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結論:古文文法を「初めて」「独学で」始める人の最有力候補
この本は、古文の文法をこれから一から学ぶ高校生・受験生のための講義系の入門書です。学校の授業についていけなかった人や、文法をまったく勉強したことがない人でも、先生と生徒の対話を読み進めるだけで基礎が頭に入るように作られています。むずかしい問題をたくさん解く本ではなく、まず「文法って何をやるの?」という土台を、一人でも作れるようにする一冊だと考えてください。共通テストの基礎レベルまでを、無理なく登っていける設計です。
基本情報
| 書名 | 岡本梨奈の1冊読むだけで古典文法の基本&覚え方が面白いほど身につく本 |
|---|---|
| 出版社 | KADOKAWA(中経出版) |
| 著者 | 岡本梨奈 |
| シリーズ | 岡本梨奈の1冊読むだけシリーズ |
| ページ数 | 約384ページ |
| 定価 | 1,650円(税込)※2026年6月時点 |
| レベル | 初学〜基礎(共通テスト基礎) |
| 塾長のおすすめ度 | ◎(古文文法をゼロから始める人の最有力候補) |
この本の特徴(中身)
中身は全7章・全37回(「○時間目」という単位)に分かれていて、用言・助動詞・助詞・敬語など、古文文法の全範囲をカバーしています。各回は「基本の確認」→「基本の解説」→「基本問題」→「応用問題」という流れで、まず要点をつかんでから、その場ですぐ問題で確かめられる作りです。最大の特徴は、岡本先生キャラと生徒キャラの会話形式で進むこと。生徒がつまずきそうなところを生徒キャラが先に質問してくれるので、「自分が分からないところ」をそのまま解消しながら読み進められます。丸暗記ではなく「なぜそうなるのか」「どう覚えると忘れにくいか」という覚え方まで丁寧に書かれているのも、独学者にはありがたい点です。
👍 良い点
- とにかく読みやすい。先生と生徒の会話形式なので、活字が苦手な人でも物語を読むようにスラスラ進められる。古文アレルギーの第一歩を越えさせてくれる。
- 「覚え方」が一緒に載っている。助動詞の意味や活用など、暗記がつらい部分に語呂やコツが添えられていて、ただ表を渡されるより圧倒的に定着しやすい。
- 独学を前提に作られている。予備知識ゼロから入試標準レベルまで一本道で並んでいるので、学校の進度に関係なく、自分のペースで最初から最後まで完走できる。
🤔 気になる点
- 演習量はこれ1冊では足りない。あくまで「理解する」ための講義書なので、入試で点を取るには、別途ドリル系の問題集で手を動かす量を補う必要がある。
- 分厚さ・情報量はそれなり。会話形式でやさしい分ページ数があり、「短時間でサッと総ざらい」したい人や、すでに文法をひと通りやった人には冗長に感じられることがある。
- 辞書的な引きやすさは弱い。読み物として通読する設計なので、試験前に「この助動詞だけ確認したい」とピンポイントで引く用途には向かない。
合う人・合わない人
合う人:古文の文法をまったくやったことがない、または学校の授業で挫折した高校1・2年生。塾に通わず参考書で独学したい人。共通テストレベルの古文を、これから基礎から固めたい受験生。
合わない人:すでに助動詞の活用などをひと通り覚えていて、あとは問題演習で仕上げたい人。試験直前に要点だけ高速で見直したい人。会話形式の解説をまどろっこしく感じるタイプの人。
『富井の古典文法をはじめからていねいに』との違い
同じ「ゼロから学ぶ講義系の文法入門」として有名なのが『富井の古典文法をはじめからていねいに』です。富井先生の本も語り口がやさしく定番ですが、岡本先生の本のほうが先生と生徒の会話形式で、より「読み物」に近い柔らかさがあります。一方で富井の本は要点の整理がコンパクトで、別冊や付属の暗記ツールと合わせて短期で回しやすい構成です。文章を読み進めるのが好きで、雰囲気から入りたい人は岡本先生、要点をテキパキ押さえたい人は富井先生、という選び方でよいでしょう。どちらも入門書なので、その後に問題集で演習を積む点は共通です。
おすすめの使い方
- 1日1〜2回分(「○時間目」)と決め、まず会話と解説を最後まで通読する。完璧に覚えようとせず「へえ、そういうことか」と流れをつかむことを優先する。
- 各回の「基本問題」「応用問題」をその場で解き、間違えたところに付箋を貼る。1周目はここまでで全範囲を駆け抜ける。
- 2周目は付箋の箇所と助動詞・敬語など重要章を重点的に復習し、並行して『ステップアップノート30』などのドリルで演習量を足して、実戦に橋渡しする。
塾長の総合評価
| 読みやすさ | ★★★★★ |
|---|---|
| 網羅性 | ★★★★☆ |
| 入門のしやすさ | ★★★★★ |
| 演習・実戦 | ★★☆☆☆ |
| 総合 | ★★★★★(独学の最初の一冊に最適。ただし演習は別の問題集で補う前提。) |
塾長としての総合評価は、「古文文法をゼロから独学で始めるなら、まず手に取って間違いない一冊」です。読みやすさと入門のしやすさは文句なしで、特に「古文の文法って何をやるの?」という段階の生徒を、挫折させずに一通り走らせてくれる力があります。減点ポイントは演習量だけ。この本で理解した内容を、別のドリルで手を動かして固める——その役割分担さえ守れば、入門書としては非常に優秀です。
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📺 本が合った人は、同じ先生の動画授業も
この本の著者岡本梨奈先生は、動画授業のスタディサプリで古文・漢文を担当しています。本の解説が「わかりやすい」と感じた人は、同じ先生の映像授業で考え方を耳から聞くと、さらに理解が深まります。当ブログ「誰でも古典塾」の無料テキストと合わせて使うのもおすすめです。
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まとめ
まとめると、この本は「理解の入口」を一人で越えるための一冊です。会話形式でやさしく、覚え方まで面倒を見てくれるので、古文文法の独学スタートとして自信を持っておすすめできます。読み終えたら、次は演習で定着させる段階。当サイトでは古典文法の要点まとめや、助動詞・識別の無料ドリル・確認テストPDFも公開しているので、この本で学んだ内容の腕試しに、あわせて使ってみてください。



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