古文「けれ」の識別 100題ドリル|無料PDFと解答付き

過去「けり」已然形・形容詞已然形・助動詞の一部を100問で見分ける

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解説記事「古文「けれ」の識別 100題識別」を読む

このドリルでわかること

はじめに:「けれ」の正体(3種類+例外)

古文の「けれ」は、見た目が同じでも正体が異なり、識別でつまずきやすい語です。基本は 3種類、これに まれな例外 が1つ加わります。

種類 直前の形 意味
① 過去の助動詞「けり」の已然形 連用形(イ段など)+けれ 過去・詠嘆 鳴きけれ
② 形容詞の已然形 形容詞の語幹+けれ (意味を持たない) をかしけれ
③ 助動詞の一部 べ・まじ・まほし・たし+けれ (単独では意味なし) あるべけれ
④【例外】四段已然形+完了「り」 カ行四段の已然形(エ段)+れ 完了・存続 けれ

識別の鉄則

識別の鉄則(直前の一字を見る)

  1. 直前がイ段の連用形過去の助動詞「けり」の已然形(鳴き・聞こえ・多かり…)
  2. 直前が形容詞の語幹(〜し・〜く の仲間)→ 形容詞の已然形(をかし・高・うれし…)
  3. 直前が「べ・まじ・まほし・たし」助動詞の一部(べけれ・まじけれ…)
  4. 直前がカ行四段のエ段(已然形)例外=已然形+完了「り」(咲け・聞け…)

「けり」は連用形に、例外の「り」は已然形(エ段)につく――直前がイ段かエ段か が最大の決め手です。


🎯 解き方のコツ(時短テクニック)

🎯 解き方のコツ(試験本番で3秒)

コツ① 「けれ」の直前の一字を見る

  • イ段(き・し・ひ・り…の連用形)+けれ → 過去「けり」已然形
  • エ段(け・げ…のカ四已然形)+れ → 例外(已然+完了り)
  • 「咲きけれ」=連用形+けり、「咲けれ」=已然形+り。一字違いに注意。

コツ② 形容詞の形なら「けり」ではない

  • 「をかし/高し/うれし」など形容詞の已然形は 〜けれ(をかしけれ・高けれ)。
  • 過去・詠嘆の意味は持たない。係り結び「こそ…けれ」の結びや、「〜けれど」の形で出る。
  • 多かりけれ(過去)」と「多けれ(形容詞)」の違いに注意。

コツ③ 上が「べ・まじ・まほし・たし」なら丸ごと助動詞

  • 「あるべけれ」「言ふまじけれ」「見まほしけれ」「行きたしけれ」。
  • 「けれ」だけを過去の助動詞として切り出してはいけない。

よくある引っかけ

  • 「聞きけれど」(A・連用+けり)と「聞けれど」(D・カ四已然+り)。直前がイ段かエ段か。
  • 「多かりけれ」は形容詞+過去「けり」(A)。形容詞已然形「多けれ」(B)と混同しない。
  • 係り結び「こそ…をかしけれ」は形容詞已然形(B)。「〜だった」と訳す必要はない。

問題(Q1〜Q100)

ここから100問を表示します。スマホでも解けるよう、答えと解説は各問の直下に表示しています。「解答が見えると解いた気にならない」という方は、上のPDFをダウンロードして印刷で解いてください。

【第1部】基礎編(Q1〜Q20)

連用形+「けり」(過去)、形容詞の已然形、助動詞の一部を、純粋な形で識別する基本問題。


Q1.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

鳥こそ鳴きけれ

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:直前「鳴き」は四段動詞「鳴く」の連用形(イ段)。連用形+けれは過去「けり」の已然形。係助詞「こそ」の結び。「鳴いたなあ」。


