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結論:単語・文法を終えた人の「最初の問題演習」用
この本は、ゼロから古文を始める入門書ではありません。古文単語と基本文法をひととおり終えた人が、覚えた知識を「選択肢を選ぶ力」に変えていくための演習書です。共通テスト・私大で出るマーク式の問題を、河合塾が傾向分析して作っています。立ち位置をひとことで言えば、「インプットは済んだ。でも実戦はまだ早い」人のあいだをつなぐ橋渡し役。過去問に入る前の足慣らしとして使うのが一番効きます。
基本情報
| 書名 | マーク式基礎問題集 古文 七訂版 |
|---|---|
| 出版社 | 河合出版 |
| 著者 | 河合塾国語科 |
| シリーズ | 河合塾SERIES(マーク式基礎問題集) |
| 定価 | 1,210円(税込)※2026年6月時点 |
| レベル | 標準(共通テスト・私大マーク式) |
| 塾長のおすすめ度 | ◯(単語・文法を終えた人の「最初の演習本」に最適) |
この本の特徴(中身)
中身は大きく3部構成です。前半で古語・文法など基礎知識を短い読解で確認し、後半に進むほど実際の共通テスト形式に近づいていく作りになっています。問題は「本文の内容を読み取る解釈型」「人物の行動の理由や心情を答える説明型」「文法知識を問う文法型」といったパターンに整理され、ジャンル別・タイプ別に並んでいます。そのため、自分が苦手なパターンだけを集中的に演習できるのが大きな特徴です。巻末には助動詞・敬語・活用などの一覧表が付いていて、解いていて知識があやふやになったときの確認や、試験直前の見直しにも使えます。
👍 良い点
- マーク式の「解き方」を学べる。なんとなく選ぶのではなく、本文の根拠から選択肢を絞る感覚を、問題を通して身につけられます。共通テストや選択式の私大が本命の人に直結します。
- 素材文がとっつきやすい。基礎〜標準レベルに絞ってあるので、長すぎず難しすぎず、心が折れにくい。古文の本格的な問題演習の「1冊め」として無理なく入れます。
- 苦手なパターンだけ狙い撃ちできる。問題がタイプ別・ジャンル別に並んでいるので、「心情を問う問題が弱い」など弱点が分かっている人ほど、短期間で集中的に潰せます。
🤔 気になる点
- 単語・文法の知識ゼロでは使えない。これは演習書であって、覚えるための本ではありません。単語帳や文法書を一冊終えていないと、解説を読んでもピンとこない場面が多くなります。
- レベルは基礎〜標準で止まる。難関大の長くて難しい文章には足りません。この本を終えても、そこからもう一段上の問題集や過去問への接続が必要です。
- 記述・論述の練習にはならない。あくまでマーク式(選択肢)に特化しているので、国公立二次などで記述が必要な人は、別途その対策本を用意する必要があります。
合う人・合わない人
合う人:古文単語と基本文法を一通り終えて、これから問題演習を始める高校生・受験生。共通テストや、選択式(マーク式)の私大が第一志望の人。過去問に入る前のウォーミングアップがほしい人。苦手なタイプの問題をピンポイントで鍛えたい人。
合わない人:古文をこれから一から始める初学者(先に単語・文法を)。難関国公立・難関私大の難しい長文や、記述・論述の対策がメインで必要な人。すでに共通テスト型をスラスラ解けて、より上のレベルに進みたい人。
『古文上達 基礎編 読解と演習45』との違い
同じ基礎〜標準レベルの定番として、Z会の『古文上達 基礎編 読解と演習45』がよく比べられます。大きな違いは出題形式です。本書はマーク式(選択肢)の解き方に特化しているのに対し、『古文上達 基礎編』は文法解説と記述も含む幅広い読解演習で、知識を体系的に積み直すのに向いています。使い分けの目安は志望校。共通テスト・選択式の私大が中心なら本書、記述も含めて読解力を地力から固めたいなら『古文上達 基礎編』、と選ぶと迷いません。両方やる場合は、知識を固める『古文上達』を先に、形式に慣れる本書を後に回すとつながりが良くなります。
おすすめの使い方
- まず単語帳・文法書を一冊終えてから始める。この本は「演習」用なので、土台がないと効果が半減します。
- 1問解いたら答え合わせで終わらせず、間違えた選択肢が「なぜ違うのか」を解説で必ず確認する。これがマーク式の伸びるコツです。
- 2〜3周して苦手パターンを潰したら、巻末の一覧表で知識を総点検し、そのまま共通テストの過去問演習へ進む。
塾長の総合評価
| 読みやすさ | ★★★★☆ |
|---|---|
| 網羅性 | ★★★☆☆ |
| 入門のしやすさ | ★★★☆☆ |
| 演習・実戦 | ★★★★☆ |
| 総合 | ★★★★☆(共テ・選択式私大の演習入門に優秀。初学者と難関志望には物足りない) |
塾長としての評価は「役割がはっきりしている良書」です。万能ではありませんが、単語・文法を終えた人が最初に手を出す演習書としては、レベル設定も形式も的を射ています。河合塾が傾向を分析して作っているだけあって、共通テスト型の解き方を体に入れるには無駄がありません。逆に、入門用にも難関仕上げ用にも向かないので、「自分が今この本の対象か」を見極めて使えば、満足度はかなり高い一冊です。
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まとめ
まとめると、本書は「インプットは済んだ、でも過去問はまだ早い」人のための橋渡し演習書です。共通テストや選択式私大が本命なら、買って損のない定番と言えます。ただし、土台になる単語・文法がまだの人は、先にそちらを固めてからにしましょう。当サイトでは古文単語や文法の無料まとめ・確認テストも用意しているので、この本に入る前の足場づくりに、よければ活用してみてください。



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