『共通テスト 古文・漢文 集中講義 新装版(大学受験SUPER LECTURE)』を塾長が正直レビュー|古文と漢文を1冊で短期総仕上げ

教材レビュー
本記事はプロモーション(広告)を含みます。紹介する教材は、塾長が古文・漢文の指導の観点から選び、正直に評価したものです。

※当サイトの解説・ドリル・定期テスト対策はすべて無料です。このコーナーは、市販教材についての塾長の正直レビューです。

生徒

生徒先生、共通テストの古文と漢文を、できれば1冊でまとめて仕上げたいんです。あれこれ何冊も買うお金も時間もなくて……薄めで、サッと一周できる本ってありますか?
先生

先生それなら旺文社の「共通テスト 古文・漢文 集中講義 新装版」が候補になりますね。タイトルどおり、古文と漢文をまとめて「集中して」仕上げる薄型の対策本です。基礎の知識を一度ひととおり習った人が、本番形式に橋渡しするのにちょうどいい本ですよ。

結論:基礎を終えた人の「共通テスト総仕上げ」に向く1冊

この本は、ゼロから古典を学ぶ入門書ではなく、単語と文法を一度習った高校生が、共通テストの形式に慣れて点に変えていくための「橋渡し・総仕上げ」用です。本冊は約128ページと薄めで、知識の整理→読み方の練習→本番形式のテスト、という流れを短期間で一周できます。基礎をひととおり終えた人が、共通テスト直前にギュッと仕上げ直す——そういう使い方に一番ハマる本だと考えてください。

基本情報

書名 共通テスト 古文・漢文 集中講義 新装版(大学受験SUPER LECTURE)
出版社 旺文社
著者 伊東慈子
シリーズ 大学受験SUPER LECTURE
ページ数 本冊 約128ページ+別冊 約104ページ
定価 1,540円(税込)※2026年6月時点
レベル 共通テスト(古文+漢文を1冊で対策)
塾長のおすすめ度 ◯(基礎が固まった人の「直前まとめ」に強い1冊)

この本の特徴(中身)

中身は大きく3段階の構成です。まず「知識の整理」で、古文は助動詞・助詞・敬語・和歌の表現技法、漢文は句形・重要語・漢詩といった、共通テストで必要な土台を確認します。次に「文脈把握の練習」で、短い時間で話のあらすじをつかむ読み方のコツを学びます。最後に「チャレンジテスト」として、共通テスト形式の問題を古文・漢文それぞれ3題ずつ解き、本番の感覚をつかみます。問題の解説と本文を載せた別冊(約104ページ)が付くので、解いたあとの復習がしやすい作りです。著者は大手予備校で20年以上の指導歴を持つ先生で、解説は実戦寄りの目線で書かれています。

👍 良い点

  • 古文と漢文を1冊にまとめてある。別々に2冊そろえる手間とお金がかからず、薄いので「最後まで終わる」現実味がある。共通テスト直前期にもう一周しやすい分量です。
  • 知識→読み方→本番形式、と段階がはっきりしている。やみくもに問題を解くのではなく、「土台を確認してから実戦」という順番に沿って進めるので、何をやればいいか迷いにくい構成です。
  • 共通テスト形式のチャレンジテストが付く。古文・漢文それぞれ実際の出題形式を意識した問題で、自分が本番でどれくらい取れそうか手応えを確かめられます。別冊解説で復習までできます。

🤔 気になる点

  • ゼロからの入門書ではない。古文単語や基本文法、漢文の句形をまったく習っていない状態で始めると、「知識の整理」のスピードについていけず厳しいです。先に基礎の1冊を終えておく前提の本です。
  • 問題の絶対量は多くない。薄型ゆえにチャレンジテストは古文・漢文あわせて数題で、これ1冊で演習量を稼ぐには足りません。仕上げ用と割り切り、過去問や予想問題集と併用する前提で考えてください。
  • 漢文は古文ほど手厚くない印象。古文は「読み方の練習」まで段階が用意されている一方、漢文は知識確認からテストへ進む流れが中心で、読解のコツをじっくり、という部分はやや軽め。漢文が苦手な人は別途補強が要ることがあります(※実際の手厚さは本屋で要確認)。