Q2.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

月こそをかしけれ

答え:形容詞の已然形 解説:「をかし」はシク活用形容詞。その已然形「をかしけれ」で、係助詞「こそ」の結び。過去・詠嘆の意味はない。


Q3.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

そのこと、あるべけれど。

答え:助動詞の一部 解説:「べけれ」は推量の助動詞「べし」の已然形。けれだけを過去とは取れない。「あるはずだが」。


Q4.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

人こそ多かりけれ

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「多かり」は形容詞「多し」のカリ活用連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「多かったなあ」。形容詞已然形「多けれ」と区別。


Q5.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

山は高けれど、道あり。

答え:形容詞の已然形 解説:「高し」(ク活用形容詞)の已然形「高けれ」。けれは活用語尾で、過去の意味はない。「高いけれど」。


Q6.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

文を書きければ、返りごとあり。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「書き」は四段「書く」の連用形。連用形+けれは過去「けり」の已然形。已然形+ば(順接)。「書いたところ」。


Q7.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

見まほしけれど、え見ず。

答え:助動詞の一部 解説:「まほしけれ」は希望の助動詞「まほし」の已然形。「見たいけれど」。けれを切り出さない。


Q8.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

花はうれしけれど。

答え:形容詞の已然形 解説:「うれし」(シク活用形容詞)の已然形「うれしけれ」。けれは活用語尾。意味は持たない。


Q9.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

鶯こそ聞こえけれ

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「聞こえ」は下二段「聞こゆ」の連用形(エ段だが連用形)。連用形+けれで過去「けり」已然形。「こそ」の結び。


Q10.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

言ふまじけれど。

答え:助動詞の一部 解説:「まじけれ」は打消推量の助動詞「まじ」の已然形。「言うべきでないが」。けれは助動詞の一部。


Q11.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

人こそ思ひけれ

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「思ひ」は四段「思ふ」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「こそ」の結び。「思ったなあ」。


Q12.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

道は近けれど、暗し。

答え:形容詞の已然形 解説:「近し」(ク活用形容詞)の已然形「近けれ」。けれは活用語尾で過去の意味はない。


Q13.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

行くべければ、出で立つ。

答え:助動詞の一部 解説:「べけれ」は「べし」の已然形。已然形+ば。「行くべきなので」。けれは助動詞の一部。


Q14.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

雨こそ降りけれ

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「降り」は四段「降る」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「こそ」の結び。「降ったなあ」。


Q15.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

心こそ悲しけれ

答え:形容詞の已然形 解説:「悲し」(シク活用形容詞)の已然形「悲しけれ」。「こそ」の結びで、けれは活用語尾。意味は持たない。


Q16.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

帰りたしけれど、道遠し。

答え:助動詞の一部 解説:「たしけれ」は希望の助動詞「たし」の已然形。「帰りたいが」。けれは助動詞の一部。


Q17.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

鐘の音聞きけれど。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「聞き」は四段「聞く」の連用形(イ段)。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「聞いたが」。


Q18.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

水こそ無けれ

答え:形容詞の已然形 解説:「無し」(ク活用形容詞)の已然形「無けれ」。「こそ」の結び。けれは活用語尾で過去の意味はない。


Q19.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

都へ上りければ。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「上り」は四段「上る」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。已然形+ば。「上ったところ」。


Q20.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

罪あるまじけれど。

答え:助動詞の一部 解説:「まじけれ」は「まじ」の已然形。「罪はないだろうが」。けれは助動詞の一部。


【第2部】標準編(Q21〜Q50)

係り結び「こそ…けれ」、「〜にけれ」、形容詞+過去「けり」など、頻出パターンを広く確認する。


Q21.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

花散りにければ、春も暮れぬ。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「に」は完了「ぬ」の連用形、その下の「けれ」は過去「けり」の已然形。「散ってしまったので」。


Q22.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

風こそ涼しけれ

答え:形容詞の已然形 解説:「涼し」(シク活用形容詞)の已然形「涼しけれ」。「こそ」の結び。けれは活用語尾。


Q23.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

今こそ言ふべけれ

答え:助動詞の一部 解説:「べけれ」は「べし」の已然形。係助詞「こそ」の結び。「今こそ言うべきだ」。けれは助動詞の一部。


Q24.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

いとあはれにこそ思はれけれ

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「思はれ」は「思はる」(自発)の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「しみじみと思われたなあ」。


