百人一首をやさしく解説|定期テストに出る歌と修辞のポイント

百人一首をやさしく解説|定期テストに出る歌と修辞のポイント 作品解説

1. はじめに ― 「百人一首」ってどんな歌集?

生徒
生徒百人一首って、ただ歌を百個覚えればいいんですか?テストが不安で…。
先生
先生いい質問だね。テストで問われるのは現代語訳と修辞、それに作者。この記事で出る十首にしぼって、その三点を一緒におさえよう。

『百人一首』は、鎌倉時代の歌人藤原定家が選んだとされる、百人の歌人のすぐれた歌を一首ずつ集めたものです。枕詞・序詞・掛詞・縁語・体言止めといった和歌の修辞と、四季・恋・人生の機微が凝縮されています。

定期テストでは、一首ごとに句切れや作者の心情を読み取り、[現代語訳と修辞を結びつけて鑑賞できるか]が問われます。この記事では、テストに出る十首をやさしく解説します。

2. テストに登場する歌

① 秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ(天智天皇)

② 春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山(持統天皇)

③ あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む(柿本人麻呂)

④ 田子の浦にうち出でて見れば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ(山部赤人)

⑤ 天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも(安倍仲麿)

⑥ このたびは幣も取りあへず手向山紅葉の錦神のまにまに(菅家)

⑦ ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは(在原業平朝臣)

⑧ めぐりあひて見しやそれとも分かぬ間に雲隠れにし夜半の月かな(紫式部)

⑨ 花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせし間に(小野小町)

⑩ 忍ぶれど色に出でにけりわが恋はものや思ふと人の問ふまで(平兼盛)

3. 現代語訳(やさしい言葉で)

 秋の田のそばに仮に作った番小屋の、屋根を葺いた苫の編み目が粗いので、私の袖は夜露にぬれ続けることだ。

 春が過ぎて、夏が来てしまったらしい。真っ白な衣を干すという天の香具山よ。

 (あしびきの)山鳥の垂れ下がった尾のように長い長い夜を、(私は)たった一人で寝るのだろうか。

 田子の浦に出て見ると、真っ白な富士の高い峰に、雪が(今も)降り続いていることだ。

 大空をはるかに振り仰いで見ると、(今見ているこの月は、かつて)故郷の春日にある三笠の山に昇っていた月(と同じ月)だなあ。

 このたびは、幣を捧げる用意もできていません。(代わりに)手向山の紅葉の錦を、神の御心のままにお受け取りください。

 神代の昔にも聞いたことがない。竜田川が、(一面に散り浮かんだ紅葉で)鮮やかな紅色に水を染め抜いているとは。

 めぐりあって、見たのがあの人かどうか見分けもつかない間に、雲に隠れてしまった夜半の月(のように、あの人は慌ただしく帰ってしまった)なあ。

 桜の花の色は、長雨が降る間に、むなしく色あせてしまったなあ。(同じように私の美しさも、物思いにふけって過ごすうちに衰えてしまった。)

 人に知られまいと隠していたけれど、私の恋は顔色に出てしまったよ。「物思いをしているのか」と人が尋ねるほどまでに。

序詞=ある語を導く前置きの飾り 図解

4. 修辞のポイント(テストで問われるところ)

枕詞 ― 「白妙の」「ちはやぶる」

枕詞は、決まった語を導く言葉で、ふつう現代語には訳しません。②と④に共通する「白妙の(しろたへの)」は純白を表す枕詞で、④では「富士(の高嶺)」にかかり、雪の白さを導きます。⑦の「ちはやぶる」は「神(神代)」にかかる枕詞です。

序詞 ― ③「あしびきの山鳥の尾のしだり尾の」

ある語を導き出すための修辞を序詞(じょことば)といいます。③では「あしびきの山鳥の尾のしだり尾の」が、次の「ながながし」を導いています。

先生
先生コツは長さだよ。短くて決まり文句なのが枕詞、長くてその歌だけの前置きなのが序詞。まず長さで見分けよう。

掛詞 ― ⑨「ながめ」

⑨の「ながめ」には、「眺め(物思いにふけって眺めること)」と「長雨(ながめ)」の二つの意味が掛けられています(掛詞)。長雨で花の色があせることと、物思いをして過ごすうちに自分の美しさが衰えることとが重ねられています。

隠喩 ― ⑥「紅葉の錦」

⑥では、「〜のようだ」という言葉を使わずに、紅葉を美しい織物のにたとえています。この技法を隠喩(暗喩)といいます。

句切れ ― ②は二句切れ

②は「夏来にけらし」で意味が大きく切れる[二句切れ]です。

「つつ」の余情 ― ④「降りつつ」

「つつ」は動作の反復・継続を表し、「(今も)降り続けていることだ」という臨場感と余情を生みます。『万葉集』の形「降りける」と比べると、時間が止まったような幻想的で繊細な情景になります。

