『高校 とってもやさしい古文 改訂版』を塾長が正直レビュー|古文ゼロからの1冊目に最適

教材レビュー
本記事はプロモーション(広告)を含みます。紹介する教材は、塾長が古文・漢文の指導の観点から選び、正直に評価したものです。

※当サイトの解説・ドリル・定期テスト対策はすべて無料です。このコーナーは、市販教材についての塾長の正直レビューです。

生徒

生徒先生、古文がぜんぜん読めなくて、教科書を見ても何が書いてあるか分かりません。いちばん最初に何をやればいいですか?
先生

先生それなら、まず1冊だけ仕上げてみよう。旺文社の『高校 とってもやさしい古文 改訂版』は、本当に基礎の基礎だけにしぼって、ゼロからていねいに教えてくれる本だよ。難しい問題集に手を出す前に、これで「古文ってこう読むのか」という感覚をつかむのが近道です。

結論:古文の「いちばん最初の1冊」として安心して渡せる

この本は、入試対策の問題集ではなく、その手前にある「古文アレルギーをなくすための導入書」です。中学から高校に上がって古文が急に分からなくなった人、定期テストでいつも沈んでしまう人が、まず手をつける1冊として向いています。難しい本を1冊やりきれずに挫折するより、やさしい本を最後まで終わらせるほうが、結局は力になります。そういう「やりきれる薄さ」がこの本の最大の価値です。

基本情報

書名 高校 とってもやさしい古文 改訂版
出版社 旺文社
著者 山下幸穂/中西光雄
シリーズ 高校 とってもやさしいシリーズ
ページ数 約160ページ
定価 1,320円(税込)※2026年6月時点
レベル 初学(超基礎の古文オールインワン)
塾長のおすすめ度 ◎(古文がニガテな高校生の「最初の1冊」にちょうどいい。)

この本の特徴(中身)

構成は大きく3つです。まず序章「はじめに知っておきたいこと」で、品詞・活用・仮名づかい・敬語・係り結びといった読むのに最低限必要な文法だけをまとめて確認します。次に基本編「古文を読む時のポイント」で、古文を読むときに着目すべき7つのポイントを整理。最後に実践編「古文を読んでみよう」で、解説つきの古典作品を書き込み式で読みながら、おさらい問題で確認していきます。B5判・2色刷りで紙面がゆったりしていて、文字の圧迫感が少ないのも初学者にやさしい点です。

👍 良い点

  • 本当に基礎だけに絞ってあるので、古文がゼロの人でも置いていかれず、短期間で1冊やりきれます。
  • 「読むための7ポイント」という軸があるので、文法を暗記して終わりではなく、実際の文章をどう読むかにつながります。
  • 書き込み式の実践編で、読んで→おさらい問題で確認、という流れになっており、手を動かしながら身につきます。

🤔 気になる点

  • あくまで導入書で、入試レベルには届きません。この1冊で過去問が解けるようにはならず、次の問題集が必ず必要です。
  • 古文単語帳の代わりにはなりません。重要単語を体系的に覚える本ではないので、単語暗記は別冊で並行する必要があります。
  • 漢文は扱っていません。タイトル通り古文専用なので、漢文が苦手な人は別に対策本を用意してください。

合う人・合わない人

合う人:古文がほぼゼロ・教科書の文章が読めない高校1〜2年生、定期テストの古文でいつも点が取れない人、文系で受験はこれからだが「まず苦手意識をなくしたい」という人。独学で何から始めるか分からない人の1冊目にちょうどよいです。
合わない人:すでに基本的な助動詞の活用や敬語が一通り頭に入っている人、共通テストや個別試験の得点を上げたい受験直前期の人には、内容がやさしすぎて物足りません。その層は最初から読解演習用の問題集に進むべきです。

『古文上達 基礎編』との違い

同じ旺文社の『古文上達 基礎編 読解と演習45』は「基礎」とついていますが、実際は文法を一通り終えた人向けの本格的な読解演習書で、初学者がいきなり開くと挫折しがちです。対して本書『とってもやさしい古文』は、そのさらに手前の導入書。古文を初めてまともに勉強する人は、本書で土台を作ってから『古文上達 基礎編』へ進む、という二段階の使い方が現実的です。「やさしい→上達」の順番を意識すると無駄がありません。

おすすめの使い方

  1. 1周目は序章の文法(活用・敬語・係り結び)を、覚えようとせず「こういう仕組みなのか」と眺めながら通読する。
  2. 2周目で基本編の7ポイントを確認しつつ、実践編を書き込み式で実際に解き、おさらい問題まで必ずやる。
  3. 1冊終わったら古文単語帳を1冊並行で始め、次の読解問題集(『古文上達 基礎編』など)へ進む。
先生

先生この本は「覚える本」ではなく「慣れる本」です。1ページずつ完璧にするより、多少あいまいでも最後まで一気に通すほうが効果が出ます。2周目で取りこぼしを拾えば十分。まずは1冊やりきった、という成功体験を作りましょう。

塾長の総合評価

読みやすさ ★★★★★
網羅性 ★★☆☆☆
入門のしやすさ ★★★★★
演習・実戦 ★★★☆☆
総合 ★★★★☆(入門のしやすさは満点級。一方で網羅性は意図的に絞られており、これ1冊で受験は完結しない点を踏まえた総合評価です。)

「初学者の1冊目」という目的に対しては、かなり完成度の高い本です。読みやすさと取り組みやすさは文句なし。ただし網羅性・到達レベルは導入書相応で、ここを誤解して「これで受験対策ばっちり」と思うと危険です。役割を正しく理解して使えば、古文嫌いを卒業させる力は十分にあります。

高校 とってもやさしい古文 改訂版 表紙

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まとめ

古文に苦手意識がある人の「最初の一歩」として、自信を持っておすすめできる1冊です。やさしくやりきって土台を作り、そのあと単語帳と読解問題集へ進みましょう。なお、当サイトでは古文の文法・識別・単語のまとめや無料の確認テストPDFも用意しているので、本書と並行して使えば理解の定着がさらに早まります。

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