Q25.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

夜こそ恋しけれ

答え:形容詞の已然形 解説:「恋し」(シク活用形容詞)の已然形「恋しけれ」。「こそ」の結び。けれは活用語尾で意味を持たない。


Q26.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

麗しかりければ、人皆めでき。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「麗しかり」は形容詞「麗し」のカリ活用連用形。連用形+けれで過去「けり」已然形。「美しかったので」。


Q27.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

行かまほしけれど、暇なし。

答え:助動詞の一部 解説:「まほしけれ」は「まほし」の已然形。「行きたいが」。けれは助動詞の一部。


Q28.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

鳥の音こそ寂しけれ

答え:形容詞の已然形 解説:「寂し」(シク活用形容詞)の已然形「寂しけれ」。「こそ」の結び。


Q29.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

文を奉りけれど、返りごとなし。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「奉り」は四段「奉る」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「差し上げたが」。


Q30.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

罪こそ深かるべけれ

答え:助動詞の一部 解説:「べけれ」は「べし」の已然形。「深かる」(形容詞連体)+べし。「罪深いに違いない」。けれは助動詞の一部。


Q31.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

山里こそ住み憂けれ

答え:形容詞の已然形 解説:「憂し」(ク活用形容詞)の已然形「憂けれ」。「こそ」の結び。けれは活用語尾で過去の意味はない。


Q32.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

雪降り積もりければ。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「積もり」は四段「積もる」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。已然形+ば。「降り積もったので」。


Q33.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

言ふも愚かなるべけれど。

答え:助動詞の一部 解説:「べけれ」は「べし」の已然形。「言うのも愚かなはずだが」。けれは助動詞の一部。


Q34.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

花こそ匂ひけれ

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「匂ひ」は四段「匂ふ」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「こそ」の結び。「色美しく咲いたなあ」。


Q35.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

道のほど遠ければ、日暮れぬ。

答え:形容詞の已然形 解説:「遠し」(ク活用形容詞)の已然形「遠けれ」。已然形+ば。「遠いので」。けれは活用語尾。


Q36.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

え避らまじければ。

答え:助動詞の一部 解説:「まじけれ」は「まじ」の已然形。「避けられそうにないので」。けれは助動詞の一部。


Q37.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

いみじう泣きけれど。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「泣き」は四段「泣く」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「ひどく泣いたが」。


Q38.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

世こそ定めなけれ

答え:形容詞の已然形 解説:「無し」(ク活用形容詞)の已然形「なけれ」。「定めなし」の已然形。「こそ」の結び。けれは活用語尾。


Q39.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

帰り給ひければ、人々喜ぶ。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「給ひ」は尊敬「給ふ」(四段)の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「お帰りになったので」。


Q40.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

命惜しかまほしけれど。

答え:助動詞の一部 解説:「まほしけれ」は「まほし」の已然形。「命が惜しくあってほしいが」。けれは助動詞の一部。


Q41.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

庭こそ広けれ

答え:形容詞の已然形 解説:「広し」(ク活用形容詞)の已然形「広けれ」。「こそ」の結び。けれは活用語尾で過去の意味はない。


Q42.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

雁鳴き渡りければ。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「渡り」は四段「渡る」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「鳴いて渡ったので」。


Q43.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

立ち去るべけれど、名残惜し。

答え:助動詞の一部 解説:「べけれ」は「べし」の已然形。「立ち去るべきだが」。けれは助動詞の一部。


Q44.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

雲こそ怪しけれ

答え:形容詞の已然形 解説:「怪し(あやし)」(シク活用形容詞)の已然形「あやしけれ」。「こそ」の結び。けれは活用語尾。


Q45.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

御文賜はりければ。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「賜はり」は四段「賜はる」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「いただいたので」。