たとえ ― ⑧「雲隠れにし夜半の月」

⑧では、久しぶりに再会した相手(幼なじみの友人)が、それと見分ける間もなく慌ただしく帰ってしまったことを、雲に隠れてしまう夜半の月にたとえています。

覚えておきたい語句・文法

語句意味・ポイント
苫をあらみ(①)苫の編み目が粗いので。「(名詞)を(形容詞語幹)み」で「〜が…ので」と理由を表す
来にけらし(②)来てしまったらしい。「に」は完了の助動詞「ぬ」の連用形、「けらし」は過去推量
てふ(②)「といふ」が変化した語。「〜という」
ふりさけ見れば(⑤)(遠く)はるかに振り仰いで見ると
幣(ぬさ)(⑥)神に祈るときに捧げる供え物。布や紙などを細かく切って捧げる
神のまにまに(⑥)神の御心のままに
いたづらに(⑨)むなしく・無駄に
色に出づ(⑩)顔色・表情に出る(「色」=表情・顔色)

5. 百人一首の基礎知識(作者もよく出る!)

『百人一首』は藤原定家が選んだとされます。テストでは、歌だけでなく[作者についての知識]もよく問われます。

・①天智天皇・②持統天皇は、天皇(天皇位にあった人物)の歌。①は、収穫期の田を守って夜露に袖を濡らす人の苦労・わびしさを詠んでいます。

・⑤の安倍仲麿は遣唐留学生として唐に渡り、長く帰国できずにいました。唐の地で月を見上げ、故郷の奈良・春日にある三笠山に昇っていた月を思い出して詠んだ望郷の歌です。

・⑥の「菅家」は菅原道真のこと。紅葉を幣の代わりに神に捧げる、旅の途中の歌です。

・⑧の紫式部の代表作は『源氏物語』(『紫式部日記』もあります)。

・⑨の小野小町は、桜の花の色と自分の容色(美しさ)が衰えていくことを重ねて嘆いています。

・⑩の平兼盛の歌は、懸命に隠していた恋心が表情に出て、人に尋ねられるほどになってしまった秘めた恋のせつなさ・うろたえを詠んでいます。

確認クイズ(3問)

Q1. ⑦「ちはやぶる」は何にかかる枕詞?

ア 竜田川 イ 神(神代) ウ 紅葉

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正解:イ 解説:「ちはやぶる」は「神(神代)」にかかる枕詞です。枕詞はふつう現代語には訳しません。

Q2. ⑨「ながめ」に掛けられている二つの意味の組み合わせはどれ?

ア 「眺め」と「長雨」 イ 「眺め」と「流れ」 ウ 「長め」と「長雨」

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正解:ア 解説:物思いにふけって眺める意味の「眺め」と、「長雨」の二つが掛けられた掛詞です。

Q3. ②「春過ぎて夏来にけらし…」の句切れはどれ?

ア 初句切れ イ 三句切れ ウ 二句切れ

答えを見る

正解:ウ 解説:「夏来にけらし」で意味が大きく切れるので二句切れです。

6. 修辞をもっと深く ― 「なぜテストで問われるのか」

和歌は三十一音という短い形の中に、できるだけ豊かな意味と情景を盛り込もうとします。そのための工夫が修辞(しゅうじ)です。テストで修辞が問われるのは、「修辞に気づけるかどうか」が、その歌を正しく味わえているかどうかの目印になるからです。ここでは、この記事で出てきた修辞を、もう一歩ふみこんで整理しておきましょう。

枕詞(まくらことば)― 訳さない「飾りの言葉」

枕詞は、特定の語を導くために置かれる、ふつう五音(まれに四音)の決まり文句です。最大のポイントは[「現代語に訳さない」]こと。テストで「枕詞を抜き出せ」「枕詞は何にかかるか」と問われたら、訳そうとせず、決まった組み合わせを思い出すのがコツです。この記事に出てくる枕詞を整理すると、次のようになります。

  • 白妙の(しろたへの)→「衣」「雪」「富士」など、白いものにかかる。④では「富士の高嶺」を導き、雪の白さを引き立てる。
  • あしびきの→「山」にかかる。③では「山鳥」を導く。
  • ちはやぶる→「神」「神代」「宇治」にかかる。⑦では「神代」を導く。
  • 天の原(あまのはら)は枕詞ではなく「大空」という名詞。⑤の「天の原」は訳す点に注意。
生徒
生徒あっ、⑤の「天の原」を枕詞だと思ってました…。あれは[「大空」と訳す名詞]なんですね!

