『大学入試 全レベル問題集 古文 1 基礎レベル 改訂版』を塾長が正直レビュー|古文の最初の1冊にちょうどいい薄さ

教材レビュー
本記事はプロモーション(広告)を含みます。紹介する教材は、塾長が古文・漢文の指導の観点から選び、正直に評価したものです。

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生徒

生徒先生、文法と単語は少しやったんですけど、いざ古文の問題を解くと全然読めません。最初の問題集って、何を選べばいいですか?
先生

先生いいタイミングだね。そういう「入力はしたけど解いた経験がない」人にちょうどいいのが、旺文社の『大学入試 全レベル問題集 古文 1 基礎レベル 改訂版』です。薄くて、最初の一歩にぴったりだよ。

結論:古文の「初めての演習帳」に向いた基礎の1冊

この本は、文法と単語をひと通りかじったあと、初めて古文の文章を通しで解く人のための問題集です。説話・物語・日記・随筆・評論という5つのジャンルから、読みやすい有名作品を全10題だけ収録。だから「まず1冊やり切る成功体験がほしい人」に一番合う入門巻です。逆に、すでに共通テストの過去問が半分くらい取れる人には物足りません。あくまでレベル1、シリーズの一番下の段だと思ってください。

基本情報

書名 大学入試 全レベル問題集 古文 1 基礎レベル 改訂版
出版社 旺文社
著者 伊藤紫野富
シリーズ 大学入試 全レベル問題集 古文(旺文社・全6レベル)
ページ数 本冊 約128ページ+別冊解答 約64ページ
定価 1,210円(税込)※2026年6月時点
レベル 基礎(高校基礎〜共通テスト入口)
塾長のおすすめ度 ◯(古文の演習デビューに薄くて続けやすい)

この本の特徴(中身)

中身は「問題を解く本冊」と「答え合わせ用の別冊解答」の2冊組です。本冊は約128ページと薄く、2色刷りで見やすい作り。10題それぞれに、本文・設問のあとで、現代語訳・作品解説・読解のコツ・文法のまとめが付いてきます。ジャンルごとに古文世界の前提知識(説話とは何か、日記文学のクセは何か)も解説されているので、ただ問題を解くだけでなく「この種類の文章はこう読む」という型が身につきやすいのが特徴です。1題あたりの分量も多すぎず、毎日コツコツ進めやすい設計になっています。

👍 良い点

  • 薄くて挫折しにくい:全10題・本冊約128ページなので、分厚い問題集で途中放棄しがちな人でも最後まで走り切りやすい。古文の演習1冊目の「完走経験」を作るのに向いています。
  • 解説と現代語訳が手厚い:別冊解答で全文の現代語訳が読め、設問の根拠や読解のコツも丁寧。独学でも「なぜその答えになるか」をひとりで追えるので、塾や予備校なしでも進めやすいです。
  • 5ジャンルをまんべんなく体験できる:説話・物語・日記・随筆・評論と、入試で出る文章の種類をひと通り味わえます。有名作品が中心なので、入試で再会したときに「読んだことがある」アドバンテージが効きます。

🤔 気になる点

  • 文法・単語の体系的なまとめ本ではない:あくまで問題を解いて力をつける「演習用」。助動詞の活用表や敬語の一覧をゼロから覚える本ではないので、基礎が白紙の人は文法書・単語帳を別に1冊持っておく必要があります。
  • 問題数が少なく、すぐ終わる:10題なので、人によっては1〜2週間で終わってしまいます。これ1冊で入試レベルまで仕上がるわけではなく、次の段(共通テストレベル以上)への「橋渡し」と割り切るのが正解です。
  • 難関志望には簡単すぎる:文章も設問もやさしめなので、すでに古文がそこそこ読める人には手応え不足。模試で古文が半分以上取れている人は、この巻を飛ばして上の番号から入る方が時間を無駄にしません。

合う人・合わない人

合う人:文法と単語を少しやったが「文章を解いた経験がほぼゼロ」の高校1〜2年生や、古文がずっと苦手で何から手をつけるか迷っている受験生。分厚い問題集だと続かない、まず薄い1冊をやり切りたいという人。
合わない人:文法の活用や敬語をまだ全く覚えていない人(先に文法書が必要)。逆に、共通テストの古文ですでに安定して得点できている人や難関大志望で時間が惜しい人(上のレベルから始めた方が効率的)。

『古文上達 基礎編 読解と演習45』との違い

同じ「基礎〜標準の演習」でよく比べられるのがZ会の『古文上達 基礎編 読解と演習45』です。古文上達は45題と問題数がぐっと多く、文法の確認も挟みながら一冊で読解力を厚く鍛えるタイプ。対してこの全レベル問題集1は10題と薄く、「とにかく最初の一歩を軽く踏み出す」用途に特化しています。古文が完全に初めてで分厚い本に腰が引ける人はこちらから、ある程度こなせて演習量を一気に積みたい人は古文上達、という使い分けがおすすめです。両方やるなら、この本→古文上達の順に進めると無理がありません。

おすすめの使い方

  1. まず文法書・単語帳で助動詞と頻出単語をざっとさらってから、1日1題のペースで解く(解く前に時間を計らなくてOK、最後まで読み切ることを優先)。
  2. 答え合わせは別冊解答で。間違えた設問は「なぜ違うか」を現代語訳と照らして確認し、知らなかった単語・文法はノートか単語帳の余白にメモする。
  3. 10題を1周したら、現代語訳を見ずにもう一度本文だけ音読・通読する。スラスラ読めるようになったら、次の『共通テストレベル』や『古文上達』へ進む。
先生

先生この本は「答えを当てる」より「最後まで自力で訳せるか」を大事にしてほしい。間違えても落ち込まなくていいので、1題ごとに現代語訳を声に出して読むことを習慣にすると、次の文章を読むスピードが目に見えて変わってきますよ。

塾長の総合評価

読みやすさ ★★★★★
網羅性 ★★★☆☆
入門のしやすさ ★★★★★
演習・実戦 ★★★☆☆
総合 ★★★★☆(古文の演習デビューには優秀。ただし量は少なく、これ1冊では入試レベルまで届かない。)

塾長としての総合評価は「入門用としてよくできた一冊。ただし役割は限定的」です。薄さ・解説の丁寧さ・ジャンルの偏りのなさは、古文嫌いの背中を押すのに十分。実際、最初の問題集で挫折する子の多くは「分厚さ」と「解説の不親切さ」が原因なので、この本はその両方をうまく避けています。一方で、収録10題という量は仕上げには足りず、文法・単語の暗記本を兼ねるものでもありません。「これ一冊で完結」ではなく「次につなぐ最初の一段」として買えば、価格以上の価値があります。

大学入試 全レベル問題集 古文 1 基礎レベル 改訂版 表紙

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まとめ

まとめると、『全レベル問題集 古文 1 基礎レベル』は、古文の演習をこれから始める人の「軽い最初の1冊」として素直におすすめできます。薄くて続けやすく、解説も親切。ただし量は少なめなので、終わったら必ず次の段へ進む前提で使ってください。なお、文法や単語の総ざらいを無料で先にしておきたい人は、当サイトの無料の古文基礎まとめ・識別クイズも合わせて使うと、この問題集がぐっと解きやすくなりますよ。

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