Q46.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

知らせまほしけれど、便りなし。

答え:助動詞の一部 解説:「まほしけれ」は「まほし」の已然形。「知らせたいが」。けれは助動詞の一部。


Q47.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

水の音こそ清けれ

答え:形容詞の已然形 解説:「清し(きよし)」(ク活用形容詞)の已然形「清けれ」。「こそ」の結び。けれは活用語尾。


Q48.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

もの思ひに沈みけれど。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「沈み」は四段「沈む」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「沈んでいたが」。


Q49.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

いと心苦しかるべけれど。

答え:助動詞の一部 解説:「べけれ」は「べし」の已然形。「心苦しいに違いないが」。けれは助動詞の一部で、過去ではない。


Q50.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

花こそ咲きけれ

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「咲き」は四段「咲く」の連用形(イ段)。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「咲いたなあ」。次のQ51「咲けれ」と直前一字を比べよ。


【第3部】応用編(Q51〜Q80)

ここから 例外(カ行四段の已然形+完了「り」) が登場。直前がイ段(連用形)かエ段(已然形)かを厳密に見分ける。


Q51.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

花咲けれど、なほ寒し。

答え:(例外)四段已然形+完了「り」の已然形 解説:「咲け」は四段「咲く」の已然形(エ段)、「れ」は完了「り」の已然形。「咲いたけれども」。過去「けり」(Q50「咲きけれ」)とは別物。


Q52.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

鐘の音聞けれど、人来ず。

答え:(例外)四段已然形+完了「り」の已然形 解説:「聞け」は四段「聞く」の已然形(エ段)、「れ」は完了「り」の已然形。「聞こえているが」。連用形+けり「聞きけれ」と区別。


Q53.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

鶯鳴き初めければ、春を知る。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「鳴き初め」は複合動詞「鳴き初む」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「鳴き始めたので」。


Q54.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

草木鳴けれど、人語らず。

答え:(例外)四段已然形+完了「り」の已然形 解説:「鳴け」は四段「鳴く」の已然形、「れ」は完了「り」の已然形。「鳴っているけれど」。直前がエ段。


Q55.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

月こそ明かけれ

答え:形容詞の已然形 解説:「明かし(あかし)」(ク活用形容詞)の已然形「明かけれ」。「こそ」の結び。けれは活用語尾で過去の意味はない。


Q56.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

都に着ければ、人々出で迎ふ。

答え:(例外)四段已然形+完了「り」の已然形 解説:「着け」は四段「着く(到着)」の已然形、「れ」は完了「り」の已然形。「到着したので」。連用形「着きけれ」と区別。


Q57.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

よろづのことこそあはれに思ひ知られけれ

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「知られ」は「知らる」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「しみじみと思い知られたなあ」。


Q58.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

花の香こそなつかしけれ

答え:形容詞の已然形 解説:「なつかし」(シク活用形容詞)の已然形「なつかしけれ」。「こそ」の結び。けれは活用語尾。


Q59.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

道を急けれど、日は暮れぬ。

答え:(例外)四段已然形+完了「り」の已然形 解説:「急け」は四段「急く」の已然形、「れ」は完了「り」の已然形。「急いでいるけれど」。直前がエ段。


Q60.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

御心ざしの深かりければ。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「深かり」は形容詞「深し」のカリ活用連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「深かったので」。形容詞已然形「深けれ」と区別。


Q61.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

この世にあるまじけれど。

答え:助動詞の一部 解説:「まじけれ」は「まじ」の已然形。「この世にいるはずもないが」。けれは助動詞の一部。


Q62.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

庭の梅咲ければ、香に立つ。

答え:(例外)四段已然形+完了「り」の已然形 解説:「咲け」は四段「咲く」の已然形、「れ」は完了「り」の已然形。「咲いているので」。連用形「咲きけれ」と区別。


Q63.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

雲間の月こそうれしけれ

答え:形容詞の已然形 解説:「うれし」(シク活用形容詞)の已然形「うれしけれ」。「こそ」の結び。けれは活用語尾。


Q64.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

文書き付けけれど、出ださず。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「書き付け」は複合動詞「書き付く」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「書きつけたが」。