序詞(じょことば)― 自分で作る「長い前置き」

枕詞とよく似ていて混同しやすいのが序詞です。ちがいは三つあります。第一に、枕詞はふつう五音と短いのに対し、序詞は七音以上(多くは二句以上)と長いこと。第二に、枕詞は昔から決まった言い回しなのに対し、序詞はその歌のために作者が独自に作ること。第三に、枕詞は訳さないのがふつうですが、序詞は情景として訳すことが多いことです。③の「あしびきの山鳥の尾のしだり尾の」は、垂れ下がった山鳥の尾の長さを描きながら「ながながし(夜)」を導く、みごとな序詞です。

掛詞(かけことば)― 一つの音に二つの意味

掛詞は、同じ音(読み)に二つの意味を重ねる技法です。⑨の「ながめ」が代表例で、「眺め」(物思いにふけって外を眺めること)「長雨」の二つがかかっています。「長雨で桜の色があせる」自然の情景と、「物思いをするうちに私の美しさが衰える」人の心とを、たった三音で重ね合わせているのです。掛詞は、現代語訳のときに[両方の意味を訳に出す]と高く評価されます。ほかに有名な掛詞としては、「秋」と「飽き」、「松」と「待つ」、「逢坂(おうさか)」と「逢ふ」などがあり、セットで覚えておくと安心です。

隠喩(いんゆ)と縁語(えんご)

⑥「紅葉の錦」は、「〜のようだ」という言葉を使わずに紅葉を織物のにたとえた隠喩でした。一方、「〜のようだ・〜のごとし」のようにたとえであることを示す言葉をはっきり使うたとえは直喩(明喩)といいます。⑧「雲隠れにし夜半の月」も、慌ただしく帰った相手を月にたとえていますが、「〜のようだ」といった言葉を使っていないので、こちらは直喩ではなく隠喩の一種です。あわせて覚えたいのが縁語です。これは、一首の中に関係の深い言葉をちりばめて響き合わせる技法で、⑦の「竜田川」「くれなゐ(紅)」「くくる(くくり染め)」などは、染め物にまつわる縁語的なつながりを持っています。

7. 句切れの見つけ方 ― 「ここで言い切る」を探す

句切れとは、一首の途中で意味や調子が大きく切れるところをいいます。和歌は「五・七・五・七・七」の五句から成り、初句・二句・三句・四句のどこで切れるかによって、初句切れ・二句切れ・三句切れ・四句切れと呼びます。どこでも切れない歌は句切れなしです。句切れの見つけ方には、はっきりした目印があります。

  • 言い切りの形(終止形)で終わっているところ。例:「夏来にけらし」(②)。
  • 係り結びの結びの語があるところ。「ぞ・なむ・や・か」→連体形、「こそ」→已然形で結ぶ。
  • 「けり・かな・かも」などの詠嘆で気持ちが言い切られているところ。例:⑤「出でし月かも」、⑧「夜半の月かな」。
  • 「〜よ」「〜なり」などで命令・断定が言い切られているところ。

②「春過ぎて夏来にけらし/白妙の衣ほすてふ天の香具山」は、「けらし」で意味が大きく切れるので二句切れです。前半で「夏が来たらしい」と気づき、後半でその根拠(白い衣を干すという香具山の情景)を述べる、という二段構えになっていることが、句切れからも読み取れます。

先生
先生句切れは言い切り・係り結び・詠嘆を目印に探すといい。「かも」「かな」で終わる歌はそこが切れ目だと当たりをつけよう。

8. つまずきやすいポイントと入試での問われ方

百人一首は、覚えやすい反面、こまかいところでまちがえやすい単元です。テストでねらわれやすい注意点を整理しておきましょう。

  1. 枕詞と序詞を取りちがえる。「短く・決まり文句・訳さない」のが枕詞、「長く・その歌独自・訳すことが多い」のが序詞。長さでまず見分けましょう。
  2. 「天の原」を枕詞と思いこむ。⑤の「天の原」は「大空」という意味の名詞で、しっかり訳します。「あまの〜」だからといって枕詞とは限りません。
  3. 掛詞の片方しか訳さない。⑨「ながめ」を「眺め」だけで訳すと不十分。「長雨」の意味も必ず訳に入れます。
  4. 「つつ」を「〜つつ(〜しながら)」とだけ覚える。④「降りつつ」のように、文末の「つつ」は反復・継続+余情を表し、「(今も)降り続けていることだ」と訳すと自然です。
  5. 作者と歌の取りちがえ。⑥「菅家」=菅原道真、⑤安倍仲麿=望郷の歌、⑧紫式部=『源氏物語』の作者、というように、作者と内容をセットで覚えておくと、作者を問う問題に強くなれます。

入試・定期テストでは、(1)現代語訳、(2)修辞の種類と「何を導く・何にかかるか」、(3)句切れ、(4)作者名と人物像、(5)歌に詠まれた心情、の五つがくり返し問われます。歌を覚えるときも、この五点をワンセットにして整理しておくと得点に直結します。

生徒
生徒訳・修辞・句切れ・作者・心情の五点セットで覚えればいいんですね。やることがはっきりして安心しました!

