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結論:基礎が終わった人を「難関で戦えるレベル」まで引き上げる読解問題集
この本は、文法・単語の基礎をひととおり終えた高校生が、MARCHや国公立で通用する読解力をつけるための問題集です。入門編・基礎編・演習編の3部・全56題という構成で、やさしい確認から本番レベルの入試問題まで段階的に進みます。ざっくり言えば「基礎は入れた、あとは入試の文章で実戦練習したい」という人の主力教材。逆に、文法や単語がまだあやしい段階で手を出すと、かなり背伸びになります。
基本情報
| 書名 | 古文上達 読解と演習56 |
|---|---|
| 出版社 | Z会 |
| 著者 | 小泉貴 |
| シリーズ | 古文上達シリーズ |
| ページ数 | 約296ページ |
| 定価 | 1,068円(税込)※2026年6月時点 |
| レベル | 標準〜難関(MARCH以上) |
| 塾長のおすすめ度 | ◯(基礎が固まった人が難関へ伸びる一冊。初学者には重め。) |
この本の特徴(中身)
中身は3段階です。入門編で古文の読み方の心得・文法と単語の基礎を整理し、基礎編は入試問題をやさしく作り直した例題形式、演習編では入試問題をそのまま使って実戦力を鍛えます。とくに強いのが解説で、解答だけでなく全訳・解答のポイント・単語チェック・文法ワンポイント・出典まで載っているので、「なぜその答えになるのか」「どこで読み違えたのか」を自分で確認できます。文学史のまとめが付いているのも、入試対策として地味にありがたいところです。
👍 良い点
- 解説が手厚く独学向き:全訳に加えて、解答の根拠・単語・文法のワンポイントまで付くので、塾や先生に聞かなくても「なぜ間違えたか」を一人で詰められます。
- やさしい確認から入試レベルまで段階的:入門編→基礎編→演習編と難易度が上がる作りなので、いきなり難問に放り込まれず、読解の階段をのぼっていけます。
- 実際の入試問題で実戦練習できる:演習編は入試問題をそのまま採用。本番に近い文章量・設問で、過去問の前の「総仕上げ」として機能します。
🤔 気になる点
- 初学者には明確に重い:演習編に入る頃には、共通テストの古文で7割ほど取れる力が前提とされます。文法・単語が固まっていない段階で始めると、解説を読んでも消化しきれません。
- 解説の文章がやや固い:説明が丁寧な反面、表現が硬めで、噛み砕いた口語調の解説に慣れた人には読みにくく感じることがあります。
- 1問あたりの負担が大きい:本文・設問・全訳・復習までやると1題でそれなりに時間がかかります。部活などで時間が取りにくい人は、ペース配分を決めないと途中で失速しがちです。
合う人・合わない人
合う人:文法と古文単語を一度はひととおり終えていて、共通テストの古文で半分以上は取れる高校2年後半〜3年生。MARCH・関関同立や国公立を狙い、過去問の前に読解をまとまった量こなしておきたい人に最適です。独学で進めたい人にも向きます。
合わない人:古文の文法(助動詞・敬語)や単語がまだあやふやな人、定期テストでも古文が苦手な人。この段階でこの本に入ると難しすぎて手が止まります。まず文法の参考書と単語帳、そして次に紹介する基礎編から始めるのが安全です。
『古文上達 基礎編 読解と演習45』との違い
同じ「古文上達」シリーズの姉妹本で、いちばん比較されるのが『基礎編 読解と演習45』です。基礎編45のほうがレベルがやさしく、本文も設問もシンプルで解説も読みやすいため、文法を終えた直後の最初の読解問題集に向いています。今回の『56』は一段上で、入試本番に近い難度。順番としては「基礎編45 →(本書)56」が王道です。古文がまだ不安なら基礎編45から、基礎が固まって難関を狙うなら本書、という使い分けがおすすめです。
おすすめの使い方
- まず時間を計って自力で解く:1題ずつ、本番のつもりで設問まで解ききる。分からない単語に印をつけておくと後の復習が早くなります。
- 答え合わせは「全訳の読み込み」までやる:正誤だけで終わらせず、全訳と解答のポイントを読んで、自分がどこで読み違えたかを必ず特定します。単語チェック・文法ワンポイントもその場で覚え直します。
- 翌日か数日後に本文だけ音読で復習:一度解いた文章をスラスラ訳せるまで音読すると、読解スピードと単語が定着します。これを全56題で回し、最後に志望校の過去問へ進みます。
塾長の総合評価
| 読みやすさ | ★★★☆☆ |
|---|---|
| 網羅性 | ★★★★☆ |
| 入門のしやすさ | ★★☆☆☆ |
| 演習・実戦 | ★★★★★ |
| 総合 | ★★★★☆(難関を狙う読解演習に優秀。ただし基礎が終わった人向けで、初学者には重い。) |
読解力を「入試で点が取れるレベル」まで引き上げる問題集として、長年支持されてきた定番です。解説の手厚さと段階的な構成のおかげで独学でも進めやすく、過去問前の総仕上げとして信頼できます。一方で、あくまで基礎固めが終わった人向けで、初学者がいきなり使う本ではありません。解説がやや固い点と、1題あたりの負担が大きい点を理解したうえで、計画的に取り組めば力になります。万人向けの◎ではなく、「合う人にはとても良い」という意味での◯としました。
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まとめ
まとめると、『古文上達 読解と演習56』は、文法・単語を終えた受験生が難関レベルの読解力を仕上げるための主力教材です。古文がまだ不安な人は姉妹本の基礎編45から、基礎が固まって過去問前の実戦練習をしたい人は本書へ、という順番がおすすめです。「自分が今どの段階にいるか分からない」という人は、まず当サイトの無料の古典文法・古文単語のまとめ教材で力試しをしてから、この本に進むかどうか決めると失敗しにくいですよ。



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