Q65.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

風吹けれど、花散らず。

答え:(例外)四段已然形+完了「り」の已然形 解説:「吹け」は四段「吹く」の已然形、「れ」は完了「り」の已然形。「吹いているけれど」。直前がエ段。


Q66.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

その有様こそゆゆしけれ

答え:形容詞の已然形 解説:「ゆゆし」(シク活用形容詞)の已然形「ゆゆしけれ」。係助詞「こそ」の結び。けれは活用語尾で過去の意味はない。


Q67.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

使ひ参りければ、御覧ず。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「参り」は四段「参る」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「参上したので」。


Q68.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

門開ければ、人入り来。

答え:(例外)四段已然形+完了「り」の已然形 解説:「開け」は四段「開く(自動詞)」の已然形、「れ」は完了「り」の已然形。「開いているので」。連用形「開きけれ」と区別。


Q69.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

かくこそあるべけれ

答え:助動詞の一部 解説:「べけれ」は「べし」の已然形。係助詞「こそ」の結び。「このようにあるべきだ」。けれは助動詞の一部。


Q70.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

心ばへこそやさしけれ

答え:形容詞の已然形 解説:「やさし」(シク活用形容詞)の已然形「やさしけれ」。「こそ」の結び。けれは活用語尾。


Q71.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

雪降りければ、道見えず。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「降り」は四段「降る」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「降ったので」。


Q72.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

草深けれど、道はあり。

答え:形容詞の已然形 解説:「深し」(ク活用形容詞)の已然形「深けれ」。已然形+ど。「深いけれど」。けれは活用語尾。Q60「深かりけれ」(過去)と区別。


Q73.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

鳥羽鳴けれど、声幽かなり。

答え:(例外)四段已然形+完了「り」の已然形 解説:「鳴け」は四段「鳴く」の已然形、「れ」は完了「り」の已然形。「鳴いているけれど」。直前がエ段。


Q74.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

あはれと聞こえけれど。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「聞こえ」は下二段「聞こゆ」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「申し上げたが」。


Q75.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

夜のけしきこそもの恐ろしけれ

答え:形容詞の已然形 解説:「恐ろし」(シク活用形容詞)の已然形「恐ろしけれ」。係助詞「こそ」の結び。けれは活用語尾。


Q76.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

潮引ければ、洲あらはる。

答え:(例外)四段已然形+完了「り」の已然形 解説:「引け」は四段「引く」の已然形、「れ」は完了「り」の已然形。「潮が引いたので」。連用形「引きけれ」と区別。


Q77.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

御供に候ひければ。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「候ひ」はラ変「候ふ」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「お供に控えていたので」。


Q78.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

げにこそ見るべけれ

答え:助動詞の一部 解説:「べけれ」は「べし」の已然形。「なるほど見るべきだ」。けれは助動詞の一部で、過去ではない。


Q79.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

山の井浅けれど、影は映る。

答え:形容詞の已然形 解説:「浅し」(ク活用形容詞)の已然形「浅けれ」。已然形+ど。「浅いけれど」。けれは活用語尾。


Q80.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

月影差し入りければ。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「差し入り」は複合動詞「差し入る」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「差し込んできたので」。


【第4部】入試レベル(Q81〜Q100)

文脈の長い例文・紛らわしい対比で、3種類+例外を総合的に判断する。


Q81.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

都を出でて、はや三年になりにければ、面変はりせり。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「に」は完了「ぬ」の連用形、「けれ」は過去「けり」の已然形。「三年になってしまったので」。


Q82.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

軒端の梅咲けれど、主はかへり来ず。

答え:(例外)四段已然形+完了「り」の已然形 解説:「咲け」は四段「咲く」の已然形、「れ」は完了「り」の已然形。「咲いているけれど」。連用形+けり「咲きけれ」と一字違い。


