・漢文句形の説明はほぼ無く、いきなり問題から始まります。基礎が固まっていない人がこれだけやっても、解説を読んでも理解が追いつきません。
- 解説書がないと価値が半減する。学校採用品のため、配布のされ方によっては問題編だけ手元にあって解答解説が手薄、ということが起こり得ます。解説とセットで使えているかを必ず確認すべきです。
合う人・合わない人
合う人:学校でこの本を配られていて、古文文法・古文単語・漢文の基本句形をひと通り終えている高校生。共通テスト形式の問題でアウトプットの練習を積みたい人、時間配分を体に覚えさせたい人に向いています。河合塾の質の高い問題で、本番前の実戦演習を回したい受験生に最適です。
合わない人:まだ古典文法や古文単語、漢文句形を習い終えていない人。この本は解説型ではないので、基礎が抜けたまま使うと「解けない・解説も読めない」で挫折します。また、学校で配られておらず書店でも見つからない人は、最初から市販の対策本を選んだほうが早いです。
『共通テスト新課程攻略問題集 国語(古文,漢文)』(教学社・赤本プラス)との違い
一番の違いは「買えるかどうか」と「基礎の有無」です。教学社の赤本プラスは書店で誰でも買えるうえ、第1章で傾向、第2章で必要な知識(頻出の和歌・漢詩のまとめ含む)を学んでから第3章で演習する、という知識のおさらいつきの構成になっています。一方の河合の本は知識解説をほぼ省き、その分問題数(全26題)と演習量で勝負するタイプです。使い分けの目安は、基礎に不安があって本屋で自分で買いたいなら教学社、学校で河合の本を配られていて演習量を稼ぎたいなら河合。理想は、教学社などで知識を整理してから、河合の問題でひたすら数をこなす流れです。
おすすめの使い方
- まず古文文法・古文単語・漢文句形の基礎が頭に入っているか自己チェックする。怪しければ先に基礎の参考書や当サイトの無料教材で穴を埋めてから着手します。
- 1問ずつ、必ず本に書かれた標準解答時間を計りながら解く。時間内に解けたか・どこで詰まったかをメモし、本番の時間感覚を体に入れます。
- 答え合わせは点数を見て終わりにせず、解説の「解き方・誤答の理由」を音読レベルで読み込み、間違えた問題は日を置いてもう一度解き直す。これを全26題でくり返します。
塾長の総合評価
| 読みやすさ | ★★★☆☆ |
|---|---|
| 網羅性 | ★★★☆☆ |
| 入門のしやすさ | ★★☆☆☆ |
| 演習・実戦 | ★★★★☆ |
| 総合 | ★★★☆☆(本番形式の実戦演習に堅実。ただし基礎は別途必要で、入手は学校配布が前提) |
塾長としての総合評価は「演習用としては堅実な良書、ただし人を選ぶ」です。河合塾が毎年作り直すオリジナル問題と、解き方まで踏み込んだ解説は、共通テスト直前期のアウトプットにしっかり効きます。標準解答時間つきで時間配分の練習にもなる点も実用的。一方で、基礎を教える本ではないこと、そして原則として学校でしか手に入らないことが評価を分けます。学校で配られている人にとっては「買い直し不要、これを使い倒すべき本」。手元にない人にとっては「縁がない本」。だからこそ◎ではなく◯としました。
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まとめ
まとめると、この本は古典の基礎を終えた高校生が、河合塾の良質な問題で本番形式の演習を積むための実戦ドリルです。学校で配られたなら、似た市販本を買い足す前にまずこれを最後までやり切りましょう。逆に基礎が不安な人や、書店で手に入れたい人は、教学社の赤本プラスのような解説つきの市販本から入るのが安全です。当サイトでは古文文法・古文単語・漢文句形を無料で確認できる教材を用意しているので、この問題集に入る前の「基礎の穴うめ」にぜひ活用してください。
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