9. ミニ練習問題(解答つき)

ここまでの内容を、実際に手を動かして確かめてみましょう。答えは各問のすぐ下にあります。まずは見ないで解いてみてください。

問1 ③「あしびきの山鳥の尾のしだり尾の」は、何という修辞ですか。また、それは次のどの言葉を導いていますか。

解答 修辞=序詞。導く言葉=「ながながし(夜)」。山鳥の垂れた尾の長さで、長い夜の長さを引き出しています。

問2 ⑩「忍ぶれど色に出でにけり」の「色」は、ここではどんな意味ですか。

解答 顔色・表情。「色に出づ」で「気持ちが顔色・表情に表れる」という意味になります。「色彩」ではない点に注意。

問3 ⑤「天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも」の作者と、この歌に詠まれた心情を答えなさい。

解答 作者=安倍仲麿。心情=望郷(故郷をなつかしむ気持ち)。唐の地で見る月から、故郷の三笠山に昇っていた月を思い出しています。

問4 ④「白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ」の「白妙の」は何という修辞ですか。現代語に訳す必要はありますか。

解答 修辞=枕詞。ふつう現代語には訳しません。ただし「白」というイメージで雪の白さを引き立てる働きをしています。

問5 ⑦「ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは」を、やさしい現代語に訳しなさい。

解答 神々の時代にも聞いたことがない。竜田川が、(散り浮かんだ紅葉で)鮮やかな紅色に水を染め抜くとは。「ちはやぶる」は訳さず、「神代」を導く枕詞です。

10. よくある質問(Q&A)

Q. 百人一首は誰がいつ作ったのですか。

A. 一人の人が「作った」のではなく、鎌倉時代の歌人・藤原定家が、すぐれた歌人百人の歌を一首ずつ選んだ歌集とされています。歌そのものは、飛鳥時代から鎌倉時代まで、さまざまな時代の歌人によって詠まれたものです。

Q. 枕詞と序詞は、どうしても見分けがつきません。

A. まずは長さで見分けましょう。五音くらいの短い決まり文句なら枕詞、二句以上にわたる長い前置きなら序詞です。さらに、枕詞は「白妙の=衣・雪」のように昔から決まった組み合わせがあり、序詞はその歌だけのオリジナルである、という点も手がかりになります。

Q. 現代語訳が長くなってしまいます。短くしてよいですか。

A. 採点では「必要な要素が入っているか」を見ます。掛詞の両方の意味、「つつ」の余情、詠嘆の「〜なあ」など、点になる部分は省かないようにしましょう。逆に、自然に補った説明(かっこ書きで足した部分)は、入れすぎると減点される場合もあるので、過不足なくまとめるのがコツです。

Q. たくさんあって覚えきれません。効率のよい覚え方は?

A. 「上の句の最初の音」と「作者」「修辞」を一組にして、声に出して何度も読むのがいちばんです。意味を思い浮かべながら読むと、ただの暗記より記憶に残ります。この記事の練習問題やクイズをくり返し解くのも効果的です。

先生
先生焦らなくて大丈夫。声に出して読むのがいちばんの近道だよ。この記事のクイズと練習問題をくり返せば、テストできっと力が出せる。

11. この記事のまとめ

  • 百人一首は、藤原定家が百人の歌人の歌を一首ずつ選んだとされる歌集。歌・修辞・作者の三点が問われる。
  • 枕詞は「短い・決まり文句・訳さない」。序詞は「長い・歌独自・訳すことが多い」。長さで見分ける。
  • 掛詞(⑨「ながめ」=眺め+長雨)は両方の意味を訳に出す。隠喩(⑥「紅葉の錦」、⑧の月のたとえ)と、「〜のようだ」を使う直喩のちがいもおさえる。
  • 句切れは「言い切り・係り結び・詠嘆」を目印に探す。②は二句切れ。
  • 作者と心情をセットで覚える(⑤仲麿=望郷、⑥菅家=菅原道真、⑧紫式部=『源氏物語』)。

まとめ

・枕詞は訳さない。「白妙の」(②・④)は純白を表し、④では「富士(の高嶺)」にかかる。「ちはやぶる」(⑦)は「神」にかかる。

・③は序詞「あしびきの山鳥の尾のしだり尾の」が「ながながし」を導く。

・⑨「ながめ」は「眺め」と「長雨」の掛詞。⑥「紅葉の錦」は隠喩。

・②は二句切れ。④「降りつつ」の「つつ」は反復・継続で、臨場感と余情を生む。

・作者の知識(①②=天皇の歌、⑤仲麿の望郷、⑥菅家=菅原道真、⑧紫式部=『源氏物語』)もセットで覚える。

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