Q83.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

人の心のつらきこと、世に類こそなけれ

答え:形容詞の已然形 解説:「無し」(ク活用形容詞)の已然形「なけれ」。「類なし」の已然形で、文末の已然止め。けれは活用語尾。


Q84.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

いとほしと思しめされければ、召して問はせ給ふ。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「思しめされ」は尊敬「思しめさる」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「おいたわしくお思いになったので」。


Q85.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

この物語こそ、いみじう面白けれ

答え:形容詞の已然形 解説:「面白し」(ク活用形容詞)の已然形「面白けれ」。「こそ」の結び。けれは活用語尾で過去の意味はない。


Q86.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

風吹ければ、波おのづから立つ。

答え:(例外)四段已然形+完了「り」の已然形 解説:「吹け」は四段「吹く」の已然形、「れ」は完了「り」の已然形。「吹いているので」。連用形「吹きけれ」と区別。


Q87.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

かかる目を見むとは、夢にも思はまほしけれや。

答え:助動詞の一部 解説:「まほしけれ」は「まほし」の已然形。「思っていたいことか(いやそうではない)」。けれは助動詞の一部。


Q88.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

別れの悲しさ、言ふ方なくこそ覚えけれ

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「覚え」は下二段「覚ゆ」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「こそ」の結び。「思われたなあ」。


Q89.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

親の諫め、いと畏かるべけれど、従はず。

答え:助動詞の一部 解説:「べけれ」は「べし」の已然形(「畏かるべけれ」の形)。「恐れ多いはずだが」。けれは助動詞の一部。


Q90.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

言の葉の道こそ、なほ捨てがたけれ

答え:形容詞の已然形 解説:「捨てがたし」(ク活用形容詞)の已然形「捨てがたけれ」。「こそ」の結び。けれは活用語尾。


Q91.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

御嶽に詣で着ければ、まづ拝み奉る。

答え:(例外)四段已然形+完了「り」の已然形 解説:「着け」は四段「着く(到着)」の已然形、「れ」は完了「り」の已然形。「到着したので」。連用形「着きけれ」と区別。


Q92.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

いみじう悲しと泣きけれど、かひもなし。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「泣き」は四段「泣く」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「泣いたが、かいもない」。


Q93.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

心のうちこそ恥づかしけれ

答え:形容詞の已然形 解説:「恥づかし」(シク活用形容詞)の已然形「恥づかしけれ」。「こそ」の結び。けれは活用語尾で過去の意味はない。


Q94.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

山風に紅葉散り敷きければ、錦と見ゆ。

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「散り敷き」は複合動詞「散り敷く」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「散り敷いたので」。


Q95.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

幾日も行ければ、都いと遠くなりぬ。

答え:(例外)四段已然形+完了「り」の已然形 解説:「行け」は四段「行く」の已然形、「れ」は完了「り」の已然形。「(ずっと)行ったので」。連用形「行きけれ」と区別。


Q96.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

御返りこそ、いと心にくけれ

答え:形容詞の已然形 解説:「心にくし」(ク活用形容詞)の已然形「心にくけれ」。「こそ」の結び。けれは活用語尾。


Q97.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

かの人の情け、世に並ぶものなかりけれ

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「なかり」は形容詞「無し」のカリ活用連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。「並ぶものもなかったなあ」。形容詞已然形「なけれ」と区別。


Q98.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

ここに住むべきにもあらず、さりとて帰るべきにもあらまじければ。

答え:助動詞の一部 解説:「まじけれ」は「まじ」の已然形。「帰ることもできそうにないので」。けれは助動詞の一部。


Q99.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

霜白く置ければ、道もはるけし。

答え:(例外)四段已然形+完了「り」の已然形 解説:「置け」は四段「置く」の已然形、「れ」は完了「り」の已然形。「霜が一面におりているので」。連用形「置きけれ」と区別。


Q100.次の傍線部「けれ」を識別せよ。

過ぎにし方を思へば、夢のごとくこそ覚えけれ

答え:過去の助動詞「けり」の已然形 解説:「覚え」は下二段「覚ゆ」の連用形。連用形+けれで過去「けり」の已然形。係助詞「こそ」の結び。「夢のように思われたなあ」。


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