合う人・合わない人

合う人:古文単語・文法、漢文の句形を一度はひととおり習い、これから共通テストの形式に慣れていきたい高校3年生・既卒生。古文と漢文を別々に何冊もやる余裕がなく、薄い1冊で短期間に総仕上げしたい人。秋以降から直前期にかけて、知識を本番の得点に変える練習をしたい人にちょうど合います。
合わない人:古文・漢文をこれから一から始める人、単語帳や基礎文法書にまだ手をつけていない人。また、二次・私大の記述や難関大の重い読解まで一冊で済ませたい人には、レベル・分量ともに物足りません。とにかく問題数をたくさんこなして演習量を積みたい人にも、この薄さでは不足します。

「きめる!共通テスト 古文・漢文」との違い

同じ「古文+漢文を1冊で」という狙いの定番に、学研の「きめる!共通テスト 古文・漢文」(岡本梨奈先生)があります。「きめる!」は講義口調でかみくだいた説明が手厚く、基礎の理解を固めながら読み進めたい人・独学で不安な人向け。一方この旺文社「集中講義」は、知識の確認とチャレンジテストを軸にした「整理して仕上げる」タイプで、すでにある程度基礎がある人がコンパクトに一周するのに向きます。ざっくり言うと、説明をたっぷり読みたいなら「きめる!」、薄く速く総仕上げしたいなら「集中講義」。基礎が不安なら「きめる!」で理解を作り、仕上げに本書、という二段使いも現実的です。

おすすめの使い方

  1. まず「知識の整理」を1〜2週間で一周し、忘れていた文法・敬語・句形・重要語をあぶり出す。スラスラ言えない項目には印をつけ、ここだけ何度も戻る。
  2. 古文の「文脈把握の練習」で、あらすじを短時間でつかむ読み方を身につける。だれが・だれに・何をしたか(主語と敬語の関係)を意識しながら本文をたどる練習をする。
  3. 仕上げに「チャレンジテスト」を時間を計って解き、別冊解説でまちがいの原因を一問ずつつぶす。終わったら過去問・予想問題集に進み、本書は直前の見直し用に手元へ残す。
先生

先生この本は「読んで覚える本」ではなく「確認して仕上げる本」です。だから、わからない問題を解説で埋める前に、自分の言葉で『なぜ間違えたか』を一言メモするだけで定着がまるで変わります。薄い本ほど、一周で終わらせず二周三周まわすのがコツですよ。

塾長の総合評価

読みやすさ ★★★★☆
網羅性 ★★★☆☆
入門のしやすさ ★★☆☆☆
演習・実戦 ★★★☆☆
総合 ★★★☆☆(基礎を終えた人の短期総仕上げに優秀。初学者と演習量重視には不向き。)

塾長としての評価は、「対象が合えばとても良い、合わなければ物足りない」というはっきりしたタイプの本です。古文・漢文の基礎を一度習った生徒が、共通テスト形式に慣れて点を取りきる段階——ここにこの本はよく効きます。薄くて構成が整理されているので、忙しい受験期でも最後まで終えられるのが大きな強み。逆に、基礎が固まっていない段階で手を出すと空回りしますし、演習量を稼ぐ本でもありません。「入門書」でも「問題集」でもなく、その間をつなぐ仕上げ本、という位置づけを正しく理解して使えば、コストパフォーマンスの高い1冊です。

共通テスト 古文・漢文 集中講義 新装版(大学受験SUPER LECTURE) 表紙

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まとめ

「共通テスト 古文・漢文 集中講義 新装版」は、基礎をひととおり終えた人が、古文と漢文をまとめて短期間で仕上げ直すための薄型の対策本です。知識の整理から本番形式のテストまで一冊で一周でき、直前期の見直しにも向きます。ただし入門用でも演習量稼ぎ用でもない点だけは押さえておきましょう。まずは自分が「基礎を終えた段階」にいるかどうかの見極めが大切です。土台づくりや、古典が苦手で何から手をつければいいか迷っている人は、当サイトの無料の古文・漢文プリント(文法・句形・単語のまとめ)で基礎を整えてから本書に進むと、ぐっと効果が出やすくなりますよ。

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